
【2025年最新版】レジンアクセサリーの作り方|初心者でも簡単にプロ級の仕上がりに!デザインのコツも
レジンアクセサリーは、美しい透明感と色彩表現、さまざまな素材の封入などを自由に楽しめるクラフトです。初心者でも少ない道具で始められ、慣れてくると奥深い表現にも挑戦できます。この記事では、必要な材料や作り方、安全対策はもちろん、グラデーションやベタつき防止策などのテクニックを詳しくご紹介します。
レジンアクセサリーとは?
レジン(樹脂)とは、液状から硬化する性質をもつ合成樹脂の総称です。代表的なものとしては以下の2種類があります。
- UVレジン / UV-LEDレジン
紫外線(UV)照射によって短時間で固まる樹脂。近年はLED波長(365nm・405nm) に対応し、48W〜60W程度のUV-LEDランプで硬化が早い製品が主流です。 - エポキシレジン
主剤と硬化剤を混ぜ合わせ、室温で数時間〜1日以上かけて硬化させるタイプ。硬化時間は長いですが、透明度が高く美しい仕上がりを得られます。
レジンアクセサリー作りに必要なもの
材料
- レジン本体
- UV(LED)レジン:UVライトや太陽光で硬化。製品によって適合波長や必要出力が異なるため、ラベルを確認します。
- エポキシレジン:主剤と硬化剤をメーカー指定の比率で混合。硬化に時間がかかる分、作品の透明度が高いのが特長。
- シリコンモールド
- レジンを流し込む型。丸や四角、しずく型などがあり、シリコン製は脱型しやすいため初心者向けです。
- 着色剤
- レジン専用の顔料やインク。クリアタイプ、パールタイプ、不透明タイプなど多彩なラインナップがあります。
- 装飾アイテム
- ホログラム、ラメ、ドライフラワー、ビーズ、小さなチャームなど。耐久性や変色リスクを考慮して選ぶと良いでしょう。
道具
- 計量カップと攪拌(かくはん)スティック
- エポキシレジンで主剤と硬化剤を混合するときに正確な計量が必要。UVレジンでも着色時の分量調整に役立ちます。
- ピンセット・トゥースピック
- 細かいパーツの配置や気泡除去に便利です。
- UV/UV-LEDランプ
- UVレジンを硬化させるために使用。48W〜60WのUV-LEDランプが主流ですが、従来の36W前後のUVランプは古いタイプのUV専用レジンに適している場合があります。
- 使用するレジンの硬化波長や推奨出力を確認して選ぶとベスト。
- サンドペーパー・研磨剤
- 硬化後の作品表面や縁を整えるための道具。番手を上げながら段階的に磨くと美しい仕上がりになります。
- 使い捨て手袋(ニトリル手袋など)・保護メガネ
- 液状レジンによる肌トラブルや、UVランプ光の直接視を防ぐ安全対策。換気も忘れずに。
レジンアクセサリーの作り方:基本ステップ
ステップ1:作業スペースの準備
- テーブルに新聞紙やシリコンマットを敷く:レジンがこぼれても片付けやすいように。
- 換気を行う:レジンの揮発成分を吸い込まないよう、窓を開けるなど工夫しましょう。
- 室温管理:エポキシレジンの場合、20〜25℃の室温で硬化が進みやすいとされています。
ステップ2:レジンの計量・混合
- エポキシレジン:メーカー指定の比率で主剤と硬化剤を正確に量り、攪拌スティックで3分ほどゆっくり混ぜます。
- UV(LED)レジン:製品にもよりますが、基本的に混合の必要はなく着色するときのみ攪拌します。
ステップ3:着色・装飾の配置
- 着色:レジン用顔料やインクを少しずつ加え、好みの色に調整。
- 装飾アイテムの配置:シリコンモールドへレジンを少量流し、ピンセットで飾りを慎重に置く。最後にレジンを追加し、埋め込むようにします。
ステップ4:硬化
- UV/UV-LEDレジン:48W〜60Wのランプなら2〜5分程度の照射でほぼ硬化します(厚みや製品による)。裏面も照射するとベタつきにくくなります。
- エポキシレジン:常温で8〜24時間ほど硬化。製品ごとに硬化時間が異なるため、取扱説明書を確認しましょう。
気泡を除去するテクニック
- ヒートガン・エンボスヒーターで表面を軽く温める
- 温湯法:レジンボトル自体を40〜50℃程度のお湯につけて粘度を下げる
- モールドに流し込んだ直後に気泡をトゥースピックで潰す
ステップ5:仕上げ・研磨
- 完全に硬化したら型から慎重に取り出します。
- バリやはみ出しをカッターやハサミでカットし、サンドペーパー(#400→#600→#1000…)で磨く。さらに研磨剤を使うと表面がより滑らかに。
デザインを魅力的にするテクニック
グラデーションカラー
グラデーションカラーは、色の移り変わりを楽しめる人気のテクニックです。難易度に応じて下記の方法があります。
- スワイプブレンド法(初心者向け)
- 複数の色付きレジンを並べて流し、爪楊枝や細いスティックで軽くなじませる。
- 手軽で失敗しにくく、マーブル模様のような自然なグラデーションが楽しめます。
- レイヤーブレンド法(中級者向け)
- 一層目を薄く硬化し、次の層に異なる色を流し込み、また硬化…というように繰り返す。
- 各層ごとに微妙に色味を変えることで、より均一で奥行きのあるグラデーションを作りやすいです。
- スポイトブレンド法(上級者向け)
- スポイトで少しずつ色の異なるレジンを垂らし、狙ったところだけを繊細に混ぜる。
- カラーの境界をコントロールしやすく、より複雑で繊細なグラデーション表現が可能です。
レイヤリング(層を重ねる)
- 例:
- 1層目に透明レジンを流し込み硬化
- 2層目にラメやドライフラワーを封入して硬化
- 3層目に色付きレジンを重ねる
- こうした工程を繰り返すと、宇宙モチーフや海モチーフなどの幻想的な奥行きを簡単に演出できます。
ドーム加工(盛り加工)
- 硬化後のパーツ表面に追加のレジンを盛ってから再度UV照射する技法。
- ぷっくりと丸みを帯びた、愛らしいフォルムに仕上がります。
Q&A:よくある質問
- QUVレジンがベタついてしまいます。原因は何ですか?
- A
主な原因と対策は以下の通りです。
- 低出力のUVランプ使用:厚塗りの場合、36W以下では完全硬化しにくい。
- レジンの種類と波長不一致:LED対応ではないUVレジンをUV-LEDランプで照射すると硬化不良を起こす場合がある。
- 酸素阻害:UVレジンは空気中の酸素に触れると表面が硬化しにくい性質があり、特に薄く伸ばしたレジンや低出力ランプで起きやすい。
- 対策:
- UVカットトップコートを薄く塗り、再度照射する(二次硬化)
- 透明なPPシートやフィルムで表面を覆いながらUV照射し、空気接触を断つ
- シリコンモールド内など、密閉空間で硬化させる
- 対策:
- Q黄変(黄ばみ)の対策は?
- A
経年劣化や紫外線による黄ばみを防ぐには、以下の方法が有効です。
- UVカット成分入りトップコートを使用する
- 紫外線耐性のある高品質レジン(例:高耐候性エポキシレジン)を使う
- 直射日光を避ける場所に保管する
- Q失敗作品や使用済み道具を廃棄するときは?
- A
液状状態での廃棄はNGです。
- 新聞紙や紙で拭き取り、拭き取ったものを硬化させてから可燃ゴミに。
- 失敗作品も完全に硬化した状態であれば可燃ゴミで処分できますが、地域の廃棄ルールに従いましょう。
- Qエポキシレジンの硬化時間が長くて困ります。
- A
20〜25℃の環境で硬化させるとスムーズに進みます。気温が低いと硬化不足の原因になるので、暖房器具などで室温を調整しましょう。
- Q初期費用はどれくらいかかりますか?
- A
大まかには下記の通りです。
- レジン本体:数百〜数千円(量や品質で変動)
- UV(LED)ランプ:2,000〜5,000円(出力や機能により異なる)
- シリコンモールドや着色剤、装飾パーツ:各数百円〜
合計5,000〜10,000円程度あれば基本的に始められます。最初は少量ずつ揃え、必要に応じて道具をアップグレードしていくのがおすすめです。
まとめ
レジンアクセサリーは、手軽に始められながらも奥深い表現ができるクラフトです。
- UVライトやレジンの波長・種類をしっかり確認し、酸素阻害や硬化不足を回避する。
- 層を重ねる(レイヤリング)、色をグラデーションにする、ドーム加工を施す などでオリジナリティを高める。
- 適切な温度管理、気泡除去、黄変防止 を意識して、作品を長く美しい状態で保つ。
- トレンドの海モチーフ、ギャラクシー(宇宙)モチーフ、ミルキーグラデーション などを取り入れると、新鮮なデザインの幅が広がる。
- 失敗も次のアイデアの源 になります。試行錯誤を楽しみながら、自分だけのオリジナル作品を生み出してください。
レジンクラフトは「作るほどに新たな技法を見つけられる」奥深さが魅力です。作ったアクセサリーは、自分用に楽しむのはもちろん、友人へのプレゼントやハンドメイド販売にも最適!
最近はminneやCreema、BASEなどのネット販売プラットフォーム でハンドメイド作品を販売する人も増えています。オリジナルのデザインを追求しながら、ぜひレジンクラフトを長く楽しんでください!
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