
ジープ・ラングラー徹底ガイド|ラインナップ・価格・燃費・PHEV事情まで総まとめ
SUVブームの中心であり続けるジープ・ラングラーですが、2025年モデルでは装備内容や価格帯が細かく刷新されています。
さらにプラグインハイブリッド「4xe」の取り扱い状況やCEV補助金制度も毎年アップデートされるため、購入時期によって実質負担額が大きく変わる点に注意が必要です。本記事ではグレードごとの違い、維持費、ライバル車比較まで網羅的に解説します。
現行ラインナップとメーカー希望小売価格
2025年5月時点で日本仕様に正式設定されるラングラーは4タイプ。
グレード | 車両価格(税込) |
---|---|
Unlimited Sport | 7,990,000円 |
Unlimited Sahara | 8,390,000円 |
Unlimited Rubicon | 8,890,000円 |
Wrangler 4xe Rubicon (LHD・限定) | 10,300,000円 |
特別仕様車(Mojito! や Power Side Step など)はオプションを追加した派生で、上記価格に+30〜50万円前後上乗せされる設定です。
PHEVモデル〈4xe〉の日本展開と航続距離
4xeは2022年末に導入され、現在も公式サイトのBEV/PHEVカテゴリーに掲載中。WLTCモード公称EV航続距離は42 km、WLTC複合燃費は8.6 km/Lです。
ただしこの42 kmは試験条件下での公称値であり、実際の走行ではおおむね35 km前後に留まることが一般的とされています(寒冷地やエアコン使用時はさらに短縮)。
北米NRCan値ではEV35 km前後・EPA21 mile(約34 km)と短く表示されるため、海外メディアを参照した場合は数値が異なります。実走行では気温やアクセサリー使用状況に左右される点も押さえましょう。
補助金と税制優遇の最新状況
2025年度(令和6年度補正)CEV補助金の上限額は車種ごとに細かく指定され、ラングラー4xeは36万円が暫定目安になっています。
加えて環境性能割ゼロ、自動車重量税100%減免、翌年度自動車税75%減税が適用されるため、総額で約50万円前後の負担軽減が見込めます。
なお、年度内であっても申請件数が多い場合は予算が早期終了する可能性があるため、購入タイミングと申請状況のチェックは必須です。
補助金枠や申請期限は毎年変動するため、購入前にディーラーで最新情報を確認してください。
安全装備 ― グレード別標準/オプション早見
2025年モデル共通でサイドカーテンエアバッグとLEDヘッドライトは標準化されました。
一方、先行車追従型アダプティブクルーズコントロール(ACC)や前方歩行者検知ブレーキ(Forward Collision Warning+Active Braking)はSport ではメーカーオプション、Sahara 以上で標準またはパッケージ標準という位置づけです。
購入時は希望するADAS機能が含まれているかをグレード別装備表で必ず確認しましょう。
ライバル車比較 ― 価格・サイズ・燃費を俯瞰
モデル | 車両価格 | パワートレイン | WLTC燃費 | 全長×全幅×全高 |
---|---|---|---|---|
Wrangler Unlimited Sahara | 8,390,000円 | 2.0Lターボ | 10.0 km/L | 4,870×1,895×1,845 mm |
Wrangler 4xe Rubicon | 10,300,000円 | PHEV 2.0L+モーター | EV42 km/8.6 km/L | 4,880×1,900×1,850 mm |
ランドクルーザー250 VX | 5,450,000円(G) 6,300,000円(D) | 2.7Lガソリン/2.8Lディーゼル | 11.0 km/L(D) | 4,925×1,980×1,870 mm |
ディフェンダー90 | 8,550,000円〜 | 2.0Lターボ | 8.9 km/L | 4,583×1,996×1,971 mm |
ランドクルーザー250は価格優位で3列シートも選べるものの、全幅・全長はラングラーより大柄。
ディフェンダー90はボディサイズが比較的コンパクトでプレミアム志向の内装が魅力ですが、オープントップやドア着脱といった“ジープ流遊び心”は備えていません。
中古車市場とリセールバリュー
ガソリンモデルの3年落ち残価率は約70%。とりわけ限定色のRubicon系は高値安定です。
4xeは玉数が少なく相場データが乏しいものの、補助金付きの新車価格が割高なため、中古価格は新車比15〜20%下落で推移すると見込まれています。
ランドクルーザー250はプレミア需要で新車超えのプレミアム相場が続く一方、ディフェンダー90はグレード差による価格幅が大きく、装備確認が必須です。
購入前チェックリスト ― 後悔しないための5項目
- 駐車スペース幅1,900 mm以上を確保:立体駐車場は不可の場合が多い。
- ハードトップの保管場所:自宅ガレージがない場合はソフトトップ選択も検討。
- 高速走行頻度:風切り音対策としてアコースティックウインドシールド装着車がおすすめ。
- 冬季使用地域:ヒーテッドステアリング&シートは後付不可。
- リセール重視:ブラック、サージグリーン、限定色モヒートなど人気カラーが高い残価を維持。
まとめ ― ラングラーは“遊び心”を日常に取り入れたい人向け
悪路走破性とカスタムの自由度は依然として同クラス随一。4xeなら都市部のゼロエミッション規制や燃料高騰リスクにも備えられます。
逆に、静粛性やラグジュアリー装備を最優先するならディフェンダー、ファミリー用途の3列シートが必要ならランドクルーザー250が対抗馬。
まずは試乗でサイズ感と乗り味を体感し、自分のライフスタイルに最もフィットする1台を選んでください。
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