HDMIは、テレビやPCモニター、ゲーム機など、私たちの生活に欠かせないデジタル伝送規格です。ただ「1.4」「2.0」「2.1」とバージョンが多く、どれを選べばいいのか分かりにくいですよね。
先に結論をお伝えすると、フルHD中心ならHDMI 1.4でも十分、4K/60HzやHDRならHDMI 2.0以上、PS5やゲーミングPCで4K/120HzやVRRを使うならHDMI 2.1が目安です。2025年には次世代規格のHDMI 2.2も公開されましたが、2026年10月時点では対応機器がほぼなく、今すぐ必要になる人はごく一部です。
本記事では、HDMIの各バージョン(1.4、2.0、2.1、2.2)の違いや特徴、ケーブル選びのポイント、「HDMI 2.1対応」表記の注意点、うまく映らないときの対処法まで分かりやすく解説します。どのHDMIが自分に合っているのか迷っている方はぜひご覧ください。
HDMI概要・比較早見表
HDMIの簡単な概要と比較表です。(忙しい人向け)
- HDMI 1.4: 2009年6月
- HDMI 2.0: 2013年9月
- HDMI 2.1: 2017年11月
- HDMI 2.1a: 2022年1月
- HDMI 2.1b: 2023年(仕様書の記述を整理・明確化した改訂版)
- HDMI 2.2: 2025年1月に発表、2025年6月に仕様を正式公開
HDMIバージョン別比較表
| 特徴 | HDMI 1.4 | HDMI 2.0/2.0a | HDMI 2.1/2.1a/2.1b | HDMI 2.2 |
|---|---|---|---|---|
| 最大転送速度 | 10.2 Gbps | 18 Gbps | 48 Gbps(一部製品は40 Gbps) | 96 Gbps |
| 最大解像度/リフレッシュレート | ・4K/30Hz ・1080p/120Hz(公式) ・1080p/144Hz(機器依存※) | ・4K/60Hz ・1080p/240Hz | ・8K/60Hz ・4K/120Hz ・1080p/240Hz以上 | ・4K/240Hz、8K/60Hz(非圧縮) ・最大12K/120Hz、16K/60Hz |
| HDR対応 | 非対応 | 2.0a以降で対応 | 対応(SBTM機能追加※2.1a以降) | 対応 |
| 音声機能 | ・ARC対応 ・最大8チャンネル | ・ARC対応 ・32チャンネル ・1536kHzサンプリング | ・eARC対応 ・32チャンネル ・DolbyAtmos/DTS:X対応 | ・eARC対応 ・LIP(音ズレ対策)追加 |
| ゲーム向け機能 | なし | 限定的 | ・VRR対応 ・ALLM対応 ・低遅延モード | 2.1の機能を引き継ぐ |
| 推奨ケーブル | High Speed HDMIケーブル | Premium High Speed HDMIケーブル | Ultra High Speed HDMIケーブル | Ultra96 HDMIケーブル |
| 主な用途例 | ・フルHD動画視聴 ・一般的なPC利用 ・従来型ゲーム機 | ・4K/60Hz動画視聴 ・HDRゲーム ・4K映画鑑賞 | ・8K映像 ・高性能ゲーム機(PS5等) ・ハイエンドPC gaming | ・次世代の超高解像度/高リフレッシュレート環境(対応機器はこれから) |
※HDMI 1.4でも帯域に余裕があるため、機器が対応していれば「1080p/144Hz」も出力できます。ただし、標準タイミングではないので動作保証はメーカー次第です。また、モニター側が144Hz を許可していないケースもあるので、製品仕様を確認しておくと無難です。
HDMIとは
HDMIは、映像と音声を1本のケーブルでデジタル伝送するための規格で、テレビ・PCモニター・ゲーム機・AV機器など幅広いデバイスに採用されています。高画質・高音質を手軽に実現できる一方で、HDMIには複数のバージョンが存在し、それぞれ対応できる解像度や機能に違いがあります。ここではHDMI 1.4・2.0・2.1を中心に、最新のHDMI 2.2も含めてポイントを押さえながら解説します。
HDMIバージョンが細かく分かれる理由
HDMIは、登場以来さまざまな映像・音声技術の進化に合わせて改良されてきました。4Kや8Kなどの高解像度、HDR、高リフレッシュレート、立体音響など新しい要素に対応するため、バージョンが上がるほど転送速度や規格内容が拡張されます。
なお、新しいHDMI機器は通常、古いバージョンとの下位互換性がありますが、接続される機器全体の中で最も古いバージョンに合わせて機能や画質が制限される点には注意が必要です。
もう一つ知っておきたいのが、「バージョン」は機器(端子)の規格、「ケーブルの種類」はケーブルの規格で、両者は別物だという点です。ケーブルには本来「HDMI 2.1ケーブル」のようなバージョン表記はなく、「Ultra High Speed」などのカテゴリー名で性能が区別されます(詳しくは後述します)。
HDR(High Dynamic Range)は、映像の明るさや色の幅(ダイナミックレンジ)を広げて、よりリアルで鮮やかな映像を再現する技術です。通常のSDR(Standard Dynamic Range)と比べて、暗い部分はより深く、明るい部分はより輝かしく表現できます。
HDRの特徴
- 明暗差の表現が豊か
- 暗いシーンでも細部が見えやすく、明るいシーンでは白飛びしにくい。
- 色の再現性が向上
- 人間の目で見える範囲に近い、より自然で鮮やかな色を表示します。
- 対応フォーマット
HDRにはいくつかの規格があり、主なものは以下の通りです:- HDR10:最も一般的な規格。ほとんどのHDR対応機器で利用可能。
- Dolby Vision:HDR10よりも高画質が可能な規格。対応機器が必要。
- HDR10+:HDR10を改良したフォーマット。映像ごとに最適な設定が可能。
- HLG(Hybrid Log Gamma):放送用のHDR規格。
HDRを楽しむには?
HDR映像を楽しむには、以下の環境が必要です。
- HDR対応ディスプレイ(テレビ、モニターなど)
- HDR対応コンテンツ(映画、ゲーム、ストリーミングサービスなど)
- HDR信号を伝送できる接続環境(HDMI 2.0a以上の機器と、Premium High Speed以上のケーブル)
HDRのメリット
- 映画やゲームで、より没入感のあるリアルな映像体験を楽しめる。
- 明暗差や色彩が強調されることで、映像のディテールが際立つ。
HDRは、映像の質を飛躍的に向上させる技術として、現代の4K/8Kテレビや最新のコンテンツで広く採用されています。対応機器を揃えれば、自宅でも映画館のような映像体験が可能です。
リフレッシュレートとは、ディスプレイが1秒間に画面を更新する回数のことです。単位は「Hz(ヘルツ)」で表されます。例えば、リフレッシュレートが60Hzのディスプレイは、1秒間に画面を60回更新しています。
リフレッシュレートが高いとどうなる?
リフレッシュレートが高いほど、動きの速い映像(ゲームやアクション映画など)をより滑らかに表示できます。以下の例を参考にしてください。
- 60Hz:日常的な映像視聴や作業に十分。多くのテレビやモニターで採用。
- 120Hz:ゲームやスポーツ観戦など、動きが多い映像で滑らかさが向上。
- 144Hz以上:ゲーミングPCやハイエンドモニターに最適。プロのゲーマーにも人気。
注意点
リフレッシュレートが高くても、映像ソースや接続ケーブルが対応していない場合、その性能を活かせないことがあります。例えば、4K/120Hzを利用するにはHDMI 2.1対応機器やケーブルが必要です。
リフレッシュレートは映像体験の質を左右する重要な要素なので、用途に合わせて最適なディスプレイや接続環境を選ぶことが大切です。
HDMI 1.4の特徴
HDMI 1.4は2009年6月に登場した規格で、現在でも多くの機器で使われています。
- 4K/30Hz(3840×2160、30fps)まで対応可能。ただし機器やケーブルによっては制約あり
- フルHD(1080p)ならほぼ問題なく出力可能
- Audio Return Channel(ARC)対応:テレビからAVアンプなどへ音声を戻せる
- HDMIイーサネットチャネル(HEC)対応:イーサネット経由の通信が可能(ただしほとんど利用されていない)
4K環境への対応が制限されていることから、4Kテレビや4K配信を積極的に楽しみたい方にとっては物足りない面もあります。4K/30Hzではマウスカーソルやスクロールの動きがカクついて見えるため、PCの4Kモニター用としても実用的とはいえません。ただしフルHD中心の使い方であれば大きな不自由はありません。
代表的な対応機器としては、初期の4K対応テレビやゲーム機のPlayStation 3、Xbox 360、一般的なBlu-rayプレーヤーなどがあります。
HDMI 2.0(2.0a)の特徴
HDMI 2.0は2013年9月に登場し、4K映像をより快適に楽しむために大幅に機能が拡張されました。
- 最大解像度は4K/60Hz
- 最大転送速度18Gbps(HDMI 1.4は約10.2Gbps)
- 音声面では32チャンネル、サンプリングレート1536kHzに対応
- HDMI 2.0の後期仕様であるHDMI 2.0a以降でHDR正式対応
「4K/60Hz」という滑らかな映像出力が可能な点が最も大きい進化です。ただしHDRについては、初期のHDMI 2.0仕様では明記されていなかったため、HDRを利用したい場合はHDMI 2.0aもしくは2.0bに対応した機器やコンテンツが必要になります。
代表的な対応機器には、PlayStation 4 ProやXbox One X、4K/60Hz対応テレビが含まれます。動画配信サービスの4K作品やUltra HD Blu-rayの視聴は、基本的にHDMI 2.0(2.0a以降)の帯域で足ります。
HDMI 2.1およびHDMI 2.1a/2.1bの特徴
HDMI 2.1は2017年11月に登場し、さらに高い解像度とリフレッシュレートに対応した規格です。2022年1月にはHDMI 2.1aというアップデートも登場し、新機能としてSource-Based Tone Mapping(SBTM)が追加されています。その後、仕様書の記述を整理したHDMI 2.1bに改訂されており、2026年10月時点で市販のテレビ・ゲーム機・グラフィックカードの多くが採用しているのはこの2.1系です。
- 最大転送速度48Gbps
- ただし、すべてのHDMI 2.1対応機器が48Gbpsに対応しているわけではなく、実際には40Gbpsなどに制限している場合もある
- 8K/60Hzや4K/120Hz出力が可能
- eARC(Enhanced Audio Return Channel)対応
- Dolby AtmosやDTS:Xなどの高音質フォーマットを、テレビからサウンドバーやAVアンプへより安定して伝送可能
- 一部の機器ではファームウェアアップデートが必要になることもある
- VRR(Variable Refresh Rate)対応:ゲームなどでフレームレートが変動しても画面が乱れにくい
- ALLM(Auto Low Latency Mode)対応:接続機器がゲームなど低遅延を必要とするコンテンツを再生すると、自動で遅延を抑えたモードに切り替わる
HDMI 2.1aで追加されたSBTMは、映像ソース機器側でトーンマッピング(HDRの輝度調整など)を行う機能で、従来のHDR10やDolby Visionとの役割分担を最適化し、さらに高画質を実現します。
代表的な対応機器としては、PlayStation 5(PS5 Proを含む)、Xbox Series X|S、4K/120Hz対応のテレビやモニターがあります。
また、PC向けのグラフィックカードとして、「NVIDIA RTX 30/40/50シリーズ」や「AMD RX 6000/7000/9000シリーズ」もHDMI 2.1系に対応しています(RTX 50シリーズはHDMI 2.1b)。これにより、PCゲームでも4K/120HzやVRRを活用した滑らかな映像体験が可能です。
「HDMI 2.1対応」でも4K/120Hzが使えるとは限らない
HDMI 2.1を選ぶうえで最も注意したいのがここです。現在のルールでは、HDMI 2.0は単独の規格として認証されなくなり、その機能はHDMI 2.1の一部として扱われています。そして4K/120Hz・48Gbps・VRR・ALLM・eARCといったHDMI 2.1の新機能は、どれも「搭載してもしなくてもよい」オプション扱いです。
そのため、中身はHDMI 2.0と同等の性能(18Gbps・4K/60Hz)でも「HDMI 2.1対応」と表記できてしまいます。実際に、HDMI 2.1をうたうモニターが4K/120Hzに対応していなかったり、テレビの複数あるHDMI端子のうち一部だけが4K/120Hz対応だったりする例が報告されています。
購入前は「HDMI 2.1」という表記だけで判断せず、次の点を仕様表で確認しましょう。
- 「4K/120Hz入力対応」と明記されているか(どの端子が対応しているか)
- VRR・ALLM・eARCなど、使いたい機能が個別に書かれているか
- 対応帯域(48Gbps・40Gbpsなど)の記載があるか
HDMI 2.2の特徴(2025年公開の最新規格)
HDMI 2.2は、2025年1月に発表され、同年6月に仕様が正式公開された最新規格です。主な特徴は次のとおりです。
- 最大転送速度96Gbps(HDMI 2.1の2倍)
- 4K/240Hzや8K/60Hzを圧縮なし(フルクロマ4:4:4、10/12bit)で伝送可能。最大で12K/120Hz、16K/60Hzにも対応
- LIP(Latency Indication Protocol)を新たに追加:サウンドバーやAVアンプを経由する接続で、映像と音声のズレを抑えやすくなる
- 専用の「Ultra96 HDMIケーブル」を新設。HDMI 2.2の全機能を使えるのはこのケーブルだけ
- 従来のバージョンとの下位互換性あり
ただし、2026年10月時点ではHDMI 2.2に対応したテレビ・ゲーム機・グラフィックカードはほぼ出回っておらず、HDMIの認証団体も対応機器の本格的な登場は2027年以降と見込んでいます。Ultra96ケーブルは先行して発売され始めていますが、接続する機器がHDMI 2.1までなら性能はHDMI 2.1の範囲にとどまります。
現在の4K/120Hzゲームや8K映像であればHDMI 2.1で足りるため、「HDMI 2.2が出たから今の機器を買い替えるべき」と考える必要はありません。
HDMIケーブルの選び方と下位互換性
前述のとおり、HDMIケーブルはバージョンではなく「カテゴリー名」で選びます。主な種類と対応する帯域は次のとおりです。
| ケーブルの種類 | 対応帯域 | 主な用途の目安 | 認証ラベル |
|---|---|---|---|
| Standard HDMIケーブル | 720p/1080i相当 | 古いテレビ・機器向け(今は選ぶ必要なし) | なし |
| High Speed HDMIケーブル | 10.2Gbps | フルHD、4K/30Hz | なし |
| Premium High Speed HDMIケーブル | 18Gbps | 4K/60Hz、HDR | あり |
| Ultra High Speed HDMIケーブル | 48Gbps | 4K/120Hz、8K/60Hz、VRR、eARC | あり |
| Ultra96 HDMIケーブル | 96Gbps | HDMI 2.2の全機能 | あり |
HDMI 2.1の機能をフルに活かすには、「Ultra High Speed HDMIケーブル」を使う必要があります。従来の「High Speed」や「Premium High Speed」ケーブルでは、4K/120Hzや8Kなどの高帯域幅を扱えない場合が多いため注意が必要です。
また、公式認証ラベルがパッケージに記載されているケーブルを選ぶと確実です。
認証ラベルにはQRコードが印刷されており、公式アプリ「HDMI Cable Certification」で読み取ると正規の認証品かどうかを確認できます。「HDMI 2.1対応ケーブル」「8K対応」とだけ書かれ、カテゴリー名や認証ラベルがない製品は、性能が保証されていない可能性があります。
HDMI規格は下位互換性があります。たとえば、HDMI 2.1機器とHDMI 1.4機器を接続しても映像は映りますが、機能や画質は古いほうのバージョンに合わせられるため、4K/120HzやeARCなどの最新機能は利用できなくなります。逆に、Ultra High Speedケーブルを古い機器に使っても問題なく使えるため、迷ったら上位のケーブルを選んでおけば将来の買い替え時にも無駄になりません。
端子の形状(標準・ミニ・マイクロ)も確認する
HDMIには端子の形が複数あります。性能とは関係ありませんが、形が合わないと挿せないので購入前に確認しましょう。
- 標準HDMI(タイプA):テレビ、モニター、ゲーム機、PCなど大半の機器
- ミニHDMI(タイプC):一部のデジタルカメラ、小型PC、タブレットなど
- マイクロHDMI(タイプD):一部のアクションカメラや小型ボードPCなど
ノートPCなどでUSB Type-Cから出力する場合は、USB-C to HDMIの変換ケーブル・アダプターを使います。この場合は「4K/60Hz対応」「4K/120Hz対応」など、変換器そのものの対応解像度も確認が必要です。
どのバージョンを選ぶべきか
- フルHDメインや4K/30Hzの視聴が中心ならHDMI 1.4でも十分な場合がある(例:フルHDでのNetflix視聴やBlu-ray再生)
- 4K/60HzやHDRをしっかり楽しみたいならHDMI 2.0以降を選ぶ
- HDR利用を想定するならHDMI 2.0a以上対応機器をチェック
- 8Kや4K/120Hzなど高解像度・高リフレッシュレートを目指すならHDMI 2.1(2.1a/2.1b)対応製品が望ましい
- HDMI 2.2は対応機器がそろうまで待ってよい。現時点で優先して選ぶ必要はない
なお、最新のHDMI 2.1系に対応していても、実際の転送速度をどの程度サポートしているかは製品ごとに異なります。また、表示機器(テレビやモニター)側も対応していないと高解像度や高リフレッシュレートが実現できないため、ソース機器・ケーブル・表示機器の組み合わせ全体で確認することが大切です。
用途・機器別の目安
| 用途・機器 | 必要な機器側の規格 | おすすめのケーブル |
|---|---|---|
| フルHDテレビ・モニターでの動画視聴 | HDMI 1.4以上 | High Speed以上 |
| 4Kテレビで動画配信・Ultra HD Blu-ray(HDR) | HDMI 2.0a以上 | Premium High Speed以上 |
| Nintendo Switch 2(TVモード) | 4K/60Hz、または1080p・1440pの120fps表示に対応したテレビ・モニター | 本体付属のケーブル、またはPremium High Speed以上 |
| PS5 / PS5 Pro・Xbox Series Xで4K/120Hz、VRR | 4K/120Hz対応のHDMI 2.1 | Ultra High Speed(本体付属品も可) |
| ゲーミングPCで4K/120Hz以上 | HDMI 2.1(48Gbps推奨) | Ultra High Speed |
| サウンドバー・AVアンプでDolby Atmos(eARC) | テレビ・音響機器ともeARC対応 | Ultra High Speed推奨 |
Nintendo Switch 2は、任天堂の公式仕様によるとTVモードで最大4K/60fps、解像度1920×1080または2560×1440の選択時は120fpsに対応し、HDR10と最大120HzのVRRにも対応しています。120fpsで遊ぶにはテレビ・モニター側が該当の解像度で120Hz入力に対応している必要があります。
PCメモリやハードディスクの容量はなぜ中途半端?8の倍数になる理由と計算の仕組みをわかりやすく解説4K/120HzやHDRが表示されないときの確認ポイント
対応機器とケーブルをそろえたのに4K/120HzやHDRにならない場合は、次の順番で確認してみてください。
- 接続している端子を確認する:テレビによっては4K/120HzやeARCに対応する端子が決まっています。端子の横の表記や取扱説明書で確認しましょう。
- テレビ側の入力設定を変更する:テレビによっては、初期状態で4K/120HzやHDRなどの高帯域の信号を受け付けない設定になっています。メーカーによって名称は異なりますが、「HDMI信号フォーマット」「拡張フォーマット」などの設定を有効にしてください。
- 出力側の設定を確認する:ゲーム機やPCの映像出力設定で、解像度・リフレッシュレート・HDRが正しく選ばれているか確認します。PS5では「映像出力」の転送レート設定によって4K/120Hzの出力が制限されることがあります。
- ケーブルを見直す:古いケーブルや認証のないケーブル、長すぎるケーブルが原因のこともあります。Ultra High Speedの認証品や、本体付属のケーブルに替えて試してみましょう。
- ゲームやコンテンツの対応を確認する:4K/120HzやHDRは、ゲームや作品そのものが対応していなければ出力されません。
- ファームウェアを更新する:テレビ、AVアンプ、ゲーム機などのソフトウェア更新で改善する場合があります。
そもそも何も映らない場合は、こちらの記事も参考にしてください。
PCモニターに「信号なし」と出る原因と対処法|まず試す5つの確認よくある質問(FAQ)
HDMIケーブルを選ぶ際に何を確認すればいいですか?
以下の点を確認することをおすすめします。
- 用途に合わせた規格の確認
- 4K/60Hz以下やHDRコンテンツ:Premium High Speed HDMIケーブル
- 4K/120Hzや8Kコンテンツ:Ultra High Speed HDMIケーブル
- 公式認証ラベルの確認
- 「Premium HDMI Cable」や「Ultra High Speed HDMI Cable」の認証ラベルを探してください。ラベルのQRコードを公式アプリで読み取れば、規格を満たした認証品かどうかを確認できます。
- 信頼できるメーカーやブランドの製品を選択
※偽物や非認証品に注意!
HDMIケーブルの長さは映像や音質に影響しますか?
デジタル信号なので、長くなっても画質や音質が少しずつ劣化するわけではありません。ただし長すぎると信号が届かず、映像が途切れる・ノイズが出る・まったく映らないといった症状が起きやすくなります。高帯域の信号ほど影響を受けやすいため、次を目安にしてください。
- 標準的な(パッシブ)ケーブルの場合
- 4K/60Hzまでの信号:5m程度までが目安
- 4K/120Hzや8K信号:できるだけ短く、3m程度までが目安
- 長距離伝送が必要な場合
- アクティブ光HDMIケーブルを使用することで、10m以上でも安定した伝送が可能です。光ファイバーを使用して信号を伝送するため、減衰が少ないのが特徴です。
- 信号増幅器(リピーター)の使用を検討するとさらに距離を伸ばせます。
HDMI 2.1対応機器が必要なのはどんな場合ですか?
以下のような用途で必要性が高くなります。
- ゲーミング関連
- PS5やXbox Series X|Sで4K/120Hzの高リフレッシュレート表示を楽しみたい
- VRR(可変リフレッシュレート)機能を使用して、ゲームの映像を滑らかに表示したい
- 最新のゲーミングPCや「NVIDIA RTX 30/40/50シリーズ」「AMD RX 6000/7000/9000シリーズ」グラフィックカードで高リフレッシュレートモニターを使用したい
- 映像・音声関連
- 8K映像の視聴をしたい
- eARCを活用し、Dolby AtmosやDTS:Xなどのロスレスサラウンド音声を伝送したい
古いHDMIケーブルは新しい機器では使えないのでしょうか?
基本的には使用可能ですが、以下の制限があります。
- ケーブルの規格に応じて、転送できる解像度やリフレッシュレートが制限されます
- 従来のHigh Speedケーブル:4K/30Hzまで
- Premium High Speedケーブル:4K/60HzおよびHDRまで
- 8K映像や4K/120Hz表示には必ずUltra High Speed HDMIケーブルが必要です
HDMI 2.2対応機器を待ったほうがいいですか?
ほとんどの方は待つ必要はありません。2026年10月時点で、4K/120Hzのゲームや8K映像はHDMI 2.1で十分に扱えます。HDMI 2.2が必要になるのは、4K/240Hzを圧縮なしで表示したい、8K以上の映像を高リフレッシュレートで扱いたいといった、かなり先進的な用途に限られます。対応機器の本格的な登場も2027年以降の見込みのため、今必要な機器は今の規格で選んで問題ありません。
HDMIとDisplayPortはどちらを使えばいいですか?
テレビ・ゲーム機・AV機器はHDMIが標準なので、HDMIを使います。一方、PCとモニターをつなぐ場合は、両方に端子があればDisplayPortも選択肢になります。DisplayPortはPCモニター向けの機能が充実しており、高リフレッシュレートのゲーミングモニターでは「HDMIよりDisplayPortのほうが高いリフレッシュレートを選べる」製品もあります。モニターの仕様表で、端子ごとの対応解像度・リフレッシュレートを確認して選ぶのが確実です。
HDMIケーブルに方向性はありますか?
通常のHDMIケーブルに方向性はありませんが、以下の例外があります。
- アクティブタイプのケーブル(信号増幅機能付き)は方向性があり、Source側とDisplay側が指定されています
- 光HDMIケーブルも方向性があるため、ケーブル本体に記載された「Source(ソース)」や「Display(ディスプレイ)」のラベルに従って接続してください。
8K映像や4K/120Hz信号の伝送で注意すべきことは何ですか?
8K/60Hzや4K/120Hz信号を伝送するには、高い帯域幅を確保する必要があります。
- 8K/60Hzや4K/120Hzを高画質で伝送するには、HDMI 2.1の最大帯域である48Gbps前後が必要になります(8Kは映像圧縮技術のDSCを併用する場合もあります)。
- 必ずUltra High Speed HDMIケーブルを使用してください。
- ソース機器と表示機器の両方が、4K/120Hzや8Kに対応したHDMI 2.1である必要があります。AVアンプなどを間に挟む場合は、その機器も対応している必要があります。
- 一部の長いケーブル(10m以上)は、帯域幅が不足する可能性があります。その場合、アクティブ光HDMIケーブルの使用を検討してください。
まとめ
HDMIのバージョンは、解像度・リフレッシュレート・音声フォーマットなどに大きく関わる重要な要素です。現在主流のHDMI 2.1系では8Kや4K/120Hz、eARC、VRRなど魅力的な機能が多数追加されていますが、その真価を発揮させるには対応した機器とケーブルの組み合わせが必要になります。また「HDMI 2.1対応」と書かれていても機能はオプション扱いなので、4K/120Hzなど使いたい機能が明記されているかを確認しましょう。
一方で、HDMIには下位互換性があるため、古いバージョンの機器を混在させても基本的には映像・音声は伝送可能です。しかしその際は性能が古い側に合わせられ、新機能を利用できないことを理解しておきましょう。最新のHDMI 2.2は対応機器がこれからの段階なので、今すぐ意識する必要はありません。ご自身の視聴スタイルや機器環境に合わせて、必要なHDMIバージョンとケーブルを見極めることが大切です。