
後継機の反対の言葉(対義語)は何? 従来機・旧型機・先代機・廃止機の違いを解説
製品やサービスの新モデルが発表されるとよく聞かれる「後継機」という言葉。
一方で、「後継機の対義語はあるのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、後継機の“反対”にあたりそうな用語と、それぞれの違いについて詳しく解説します。
後継機とは?
まずは基本的な定義から確認しましょう。
後継機
前モデル(旧型・先代機)で培われた機能や設計を継承しながら、改良や新機能追加によって登場した“新しい機種”のこと。スマホ・カメラ・自動車など、多くの分野で使われる一般的な用語です。
後継機の対義語はあるのか?
結論から言えば、「後継機」と辞書的に正確に対義語となる言葉は存在しません。 なぜなら、後継機という言葉自体が“前のモデルがあること”を前提にした表現であり、単純に“反対”と定義できる言葉がないためです。
(単純に「反対=前の機種」とは言い切れない)
しかし、実際の会話や文章の中では、以下のような表現が「後継機」と対になる“ニュアンス”を担うことが多いでしょう。
従来機
- 今まで使われていた機種。まだ生産・販売されている場合や、市場に流通している状態も含む。
- 後継機と比較した際に「機能や性能が一世代前」であるイメージ。
旧型機・旧モデル
- 既に後継機が出た後のモデルを指す場合に用いられる呼称。
- 後継機がリリースされると、「旧モデル」として位置づけられることが多い。
先代機
- 歴代のモデルがある製品ラインアップで、「1つ前の世代」を示すときに使われる表現。
- かしこまった表現や公式アナウンスの場面で見かけることがある。
現行機
- 今まさに売られている主力商品を指す。必ずしも「前のモデル」とは限らないが、「後継機がまだ出ていない現行モデル」の意味で使われることもある。
後継機が“存在しない”場合の呼び方
ところで、必ずしもすべてのシリーズに後継機が用意されるわけではありません。ある世代でシリーズが終了し、後継機が登場しないケースもあります。そんな場合には、以下のような言葉が使われることがあります。
廃止機
- メーカーがラインアップから完全に外した機種のこと。今後、新モデルが出ない=後継機を作らないと決定された状態を指す場合に用いられることがあります。
生産終了機
- 生産が打ち切られ、在庫限りで終了していく機種。後継機なしでシリーズ自体が終了となるケースも含みます。
- 販売店では「生産終了品」や「販売終了品」といった表記がされることも。
※メーカーが製造を終了しただけで、販売は続くこともあるため、「販売終了」とは必ずしも同じではありません。
このように、「シリーズの終焉」を示す場合に、後継機の有無を含めて「廃止機」「生産終了機」と呼ぶケースがあり、後継機が出る予定がまったくないことを示唆する用語として利用されることがあります。
「後継機の対義語」という観点で押さえておきたいポイント
- 厳密な対義語はないものの、「従来機」「旧型機」「先代機」「廃止機」など文脈に応じた言い回しがある。
- 後継機がない場合でも、そのシリーズが完全に生産終了となるのか、一時的に休止となるのかで呼び方は変わる。
- 製品のリリース状況やメーカーの方針によっても、「従来機」「旧モデル」「先代機」の使われ方やニュアンスが異なる。
まとめ
- 後継機は「前機種を受け継ぎ、新しく登場した機種」のこと。
- 対義語にあたる言葉は明確には存在しないが、前モデルを示す場合は「従来機」「旧モデル」「先代機」などが使われる。
- 後継機が用意されずシリーズが終わる場合には、「廃止機」や「生産終了機」と呼ぶケースもある。
製品・サービスの世代交代は分野やメーカーごとに事情が異なるため、状況に応じて最適な呼び方を選ぶことが大切です。
コメント