
アウディS3徹底ガイド|333PS×トルクスプリッターで極める走行性能と実用性
2025年2月に国内導入された新型アウディS3は、333PS/420Nmにチューンアップされた2.0TFSIエンジンと、リア左右を独立制御するトルクスプリッターを新搭載。
ハッチバック&セダンの2ボディで日常からスポーツ走行までこなせる“プレミアム・オールラウンダー”の全貌を、最新スペックから維持費・中古相場まで余すところなく解説します。
どんな人に向いているか:S3を選ぶべき5タイプ
- 毎日でも走りを楽しみたい人…333 PS+quattroで全天候フルスロットル。
- エクステリアの差別化重視…ハニカムグリル/4本出しエキゾーストで存在感を主張。
- 悪天候でも高速移動が多いユーザー…AWDと運転支援が長距離の安心感を底上げ。
- 5ドア&大容量荷室が必須のファミリー層…スポーツバック325 L→1,145 Lでベビーカーも余裕。
- リセールまで考える投資型ユーザー…Sバッジ車はA3比で値落ちが緩慢(おおむね55–65 %)。
主なアップグレード
333 PS+420 Nmの改良TFSI
出力アップに加え、ECUの再マッピングで中速域のレスポンスを改善。0-100 km/hは4.7 秒を公称します。
トルクスプリッター+新世代ESC
後輪左右のトルク配分を自在に制御し、アンダーステアを抑制。専用チューニングのプログレッシブステアリングと相まってコーナリング性能を高めています。
ボディ別スペック:スポーツバック vs セダン
項目 | スポーツバック | セダン |
---|---|---|
車両価格 | 756 万円 | 771 万円 |
全長×全幅×全高 | 4,355×1,815×1,440 mm | 4,505×1,815×1,415 mm |
WLTC燃費 | 12.0 km/L | 12.2 km/L |
荷室容量 | 325 L(後席格納時:最大1,145 L) | 325 L |
日常ユースならハッチの実用性、フォーマルシーンならセダンの伸びやかなスタイルが光ります。
A3とS3を3行で比較
- 出力…A3 30 TFSI=116 PS/S3=333 PSで約3倍。
- 駆動方式…A3はFF、S3はquattro。
- 足まわり…S3は10 mmローダウン+大径ブレーキ。
走行インプレッション
新トルクスプリッターにより、コーナー出口ではリヤ外輪に最大100 %トルクを配分。ハンドル修正は最小限で、街中でも高速でも俊敏さと安定性を両立します。
維持費とランニングコスト
- 自動車税(種別割):1.5 L超~2.0 L以下区分で、 新規登録車(2019年10月以降)36,000 円/年、旧税率(2019年9月30日以前登録)39,500 円。
- WLTC燃費12 km/L→実燃費目安8–11 km/L。
- 19インチタイヤは交換1本4万円程度で、サスが硬め。
- 定期点検+車検基本料:年間7–9 万円前後。
新車&中古相場
メーカー希望小売価格は756–771 万円。認定中古は455万~660万円が中心で、3年残価は55–65 %と推定されます(過去Sモデルの実績より算出)。
メリット・デメリットまとめ
メリット
- 333 PS+quattroの圧倒的パフォーマンス
- トルクスプリッターで俊敏かつ安定したコーナリング
- ハッチとセダンの2ボディで用途を選べる
デメリット
- 10 mmローダウン+19インチで乗り味は硬め
- プレミアムガソリン指定・実燃費は1桁台も
- 部品代が高く、ABSセンサーでも6万円程度
結論:「走りと実用性を1台で」求める人の最適解
アウディS3は333 PSの加速・全天候quattro・10 mmローダウンシャシーで走りを極めつつ、5ドア&325 Lの荷室で日常もこなします。
維持費と硬めの乗り味を許容できるなら、S3はライバル不在のプレミアム・オールラウンダーと言えるでしょう。
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