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フルビット免許とは?全15種類の取得方法・費用・注意点を完全解説

フルビット免許とは?全15種類の取得方法・費用・注意点を完全解説

フルビット免許とは?全15種類の取得方法・費用・注意点を完全解説

すべての運転免許を揃える「フルビット」は、まさに究極のコレクターズライセンス。ですが、制度の仕組みを知らずに取得を始めると、途中で“詰む”リスクも。

この記事では、最新の免許制度に基づいて、フルビットとフル免許の違いや取得ルート、費用、注意点まで徹底解説します。

フルビット免許とは――14マスを埋め尽くす“最後のコレクターズアイテム”

運転免許証の「種類」欄は14マスですが、実際の免許は15種類あります。けん引免許とけん引第二種免許が同一マスに併記されるためです。

大型・中型・準中型・普通、大型特殊・小型特殊、大型自動二輪・普通自動二輪、大型第二種・中型第二種・普通第二種、大型特殊第二種・けん引(1種)・けん引第二種、原付――これら15種類を順番どおりに取得し、14マスをコンプリートした状態がフルビット。

名称は1994年まで各免許を2進数表示で管理していた名残に由来します。

取得順序が命!“逆ピラミッド”で進めないと詰む理由

日本の免許制度は「上位が下位を包含」します。普通免許を取得した瞬間に原付や小特の運転資格が自動付帯し、これらを個別に受験できなくなります。

したがってフルビットを目指すなら原付→小特→…→大型→各第二種という逆ピラミッドが鉄則です。途中で順番を誤るといったん免許を返納して出直すしかなく、時間も費用も倍増します。計画的なスケジュール管理が欠かせません。

費用と期間のリアル――200万〜220万円、最短18〜24か月も視野

全国平均で教習費用は約170万円、受験料・交通費・講習代など諸経費が30万〜50万円上乗せされ、総額は200万〜220万円が目安です。

平日フルタイムで教習所を回り、一発試験を効率よく挟めば18〜24か月で達成した事例もありますが、社会人が週末主体で進めると2.5〜3年(おおむね30〜36か月)が現実的なラインになります。

参考:ファイナンシャルフィールド

コストを削る3つのコツ

  1. 一発試験を狙いやすい原付・小特・普自二は試験場でクリア。
  2. 地方教習所の合宿プランを活用し、大型・大型二種など高額科目を圧縮。
  3. 免許センター併設の“深視力&法規特講”など有料講習をまとめて受講し、再訪コストを削減。

フル免許で全車種制覇?――大型二種×けん引二種×大二輪×大特二種の限界と盲点

公道を走れる“ほぼすべて”の車両をカバーできる最小セットがフル免許です。大型自動二輪+大型第二種+大型特殊第二種+けん引第二種の4枚をそろえることで、原付や普通車などは上位免許に含まれ、実務上は全車種運転可能となります。

ただし、農耕用の大径トラクターや35km/h超のフォークリフトなど、作業車の一部は大型特殊(農耕限定解除)が必要になるケースがあります。公道走行を想定するなら用途別の限定解除要否を事前に確認しましょう。

フル免許取得のメリットと現場ニーズ

  • バス・観光・特殊輸送など職業ドライバー需要が高い。
  • 4種目で完結するため、費用は90万〜120万円、期間も6〜9か月。
  • 業務で経験を積みながら残り11種を追加して“フルビッター”へ拡張しやすい。

免許制度2025〜2027年改正:AT限定導入と空欄リスクの行方

警察庁は段階的にAT限定枠を導入します。普通・普通二種は2025年4月1日、中型・準中型・中型二種は2026年4月1日、大型は2027年4月1日、大型二種は2027年10月1日に施行予定です。

AT限定は「限定条件欄」に記載されるため、種類欄に新たな空欄は生じません。ただし今後まったく新しい免許区分が追加された場合は空白が復活する可能性があるため、制度動向を定期チェックする習慣が重要です。

AT化がもたらす3つの変化

  1. 技能試験は原則AT車両、MT免許は4時間の限定解除教習で取得可。
  2. 教習コマが減り、フルビットでも総額が2万〜3万円下がる見込み。
  3. 中型二種の試験車両がマイクロバスサイズへ縮小し、都市部でも受験しやすくなる。

フルビット vs フル免許【比較表】

項目フルビット免許フル免許
取得枚数15種類(14マス)4種類
総費用めやす200万〜220万円90万〜120万円
最短期間18〜24か月
(一般的には2.5〜3年)
6〜9か月
一発試験必須大型特殊二種・けん引二種ほか大型特殊二種・けん引二種
実務ニーズ趣味・コレクション要素が強い物流・観光など職業性重視
空欄リスク新設免許区分で発生限定条件欄で吸収

けん引二種の現在地――“青春号”引退後も試験は継続

けん引二種の公道需要は極小で、国内唯一とされるトレーラーバス「青春号」は2023年3月に運行終了しました。それでも試験は存続しており、“取得難度最上級”の称号を求める免許マニアが挑戦を続けています。

西東京バスは2024年秋に体験イベントでトレーラーバスを再展示予定と公表しており、限定的ながら再活用の動きもあるようです。

まとめ――賢いロードマップは“フル免許→フルビット”の二段戦略

まずフル免許で実務経験と収入を得ながら、計画的に下位免許を埋めていく二段ロケット方式なら、時間も費用も抑えてモチベーションを維持できます。

大型特殊二種・けん引二種は教習所が存在しない現状、一発試験対策スクールやオンライン講座を早期に押さえておくと安心です。

制度が変わる前に行動を始めれば、あなたの免許証から“−”が消える日もそう遠くありません。目指せ、空欄ゼロのフルビット!

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