「お庭やベランダでペットとの暮らし、憧れるな…」
「でも、犬や猫以外で、外で飼える動物っているのかな?」
そんな風に考えたことはありませんか?室外飼育は、ペットに太陽の光をたっぷり浴びさせてあげられたり、室内では難しい広々とした環境を用意できたりと、魅力がたくさんあります。
この記事では、室外飼育に向いているおすすめのペットを12種類、哺乳類から鳥類、爬虫類まで幅広くご紹介します。それぞれの動物の性格や飼いやすさ、お世話のポイント、そして始める前に必ず知っておきたい注意点まで、分かりやすく解説していきます。
そもそも室外飼育ってどんな動物でもできるの?
室外飼育に憧れを抱く方は多いですが、どんな動物でも外で飼えるわけではありません。まず、室外飼育を成功させるための基本的な条件を理解しておきましょう。
第一に、日本の気候、特に夏の厳しい暑さと冬の寒さに耐えられる動物であることが大前提です。熱帯原産の動物や、寒さに極端に弱い動物は、温度管理が非常に難しく、室外飼育には向いていません。しっかりとした小屋や日陰、冬場の保温対策が欠かせないことを覚えておいてください。
次に、近隣への配慮も非常に重要になります。動物の鳴き声や臭いは、ご近所トラブルの最も大きな原因の一つ。特に住宅が密集しているエリアでは、鳴き声の少ない動物を選んだり、こまめな清掃で臭いを抑えたりする工夫が求められます。
また、動物の安全を守るための脱走対策も必須です。好奇心旺盛な動物は、ほんの少しの隙間からでも逃げ出してしまう可能性があります。フェンスを高くしたり、地面にネットを張って穴掘りを防いだり、鍵付きの小屋を用意したりと、万全の対策を講じましょう。
これらの条件をクリアし、動物の習性を正しく理解した上で、愛情と責任を持って飼育することが、楽しい室外飼育の第一歩となります。
【比較表】室外飼育におすすめのペット一覧
一目で特徴がわかるように、今回ご紹介するペットたちの比較表を作成しました。ご自身のライフスタイルや環境に合うのはどの動物か、チェックしてみてください。
種類 | 飼いやすさ | 鳴き声 | 初期費用 | 月々の費用 | 懐きやすさ |
---|---|---|---|---|---|
犬(日本犬など) | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 5万円〜 | 1万円〜 | ★★★★★ |
うさぎ(大型種) | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | 3万円〜 | 5千円〜 | ★★★☆☆ |
ヤギ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | 10万円〜 | 5千円〜 | ★★★★☆ |
ニワトリ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 1万円〜 | 3千円〜 | ★★★☆☆ |
アヒル | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 1万円〜 | 3千円〜 | ★★★☆☆ |
ウコッケイ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | 1万円〜 | 3千円〜 | ★★★☆☆ |
リクガメ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | 5万円〜 | 5千円〜 | ★★☆☆☆ |
メダカ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | 5千円〜 | 5百円〜 | ★☆☆☆☆ |
金魚 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | 5千円〜 | 5百円〜 | ★☆☆☆☆ |
鯉 | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | 3万円〜 | 1千円〜 | ★★☆☆☆ |
※費用や飼いやすさは、お住まいの地域、飼育環境、個体によって大きく変動します。あくまで参考程度にお考えください。
【哺乳類】室外で飼えるおすすめペット
まずは、私たちに身近な哺乳類からご紹介します。しっかりコミュニケーションを取りたい方におすすめの動物たちです。
犬(柴犬など日本犬)
室外飼育の代表格といえば、やはり犬でしょう。特に柴犬や秋田犬といった日本犬は、日本の気候に適応しやすく、厚い被毛が寒さから身を守ってくれます。忠誠心が強く、番犬としての役割も期待できるのが魅力です。
ただし、夏の暑さは苦手なので、日中のほとんどを日陰で過ごせるような涼しい場所の確保が必須。犬小屋の設置はもちろん、すのこを敷いて風通しを良くしたり、クールマットを用意したりといった工夫が求められます。また、社会性を育み、ストレスを発散させるために、毎日の散歩は欠かせません。
しっかりとした信頼関係を築くためのしつけも重要です。ご近所迷惑にならないよう、無駄吠えをさせないトレーニングは子犬の頃から行いましょう。飼い主との絆を何よりも大切にする犬だからこそ、室外飼育であっても、毎日たっぷりと愛情を注ぎ、コミュニケーションを取る時間を作ってあげてくださいね。
【初心者必見】犬の飼い方完全ガイド!準備から費用、しつけのコツまで
うさぎ(大型種)
「うさぎって外で飼えるの?」と驚かれるかもしれませんが、フレミッシュジャイアントなどの大型種は、比較的寒さに強く、室外飼育が可能です。静かで鳴き声の心配がほとんどないため、住宅街でも飼いやすいのが嬉しいポイント。
うさぎを室外で飼う上で最も注意したいのが、温度管理と脱走対策です。特に夏の暑さには非常に弱く、熱中症のリスクが高いため、風通しの良い日陰に、すのこや金網を組み合わせた広めのケージ(ラビットサークル)を設置しましょう。野生では穴を掘って巣を作る習性があるため、地面を掘って脱走しないよう、ケージの底にも金網を敷くなどの対策が必要です。
また、うさぎは捕食される側の動物なので、ストレスに非常にデリケート。猫やカラスなどの天敵から身を守れる、安全な環境を整えてあげることが大切です。性格は個体差が大きく、一概に「寂しがり屋」とは言えません。人間との触れ合いを好む子もいれば、そっとしておいてほしい子もいます。その子の個性をよく観察し、尊重してあげることが信頼関係を築く鍵となります。
ヤギ
お庭の除草役としても活躍してくれるのがヤギです。人懐っこく、好奇心旺盛な性格で、名前を呼ぶと駆け寄ってくる姿はとても愛らしいですよ。
ヤギの飼育には、頑丈で高さのある柵が必須です。ジャンプ力が高く、器用に柵を乗り越えてしまうため、最低でも1.5m以上の高さが推奨されます。また、雨風をしのげる小屋も用意してあげましょう。食欲旺盛で雑草をよく食べてくれますが、毒性のある植物も口にしてしまう危険があるため、飼育スペースに危険な植物がないか事前に確認が必要です。
注意点として、ヤギは「メェ〜」という特徴的な声で鳴きます。特に発情期や何かを要求する際の鳴き声は大きいことがあるため、近隣への配慮が必要です。また、ヤギは愛玩動物(ペット)として1頭飼育する場合でも、「家畜伝染病予防法」に基づき、お住まいの地域を管轄する家畜保健衛生所へ飼養衛生管理基準の遵守状況などを定期的に報告する義務があります。これは伝染病の発生を防ぐための重要な措置です。飼育を検討する際は、必ず事前に自治体の担当部署や家畜保健衛生所に詳細を確認してください。また、その鳴き声の大きさや必要なスペースを考えると、住宅が密集したエリアでの飼育は現実的ではない場合も多いです。ご自身の住環境で飼育が可能か、慎重に検討する必要があります。
参考:飼養衛生管理基準について(農林水産省)
【鳥類】室外で飼えるおすすめペット
卵を産んでくれたり、美しい姿で庭を彩ってくれたりと、鳥類の飼育にはまた違った楽しみがあります。
ニワトリ・チャボ
毎朝新鮮な卵を食卓に届けてくれるニワトリは、実用性を兼ね備えたペットとして人気があります。特に小型種のチャボは、見た目も可愛らしく、比較的省スペースで飼育が可能です。
ニワトリの飼育には、雨風をしのげる小屋(クリーンクーペ)と、自由に動き回れる運動スペースが必要です。地面を掘って砂浴びをするのが大好きなので、乾いた土や砂場を用意してあげると喜びます。飼育する上で最も注意したいのが、雄鶏の鳴き声と防疫対策です。早朝の「コケコッコー!」という大きな鳴き声は、ご近所トラブルに発展しやすいため、住宅街で飼う場合は雌鶏のみにするのが賢明でしょう。
また、鳥インフルエンザなどの家畜伝染病を予防するため、具体的で実践的な衛生管理が不可欠です。小屋や運動スペース全体をネットで覆い、野鳥やそのフンが侵入するのを防ぎましょう。エサは密閉容器で保管し、飼育エリア専用の履物を用意するなど、外部から病原体を持ち込まない工夫も重要です。
アヒル・コールダック
よちよちと歩く姿が愛らしいアヒルも、室外飼育に向いている鳥類です。特に、世界最小のアヒルとして知られるコールダックは、その可愛らしさからペットとしての人気が高まっています。
アヒルは水鳥なので、体がすっぽり入る大きさの水浴び場が必須です。子供用のビニールプールや、トロ舟などで代用できますが、水が汚れやすいため、こまめな水替えが欠かせません。水をたくさん飲むので、新鮮な飲み水も常に用意しておきましょう。
アヒルはガーガーとよく鳴きます。特にコールダックは名前の通り「コール(呼び声)」が大きく、仲間を呼ぶ声はかなり響くことがあります。雑食性で何でも口にしてしまうため、庭に危険なものを置かないように注意が必要です。飛ぶ力はほとんどありませんが、念のため高さのある柵で囲い、脱走対策をしておくと安心。人にも慣れやすく、後をついて歩く姿は格別の可愛さがあります。
ウコッケイ
ふわふわの羽毛と、独特の黒い皮膚が特徴的なウコッケイ。見た目のインパクトだけでなく、性格が非常に大人しく、鳴き声も小さいため、住宅地でも飼育しやすい鳥として知られています。
基本的な飼育方法はニワトリとほとんど同じで、小屋と運動スペースを用意します。寒さには比較的強いですが、特徴的な羽毛は雨に濡れると乾きにくく、体温を奪われやすいため、雨が直接当たらない環境を整えることが大切です。
ウコッケイが産む卵は、栄養価が高いとされ人気がありますが、産卵の頻度は他のニワトリに比べて少なめです。観賞用として、またその穏やかな性格に癒やされるペットとして飼育するのに向いているでしょう。他の鳥類と同様に、衛生管理と天敵対策はしっかりと行う必要があります。大人しい性格なので、他の動物からいじめられないように、混飼いする場合は相性を見ながら慎重に進めてください。
【爬虫類・両生類】室外で飼えるおすすめペット
少し変わったペットを飼ってみたい方には、手がかからず、静かに暮らす爬虫類や両生類もおすすめです。
リクガメ
のんびりとした動きで癒やしを与えてくれるリクガメ。特にヘルマンリクガメやロシアリクガメなど、比較的寒さに強い種類は、温暖な地域であれば室外飼育が可能です。
リクガメの飼育で最も重要なのは、日光浴ができる環境です。甲羅の成長に不可欠なカルシウムの吸収を助けるため、太陽の光を思う存分浴びられる場所を用意しましょう。ただし、真夏の直射日光は熱中症の原因になるため、日陰やシェルターも必ず設置してください。意外と運動量が多く、登るのも得意なので、ブロック塀などで囲った高さのある飼育スペースが必要です。
リクガメは寿命が数十年と非常に長い動物です。飼い始める前に、生涯にわたって責任を持てるかを真剣に考える必要があります。種類によっては冬眠も可能ですが、正しい知識がないと命を落とす危険もあるため、初心者のうちは獣医師などの専門家に相談の上、慎重に判断しましょう。
池や水槽で飼える仲間たち(メダカ・金魚・鯉)
庭に池や大きな水鉢(スイレン鉢)を置いて、優雅に泳ぐ魚たちを眺めるのも素敵な楽しみ方です。メダカや金魚は省スペースで始められ、初心者にも特におすすめ。ホテイアオイなどの水草を浮かべれば、見た目も涼しげなビオトープが完成します。
これらの魚を飼育する上で大切なのは水質管理です。特に鯉のように水を汚しやすい魚を飼う場合は、ろ過装置を設置すると管理が楽になります。夏場は水温が上がりすぎないよう、すだれなどで日陰を作ってあげましょう。冬は水面が凍っても、水底でじっと春を待ちます。
室外飼育で最も注意すべきは、鳥や猫といった天敵です。特にメダカや金魚は狙われやすいため、池の上にネットを張るなどの対策が効果的。また、大雨で池から水が溢れ、魚が流されてしまうこともあるため、水位の管理にも気を配りましょう。静かで手がかからず、日々の成長を静かに見守る喜びを感じさせてくれるペットです。
室外飼育を始める前に!知っておきたい5つの注意点

最後に、どんな動物を飼う場合でも共通する、重要な注意点を5つにまとめました。トラブルを未然に防ぎ、ペットと幸せに暮らすために、必ず確認してください。
ご近所トラブル(騒音・臭い)への配慮
自分にとっては可愛らしい鳴き声でも、隣人にとっては騒音かもしれません。臭いも同様です。飼育を始める前に、ご近所の方に一声かけておくだけで、理解を得やすくなる場合があります。こまめな清掃を心がけ、防音対策を検討するなど、常に周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
脱走対策は万全に
「うちの子は大丈夫」という油断が、思わぬ事故につながります。ペットが脱走すると、交通事故に遭ったり、他の動物を傷つけたり、迷子になってしまったりと、様々な危険に晒されます。鍵の閉め忘れ、柵の破損など、日頃から安全確認を怠らないことが重要です。
厳しい季節(夏・冬)の温度管理
日本の四季は、動物にとって想像以上に過酷です。夏の熱中症対策としての日陰や新鮮な水の確保、冬の寒さをしのぐための小屋やヒーターの設置など、季節に応じた適切な温度管理はペットの命を守る上で不可欠です。
動物の習性と個性を理解する
なぜこの動物は穴を掘るのか、なぜ鳴くのか。その行動の裏にある習性を理解することは、適切な飼育環境を整えるための第一歩です。さらに、同じ種類の動物でも性格は一頭一頭異なります。本やインターネットの情報は参考にしつつ、目の前のペットの個性を受け入れ、尊重してあげることが大切です。
法律・条例の確認と専門家への相談
ヤギの飼育における届け出のように、動物の種類によっては特別な許可や届け出が必要な場合があります。また、特定の動物の飼育を禁止している自治体や集合住宅もあります。飼育を始める前には、必ずお住まいの地域の最新の条例を確認し、必要であれば獣医師や経験豊富な専門家にも相談しましょう。
まとめ:愛情と責任を持って、楽しい室外飼育ライフを!
今回は、室外で飼えるおすすめのペットたちをご紹介しました。気になる動物は見つかりましたか?
室外飼育は、ペットに自然に近い環境を提供できる素晴らしい飼育方法ですが、室内飼育とは異なる知識と配慮が求められます。動物の習性と個性を深く理解し、法律やルールを守った上で安全な環境を整え、そして何よりも日々のコミュニケーションを大切にすること。これらが、成功の鍵となります。
これから迎える家族の一員です。その命に最後まで責任を持ち、たくさんの愛情を注いであげてください。この記事が、あなたの理想のペットライフの第一歩となれば幸いです。
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