
シトロエンC3の評判と口コミ|乗り心地・維持費・中古相場まで徹底レビュー
シトロエンC3は、丸みを帯びたエアバンプで知られる3代目(2017年デビュー)と、EVシフトを担う4代目/ë‑C3(欧州2024年発表)の二本立てで語られがちです。
本稿では日本で実際に選べる3代目を主軸に、4代目の最新動向までをカバー。燃費サイクルの違いや為替レートの揺れ幅も整理しながら「結局いくら掛かるの?」という疑問に答えます。
世代早わかり表
世代 | 発売年 | ボディ寸法 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
3代目(現行日本仕様) | 2017‑ | 3,995×1,750×1,495mm | 1.2L PureTech110、エアバンプ®、WLTP 18.5km/L |
4代目(欧州新型) | 2024‑ | 4,010×1,765×1,560mm※ | EV主体(ë‑C3)、ミニSUV風デザイン、WLTP 320km |
燃費・燃料・価格を横並び比較
車名 | パワートレイン/燃料 | 燃費(WLTC) | メーカー税込価格(2025年6月) |
---|---|---|---|
Citroën C3 PureTech110 | ガソリン(プレミアム) | 17.2km/L | 約272万円 |
Toyota Yaris 1.5 Hybrid | ハイブリッド(レギュラー) | 35.4km/L | 約233万円 |
Volkswagen Polo 1.0 TSI | ガソリン(プレミアム) | 18.9km/L | 約283万円 |
ヤリスの燃費は突出していますが、年間1万km走行時の燃料費差は約1.5万円程度。プレミアム指定が気になる場合は、給油量を記録して単価と距離を見比べると、意外と差が小さいことが分かります。
新車・中古車の今
最後の正規新車は2024年6月発売の「C3 Merci!」限定70台で、以後は在庫車のみ。中古市場(2025年5月Goo‑net調査)は45万〜269万円、平均127.9万円で推移しています。
人気はシャイン・パッケージ+ホワイトルーフ。登録済未使用車は枯渇しつつあるため、走行2万km以下の車両は早めの決断が吉です。
評判まとめ:乗り心地と不満点
高評価
- アドバンストコンフォートシートの厚み
- 段差を丸める独特のダンピング
- ツートンカラー&エアバンプ®の個性
気になる点
- 後席周りの収納不足 → 社外トレーで対策
- ナビのレスポンス → スマホ連携で解決
- 湿式タイミングベルト交換(6年/10万km)コスト
安全性能:星の真意を読み解く
欧州仕様3代目はEuro NCAP 2017で4つ星。一方、中南米向け簡素装備車はLatin NCAPで0星となり「同じC3でも装備で評価が大きく変わる」ことが話題になりました。
日本仕様はESC・6エアバッグを標準装備し、Euro NCAP相当の安全装備を備えています。4代目/ë‑C3は現時点でNCAP評価待ちです。
メンテナンス費用と勘所
湿式ベルト交換は部品+工賃で9万〜13万円(2025年改訂パーツ価格)。メーカー指定は「6年or10万km」、タイミングを車検と合わせれば工賃節約に。
ATフルードは公式にはメンテナンスフリーですが、経験則として7万km前後で交換すると滑らかさが戻るという報告も。気になる場合はディーラーと相談しましょう。電装系の警告灯対策には、定期充電とアースポイント清掃が効果的です。
ë‑C3の最新動向と受賞歴
44kWhバッテリーでWLTP航続320kmを誇るë‑C3は、£21,990(約320万円※)と手頃な価格設定。
※1£(ポンド)=145円換算。€(ユーロ)は1€=180円で換算。本文価格は全て2025年6月時点のメーカー税込希望小売価格または編集部調べの平均取引価格。「約」表記はレート変動を考慮した概算です。
2025年ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーファイナリストに選出され、2025年1月10日のブリュッセルモーターショーで発表された最終結果では、ルノー5 E-Tech electric/アルピーヌA290が総合優勝。Citroën C3/ë-C3は215ポイントで3位に入りました。
専門誌賞ではAuto Express『Best Affordable EV 2024』も受賞しており、コストパフォーマンスに注目が集まっています。日本導入は未定ですが、最短でも2026年以降という見方が有力です。
まとめ:C3が合う人・合わない人
シトロエンC3は「移動を家のリビングのようにくつろぎたい」人にぴったり。国産&ドイツ車とは異なる柔らかい乗り味と愛嬌あるデザインで、日常に彩りを添えてくれます。
燃費や燃料単価まで厳密に損得勘定したい人はヤリスの方が安心ですが、「他人とかぶらない輸入車デビュー」を狙うなら3代目C3は今が適齢期。
EVに興味があるならë‑C3の日本導入続報を待ちながら、C3でフランス流コンフォートを先取りしてみてはいかがでしょうか。
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参考資料
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