
ランクル70が買えない理由と受注再開の可能性|再再販の時期・中古価格・買うための戦略【購入条件は?】
ランドクルーザー70(ランクル70)は、再再販モデルが登場するやいなや即完売し、「買えない」と嘆く声が続出。
なぜ入手困難なのか?再販はいつ再開されるのか?
本記事では、最新の受注状況・中古相場・購入戦略を徹底解説します。
ランクル70が入手困難な理由と需給ギャップの実情
ランドクルーザー70(以下ランクル70)は、2023年11月に国内で再再販が開始されるや否や販売店への問い合わせが殺到し、わずか数週間で受注停止となりました。最大の原因は需要の急拡大と生産台数の制限です。
月間生産目標はおおむね400台とされますが、半導体不足や電動化モデル優先の影響で実出荷はそれを下回る状況が続いています。さらにレトロSUVブームや海外投資的需要が重なり、国内割当数は瞬時にソールドアウトしています。
抽選方式と転売防止策の詳細
再再販モデルでは、商談権を抽選で決定する方式が採用されました。転売対策としてトヨタファイナンス限定クレジット契約や頭金の早期納付が義務付けられ、契約手続きは通知から7日以内の頭金納付、14日以内の商談開始というタイトなスケジュールです。
なお、指定されるローン形式は自由返済型(残価設定型)であるケースが多く、金利はおおむね年3.9%前後とされています(販売店により異なります)。
一部には「3年間の所有権ロック」との噂も流れましたが、トヨタが公式に公表した事実は確認できません。実際には所有権留保条項こそありますが、明確な期間はディーラーごとの契約条件に委ねられているのが実状です。
海外需要が国内供給を圧迫するメカニズム
中東・アフリカではランクル70が鉱山・油田インフラを支える車両として絶大な支持を受けています。右ハンドル仕様でも現地改造を前提に大量輸入され、円安メリットも加味すると日本市場の価格は割安に映ります。
こうした海外バイヤーによる仕入れが国内流通量をさらに圧縮し、結果として中古車相場の高騰を招いています。
受注再開時期と販売店が語る最新の見通し
2025年4月現在、トヨタからランドクルーザー70の受注再開に関する公式発表はありません。しかし、業界関係者の間では「2025年夏から秋にかけて受注が再開される可能性が高い」との見方が広がっています。
参考:Yahooニュース
これは、初回受注分の生産が順調に進んでおり、年内には納車が完了する見通しであることが背景にあります。再受注が実現した場合、前回同様に抽選方式が採用されると予想され、倍率も高くなることが予想されます。
そのため、日頃からディーラー担当者との関係を築き、メール配信リストへの登録や定期的な点検入庫などを通じて優良顧客としての実績を積むことが、購入成功の鍵となるでしょう。
ディーラーリスト登録と情報キャッチのテクニック
①最寄りのトヨタ店とネッツ店両方に購入意思を示す
②点検・車検の入庫実績を積み、担当者と顔見知りになる
③保険・アクセサリーをまとめて契約しメンテ顧客として優先度を高める
④販売店公式SNSをフォローし速報を即時取得
これらのアクションは、次回抽選の際に優先案内を受け取る確率を高めます。
最新スペックとディーゼルエンジンの実力
再再販モデルは2.8L直4ディーゼルターボ(1GD-FTV)+6速ATを採用。最高出力150kW、最大トルク500N・mを発揮し、低回転からの厚いトルクで荒路を確実にトレースします。
排ガス処理は尿素SCRシステムを用い、ポスト新長期規制をクリア。WLTCモード燃費は9.7km/Lで、旧4.0Lガソリン(5.6km/L)比で約70%改善と発表されています(※9.7 ÷ 5.6 ≒ 1.73倍)。
なお、尿素水(市販名:アドブルー)が枯渇するとエンジン再始動不可となるため、5,000kmごとの補充が推奨されています。
※アドブルー:尿素と純水を混合した溶液で、SCR触媒に噴射しNOx(窒素酸化物)を無害化する液体。
安全・快適装備のアップデート
最新のトヨタセーフティセンスを標準装備し、プリクラッシュセーフティ・レーンディパーチャーアラート・オートマチックハイビームを備えます。
内装は撥水ファブリック+合皮シートを採用し、USB-Cポート2口やQiワイヤレス充電を配置。伝統の無骨さと現代的快適装備を両立させています。
中古車相場と価格高騰のリアル
2025年4月現在、ランドクルーザー70の中古車市場では価格の下落傾向が見られます。再再販モデル(2023〜2024年式)の平均買取相場は約640万〜749万円となっており、ピーク時と比較して価格が下がっています。
この下落の主な要因は、業者オークションでの出品台数の急増による供給過多です。ただし、依然として新車価格を上回るプレミア価格を維持しており、特に低走行・ワンオーナー車は高値で取引されています。
今後の価格動向は、受注再開のタイミングや市場の需給バランスによって左右されるため、最新情報のチェックが重要です。
購入前に押さえるべき維持費・乗り心地・盗難対策
乗り心地はリーフリジッド式リアサスの影響で舗装路では硬め。最小回転半径6.2mは都市部駐車場で扱いづらさを感じる場面があります。
維持費面ではディーゼル2.8L区分の自動車税45,700円、タイヤ(LT265/70R16)交換は1本3万円前後、エンジンオイル容量は約9Lで交換費1.5万円前後が目安です。
盗難被害が増加しているため、ステアリングロック+GPSトラッカー+傾斜センサーアラームの三重装備を推奨。これらを装着しても車両保険料は大幅に下がらないものの、心理的安心感は得られます。
買えないときの現実的な代替策と長期戦略
抽選に外れた場合は、ランドクルーザー250やプラド後継モデルをKINTOでリースしつつ機会を待つ選択肢があります。
※KINTO:トヨタ系サブスクリプションサービス。車両・税金・保険・メンテ費が月額定額に含まれ、残価リスクなく乗り換え可能。
月額8万円前後で税保険込み、契約満了時に返却義務はあるものの、納期は6〜10か月と比較的短期。中古相場が過熱する中での「繋ぎの一台」として合理的です。
また、輸出規制が施行されれば相場が落ち着く可能性もあり、3〜4年スパンでの長期的視野が重要になります。
まとめ:ランクル70購入成功へのロードマップ
ランクル70を手に入れるには、①情報の即時取得、②ディーラーとの関係強化、③資金と書類の先行準備が不可欠です。受注再開は2025年以降との予測がありますが、公式発表は未定のため常に最新情報をチェックしましょう。
無骨な本格オフローダーを求めるなら、ランクル70は唯一無二の存在です。長期戦への覚悟と綿密な準備で、チャンスを確実にものにしてください。
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