
アルファード「タイプゴールド」は後悔する?購入前に知るべき注意点と魅力を徹底解説
「アルファードの購入を考えているけど、特別仕様車の『タイプゴールド』ってどうなんだろう?」
「名前はカッコいいけど、買ってから後悔しないか心配…」
高価な買い物だからこそ、グレード選びは絶対に失敗したくないですよね。特に、独特の存在感を放つ「タイプゴールド」は、その魅力と同時に「自分に合うだろうか?」という不安を感じやすいモデルかもしれません。
この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消するために、アルファードの「タイプゴールド」がどんな車なのか、そして購入後に「後悔」する可能性があるポイントと、それでも多くの人に選ばれる魅力の双方を、徹底的に深掘りしていきます。
そもそもアルファード「タイプゴールド」とはどんな車?
まず、「タイプゴールド」がどのような位置づけのモデルなのか、基本からおさらいしておきましょう。現行モデルとの関係性を知ることが、後悔しないための第一歩です。
30系後期で絶大な人気を誇った特別仕様車
「タイプゴールド」は、2020年から2023年にかけて販売された30系アルファードの後期モデルに設定された、非常に人気の高い特別仕様車シリーズです。正式には「S”TYPE GOLD”」「S”TYPE GOLD II”」「S”TYPE GOLD III”」と進化していきました。
その名の通り、内外装の随所にゴールドの加飾(アクセント)が施されているのが最大の特徴。スポーティな「S」グレードをベースに、高級感と特別感をプラスしたモデルです。
具体的には、フロントのエンブレムや内装のステッチ、メーターリングなどにゴールドがあしらわれ、標準の「S」グレードとは一線を画す、華やかで精悍な印象を与えます。さらに、人気の高い3眼LEDヘッドライトやパワーバックドアなどが標準装備されており、見た目の豪華さだけでなく、装備面での満足度も高い一台でした。
現行の40系に「タイプゴールド」はない?
ここで重要なのが、2023年6月にフルモデルチェンジした現行の40系アルファードには、「タイプゴールド」という名のつくグレードは存在しないという点です。
そのため、現在「タイプゴールド」を手に入れるには、中古車市場で30系後期のモデルを探すことになります。新車では買えないからこそ、その希少性と完成されたデザインに惹かれ、今なお多くのファンから支持されているのです。
40系は全体的に上質さや快適性が大きく向上しましたが、30系タイプゴールドが持っていた「やんちゃな高級感」とでも言うべき独特の雰囲気は唯一無二。この点に魅力を感じるかどうかが、選択の大きな分かれ道になります。
なぜ?アルファード「タイプゴールド」で後悔する5つの可能性
多くの人を魅了するタイプゴールドですが、一部で「後悔」という声が聞かれるのも事実です。購入してから「思っていたのと違った…」とならないよう、考えられるデメリットを正直にお伝えします。
ゴールド加飾が思ったより「派手」と感じる可能性
タイプゴールドの象徴であるゴールドの加飾。これが最大の魅力であると同時に、人によっては「少し派手すぎる」「落ち着きがない」と感じる可能性があります。特に、さりげない高級感を求める方や、長く乗ることを考えた場合に、このきらびやかさが飽きにつながるかもしれません。
写真で見るのと実車で見るのとでは、光の当たり方によって印象が大きく変わることもあります。内装のゴールドステッチなども含め、このデザインが本当に自分の好みに合うかどうかは、必ず実車を見て判断することをおすすめします。
ベースグレードとの価格差に納得できない可能性
タイプゴールドは、専用加飾や追加装備が魅力ですが、その分ベースの「S」グレードよりも価格は高くなります。追加される装備(3眼LEDヘッドライト、パワーバックドアなど)が、自分にとって本当に必要なものか冷静に考えてみましょう。
もし、それらの装備に魅力を感じず、「シンプルな方が好き」ということであれば、あえてタイプゴールドを選ばず、ベースの「S」グレードにして差額を別のオプションや維持費に充てる方が、満足度は高くなるかもしれません。価格差分の価値を見出せるかがポイントです。
「最上級」ではないことへの不満
タイプゴールドはあくまで「S」グレードをベースとした特別仕様車です。そのため、アルファードの最上級グレードである「Executive Lounge(エグゼクティブラウンジ)」と比較すると、後席の快適装備や乗り心地の面では見劣りします。
例えば、エグゼクティブラウンジに標準装備されている後席のオットマンや豪華なアームレスト、静粛性の高いタイヤなどは、タイプゴールドにはありません。「アルファードに乗るなら最高の快適性を求めたい」という方にとっては、少し物足りなさを感じる可能性があります。
乗り心地が硬いと感じる可能性
ベースとなっている「S」グレードは、スポーティな走行性能を意識したグレードであり、専用のサスペンションチューニングが施されています。そのため、乗り心地は他のグレードに比べて少し硬めに感じられることがあります。
引き締まった乗り味を「安定感があって良い」と感じる方もいれば、後席に乗る家族などから「少しゴツゴツする」といった不満が出るかもしれません。特に、路面の凹凸が多い道を走る機会が多い方は、試乗して乗り心地をしっかりチェックすることをおすすめします。
中古車ゆえの状態の見極めが難しい
前述の通り、タイプゴールドは現在中古車でしか購入できません。中古車は一台一台コンディションが異なり、前オーナーの乗り方やメンテナンス状況によって、車の状態が大きく左右されます。
人気のモデルであるがゆえに、走行距離が伸びている車両や、修復歴がある車両も市場には出回っています。信頼できる販売店を選び、車両の状態を細かくチェックしなければ、「安く買えたけど、すぐに故障してしまった」といった後悔につながるリスクがあることを覚えておきましょう。
後悔だけじゃない!それでもタイプゴールドが選ばれる3つの魅力
もちろん、タイプゴールドにはデメリットを補って余りある、強い魅力があります。多くのオーナーが満足している理由を見ていきましょう。
所有欲を満たす圧倒的な特別感とデザイン
なんといっても、タイプゴールド最大の魅力は、その唯一無二のデザインと特別感にあります。黒を基調とした内外装に、ゴールドのアクセントが加わることで生まれる高級感と精悍な雰囲気は、他のどのグレードにもないものです。
信号待ちで隣に並んだ標準のアルファードとは明らかに違う、特別な一台に乗っているという満足感。この「所有欲」を満たしてくれる点こそ、タイプゴールドが多くの人を惹きつけてやまない最大の理由だといえます。
人気装備が標準搭載された「お得感」
タイプゴールドは、見た目が豪華なだけではありません。ベースの「S」グレードではオプション設定だった装備が、標準で搭載されている点も大きな魅力です。
例えば、夜間の視認性と見た目のカッコよさを両立する「3眼LEDヘッドライト」や、スイッチ一つで重いバックドアの開閉ができる「パワーバックドア」、駐車時に便利な「インテリジェントクリアランスソナー」などが標準装備となっています(モデルにより多少異なります)。これらの装備を後から追加することを考えれば、価格設定は非常に「お得」だと感じるでしょう。
高いリセールバリューが期待できる
「リセールバリュー」、つまり将来車を売却するときの価値の高さも、タイプゴールドの大きなメリットです。アルファード自体がリセールバリューの高い車種ですが、その中でも特別仕様車で人気の高いタイプゴールドは、中古車市場で常に需要があります。
そのため、数年後に乗り換える際、他のグレードよりも高く売れる可能性が高いのです。購入時の価格は少し高くても、売却時の価格を考慮すると、結果的にコストパフォーマンスが良かった、というケースも少なくありません。これは、長期的な視点で車を所有する上で、非常に重要なポイントになります。
30系後期 主要グレードとタイプゴールドの違いを比較
言葉だけでは分かりにくい部分を、一覧表で整理しました。30系後期の最終モデル「S”TYPE GOLD III”」と、ベースの「S」、そして最上級の「Executive Lounge S」の主な装備と当時の新車価格を比較してみましょう。
項目 | S | S”TYPE GOLD III” | Executive Lounge S |
---|---|---|---|
ベースグレード | S | S | S |
新車時価格(2WD) | 3,985,000円 | 4,306,000円 | 5,723,000円 |
フロントエンブレム | 標準 | ゴールド | 標準 |
ヘッドライト | 2眼LED | 3眼LED | 3眼LED |
内装シート | ファブリック | 専用パーフォレーション<br>ウルトラスエード®+合成皮革 | プレミアムナッパレザー |
メーターリング | 標準 | ゴールド | 標準 |
パワーバックドア | オプション | 標準装備 | 標準装備 |
後席快適装備 | 標準 | 標準 | エグゼクティブラウンジシート<br>(オットマン等) |
※ガソリン・2.5Lモデルを基準にしています。
この表を見ると、タイプゴールドが「S」グレードの装備を豪華にしつつ、価格はエグゼクティブラウンジよりも抑えられている、まさに「良いとこ取り」の絶妙なポジションにあることが分かりますね。
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まとめ:アルファード「タイプゴールド」はこんな人におすすめ!
ここまで、アルファード「タイプゴールド」の後悔しがちなポイントと、それを上回る魅力について解説してきました。
これらの情報を踏まえると、タイプゴールドは次のような方に特におすすめできるモデルだといえます。
- 他の人とは違う、特別なアルファードに乗りたい方
- 黒とゴールドを基調とした、華やかで精悍なデザインが好きな方
- 必要な人気オプションが最初から揃っている「お得感」を重視する方
- 将来的なリセールバリューも考えて、賢く車を選びたい方
一方で、
- 派手さよりも、落ち着いた高級感を求める方
- 後席の快適性や乗り心地を最優先したい方
- 最新の40系アルファードの性能やデザインに魅力を感じる方
このような方には、タイプゴールド以外のグレード(例えば、現行40系のZグレードやエグゼクティブラウンジ)の方が、より高い満足感を得られるかもしれません。
最終的には、あなた自身が何を重視するかが最も大切です。ぜひこの記事を参考に、中古車販売店などで実車に触れて、自分にとって最高のアルファードを見つけてくださいね。
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