
ハリアーの中古車:今買うべきグレード&相場・選び方のすべて
SUV市場で圧倒的な人気を誇るトヨタ・ハリアー。その高級感と信頼性から、中古車としても常に注目されています。この記事では、2025年春時点の相場動向や世代・グレードごとの特徴、リセールバリュー、現車チェックのポイントまで徹底解説。失敗しない中古ハリアー選びのために、今おさえておくべき最新情報をわかりやすくまとめました。初めてのSUV購入にも、買い替えを検討中の方にもおすすめの内容です。
なぜハリアーは中古でも選ばれ続けるのか
- SUVブームの中でも突出したブランド力
1997年に登場して以来「都会派プレミアムSUV」の代名詞。中古でも値落ちが緩やかで、5年後残価が55〜72%に達するグレードも珍しくありません。 - 流通量が多く、条件に合う1台を探しやすい
2025年3月時点で主要3大中古車サイト掲載台数は約5,900台(全世代合計)。選択肢が豊富な分、装備と価格を比較しやすいのも強みです。
中古相場の最新トレンド(2024〜2025)
掲載価格は全国平均――大手3サイトに登録された車両の店頭表示価格を基に算出。 地域差は後述のコラムを参照してください。
世代 | 掲載台数* | 平均価格 | 1年での変動幅 |
---|---|---|---|
60系(2013‑2020) | 約2,900台 | 210〜330万円 | −20〜−35万円 |
80系(2020‑) | 約2,800台 | 290〜410万円 | −50万円前後 |
*編集部集計(2025年3月)
- 80系は2023年秋から平均価格が約52万円下落。流通台数の急増が主因です。
- 60系は緩やかな下落。後期上級グレードは玉数が限られ、値崩れ幅が小さい傾向。
【コラム】地域による価格差はどのくらい?
地域 | 価格傾向 | 解説 |
---|---|---|
首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉) | +5〜10% | 流通量が多いが需要も旺盛。上級グレードや低走行車はプレミア価格になりやすい。 |
関西(大阪・兵庫・京都) | ±0%前後 | 車両数と需要が均衡。全国平均と大差なし。 |
東海(愛知・岐阜・三重) | −2〜−5% | トヨタ系販売店が多く、下取車の流通が豊富。良質車が割安で見つかることも。 |
北海道・東北 | −5〜−8% | 除雪剤使用地域のため下回りサビに注意。4WD比率が高い。 |
九州・沖縄 | −3〜+2% | 陸送コストが上乗せされやすい離島を除けば平均的。 |
ワンポイント
希望条件に合う車が近隣で見つからない場合、割安地域で購入し陸送を依頼する方法もあります。陸送費は本州内で3〜7万円、北海道・沖縄は10万円前後が目安です。
世代別「買いどき」と特徴
世代 | 狙いどき | 主な魅力 | 要チェック |
---|---|---|---|
60系 前期(2013–2017) | 3回目車検前後の放出期 | 価格がこなれ、上級装備車が狙える | 安全装備はオプション。必ず装着有無を確認 |
60系 後期(2017–2020) | 走行3〜5万km台が260万円前後まで下落 | Toyota Safety Sense P全車標準、流れるウインカー、2.0ターボ追加 | ハイブリッドはバッテリー診断必須 |
80系(2020–) | 登録済未使用車が新車比▲5〜8%まで下がった今 | TNGAプラットフォーム、調光パノラマルーフなど最新装備 | 価格優位性は小さい。装備差で吟味 |
グレード別おすすめ5選
目的 | ベストバイ | 解説 |
---|---|---|
コスパ重視 | 60系前期ハイブリッド プレミアムアドバンスドパッケージ | JBL+PVM+電動バックドア標準。200万円台前半で買える個体もあり燃費◎ |
安全・快適装備最優先 | 60系後期プレミアム/プログレス メタル&レザー | 本革+電動シート+TSS‑P。残価率60%超で資産性も高い |
スポーティ志向 | 60系後期 エレガンス G’s | 専用サスと18インチ、内外装ブラック基調。流通希少なので早めの決断を |
予算150万円以下 | 60系前期 2.0 エレガンス | 装備は必要十分。玉数が最も多く、色・走行距離を妥協せず選べる |
最新プレミアム | 80系 Zレザーパッケージ | 調光パノラマルーフ&本革。平均300万円台後半だが5年後リセール7割超期待 |
ハイブリッドを選ぶ前に知っておくこと
項目 | ポイント |
---|---|
バッテリー保証 | トヨタ認定中古車なら初度登録から10年/20万kmまで保証延長。 |
交換費用 | 新品交換は30〜40万円が目安、リビルトなら20万円前後。 |
診断方法 | 専用テスターで劣化度を数値化。購入前に販売店でチェックシートを取得する |
値下がりと売却タイミング
- ガソリン80系は2025年3月時点でリセール80%前半まで軟化。2年以内の売却を考えるならハイブリッドの方が値落ちが緩い。
- 60系後期ハイブリッドは依然60%台半ばを維持。車検前に手放すと下取り額が伸びやすい。
ハリアーの残クレ完全ガイド|金利・残価・月額比較で損しない買い方とは?
失敗しない現車チェックリスト
- 安全装備
TSS‑P・BSM・RCTA・PVMなどが付くかをカタログで照合 - メンテ履歴
点検記録簿と交換部品(CVTフルード、ハイブリッド冷却水など) - 電装オプション
パノラミックビューや調光ルーフは後付け不可。妥協しない - リコール/サービスキャンペーン
車台番号で国交省データベースを検索し、対策済か確認 - タイヤ・足回り
60系G’sは専用サス。純正交換品が高価なので残溝チェック
- TSS‑P(Toyota Safety Sense P)
衝突回避支援や車線逸脱警報などを含むトヨタの先進安全パッケージ。 - BSM(ブラインドスポットモニター)
斜め後方の死角にいる車両を検知して警告。 - RCTA(リアクロストラフィックアラート)
バック時に左右から接近する車を検知して知らせる機能。 - PVM(パノラミックビューモニター)
車を真上から見下ろしたような映像で周囲の安全確認をサポート。
まとめ:こんな人にはこの1台
希望 | ベストマッチ |
---|---|
維持費と静粛性を両立したい | 60系前期ハイブリッド プレミアムアドバンスドP |
最新安全装備と高残価が欲しい | 60系後期 プログレス メタル&レザー |
初めてのSUVで価格を抑えたい | 60系前期 2.0 エレガンス |
“今どき”の高級感を楽しみたい | 80系 Zレザーパッケージ |
結論
2025年春現在、装備バランスと価格の交差点にいるのは「60系後期ハイブリッド」。ただしバッテリー診断と安全装備の有無を確認すれば、前期の上級グレードも“お値打ちプレミアム”として十分狙えます。相場が落ち着き、選択肢が豊富な今こそ、中古ハリアーを手に入れる好機と言えるでしょう。
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