「お店で売っているような、ねっとり甘い焼き芋を家でも食べたい」
そう思ったことはありませんか?
実は、特別な道具は必要ありません。キッチンの「炊飯器」を使えば、誰でも簡単に極上の蒸し芋が作れるんです。
結論から言うと、さつまいもが半分浸かるくらいの水を入れ、「玄米モード」で炊くだけ。たったこれだけで、驚くほど甘みが引き出されます。
この記事では、水の量の黄金比から、食感を変える炊飯モードの選び方、プロが使う隠し味までを解説します。今日のおやつは、炊飯器にお任せしましょう。
※重要:調理前の確認
炊飯器の機種によっては、ご飯以外の調理を推奨していない場合があります。特に「圧力IH炊飯器」などは蒸気口が詰まる恐れがあるため、必ず取扱説明書を確認してください。「調理モード」がある場合はそちらを使用しましょう。
炊飯器でさつまいもを蒸す基本の手順と水の量
まずは、失敗しない基本の作り方を押さえましょう。
手順は非常にシンプルですが、「水加減」と「隠し味」がポイントです。
手順1:さつまいもを洗ってセットする
さつまいもは皮ごと調理するので、土汚れをきれいに洗い流します。
長い場合は、炊飯釜の底に平らに並べられる大きさにカットしてください。
このとき、重ならないように並べるのがコツです。
無理に重ねて詰め込むと、熱の通りにムラができたり、吹きこぼれの原因になったりします。
手順2:水の量は「高さ半分」が鉄則
ここで一番重要なのが水加減。
3合炊きや5.5合炊きなど釜のサイズに関わらず、「さつまいもの高さの半分まで水を入れる」のが黄金比です。
水が多すぎると「茹で芋」になって水っぽくなり、少なすぎると焦げ付きや空焚き防止機能が作動する原因になります。
目安は200ml程度ですが、釜の大きさや芋の太さで変わります。必ず「目で見て半分浸かっているか」を基準に調整してください。
【裏技】塩をひとつまみ入れる
ここで、さらに美味しくするためのプロの技を使います。
水の中に塩をひとつまみ(約1g)入れて軽く混ぜてください。
「対比効果」により、塩気がさつまいもの甘みを強烈に引き立ててくれます。
スイカに塩をかけるのと同じ理屈ですね。
手順3:スイッチオンで放置
あとは蓋をして炊飯ボタンを押すだけです。
炊き上がったら、竹串を刺してスッと通れば完成。
もし芯が残っているようなら、保温のまま15分ほど放置するか、少し水を足して「早炊き」で追加加熱してみてください。
ねっとり派?ほくほく派?モード別の仕上がり比較
炊飯器には「白米」「玄米」「早炊き」など様々なモードがあります。
選ぶモードによって、まるで別のスイーツのように食感が変わるのをご存知でしょうか。
さつまいものデンプンは、約60〜70℃の温度帯を長く通過することで、酵素の働きにより糖に変わります。
つまり、時間をかけて加熱するほど甘くなるのです。
それぞれのモードの特徴を表にまとめました。
| 炊飯モード | 加熱時間(目安) | 仕上がりの特徴 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| 玄米モード | 長い (60~100分 ※) | 最強の甘み。 蜜があふれる「ねっとり」食感。 | 甘い焼き芋が好きな人 紅はるか・安納芋を使う人 |
| 白米(通常) | 普通 (40~60分) | バランス型。 しっとりとした程よい甘さ。 | 待つのが面倒だけど 美味しく食べたい人 |
| 早炊き | 短い (20~40分) | あっさり味。 「ほくほく」した食感。 | サラダや天ぷら用に 下茹でしたい人 |
時間があるなら、断然「玄米モード」がおすすめ。
ただし、品種によっても食感は変わります。「紅はるか」や「安納芋」ならねっとり系に、「鳴門金時」や「紅あずま」ならほくほく系に仕上がりやすいですよ。
アルミホイルは巻くべき?その疑問を解決
「アルミホイルで巻いた方がいいの?」という疑問をよく耳にします。
結論から言うと、「蒸す」場合は巻かなくてOKです。
水を直接入れるならホイル不要
今回紹介している方法は、水を入れて蒸し煮にするスタイルです。
この場合、アルミホイルを巻いてしまうと熱の伝わり方が悪くなり、加熱ムラができやすくなります。
また、ホイルの中に水が入ってしまうと、ベチャッとした仕上がりになることも。
皮の香ばしさも楽しみたいなら、そのまま釜に入れましょう。
ホイルを巻くのは「焼き芋コース」がある場合
最近の高級炊飯器には「焼き芋モード」や「調理コース(水なし)」がついていることがあります。
そういった、水を入れずに釜の熱で焼くタイプの場合は、焦げ付き防止のためにアルミホイル推奨の場合があります。
これもお手持ちの機種の説明書に従ってくださいね。
炊飯器調理で注意したい「故障」のリスク
とても便利な炊飯器調理ですが、使い方を間違えると故障の原因になることも。
長く愛用するために、以下の点には特に気をつけてください。
蒸気口の詰まりに注意
さつまいもを加熱すると、皮から黒い蜜のような成分が出ることがあります。
これは、さつまいもを切った時に出る白い液「ヤラピン」が加熱されて黒く変色したものや、溢れ出た糖分(蜜)が固まったものです。
量が多いと、沸騰した際に泡と一緒に蒸気口(内蓋の穴)まで上がってしまい、詰まりの原因になることがあります。
これを防ぐためにも、「最大容量の線を超えて水を入れない」「一度に大量に詰め込まない」ことを守ってください。
調理後はすぐに洗浄を
調理が終わったら、内蓋やパッキン、蒸気口を早めに洗いましょう。
糖分が固まってしまうと、次に白米を炊くときに蓋が開かなくなったり、お米に変な匂いが移ったりするリスクがあります。
お手入れさえしっかりすれば、炊飯器は最強のパートナーになってくれます。
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まとめ:今すぐ炊飯器で「極上の蒸し芋」を作ろう
炊飯器を使えば、火加減を気にすることなく、誰でも簡単に美味しいさつまいもが蒸せます。
今回のポイントを振り返りましょう。
- 水の量は「芋の高さ半分」までを目視で確認
- 塩をひとつまみ入れて甘みを引き出す
- とろとろ派は「玄米モード」を選ぶ
- 調理後は蒸気口をきれいに洗う
スーパーで買った1本100円のさつまいもが、高級スイーツに生まれ変わります。
ぜひ今夜、炊飯器のスイッチを押してみてくださいね。

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