
アウディRS3はうるさいけど魅力的?バブリング音・騒音規制・価格と納期を徹底解説【購入ガイド】
アウディRS3は 2.5 ℓ 直列5気筒ターボ(294 kW/400 PS)と quattro を組み合わせ、公式 0–100 km/h 加速3.8 秒を誇ります。
その圧倒的パフォーマンスと引き換えに、バブリング音(ポップ・ガーグル音)が「大音量」と感じられる場面も多く、燃費や維持費は高めです。
本記事では、最新データと公的基準をもとに、メリットとデメリットを客観的に整理しました。
最新モデルの価格と納期(2025年4月時点)
- RS3 Sportback:9,060,000 円(税込)
- RS3 Sedan:9,250,000 円(税込)
- WLTC 総合燃費:9.5–9.3 L/100 km ≒ 10.8–10.5 km/L(欧州公称値)
- 新車納期:ディーラー回答ベースで6 か月〜12 か月(オプション/右ハンドル可否で変動)
※価格・納期は為替やメーカー改定で変わります。購入前に正規ディーラーへ最新情報をご確認ください。
右ハンドル仕様は本当に復活した?
2023 年に RS3 Sportback 右ハンドル受注停止が報じられましたが、2025 年モデルのカタログには右ハンドルが掲載されています。ただし生産枠が確約されるわけではないため、オーダー可否は販売店在庫により変動します。
ニュルブルクリンク最速記録のアップデート
- 2021 年 RS3 Sedan:7’40”748 – 当時のコンパクトクラス最速
- 2024 年 プロダクトアップグレード車:7’33”123 – 自己記録を約 7 秒短縮(Audi 公式発表)
2021 年のタイムは「市販車(標準タイヤ)での公式ラップ」、2024 年はタイヤ・シャシー改良車両での非公式更新と Audi は説明しています。
バブリング音の仕組みとコントロール方法
不等間隔点火 × 可変バルブ
1-2-4-5-3 の点火順序による排気脈動と、アクティブバルブ付きエキゾーストが“RS Performance”モードで全開、Comfort モードで閉じ気味になることで、音量がおよそ 3 dB変化します。
UN-R51 規制と実測値のギャップ
乗用車(M1 カテゴリ)の加速走行騒音規制は、
- フェーズ 1(~2015)74 dB 以下
- フェーズ 2(2016~2023)72 dB 以下
- フェーズ 3(2024~)68 dB 以下
RS3 は公式試験条件下で適合していますが、バルブ全開・ワイドオープンスロットル(WOT)では80 dB 前後に達する計測例もあり、本稿では「計測例」として区別しました。
主要諸元(標準車)
項目 | 値 |
---|---|
最高出力 | 294 kW(400 PS) |
最大トルク | 500 N·m/2,250–5,600 rpm |
0–100 km/h | 3.8 秒 |
最高速 | 250 km/h(RS Dynamic plus装着車は 290 km/h) |
駆動方式 | quattro + RS トルクスプリッター |
維持費と実燃費のリアル
以下はオーナーフォーラムと整備事例の平均値であり、車両状態や走行スタイルにより変動します。
- 実燃費:高速 10–11 km/L / 市街地 7–8 km/L
- ハイグリップ 265/30R19(4 本セット):220,000–260,000 円
- ブレーキパッド+ディスク(前後純正スチール・工賃込):約 400,000 円
- 年間自動車税:45,000 円(2.5 ℓ)
- 任意保険(車両保険付):15–25 万円/年
※30 歳・ゴールド免許・等級 20 を想定
よく聞く故障リスクと“予防整備”
- OPF(粒子状フィルター)詰まり:短距離中心なら月 1 回の「高回転ドライブ」で焼き切り。
- 7 速 S トロニックのメカトロ不具合:40,000 km ごとの ATF &フィルター交換で低減。
- フロントディスクのクラック:サーキット走行後に 5 分以上のクーリング走行を徹底。
静音化カスタム 3 選
- JQR 認証サイレントマフラー(−3〜4 dB)
- エンジンフード裏への難燃吸音材追加
- ロードノイズ低減タイヤ(例:Michelin Pilot Sport EV)
購入前チェックリスト(最新版)
- メンテ記録:15,000 km/1 年サイクルの点検が抜けていないか
- 試乗時:2–3 速シフトショックや異音を確認
- タイヤ残溝:5 mm 未満なら交換費を計上
- RS Dynamic plus の有無(最高速 290 km/h・セラミックブレーキ)
- 保証延長(Audi Care+ 最長 5 年)の加入可否
まとめ|RS3 は“音・速さ・コスト”を理解してこそ真価を発揮
- バブリング音は5 気筒サウンドの醍醐味だが、住宅地ではモード切替とアクセルワーク必須
- 400 PS AWD+0–100 km/h 3.8 秒、オプション装着で290 km/hも視野
- 実燃費 7–11 km/L、タイヤ・ブレーキ費用は高額だが性能に見合う
- 新車納期は長め、中古相場も高騰 – 右ハンドル確保は早めの発注が鍵
- 故障リスクは予防整備と保証延長で大幅軽減
これらを踏まえ RS3 を選べば、毎日のドライブがラリーカー級の刺激に変わります。音も速さも含めて“使いこなす覚悟”があるオーナーにこそ、RS3 は唯一無二の相棒となるでしょう。
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