
新型ハリアー人気カラー徹底比較|後悔しない色選びとメンテ術【黒と白どっちがいい?】
トヨタのハリアーは、依然としてホワイトパールクリスタルシャインとブラック系が注文の約8割を占めます。
参考:RVタイプ別登録台数(一般社団法人日本自動車販売協会連合会)
しかし「黒は手入れが地獄」「白は黄ばむ」「ブルーやグレーは損をするのか」など、SNSや口コミには玉石混交の情報が散在し、購入前に不安を覚える方も多いでしょう。
本稿は一次情報+中古市場統計を用い、黒・白・そのほか主要色の残価率・維持費・見た目の変化を検証。さらに生活環境別フローチャートで適色を提案します。
読了後には「自分が後悔しない色」と「買った後の具体的ケア手順」まで腹落ちしているはずです。
ボディカラー全8色とオプション価格:“追加でいくら?”を正確に把握
2025年5月現在、ハリアーのボディカラーは標準色5色+メーカーオプション3色。価格と塗装層の違いを把握すると、補修費やリセールの差も読み取れます。
- ブラック〈202〉/グレーメタリック〈1G3〉/ダークブルーマイカ〈8X8〉ほか標準色5色:追加費用0円
- ホワイトパールクリスタルシャイン〈070〉:+33,000円
- センシュアルレッドマイカ〈3T3〉:+33,000円
- プレシャスブラックパール〈219〉:+55,000円(三層パール)
補修塗装費は三層パール>二層パール>ソリッドの順に高額になります。なお、プレシャスブラックは人気が集中しやすく、時期によっては納期が長くなる場合もあるため、商談時に要確認です。
事故修理まで視野に入れると、ホワイトパールとプレシャスブラックは1パネルあたり+1〜2万円程度上振れする点も覚えておきましょう。
参考:ハリアー カラーカタログ(2025年2月改訂版)― トヨタ自動車
販売比率と残価率:“人気だから高く売れる”は本当か
2024年の全国登録実績によると、ホワイト系52%・ブラック系31%・グレー系9%・その他8%。中古車オークションの落札統計では、3年落ちZグレード:3万kmの平均残価率が以下のとおりです。
参考:ハリアーの買取・査定の特徴(カーセブン)
- ホワイトパール〈070〉…70〜72%
- プレシャスブラックパール〈219〉…69〜71%
- ブラック〈202〉…64〜66%
- グレーメタリック〈1G3〉…63〜65%
- ダークブルーマイカ〈8X8〉…60〜62%
- センシュアルレッドマイカ〈3T3〉…58〜60%
残価率は人気×塗装劣化耐性の複合結果です。ブラック〈202〉の値落ちがやや大きいのは、洗車キズが査定減点まで直結しやすいため。
逆にメタリック顔料を含むプレシャスブラックはキズが目立ちにくく、通常ブラックとの差が数字に表れています。
黒:最高の存在感と“手間コスト”のトレードオフ
黒の強みは重厚感とステータス性。夜間ライトで映える一方、太陽光吸収率が高く、JAFの測定では真夏の直射下で白より約5 ℃前後高いという結果が出ています。
汚れの目立ち・ウォータースポット(乾いた水滴跡)・チョーキング(塗膜表面が粉を吹く劣化)も顕在化しやすく、月2回洗車+年1回セラミックコーティング運用の5年維持費はおおむね約15万円(洗車用ケミカル10万円+コーティング5万円)。
参考:オートバックス公式サイト
ウォータースポット…水滴が乾燥してミネラル分が輪ジミ状に固着した跡。
チョーキング…紫外線で塗膜中の樹脂が粉化し、触ると白く付く現象。
おすすめケア手順と費用内訳(5年間想定)
- 純水手洗い洗車×120回…10万円
- 高膜厚ガラスコーティング×1回…5万円
- マイクロファイバー・洗車ツール更新…1万円
合計約16万円。手間を惜しまないオーナーには“映え・残価”とも高リターンですが、放置するとくすみ→査定減点→残価率ダウンの悪循環に陥ります。
白:メンテが楽でも“黄ばみ・のっぺり感”に注意
ホワイトパールは汚れが目立ちにくい・熱を反射するため、同条件の車内温度は黒より約5℃前後低い。維持費は月1回泡洗車+年1回簡易ポリマーで5年間:約8万円に収まります。
ただし紫外線による黄ばみ・水ジミは避けられず、放置するとパール層がくすんで立体感が薄れる点に注意。対策は半年ごとトップコート補充と年1回の軽研磨です。
その他カラー:グレー・ブルー・レッドの特徴と残価
カラー | 残価率(3年) | 補修費 | 熱反射性 | 洗車頻度 | 印象・用途 |
---|---|---|---|---|---|
ホワイトパール | 70〜72% | やや高 | ◎ | 月1回 | 清潔・万能 |
ブラック〈202〉 | 64〜66% | 中 | △ | 月2回 | 高級感・映え |
プレシャスブラック | 69〜71% | 高 | △ | 月2回 | 深み・高級 |
グレーメタリック | 63〜65% | 低 | ◎ | 月1回 | 都会的・実用的 |
ダークブルーマイカ | 60〜62% | 中 | ○ | 月1〜2回 | 個性派・変化あり |
センシュアルレッド | 58〜60% | 高 | ○ | 月1回 | 華やか・希少色 |
以下では、色ごとの詳細な特徴と注意点をさらに解説します。
グレーメタリック〈1G3〉
汚れもキズも目立ちにくい万能色。中古相場は白黒より5〜7万円安いものの、“手間対効果”は随一。都会的イメージを狙うなら有力候補です。
ダークブルーマイカ〈8X8〉
日中はネイビー、夜間はブラックに見える二面性が魅力。洗車キズは黒ほど目立たず、残価は黒よりやや下。光沢維持には半年ごとのポリマーがベター。
センシュアルレッドマイカ〈3T3〉
パール層で深みのある赤。退色に強いが、擦りキズで下地が露出すると修理費が高め。残価率は6割前後でも「希少色プレミア」でプラス査定事例あり。
生活シーン別フローチャート:さらに細分化した6タイプ
▶︎都市タワーパーキング×週末ドライブ…日陰+映え重視 → ブラック/プレシャスブラック
▶︎郊外青空駐車×買い物メイン…日射&鳥フン対策優先 → ホワイトパール/グレー
▶︎降雪地域×路面融雪剤多用※…塩カルは白黒ともダメージ大 → グレーメタリック
▶︎車いじり趣味×洗車週1回…磨きが苦にならない → ブラック〈202〉
▶︎ファミリー×学校送迎…汚れ許容&優しい印象 → ホワイトパール/レッド
▶︎中古売却3年予定…残価最優先 → ホワイトパール/プレシャスブラック
※参考:凍結防止剤は環境や自動車に影響を与えますか?(国土交通省)
モデリスタ&GR PARTS:色ごとの“映え方”と実用性
白ボディに黒いサイドスカートを装着すると腰高感が消えスポーティに。黒ボディはクローム加飾で陰影を出さないと立体感が埋没します。
ローダウン量20mm以上は立体駐車場の8%勾配で擦るリスクが高く、都市部ユーザーは純正車高+エアロレスも視野に入れると後悔しません。
ハリアーの残クレ完全ガイド|金利・残価・月額比較で損しない買い方とは?
まとめ:“好き”と“続けられるケア”が一致すれば後悔なし
黒は手間と費用を惜しまない人に最高の満足を、白は低メンテで高残価を提供します。グレー・ブルー・レッドにはそれぞれ目立ちにくさ/個性/希少価値のメリットがあり、「損をする色」など存在しません。
最後は①保管環境 ②洗車頻度 ③売却プラン ④自己満足の4条件を具体的に書き出し、自分が続けられるラインを見極めてください。
色は単なる塗装ではなく、5年10年の所有体験を彩る選択――それを忘れなければ、ハリアーはどの色でもあなたのライフスタイルを豊かにしてくれるはずです。
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