「洗濯機から出したら、パーカーの紐が抜けていた」「ズボンのゴムを入れ替えたいけれど、専用の紐通しが見当たらない」
こんな時、地味にストレスを感じますよね。指で押し込もうとしても途中で詰まってしまい、イライラが募るばかりです。でも、わざわざ手芸店へ走る必要はありません。
実は、どこの家庭にもある「割り箸」を使えば、驚くほどスムーズに紐を通すことができるのです。
この記事では、割り箸を使った裏ワザを中心に、家にある身近なアイテムでの代用方法を徹底解説します。ズボンやパーカーの紐トラブルを、今すぐ解決しましょう。
割り箸が最強?ズボンの紐を通す代用品比較
紐通しの代用品はいくつかありますが、通したい紐の太さや衣類の素材によって「向き・不向き」があります。まずは、どの道具を使うのがベストか比較表でチェックしてみましょう。
| アイテム | おすすめ度 | 適した紐・衣類 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 割り箸 | ◎ | 太い紐・ゴム (スウェットなど) | 直線の進みが速い。 準備にテープが必要。 |
| ヘアピン | ◯ | 細い紐 (パーカーなど) | 細い穴に通しやすい。 中で外れるリスクあり。 |
| ストロー | ◯ | 柔らかい素材 (子供服など) | 柔軟性がありカーブに強い。 ホチキスが必要。 |
| 安全ピン | ◎ | 全般 | 確実性が高い。 家にない場合もある。 |
もし手元に「割り箸」と「セロハンテープ」があるなら、固くて長さがある割り箸が最もスピーディーでおすすめです。特にウエストのゴムのような太いものを、長い距離通す場合に威力を発揮します。
割り箸を使ってズボンの紐を通す方法【太いゴム・紐に最適】
では、本題の「割り箸」を使った方法を詳しく見ていきましょう。この方法は、長さがあるため、広いウエスト部分を一気に進めるのが最大のメリットです。
準備するものと手順
用意するのは以下の3点です。
- 割っていない割り箸(1膳)
- セロハンテープ(ガムテープでも可)
- ハサミ
【手順】
- 割り箸を割る
基本的には割って1本にして使います。通し口が広い場合は、割らずに太いまま使うと安定感が増します。 - 紐を割り箸に固定する
割り箸の先端に紐の端を沿わせ、セロハンテープでぐるぐると巻き付けます。ここが緩いと途中で外れてしまうので、少し強めに巻くのがポイントです。 - 通し口に入れて進める
テープを巻いた側を先頭にして、ズボンの穴に差し込みます。尺取り虫のように布を寄せながら、割り箸を押し進めましょう。 - 反対側から引き抜く
反対の穴から割り箸が出てきたら、そのまま引っ張り出します。テープを外せば完了です。
途中で引っかからないためのコツ
割り箸で通す際、唯一の弱点が「カーブでつっかえる」ことです。また、テープの巻き方が雑だと布の内側に引っかかってしまいます。
スムーズに通すためには、テープの段差をなくすように滑らかに巻くことが重要です。もしウエストのカーブがきつくて割り箸が進まない場合は、割り箸を半分くらいの長さに折ってから試してみてください。短くすることで小回りが利きやすくなります。
また、途中で紐が外れるのが一番のタイムロスになります。心配な場合は、テープを巻く範囲を長めにとり、ガッチリと固定してしまいましょう。
割り箸以外も使える!身近なアイテムでの対処法
「家に割り箸がない」「紐の通し口が小さくて割り箸が入らない」というケースもあるでしょう。そんな時に役立つ、その他の代用アイテムも紹介します。衣類の種類に合わせて使い分けてみてください。
ヘアピン:パーカーなどの細い紐に
穴が小さいパーカーのフード紐や、細い丸紐を通すならヘアピンが便利です。
使い方は非常にシンプル。ヘアピンの隙間に紐を挟み込み、そのまま穴へ通すだけです。ただし、ただ挟んだだけでは中で外れやすいのが難点。ヘアピンの隙間に紐を通した後、紐の端を結んでコブを作ると外れにくくなります。
先端が金属むき出しのヘアピンだと布地を傷つける恐れがあるため、できれば先端が丸く加工されている「玉付き」のタイプを選びましょう。
ストロー:子供服やデリケートな素材に
柔らかい素材の子供服や、カーブが多い衣類には、柔軟性のあるストローが適しています。
紐の端をストローの中に2〜3cmほど差し込み、上からホチキスでバチンと留めて固定します。この時、ホチキスの針が布に引っかからないよう、上からセロハンテープを巻いて保護しておくと安心です。
ストローは適度にしなるため、カーブでもスムーズに進みます。コンビニでもらえるような一般的なストローで十分対応可能です。
安全ピン:持っているなら一番確実
もし裁縫箱の中に安全ピンがあるなら、実はこれが一番確実な方法といえます。
紐の端に安全ピンを刺して閉じ、それを先頭にして進めていくだけです。割り箸のようなスピードはありませんが、途中で紐が外れるリスクがほぼゼロなのが最大の強みでしょう。
ただし、安全ピンが小さすぎると指で掴みにくく、作業が難航します。ある程度大きさのある安全ピンを選ぶのがコツです。
紐が途中で抜けないようにする工夫と予防策
せっかく苦労して紐を通したのに、着替えや洗濯の拍子にまた抜けてしまった…なんて悲劇は避けたいものです。最後に、紐抜け防止のちょっとしたテクニックをお伝えします。
作業中の「うっかり抜け」を防ぐ
紐を通している最中に、反対側の紐の端がズルズルと穴の中に吸い込まれてしまった経験はありませんか?これを防ぐには、作業を始める前に「紐の反対側の端」を洗濯バサミやクリップで衣類に留めておくのが鉄則です。
これだけで、「ああっ!」と叫んで最初からやり直すリスクを完全に防げます。地味な作業ですが、急いでいる時こそ、この一手間を惜しまないようにしましょう。
日常の紐抜けを予防する
普段から紐が抜けにくくするためには、以下の対策が有効です。
- 結び目を大きくする
紐の両端を固結びにして、穴よりも大きなコブを作ります。 - 真ん中で縫い止める
ウエストの後ろ側(背中部分)で、紐と生地を数針縫い付けて固定してしまいます。こうすれば絶対に抜けることはありません。 - コードストッパーを使う
100円ショップなどで売っているコードストッパー(留め具)を装着すれば、紐抜け防止になるだけでなく、長さ調節も楽になります。
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まとめ|家にあるもので紐通しは代用できる
専用の道具がなくても、ズボンの紐は以下のアイテムで簡単に通すことができます。
- 割り箸:太いゴムや直線的なウエストにおすすめ。スピード重視。
- ヘアピン:パーカーなど穴が小さい場合に最適。
- ストロー:カーブが多い子供服などに。
- 安全ピン:確実性を求めるならこれ。
特に「割り箸」は、長さがあるため作業効率が良く、しっかりとテープで固定さえすれば非常に優秀な代用品となります。
紐が抜けてしまっても、焦る必要はありません。まずはキッチンや引き出しを確認して、今回ご紹介したアイテムでササッと直してしまいましょう。

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