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【走行中に車がガタガタ】パンクしてないのに異音?原因とすぐできる対処法を解説

【走行中に車がガタガタ】パンクしてないのに異音?原因とすぐできる対処法を解説 車・カーライフ

「あれ、パンクしたかな?」

走行中に車が突然ガタガタと揺れ始めると、多くの方がまずタイヤのパンクを疑います。しかし、確認してもタイヤはぺちゃんこになっていない…。そんな経験はありませんか?

パンクしていないのに車がガタガタと振動したり、異音がしたりするのは、車からの何らかのSOSサインです。放置すると、重大な事故につながる可能性もあり、決して軽視できません。

この記事では、走行中に車がガタガタする主な原因から、ご自身でできる安全なチェック方法、そして気になる修理費用の目安まで分かりやすく解説します。不安を解消し、安全なカーライフを取り戻すための一助となれば幸いです。

まずは安全確保!走行中にガタガタしたらやるべきこと

走行中に「ガタガタ」という異常な振動を感じたら、焦らず、まずはご自身の安全を最優先に行動しましょう。後続車への配慮も忘れてはいけません。

最初にやるべきことは、ハザードランプを点灯させて周囲の車に異常を知らせることです。そして、急ブレーキや急なハンドル操作は避け、ゆっくりと速度を落としながら、安全な場所に車を移動させてください。路肩や駐車場、パーキングエリアなどが適切です。

特に高速道路では、本線上に停車するのは非常に危険です。必ず非常駐車帯まで移動しましょう。車を停めたら、同乗者をガードレールの外など安全な場所に避難させ、後続車からの追突を防ぐために停止表示器材(三角表示板)や発炎筒を車両後方に設置します。

安全が確保できたら、車の状態を確認します。しかし、無理は禁物です。少しでも危険を感じたり、原因が分からなかったりした場合は、迷わずJAFや任意保険のロードサービスに連絡してください。プロに任せることが、あなたと同乗者の安全を守る最善の策となります。

パンクじゃないのに車がガタガタする主な原因

安全な場所に停車できたら、少し落ち着いて原因を探ってみましょう。パンク以外で車がガタガタする原因は非常に多岐にわたりますが、主に以下のカテゴリーに分けられます。複数の原因が重なっている場合もあるため、慎重な判断が必要です。

① タイヤ・ホイールの異常

最も多く、そして緊急性が高いのがタイヤやホイールに関するトラブルです。

特に危険なのがホイールナットの緩みです。タイヤを車体に固定しているナットが緩むと、タイヤがガタつき、最終的には脱輪という重大な事故につながります。低速でもガタガタ、ゴトゴトという音がするのが特徴です。

次に考えられるのが、ホイールバランスの狂い。タイヤには、回転をスムーズにするための重りが付いています。この重りが外れると、特に高速走行時にハンドルがブルブルと震えるような振動が発生します。

その他、縁石に強くぶつけたことによるタイヤの変形(コブのような膨らみ)や、空気圧の極端な過不足も振動の原因となります。見た目で分かる場合もあるので、まずはタイヤ周りをじっくり観察してみましょう。

② 足回りの部品の劣化・故障

車には、路面からの衝撃を吸収し、乗り心地を良くするための「足回り」という重要な機構があります。ここの部品が劣化すると、ガタガタという振動や異音が発生します。

代表的なのがハブベアリングの劣化です。ハブベアリングは、タイヤの回転を滑らかにする軸受け部品で、劣化すると「ゴーゴー」「ウォンウォン」という唸るような音と共に、車速に比例して振動が大きくなります。

また、ハンドルを切った時に「カタカタ」「コトコト」という異音が伴う場合は、ドライブシャフトブーツの破損やジョイントの摩耗が疑われます。ブーツが破れて内部のグリスが漏れると、ジョイント部が摩耗し、異音や振動を引き起こすのです。放置すると走行不能になる可能性もあります。

③ ステアリング系統の不具合

ハンドルの操作に違和感があったり、直進しているはずなのにガタガタしたりする場合は、ステアリング系統に問題があるかもしれません。

ステアリングラックやタイロッドエンドといった部品にガタつきが生じると、ハンドルの遊びが大きくなったり、走行が不安定になったりします。これらの部品は車の進行方向を決める重要な部分であり、異常があればすぐに専門家による点検が必要です。命に関わる部分なので、少しでもおかしいと感じたら放置してはいけません。

④ エンジン・駆動系のトラブル

アクセルを踏み込んだ時や、停車中に特に振動が大きくなる場合は、エンジンやトランスミッション周辺に問題があるかもしれません。

最も多い原因は、エンジンマウントの劣化です。エンジンマウントは、エンジンの振動が車体に直接伝わらないように吸収するゴム製の部品。これが劣化すると振動を吸収しきれなくなり、車内に不快な揺れが伝わってきます。

その他、CVT(無段変速機)の不具合や、デファレンシャルギアの問題など、専門的な診断が必要なトラブルも考えられます。これらの不具合は修理費用が高額になる傾向があるため、違和感があれば早めの相談が賢明です。

⑤ ブレーキの不具合

ブレーキを踏んだ時にだけ、ハンドルやブレーキペダルに「ガタガタガタッ」という振動が伝わってくる場合は、ブレーキ系統のトラブルが考えられます。

主な原因は、ブレーキローターの歪みです。ブレーキローターは、ブレーキパッドが挟み込むことで制動力を生む円盤状の部品。長年の使用による熱などで歪んでしまうと、ブレーキ時にパッドが均一に当たらなくなり、ジャダー現象と呼ばれる不快な振動が発生します。

また、ブレーキキャリパーの固着によってブレーキが少し効いたままの状態(引きずり)になり、異音や振動、焦げ臭い匂いを発生させることもあります。

⑥ その他(排気系・積荷など)

上記以外にも、意外な原因が潜んでいることがあります。

例えば、マフラーなど排気系の取り付け部分が腐食したり、固定が緩んだりして、走行中の振動で車体下部に接触し、「ガタガタ」「ゴロゴロ」という音を立てることがあります。

また、車の部品の故障ではなく、トランクや荷室に重い荷物が片寄って積まれていることや、ルーフラックの取り付け不良が原因で振動が発生しているケースも。まずは簡単に確認できる部分からチェックしてみるのも一つの手です。

【症状別】異音・振動から原因を推測しよう

車のガタガタという症状は、発生するタイミングによって、ある程度原因を絞り込むことができます。ただし、これはあくまで目安であり、正確な診断はプロに任せましょう。

アクセルを踏むとガタガタする場合

アクセルを踏んで加速する時にだけガタガタと振動する場合は、エンジンや駆動系に力がかかった時に問題が発生している可能性が高いです。

  • エンジンマウントの劣化
  • ドライブシャフトの異常(ジョイント摩耗など)
  • 点火系の不調(スパークプラグなど)
  • トランスミッション(CVTなど)の不具合

これらの症状は、放置すると走行性能に大きく影響します。早めに専門家に見てもらうことをおすすめします。

低速走行中にガタガタする場合

時速20〜40km程度の比較的ゆっくりとした速度で走行している時にガタガタする場合は、タイヤやその周辺のトラブルが疑われます。

  • ホイールナットの緩み: 非常に危険です。すぐに停車して確認が必要です。
  • タイヤの変形(コブ)
  • ブレーキの引きずり
  • 足回り部品(タイロッドエンドなど)のガタ

特にホイールナットの緩みは、脱輪につながるため絶対に見過ごせません。

高速走行中にガタガタする場合

低速では感じないのに、時速80km以上の高速道路などで走行するとハンドルや車体がブルブルと震えだす場合は、ホイールバランスの狂いが最も考えられます。

  • ホイールバランスの狂い
  • ハブベアリングの劣化
  • タイヤ自体の歪みや変形

高速走行中の振動は、運転への集中力を削ぎ、非常に危険です。長距離を走る前には、タイヤの状態をしっかり確認しておきたいですね。

気になる修理費用の目安は?【原因別比較表】

車の異常となると、やはり修理費用がどれくらいかかるのか心配になりますよね。ここでは、原因別の修理費用の目安を一覧にまとめました。

原因修理費用の目安(部品代+工賃)修理期間の目安
ホイールナットの増し締め無料〜数千円即日
ホイールバランス調整5,000円〜15,000円(4本)1時間〜
タイヤ交換10,000円〜30,000円(1本)30分〜
ハブベアリング交換20,000円〜50,000円(片側)半日〜1日
ドライブシャフトブーツ交換15,000円〜30,000円(片側)2時間〜
エンジンマウント交換30,000円〜80,000円(1箇所)半日〜2日
ブレーキローター交換20,000円〜60,000円(左右セット)1時間〜
ステアリングラック交換80,000円〜200,000円1日〜

【修理費用に関するご注意】

上記の表はあくまで一般的な国産車を想定した目安です。実際の費用は、以下の要因によって大きく変動します。

  • 地域や店舗による価格差: ディーラー、整備工場、カー用品店など、依頼先によって工賃が異なります。
  • 車種による部品代の違い: 高級車や輸入車、特殊な車両は部品代が大幅に高くなる傾向があります。
  • 物価の変動: 2025年現在の物価上昇の影響を受け、部品代や工賃が表の価格よりも高くなる可能性があります。

正確な費用を知るためには、必ず複数の店舗で見積もりを取ることをお勧めします。

まとめ:車のガタガタは放置が一番危険!早めの点検で安心ドライブを

今回は、パンクしていないのに走行中に車がガタガタと振動する原因と対処法について解説しました。

  • 走行中に異常を感じたら、まずは安全な場所に停車する
  • 原因はタイヤ、足回り、エンジン、ブレーキなど非常に多岐にわたる
  • 自己判断には限界があり、複数の原因が隠れていることも
  • ホイールナットの緩みなど、放置すると極めて危険なケースもある
  • 少しでも不安なら、迷わずロードサービスや整備工場に相談する

車からの「ガタガタ」というサインは、私たちドライバーへの重要な警告です。この記事で紹介した原因推測はあくまで参考情報であり、最終的な判断を下すものではありません。「そのうち治るだろう」と安易に考えず、できるだけ早く専門家による点検を受けましょう。

日頃からの定期的なメンテナンスが、こうした突然のトラブルを防ぎ、あなたの大切な愛車と安全なカーライフを守ることに繋がります。この記事が、あなたの不安を少しでも和らげるお役に立てたなら幸いです。

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