料理中、レシピに「20g」と書かれているのに、手元にキッチンスケールがなくて困ってしまった経験はありませんか。
あるいは、郵便物を出す前に重さが気になり、「これって20グラムくらいかな?」と手で持って悩んだことがある方もいるはずです。
はかりがない状況でも、身の回りにあるものを使えば、おおよその重さを把握することができます。
結論からお伝えすると、20gの目安は「1円玉20枚分」や「中サイズのいちご1粒分」の重さに相当します。
本記事では、20g(20グラム)がどれくらいの重さなのか、日用品や食べ物などの身近なもので分かりやすく例えて解説していきましょう。
20g(20グラム)の重さはどれくらい?結論から言うと…
重さの感覚をつかむためには、普段からよく手にしているものを基準にするのが一番の近道です。
まずは、20gをイメージしやすくなる代表的な3つの具体例をご紹介します。
これらを覚えておくだけで、日常生活のちょっとした場面で大いに役立つでしょう。
一番わかりやすい基本の目安は「1円玉20枚」
日本に住んでいれば誰もが触れたことのある硬貨は、重さの基準として非常に優秀と言えます。
中でも1円玉は、1枚の重さがきっちり「1g」に設定されているため、計量の代用品としてうってつけです。
つまり、1円玉を20枚集めれば、それだけで正確な20gを作り出すことができます。
手のひらに1円玉を20枚乗せてみると、ずっしりとした重みは感じないものの、確かな存在感が伝わってくるはずです。
もし自宅に簡易的な天秤があれば、片方に1円玉を20枚乗せることで、もう片方のアイテムが20gかどうかを調べることも可能になります。
日用品でパッと例えるなら「ボールペン2本」
1円玉を20枚も探すのは少し手間だと感じる方もいるかもしれません。
そんな時、デスク周りにあるものでパッと例えるなら、「一般的なボールペン2本分」が20gに近い重さとなります。
事務用としてよく使われるノック式のボールペンや、キャップ付きのサインペンなどは、1本あたり約10gで作られていることが多いからです。
もちろん、多色ペンや金属製の高級ボールペンの場合はもっと重くなってしまいます。
しかし、どこにでもあるプラスチック製のシンプルなボールペンを2本持ってみれば、おおよその20gの感覚をつかめるでしょう。
食材でイメージするなら「中サイズのいちご1粒」
キッチンで料理やお菓子作りをしている最中に、パッと重さをイメージしたい時もありますよね。
食材で20gを例える場合、スーパーでよく見かける「中サイズのいちご1粒」がちょうど良い目安になります。
パックにきれいに並んでいる標準的ないちごは、1粒あたり約15gから20g程度に収まっていることが多いのです。
特大サイズの「あまおう」などになると30gを超えることもありますが、一般的なサイズであれば1粒が20g弱だと覚えておくと便利です。
手に取った時の、あのコロンとした軽やかな感覚が20gの重さだというわけですね。
家の中にある「身近なもの・日用品」で20gを例えると?
ここからは、さらに視野を広げて家の中にあるアイテムを探してみましょう。
文房具や郵便物など、私たちの生活に密着した日用品の中にも、20gの目安となるものはたくさん隠れています。
文房具(消しゴム、A4コピー用紙)
ボールペン以外の文房具で考えてみると、A4サイズのコピー用紙が非常に役立ちます。
オフィスや家庭のプリンターでよく使われる標準的な厚さのA4用紙は、1枚あたり約4gです。
したがって、A4コピー用紙を「5枚」重ねて持つと、計算上ぴたりと20gになります。
また、学生時代によく使っていた標準的なサイズの消しゴム(プラスチック消しゴムの小〜中サイズ)も、おおよそ15gから20g程度です。
紙の束や消しゴムを持つ感触から、重さの感覚を養ってみるのも面白いアプローチと言えます。
郵便物(長形3号封筒とA4書類)
手紙や書類を送る際、郵便物の重さは切手代に直結するため、非常に重要な要素となります。
A4用紙を三つ折りにして入れる「長形3号」の封筒は、それ単体で約5gの重さがあります。
そこに先ほどのA4コピー用紙(1枚約4g)を何枚入れるかで、全体の重量が変わってくるのです。
例えば、長形3号封筒(5g)にA4用紙を4枚(16g)入れると、合計で約21gとなります。
この「封筒+A4用紙3〜4枚」という組み合わせが、おおむね20g前後の重量感になることを覚えておきましょう。
電池やCDなどその他の日用品との比較
引き出しの中に入っている日用品とも比較してみましょう。
例えば、リモコンや時計によく使われる「単3形アルカリ乾電池」は1本あたり約23g〜24gあります。
そのため、単3電池を1本持ってみて「これよりほんの少し軽いな」と感じるくらいが20gの目安です。
一方で、ひと回り小さい「単4形乾電池」は1本あたり約11gとなっています。
単4電池を2本手のひらに乗せると約22gとなり、これが20gに極めて近い感覚をもたらしてくれます。
また、音楽CDのディスクのみ(ケースなし)の重さは約15gなので、ディスク1枚に500円玉1枚を足したくらいが20gに相当します。
乾電池の重さはどれくらい?単1・単2・単3・単4の重量比較と用途別の選び方
財布の中にある「硬貨」で20gの重さを実感する
冒頭で1円玉の例を挙げましたが、他の硬貨を使っても20gを再現することは可能です。
財布の中にある小銭を組み合わせることで、より実用的な「重り」を作ってみましょう。
1円玉や50円玉で作る20gの感覚
先ほど触れた通り、1円玉は1枚1gなので20枚で20gになります。
では、50円玉はどうでしょうか。
真ん中に穴の空いている50円玉は、1枚あたりの重さが4.0gに設定されています。
計算してみると、50円玉なら「5枚」集めるだけで、ちょうど20gを作り出すことができるのです。
1円玉を20枚集めるよりもずっと簡単で、財布の中にも入っている確率が高いかもしれませんね。
100円玉や500円玉を使って例える場合
さらに身近な硬貨である100円玉や500円玉でも計算してみましょう。
100円玉の重さは1枚4.8gなので、4枚集めると19.2gとなり、限りなく20gに近い重さになります。
自販機でジュースを買うために100円玉を4枚握りしめた時の重さが、およそ20gというわけです。
一番大きな500円玉の場合は、1枚の重さが7.1g(令和3年発行の3代目硬貨)です。
これを3枚手のひらに乗せると21.3gとなり、これも20gの素晴らしい目安になってくれます。
硬貨の種類によって枚数は変わりますが、どれも身近でイメージしやすい素材と言えるでしょう。
参考:独立行政法人造幣局 現在発行されている貨幣
【比較表】日本の硬貨の重さ一覧と20gの目安
分かりやすく整理するために、日本の主な硬貨の重さと、20gにするために必要な目安枚数を表にまとめました。
はかりの代用品として硬貨を使いたい時に、ぜひ参考にしてみてください。
キッチンにある「食べ物・食材」で20gの目安を知る
料理や食事のシーンでは、レシピ本や栄養成分表示で「20g」という数値を頻繁に目にします。
冷蔵庫やパントリーにある食材を使って、20gがどの程度のボリューム感なのかを確認していきましょう。
果物(いちご、ぶどう、ミニトマトなど)
いちごについては中サイズ1粒が約15〜20gだとご紹介しました。
他の果物を見てみると、種無しで皮ごと食べられる大粒のぶどう(巨峰やシャインマスカットなど)も、1粒がおよそ15gから20g程度に成長します。
パクッと一口で食べられるサイズの果実1つ分が、おおむね20gだと認識しておくと分かりやすいですね。
また、サラダに欠かせないミニトマトはどうでしょうか。
一般的なサイズのミニトマトは1個あたり約10g〜15gです。
したがって、小さめのミニトマトを2個つまんだ時の重さが、およそ20gの目安となります。
野菜(ピーマン、玉ねぎなど)
野菜の場合は個体差が大きいですが、切り分ける前の丸ごとの状態から想像してみましょう。
標準的なサイズのピーマンは、1個あたり約35gから40gほどの重さがあります。
ヘタと種を取り除き、縦に半分にカットした状態のピーマンが、およそ15g〜20gに相当します。
玉ねぎの場合、中玉サイズ(約200g)のものを10分の1にカットした量、あるいは小玉の5分の1程度が20gです。
みじん切りにすると、大さじ2杯と少しの量がだいたい20gのボリュームになります。
ほんの少しの添え物や、スープの具材程度の量が20gにあたると言えます。
お菓子(マカロン、板チョコなど)
おやつタイムにも20gの目安は隠れています。
例えば、色鮮やかな洋菓子の「マカロン」は、標準的な大きさのもので1個あたり約18g〜20gです。
あのサクッとした軽やかで小ぶりなお菓子が、20gの重さを見事に表現しています。
また、スーパーでよく売られている板チョコレート(1枚50gのもの)を思い浮かべてみてください。
これをパキッと割って、だいたい半分弱(あるいは1かけら5gとして4かけら分)を食べると、およそ20gの摂取となります。
ちょっとした甘いものを口にする時の、ひとくち〜ふたくち分の量が20gですね。
料理中に役立つ!大さじ・小さじで20gを計る方法
レシピ本を見ていて「砂糖20g」「水20g」と書かれていると、スケールがない場合に焦ってしまいますよね。
しかし、計量スプーン(大さじ・小さじ)があれば、おおよその重さに換算して量ることができます。
調味料によって比重が異なるため、それぞれの換算方法を知っておくことが大切です。
水や酒などの「液体」の場合
水や料理酒、お酢などのサラサラとした液体は、どれも比重がほぼ「1」です。
計量スプーンの大さじ1杯は15ml(15cc)、小さじ1杯は5ml(5cc)の体積を量る道具ですが、水の場合はそのままグラム数に置き換えることができます。
つまり、大さじ1杯の水は15g、小さじ1杯の水は5gとなるわけです。
したがって、水や酒を20g量りたい時は「大さじ1杯 + 小さじ1杯」を入れれば解決します。
とてもシンプルで覚えやすいので、液体の計量で迷った時はこの公式を思い出してください。
水50mlはどれくらい?大さじ何杯・何グラム・何ccかをわかりやすく解説!
砂糖や塩などの「粉末状調味料」の場合
一方で、砂糖や塩などの粉末や粒状の調味料は、液体とは重さが大きく異なります。
例えば「上白糖」は、大さじ1杯ですりきり量ると約9gしかありません。
そのため、上白糖を20g量るには「大さじ2杯と少し(約4分の1杯)」が必要になります。
これに対して「塩」は上白糖よりも重く、大さじ1杯ですりきり約18gもあります。
塩を20g量りたい場合は、「大さじ1杯 + ほんの少し」で十分です。
同じ大さじでも、中身が砂糖か塩かでグラム数が倍近く変わってしまう点には注意しましょう。
砂糖30g・60gは大さじ何杯?「グラム↔計量器換算」ツールと種類別換算早見表
【比較表】調味料別の20g大さじ換算表
頻繁に使う調味料について、20gが大さじ何杯分にあたるのかを分かりやすく一覧表にしました。
料理中に迷った際は、この表を参考にサッと計量してみてください。
| 調味料の種類 | 大さじ1杯の重さ目安 | 20gにするための目安量 |
|---|---|---|
| 水・酒・酢 | 15g | 大さじ1杯 + 小さじ1杯 |
| 醤油・みそ・塩 | 18g | 大さじ1杯強 |
| 上白糖 | 9g | 大さじ2杯と少し(大さじ2強) |
| グラニュー糖 | 12g | 大さじ1杯と小さじ1.5杯 |
| サラダ油・バター | 12g | 大さじ1杯と小さじ1.5杯強 |
| 小麦粉・片栗粉 | 9g | 大さじ2杯と少し(大さじ2強) |
【料理の基本】100ccはどのくらい?ml・グラム換算と身近なもので量る実用的な目安
「20g」という量・重さが重要になる生活シーンとは?
ここまで様々な身近なもので20gを例えてきましたが、そもそもなぜ「20g」という数値を意識するのでしょうか。
私たちの生活の中で、この絶妙な重さや量が意味を持つシーンをいくつかご紹介します。
郵便物を送る際の料金確認(2024年秋の料金改定対応)
手紙を送る際、郵便料金の区分において重さは非常にシビアな問題です。
2024年10月の郵便料金改定により、定形郵便物は「50gまで一律110円」に統合されたため、以前のように「25gの壁」を気にする必要は減りました。
しかし、専用封筒を用いる「ミニレター(郵便書簡)」は現在も「25gまで(85円)」という重量制限があります。
健康維持のための「たんぱく質20g」の摂取
ダイエットや筋力トレーニング、高齢者の健康維持の文脈において、「たんぱく質20g」という言葉は頻繁に登場します。
一般的に、1食あたりに摂取したいたんぱく質の目安が約20gだと言われているからです。
では、食品からたんぱく質20gを摂るには、どれくらいの量を食べれば良いのでしょうか。
分かりやすい目安として「手のひらサイズのお肉やお魚」を覚えておいてください。
手のひら(指の部分を含まない)の大きさと厚さのお肉や魚は、生の状態で約100gあります。
そして、一般的な肉や魚100gに含まれるたんぱく質量が、おおよそ20g前後になるのです。
毎回の食事で「手のひらサイズのメインディッシュ」を意識するだけで、理想的なたんぱく質を確保できると言えます。
1日に必要な「食物繊維20g」の目標量
健康的な食生活において、たんぱく質と同様に語られるのが「食物繊維」です。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、成人男女が1日に摂取すべき食物繊維の目標量は、おおむね20g前後(男性21g以上、女性18g以上)とされています。
食物繊維20gという量は、実は意識しないとなかなか達成できないハードルでもあります。
例えば、レタス1個(約300g)に含まれる食物繊維は約3.3gしかありません。
食物繊維を20g摂取しようと思うと、玄米やオートミールなどの穀物、豆類、海藻類、ごぼうなどの根菜類を毎食バランスよく取り入れる必要があります。
「20g」という数値は、健康を測る上での一つのバロメーターにもなっているというわけです。
20gの重さを正確に量るためのおすすめアイテム
硬貨や大さじを使った簡易的な計量方法をご紹介してきましたが、より厳密に20gを量る必要がある場面も当然存在します。
お菓子作りや、フリマアプリの梱包作業などでは、正確な計量が成功の鍵を握るからです。
デジタルスケール(キッチンスケール)の活用
最も確実で間違いがないのは、やはりデジタル式のキッチンスケールを活用することです。
特にパンやお菓子を作る際は、数グラムの誤差が膨らみや食感に大きな影響を与えてしまいます。
最近のデジタルスケールは非常に安価で高性能になっており、1000円前後で「0.1g単位」まで正確に量れるモデルが手に入ります。
器の重さを差し引ける「風袋引き(ゼロ点合わせ)機能」がついたスケールをキッチンに1台置いておくだけで、計量のストレスは劇的に軽減されるでしょう。
硬貨での計量に限界を感じたら、迷わずデジタルスケールの導入をおすすめします。
計量スプーンの正しい使い方をおさらい
デジタルスケールを使わずに計量スプーンで量る場合、正しい使い方をマスターしておくことが大前提となります。
液体の調味料(水や醤油など)を量る時は、スプーンの縁までいっぱいに注ぎ、表面がこんもりと盛り上がる「表面張力」の状態が正解です。
スプーンの8分目などで量ってしまうと、正しいグラム数にはなりません。
一方で、砂糖や塩、小麦粉などの粉末を量る時は、山盛りにすくった後、ヘラやすりきり棒(お箸などでも代用可)を使って表面を平らにならす「すりきり」を行うのが鉄則です。
この「すりきり」を怠ると、大さじ1杯のはずが1.5杯分ほどの量になってしまい、味が大きく崩れてしまう要因となります。
100mlはどれくらい?計量カップなしで測る身近な代用品と重さの目安
まとめ:20グラムの重さは身近なもので簡単にイメージできる!
本記事では、「20g(20グラム)」という重さについて、様々な身近なものを例に挙げて解説してきました。
キッチンスケールが手元になくても、以下のようなアイテムを基準にすれば、おおよその重さをつかむことができます。
- 硬貨:1円玉を20枚、または50円玉を5枚集める
- 日用品:プラスチック製のボールペン2本、またはA4コピー用紙5枚
- 食材:中サイズのいちご1粒、またはピーマン半個
- 調味料:水なら「大さじ1+小さじ1」、砂糖なら「大さじ2強」
重さの感覚は、一度具体的なモノと結びつけて記憶してしまえば、生活の様々な場面で直感的に引き出すことができるようになります。
料理中にレシピの分量に迷った時や、郵便物を出す前に重さを確認したい時など、ぜひこの記事で紹介した「20gの目安」を思い出してみてください。
日々のちょっとした計量の疑問が解消され、よりスムーズで快適な毎日を送る手助けになれば幸いです。
