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「ランクルプラドは維持できない」は本当?年間の維持費用と年収目安を徹底解説

ランドクルーザー
TOYOTAランドクルーザープラド公式

「いつかは乗りたい」と多くのドライバーが憧れるトヨタのランドクルーザープラド。しかし、その一方で「プラドは維持費が高くて大変」という声もよく耳にします。

実際のところ、プラドの維持には年間で約50〜70万円ほどの費用がかかります。決して安くはありませんが、ご自身の経済状況をしっかり把握し、工夫次第で年収500万円台からでも維持を検討することは可能です。

この記事では、「維持できない」という不安を解消するために、より実態に近い具体的な費用の内訳から、年収別のシミュレーション、そして維持費を賢く抑えるコツまで、分かりやすく解説していきます。

ランクルプラドの維持費は年間いくら?費用の内訳をシミュレーション

まずは、多くの人が一番気になる「結局、年間でいくらかかるの?」という疑問にお答えします。

プラドの維持費は、毎年必ずかかる「固定費」と、車の使い方によって変動する「変動費」に分けられます。ここでは、人気があった旧型(150系後期)のディーゼルモデルと、新型ランドクルーザー”250″のディーゼルモデルを例に、年間の維持費をより現実的な数値でシミュレーションしてみました。

比較表:プラド年間維持費シミュレーション

費目150系プラド (2.8Lディーゼル)新型ランクル”250″ (2.8Lディーゼル)備考
【固定費】
自動車税¥45,000¥45,000毎年5月に支払い
任意保険料¥80,000¥85,000年齢や等級で変動
車検費用¥65,000¥70,0002年ごとの費用を1年分に換算
小計 (固定費)¥190,000¥200,000
【変動費】
燃料代 (軽油)¥177,800¥168,400※1
駐車場代¥120,000¥120,000※2
メンテナンス代¥50,000¥50,000オイル・タイヤ交換など
小計 (変動費)¥347,800¥338,400
【年間維持費 合計】¥537,800¥538,400
【月額換算】約¥44,800約¥44,900

※1:年間走行距離10,000km、軽油価格160円/L、市街地走行などを考慮した実燃費を150系:9.0km/L、250系:9.5km/Lで計算。
※2:駐車場代は地方都市を想定した月1万円で計算。都心部では月3〜5万円以上かかる場合もあります。 ※車検費用は、法定費用(重量税・自賠責・印紙代)と基本料金を合算した金額を想定。

このように、駐車場代を含めると年間で約54万円、月々4万5千円弱がひとつの目安となります。もちろん、都心部にお住まいで駐車場代が高かったり、通勤やレジャーで走行距離が長かったりすると、費用はさらにかさみます。

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「ランクルプラドは維持できない」と言われる3つの理由

年間54万円という数字を見ると、「やはり高い…」と感じるかもしれませんね。なぜプラドの維持費は高額になりがちなのでしょうか。その理由は大きく3つあります。

理由1:税金が高い

プラドは、その大きなボディとパワフルなエンジンゆえに、税金が高く設定されています。毎年支払う「自動車税」は、エンジンの排気量によって決まります。2.8Lディーゼルエンジンを搭載するプラドは、2.5L超〜3.0L以下の区分になり、年間45,000円(2019年10月以降の新車登録の場合)が必要です。

また、車検時に支払う「自動車重量税」も、車両の重さに比例します。プラドの車重は2,000kgを超えるため、2年間の車検で41,000円かかります。コンパクトカーなどと比較すると、これらの税金負担が重くのしかかります。

理由2:燃費が悪く燃料代がかさむ

プラドは頑丈な作りで車体が重いため、燃費性能は決して良いとは言えません。特に市街地でのストップ&ゴーが多い乗り方だと、燃料はみるみる減っていきます。

近年のハイブリッドカーが20km/L以上走ることを考えると、プラドの実燃費は、市街地走行が中心だと8〜10km/L程度が現実的な数値です。同じ距離を走っても倍近い燃料代がかかってしまう計算になり、年間走行距離が1万kmを超えるようなドライバーにとっては、この燃料代が家計を圧迫する大きな要因となるでしょう。ただし、燃料が安価な軽油で済むディーゼルモデルを選ぶことで、負担を多少は軽減できます。

理由3:部品が大きくメンテナンス費用が高額に

大きな車体は、メンテナンス費用にも影響します。例えば、タイヤです。プラドのタイヤはサイズが大きく、交換するとなれば4本で10万円を超える出費も珍しくありません。

また、エンジンオイルの交換費用も、使用するオイルの量が多いため、一般的な乗用車より高くなる傾向があります。さらに、万が一故障してしまった場合の修理費も、部品一つひとつが高価なため、高額になりがちです。こうした見えないコストが、維持を難しくさせる一因となっているのです。

ランクルプラドを維持できる年収の目安は?【年収500万円台でも可能?】

「結局、どのくらいの年収があればプラドに乗れるの?」というのは、最も気になるところだと思います。

よく「車の購入予算は年収の半分まで」と言われますが、これはあくまで車両本体価格の話。大切なのは、購入後の維持費を無理なく支払い続けられるかどうかです。

年収別にみる維持費の負担感

ここでは、手取り月収に占めるプラドの維持費(月額約4.5万円)の割合をシミュレーションしてみましょう。

年収 (額面)手取り月収 (目安)維持費の割合負担感のイメージ
500万円約33万円約13.6%かなり高め。家計をしっかり見直し、他の支出を削る覚悟が必要。
700万円約45万円約10.0%許容範囲。ただし、油断は禁物。計画的な資金管理が大切。
1000万円約63万円約7.1%余裕あり。カスタムやレジャーも存分に楽しめる。

この表を見ると、年収500万円台の場合、維持費が手取り月収の10%を超え、家計への負担は決して小さくないことが分かります。独身の方や、夫婦共働きで他に大きなローンがない世帯であれば維持できる可能性はありますが、他の支出を計画的に見直す必要があるでしょう。

もちろん、これはあくまで目安です。お子さんの教育費や住宅ローンなど、各家庭の状況によって可処分所得は大きく変わります。ご自身のライフプランと照らし合わせて、慎重に判断することがより一層重要になります。

ランクルプラドの維持費を安く抑える5つのコツ

「少しでも維持費を安くしたい!」というのは、全オーナー共通の願いですよね。ここでは、誰でも実践できる維持費の節約術を5つご紹介します。

コツ1:任意保険を見直す

維持費の中でも、見直し効果が大きいのが任意保険です。特に、複数の会社から見積もりを取る「相見積もり」は必須です。インターネットで利用できる一括見積もりサービスを使えば、数分で最も安い保険会社を見つけられます。

また、補償内容を見直すのも有効です。例えば、運転する人を本人や家族に限定する「運転者限定特約」をつけたり、車両保険の自己負担額(免責金額)を設定したりすることで、保険料を数万円単位で節約できる場合があります。

コツ2:燃費の良いディーゼルモデルを選ぶ

これからプラドの購入を検討するなら、断然ディーゼルモデルがおすすめです。ガソリンモデルに比べて車両価格は少し高くなりますが、日々の燃料代が安く済みます。軽油はレギュラーガソリンより1Lあたり20円ほど安いため、長く乗れば乗るほどその差は大きくなります。

力強い走りと燃費性能を両立したディーゼルエンジンは、経済的なメリットだけでなく、プラド本来の魅力を味わう上でも最適な選択と言えるでしょう。

コツ3:車検やメンテナンスはディーラー以外も検討する

安心感を求めて車検や修理をすべてディーラーに任せている方も多いかもしれませんが、費用を抑えたいならカー用品店や整備工場といった選択肢も検討しましょう。

ディーラーは純正部品を使った質の高いサービスが魅力ですが、その分費用は高めです。一方で、整備工場などでは、比較的安価な優良社外品パーツを使ってくれたり、工賃が安かったりする場合があります。お店ごとの特徴を理解し、作業内容に応じて使い分けるのが賢い方法です。

コツ4:日頃から丁寧な運転を心がける

急発進・急加速・急ブレーキを避ける「エコドライブ」は、最も手軽に始められる節約術です。丁寧な運転は燃費を向上させるだけでなく、タイヤやブレーキパッドといった消耗品の摩耗を抑え、部品を長持ちさせる効果もあります。

車に余計な負担をかけない運転は、お財布に優しいだけでなく、安全運転にも繋がります。日頃から意識して、愛車をいたわってあげましょう。

コツ5:状態の良い中古車を探す

初期費用を抑えるという意味では、中古車の購入も有力な選択肢です。プラドは非常に丈夫でリセールバリュー(再販価値)が高いため、中古車市場でも人気があります。

年式が新しく、走行距離の少ない「新古車」や「未使用車」といった、状態の良い車両が見つかることもあります。車両価格を抑えられれば、その分を維持費に回すことができ、月々の負担を大きく軽減できます。信頼できる販売店で、修復歴などをしっかり確認して選ぶようにしましょう。

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まとめ:計画的な資金準備で憧れのプラドライフを楽しもう!

この記事では、ランドクルーザープラドの維持費について、具体的な金額から節約術まで詳しく解説してきました。

確かにプラドの維持費は、コンパクトカーなどと比べると高額です。しかし、「維持できない」と諦める必要はまったくありません。年間や月々にかかる費用を事前にしっかりと把握し、ご自身の収入やライフスタイルに合った資金計画を立てることが何よりも大切です。

そして、任意保険の見直しやメンテナンス先の工夫といった節約術を実践すれば、負担を減らしながら憧れのプラドを所有することは十分に可能です。この記事が、あなたのプラドライフへの第一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

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