「せっかくライトモードに設定したのに、気づいたら画面が真っ暗…」
「再起動するたびにダークモードに戻っていてイライラする」
Windows 11を使っていると、こんな現象に悩まされることはありませんか?
実はこれ、2025年10月頃から急増しているトラブルなんです。
結論から言うと、この現象の最大の犯人はPowerToysの新機能「Light Switch」や、設定の自動同期である可能性が非常に高いです。
この記事では、Windows 11が勝手にダークモードに戻ってしまう原因と、誰でも3分でできる確実な対処法を分かりやすく解説します。
PCに詳しくない方でも迷わず設定できるようまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。
Windows 11でライトモードが維持できない主な原因
以前までは普通に使えていたのに、なぜ最近になって急に設定が戻るようになったのでしょうか。
2025年現在のWindows 11環境において、考えられる主な原因は大きく分けて3つあります。
ご自身の環境に当てはまるものがないか、まずはチェックしてみましょう。
2025年秋に追加されたPowerToys「Light Switch」
一番の有力候補は、Microsoftが提供している便利ツール群「PowerToys」のアップデートです。
2025年10月にリリースされたバージョン0.95で、「Light Switch」という機能が追加されました。
これは周囲の明るさや時間帯に合わせてテーマを自動で切り替えてくれる便利な機能なのですが、初期設定で「オン」になっているケースが多いのが厄介な点です。
ユーザーが手動でライトモードに戻しても、この機能が裏で動いている限り、強制的にスケジュール通りのダークモードへ引き戻されてしまいます。
Auto Dark Modeなど外部ツールの競合
「PowerToysなんて入れていないよ」という方は、他のカスタマイズツールが影響しているかもしれません。
特に利用者が多いのが「Auto Dark Mode」などのテーマ切り替えアプリです。
これらがインストールされている状態で、Windows標準の設定だけを変更しても、アプリ側が「今は夜だからダークモードだ」と判断すれば、すぐに設定が上書きされてしまいます。
複数のアプリがお互いに設定を書き換え合う「競合」が起きているケースも少なくありません。
| アプリ・機能名 | 特徴 | 競合リスク |
|---|---|---|
| PowerToys (Light Switch) | 時間や照度で自動切替 | 高 (v0.95以降) |
| Auto Dark Mode | 時刻ベースで詳細設定可 | 中 (併用時) |
| WinDynamicTheme | 壁紙連動型 | 低 |
意外な落とし穴「Windowsバックアップ」の同期
アプリを入れていないのに直らない場合、疑うべきは「Windowsバックアップ」の同期機能です。
同じMicrosoftアカウントでログインしている別のPC(例えば自宅のサブPCや職場のPC)がダークモードになっていると、その設定がクラウド経由で同期されてしまうことがあります。
「メインPCをライトにしたのに、サブPCの設定が降ってきてまたダークに戻る」というループ現象は、意外と見落とされがちです。
【簡単】勝手に変わる設定を直す3つの手順
原因がわかったところで、さっそく修正していきましょう。
以下の手順を上から順番に試していけば、ほとんどのケースで解決します。
手順1:PowerToysのLight Switchを無効化する
まずは一番怪しいPowerToysの設定を確認します。
PowerToysをインストールしている方は、以下の操作を行ってください。
- スタートメニューから「PowerToys」を起動する。
- 左側のメニュー一覧から「Light Switch」を探してクリック。
- 画面右側にある「Enable Light Switch」のスイッチをオフにする。
- もし「スケジュール」設定項目があれば、念のためすべて削除または無効にする。
これだけで、「数分おきに画面が暗くなる」という現象がピタリと止まるはずです。
この機能を使いたい場合は、スケジュール設定を自分の好みに合わせて正しく再設定する必要があります。
参考:Microsoft PowerToys: Windows をカスタマイズするためのユーティリティ | Microsoft Learn
手順2:競合しているアプリを停止・整理する
次に、他に似たような機能を持つアプリが入っていないか確認します。
タスクバーの右下(通知領域)を見て、「Auto Dark Mode」や「WinDynamicTheme」などのアイコンが隠れていないかチェックしてください。
もし見つかった場合は、以下のどちらかの対応を行いましょう。
- アプリを開き、自動切り替え機能を「無効」にする。
- 今後使わないのであれば、アプリ自体をアンインストールする。
テーマを管理するアプリは「1つだけ」にするのが鉄則です。
複数の司令塔がいるとWindowsが混乱してしまうので、どれか1つに絞って運用しましょう。
手順3:アカウントのテーマ同期設定をオフにする
最後に、クラウド経由での設定上書きを防ぎます。
これは複数台のPCを持っていない方でも、念のために確認しておくことをおすすめします。
- 「設定」アプリを開く(Winキー + I)。
- 左メニューの「アカウント」を選択し、「Windows バックアップ」をクリック。
- 「自分の設定を保存する」の中にある「個人用設定」のチェックを外す。
これで、他のPCの設定が勝手に反映されることはなくなります。
この設定を行ったあとに、改めて「個人用設定」から好みのライトモードに変更してください。
設定を変更しても直らない時の最終チェック
上記3つの手順を試してもまだダークモードに戻ってしまう場合、システム設定の深い部分に原因があるかもしれません。
最後に以下のポイントを確認してみましょう。
ハイコントラスト設定や色設定の再確認
Windowsには「ハイコントラストモード」という視認性を高める機能があります。
これが誤って有効になっていると、テーマ設定に関係なく画面が黒ベースの配色になることがあります。
確認方法は以下の通りです。
- 「設定」→「アクセシビリティ」→「コントラストのテーマ」を確認。
- ここが「アクア」や「砂漠」などになっていたら、「なし」に変更する。
また、企業や学校から貸与されているPCの場合、管理者側で「ダークモード固定」のポリシーが適用されている可能性もゼロではありません。
その場合は個人の設定では変更できないため、管理者に問い合わせる必要があります。
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まとめ
Windows 11でライトモードが勝手にダークモードに戻ってしまう問題は、主に以下の3点が原因です。
- PowerToys v0.95以降の「Light Switch」機能
- Auto Dark Modeなどのサードパーティ製アプリ
- Windowsバックアップによるテーマ同期
2025年に入ってからこのトラブルが増えたのは、便利な自動化ツールが普及した副作用とも言えます。
「勝手に変わる!」と焦らず、まずはPowerToysの設定オフと同期の停止を試してみてください。
これでもう、意図しない画面の切り替わりにストレスを感じることなく、快適なWindowsライフを送れるはずです。

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