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天久鷹央の推理カルテ 原作小説の読む順番|オーディブル聴き放題も

天久鷹央の推理カルテ 原作小説の読む順番|オーディブル聴き放題も 読書・書評

アニメやドラマで話題になった医療ミステリー『天久鷹央(あめく たかお)の推理カルテ』。原作の小説シリーズを読んでみたいけれど、「冊数が多くてどの順番で読めばいいか分からない」「推理カルテと事件カルテは何が違うの?」と迷っていませんか。

結論からお伝えすると、原作小説シリーズは刊行順に読むのがおすすめです。また、Amazonのオーディオブックサービス「Audible(オーディブル)」では、シリーズ20作が聴き放題の対象になっています(2026年10月30日時点)。

この記事では、原作小説全21作の読む順番と各巻のあらすじ、旧版と「完全版」の違い、オーディブルの聴き放題で楽しむ方法までを分かりやすく紹介します。

『天久鷹央の推理カルテ』原作小説シリーズの読む順番は「刊行順」がおすすめ

知念実希人さんの「天久鷹央」シリーズは、2026年10月時点で本編21作が刊行されています。現役の医師でもある著者が描く、本格的な医療ミステリーです。

これから読み始めるなら、第1作『天久鷹央の推理カルテ』から刊行順に読み進めるのがおすすめです。巻を追うごとに登場人物の関係や過去のエピソードが少しずつ明かされていくため、順番に読むほど物語を深く楽しめます。

原作小説全21作の刊行順とAudible配信状況の一覧表

シリーズ全21作を、もともとの刊行順に並べました。第1作から第13作は新潮文庫nexで刊行されたあと、実業之日本社文庫から「完全版」として出し直されています。第14作以降は、実業之日本社文庫で書き下ろされた新作です。

順番作品タイトル形式Audible(再生時間)
1天久鷹央の推理カルテ推理カルテ(短編集)聴き放題(8時間7分)
2ファントムの病棟推理カルテ(短編集)聴き放題(9時間18分)
3密室のパラノイア推理カルテ(短編集)聴き放題(9時間15分)
4スフィアの死天使事件カルテ(長編)聴き放題(12時間4分)
5悲恋のシンドローム推理カルテ(短編集)聴き放題(8時間35分)
6幻影の手術室事件カルテ(長編)聴き放題(8時間53分)
7神秘のセラピスト推理カルテ(短編集)聴き放題(8時間22分)
8甦る殺人者事件カルテ(長編)聴き放題(8時間28分)
9火焔の凶器事件カルテ(長編)聴き放題(10時間6分)
10魔弾の射手事件カルテ(長編)聴き放題(10時間3分)
11神話の密室推理カルテ聴き放題(5時間39分)
12久遠の檻事件カルテ(長編)聴き放題(10時間20分)
13生命の略奪者事件カルテ(長編)聴き放題(7時間52分)
14吸血鬼の原罪事件カルテ(長編)聴き放題(9時間20分)
15羅針盤の殺意推理カルテ聴き放題(6時間45分)
16絶対零度のテロル事件カルテ(長編)聴き放題(7時間28分)
17猛毒のプリズン事件カルテ(長編)聴き放題(7時間48分)
18呪いのシンプトム推理カルテ聴き放題(8時間39分)
19鏡面のエリクサー事件カルテ(長編)聴き放題(8時間32分)
20血脈のナイトメア事件カルテ(長編)聴き放題(6時間16分)
21アノマリーの追憶推理カルテ配信なし

※Audibleの状況は2026年10月30日時点で確認したものです。聴き放題の対象は変わることがあります。ナレーターは20作すべて高岡千紘さんです。

「推理カルテ」と「事件カルテ」の違い

タイトルには「天久鷹央の推理カルテ」とつく巻と、「天久鷹央の事件カルテ」とつく巻があります。どちらも同じ「天久鷹央」シリーズで、登場人物も物語の流れも共通です。

「推理カルテ」は、1冊に複数のエピソードが入った作品です。天医会総合病院の統括診断部に持ち込まれる「河童に会った」「人魂を見た」といった不思議な訴えの裏に隠れた病を、天才女医・天久鷹央が解き明かしていきます。1話ずつ区切りがよく、テンポよく読めます。

「事件カルテ」は、1冊で1つの大きな事件を描く長編です。殺人事件や不可能犯罪に、鷹央と相棒の内科医・小鳥遊優(たかなし ゆう)が挑みます。じっくりミステリーを味わいたい方に向いています。

鷹央と小鳥遊の出会いは第4作『スフィアの死天使』で描かれる

刊行順で4作目の長編『スフィアの死天使』は、外科医を辞めて天医会総合病院にやってきた小鳥遊が、天久鷹央と出会うところを描いた物語です。第1作『天久鷹央の推理カルテ』は、すでに二人が一緒に働いている場面から始まります。

そのため、「二人の出会いから順番に追いたい」という方は、『スフィアの死天使』から読み始めるのも一つの方法です。ただ、初めての方は刊行順に読み、短編集で二人のやり取りに慣れてから『スフィアの死天使』で出会いの場面を知る、という楽しみ方もおすすめです。

「新潮文庫nex版」と「完全版」の違い

「天久鷹央」シリーズを探すと、新潮文庫nexの本と、実業之日本社文庫の「完全版」の2種類が見つかることがあります。これから読むなら、実業之日本社文庫の完全版と新作を選ぶと、シリーズを同じレーベルでそろえられます。

第1作〜第13作は実業之日本社文庫で「完全版」として再刊行

シリーズの第1作から第13作は、もともと2014年から2022年にかけて新潮文庫nexなどから刊行されました。その後、2023年10月から実業之日本社文庫で「完全版」として順に出し直されています。

完全版は、旧版に加筆や書き下ろしを加えたものとして紹介されています。第14作『吸血鬼の原罪』以降の新作は、実業之日本社文庫から刊行されています。

Audible版も完全版の内容に差し替え済み

Audibleで配信されている第1作〜第13作は「完全版」のタイトルで、作品ページには「差し替え修正済み」と書かれています。これから聴く方は、完全版の内容で楽しめます。

参考:「天久鷹央」の検索結果(Audible公式サイト)

原作小説全21作のあらすじを順番に紹介【ネタバレなし】

ここからは、シリーズ全21作のあらすじを、刊行順にネタバレなしで紹介します。気になる巻を見つける参考にしてください。

第1作〜第5作:統括診断部の物語が始まる

『天久鷹央の推理カルテ』(推理カルテ)

天医会総合病院の統括診断部には、各科で「診断困難」と判断された患者が集められます。河童に会ったと語る少年、人魂を見たと怯える看護師、突然赤ちゃんを身籠ったと叫ぶ女子高生。不思議な“事件”に隠れた思いもよらない“病”を、天才女医・天久鷹央が解き明かします。まずはこの1冊から始めましょう。

『ファントムの病棟』(推理カルテ)

炭酸飲料に毒を入れられたと訴えるトラック運転手、夜な夜な吸血鬼が現れると泣きつく看護師、病室に天使がいると語る少年。荒唐無稽に見える事件の裏に、思いもよらない病気が隠れています。シリーズ第2弾です。

『密室のパラノイア』(推理カルテ)

呪いの動画によって自殺を図った女子高生、男性に触れられた瞬間に肌に異常が出る女性、そして密室で溺死した病院理事長の息子。常識的な診断や捜査ではたどり着けない真相に、鷹央が挑みます。

『スフィアの死天使』(事件カルテ)

外科医を辞め、内科医として修業を積むために天医会総合病院を訪れた小鳥遊優は、天久鷹央と運命的な出会いを果たします。宇宙人による洗脳を訴える患者、謎の宗教団体、そして院内での殺人。鷹央と小鳥遊、二人の出会いを描いた長編です。

『悲恋のシンドローム』(推理カルテ)

看護師の相馬若菜から、友人の殺害事件について相談を受けた鷹央と小鳥遊。喜んで謎に取り組む鷹央でしたが、途中で「事件から手を引く」と宣言します。死の現場から“瞬間移動”した遺体に隠された真実とは。どんでん返しと胸を打つクライマックスが待つ、「推理カルテ」の第4弾です。

第6作〜第13作:長編が増え、物語が広がる

『幻影の手術室』(事件カルテ)

手術後のオペ室で医師が死亡する事件が起きます。記録用のビデオには、麻酔医が「見えない誰か」と格闘し、絶命する場面が映っていました。手術室は密室で、容疑者は全身麻酔で動けない患者だけ。不可能犯罪に鷹央が独自の捜査で挑みます。

『神秘のセラピスト』(推理カルテ)

白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女。医療不信に陥った母親は移植を拒み、左手に聖痕を持つ預言者の言葉にすがってしまいます。少女を救えるのは医療か、奇蹟か。神秘的な現象を引き起こす“病気”の正体に迫ります。

『甦る殺人者』(事件カルテ)

若い女性が次々と首を絞められて殺される事件が起き、現場の血痕のDNAから割り出された容疑者は、4年前に死んだ男でした。これは死者の復活なのか、それとも真犯人のトリックなのか。鷹央がシリアルキラーに“診断”を下します。

『火焔の凶器』(事件カルテ)

平安時代の陰陽師の墓を調査した大学准教授が、火の気のない場所で突然発火して焼死します。殺人か、事故か、呪いか。さまざまな憶測が飛び交うなか、鷹央は真実を求めて調査を始めますが、それは事件の始まりにすぎませんでした。

『魔弾の射手』(事件カルテ)

11年前の医療ミスで廃院に追い込まれた「時計山病院」で、看護師が転落死します。自殺が有力視されるなか、娘だけはそれを否定。鷹央は彼女の思いに応え、「呪いの病院」の謎に挑みます。死体に痕跡を残さない“魔弾”の正体とは。

『神話の密室』(推理カルテ)

アルコールが一滴もないはずの閉鎖病棟で泥酔を繰り返す人気小説家と、キックボクシングのタイトルマッチで勝利の瞬間に亡くなった王者。神様が魔法を使ったかのような2つの「密室」事件の裏に隠れた病を、鷹央が解き明かします。

『久遠の檻』(事件カルテ)

かつてアイドルとして活動していた少女が、15年以上たってもまったく同じ姿で現れます。診察を依頼された鷹央でしたが、検査の直前に少女は父親に連れ去られてしまいます。ミイラ化した遺体、自殺からの復活。不老不死をめぐる謎に迫る長編です。

『生命の略奪者』(事件カルテ)

移植用の心臓を運んでいたコーディネーターが新幹線で襲われ、臓器が奪われます。同じような事件は天医会総合病院でも起こり、警察が捜査に乗り出します。生命のリレーを踏みにじる非道な犯行の目的を、鷹央が追います。

第14作〜第21作:実業之日本社文庫の新作

『吸血鬼の原罪』(事件カルテ)

実業之日本社文庫から刊行された新作の第1弾です。血を抜き取られ、首元にふたつの傷が残された遺体が次々と見つかる連続殺人事件。犯人は吸血鬼なのか、鷹央が謎に挑みます。

『羅針盤の殺意』(推理カルテ)

鷹央が学生時代に師事し、唯一「先生」と呼ぶ存在・御子神氷魚(みこがみ ひお)。不治の病に冒されていた師は、不可解な死を遂げます。謎めいた言葉を遺した師の真意を知るため、鷹央は捜査を始めます。師弟の絆を描いた一冊です。

『絶対零度のテロル』(事件カルテ)

真夏の熱帯夜に緊急搬送された男の死因は、「凍死」でした。シリーズ最大規模の凶悪犯罪を追う、書き下ろしの長編です。

『猛毒のプリズン』(事件カルテ)

長野県の山奥にある洋館・九頭龍邸に招かれた鷹央。そこで待っていたのは、計算機工学の天才からの「最後の依頼」でした。捜査を始めて間もなく殺人が起き、最後に嫌疑がかかったのは、まさかの鷹央自身。天才医師が絶体絶命の窮地に立たされます。

『呪いのシンプトム』(推理カルテ)

水神の祟り、化け猫の憑依、頭蓋骨から消えた銃弾。まるで「呪い」が引き起こしたかのような謎に、鷹央が「診断」を下します。小鳥遊の恩師が亡くなった事件を「正解のない問題」と言い放った鷹央の真意にも注目です。

『鏡面のエリクサー』(事件カルテ)

鷹央の天敵で、天医会総合病院の院長でもある叔父・天久大鷲。彼が執刀した都議会議員が「このままでは殺される」と大鷲を告発し、やがて殺人事件に発展します。病院の存続がかかった事態に、鷹央は叔父の容疑を晴らせるのか。

『血脈のナイトメア』(事件カルテ)

心臓移植を受けた医学生が、手術後に心当たりのない「記憶」を夢に見るようになります。ドナーは暴力団の若頭だったことが分かり……。記憶は脳以外にも宿るのか。「臓器の記憶」の謎に鷹央と小鳥遊が迫ります。

『アノマリーの追憶』(推理カルテ)

2026年4月に発売された最新作です。2026年10月30日時点ではオーディブルでの配信は見当たりませんでした。次の新作『戦神の秘宝』も刊行が予定されていると紹介されており、シリーズはまだまだ続きます。

原作小説はオーディブル(Audible)の聴き放題で楽しむのもおすすめ

「20作以上をそろえるのは大変」「忙しくて読書の時間が取れない」という方は、オーディブルの聴き放題を使うのもおすすめです。通勤や家事、運動をしながら「耳で読書」ができます。

第1作から第20作まで聴き放題の対象

オーディブルのプレミアムプラン(月額1,500円)では、対象作品が追加料金なしで聴き放題になります。「天久鷹央」シリーズは、第1作『天久鷹央の推理カルテ』から第20作『血脈のナイトメア』までが聴き放題の対象です。

20作の合計は約170時間です。新規の方には30日間の無料体験もあり、期間中も有料会員と同じように聴き放題を利用できます。

参考:Audibleの会員特典(Audible公式サイト)

ナレーターは全作・高岡千紘さん

オーディブル版は、20作すべてを高岡千紘さんが朗読しています。巻が変わっても声が同じなので、シリーズを続けて聴いても違和感がありません。

医療ミステリーを文字で読むと、見慣れない医学用語や薬の名前で読むスピードが落ちることがあります。音声なら読み方に迷うことがないため、物語の流れを止めずに聴き進められるのもメリットです。鷹央、小鳥遊、病院のスタッフや刑事など、登場人物の多い物語を一人の声で聴き分けられるのも、オーディオブックならではの楽しみ方です。

再生速度を変えてスキマ時間に聴き進める

1作あたりの再生時間は、約6〜12時間です。オーディブルのアプリでは再生速度を変えられるため、聞き取りやすい範囲で速度を上げれば、より短い時間で聴き終えられます。

短編が入った「推理カルテ」は1話ずつ区切りがよく、通勤時間などに少しずつ聴き進めるのに向いています。長編の「事件カルテ」は、休日にじっくり聴くのもおすすめです。

アニメ・ドラマから原作に入る人のよくある質問

「天久鷹央の推理カルテ」は、2025年1月からテレビアニメが放送され、2025年4月からはテレビ朝日系でドラマも放送されました。映像作品から原作に興味を持った方が気になりやすい点をまとめました。

アニメやドラマを見たあと、原作小説はどこから読むべき?

映像作品を見たあとでも、原作は第1作『天久鷹央の推理カルテ』から読むのがおすすめです。映像作品は放送時間に合わせて構成が変えられていることがあり、原作では鷹央の推理の過程がより細かく描かれています。

二人の出会いから知りたい場合は、第4作『スフィアの死天使』から読むのもよいでしょう。

医療の知識がなくても楽しめますか?

医療の知識がなくても楽しめます。鷹央が小鳥遊たちに説明する形で謎解きが進むため、専門用語が出てきても話についていけるように書かれています。「身近な症状に、こんな病気が隠れていることがあるのか」と知的好奇心を刺激されるのも、このシリーズの魅力です。

スピンオフ作品はありますか?

鷹央の兄・天久翼が登場する『天久翼の読心カルテ 神酒クリニックで乾杯を』と、続編の『天久翼の読心カルテII 淡雪の記憶』があります。どちらもオーディブルの聴き放題対象で、ナレーターは同じく高岡千紘さんです(2026年10月30日時点)。

本編を読む順番には直接関係しないため、まずは「天久鷹央」シリーズ本編を楽しみ、気に入ったらスピンオフにも手を広げてみてください。

まとめ:『天久鷹央の推理カルテ』原作小説は刊行順に楽しもう

『天久鷹央の推理カルテ』原作小説シリーズの読む順番や完全版の違い、オーディブルでの楽しみ方を紹介しました。ポイントを振り返ります。

  • 読む順番は、第1作『天久鷹央の推理カルテ』からの刊行順がおすすめ
  • 二人の出会いから追いたいなら、第4作『スフィアの死天使』から読む方法もある
  • 「推理カルテ」は1冊に複数のエピソード、「事件カルテ」は1冊で1つの事件を描く長編
  • 第1作〜第13作は実業之日本社文庫の「完全版」、第14作以降は同文庫の新作
  • オーディブルでは第1作〜第20作が聴き放題(ナレーターは高岡千紘さん)

天才女医・天久鷹央と、彼女に振り回されながら支える小鳥遊優のコンビが活躍する医療ミステリーを、ぜひ第1作から味わってみてください。Audibleの無料体験を使えば、通勤や家事の合間に聴き始められます。

同じくオーディブルで全作聴き放題のミステリーシリーズとして、中山七里さんの御子柴礼司シリーズもおすすめです。

中山七里「御子柴礼司シリーズ」の読む順番|オーディブル聴き放題も