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「両日とも」と「両日ともに」ビジネスで正しい表現はどっち?違いや敬語の例文を解説

「両日とも」と「両日ともに」ビジネスで正しい表現はどっち?違いや敬語の例文を解説 仕事・ビジネス

取引先から日程調整のメールが来たけれど、「両日とも」と「両日ともに」のどちらで返信すればいいか迷ってしまう……。
そんな経験はありませんか?

結論から言うと、「両日とも」と「両日ともに」はどちらもビジネスシーンで使える正しい表現です。
とはいえ、相手との関係性やメールの文脈によっては、よりふさわしい言い回しが存在します。

本記事では、「両日とも」と「両日ともに」のニュアンスの違いや、ビジネスメールで失敗しない敬語の例文、気の利いた言い換え表現まで分かりやすく解説します。
最後まで読めば、自信を持ってスマートな日程調整ができるようになりますよ。

  1. 結論から!「両日とも」「両日ともに」はどちらもビジネスで使える正しい表現
    1. 基本的にはどちらを使っても問題なし
    2. 迷った時は「両日ともに」の方がより丁寧な印象に
    3. 「両日」が指すのは「2つの日程」のみである点に注意
  2. 「両日とも」と「両日ともに」の細かいニュアンスの違いと使い分け
    1. 「とも」と「ともに」の文法的な成り立ちと違い
    2. 口語的でテンポが良く親しみやすい「両日とも」
    3. 文語的でかしこまった印象を与える「両日ともに」
    4. 表でスッキリ解説!「両日とも」と「両日ともに」の比較
  3. ビジネスメールでの「両日とも(に)」の正しい使い方と注意点
    1. 「両日ともに大丈夫です」は目上の人には少し軽い印象も
    2. より丁寧な言い換え:「両日ともに可能でございます」
    3. 日付を併記して行き違いを防ぐのがビジネスマナー
    4. 候補日が3日以上ある場合は「いずれの日程も」を使う
  4. シチュエーション別!「両日とも(に)」を使った日程調整のビジネス例文
    1. 社外の取引先・お客様宛ての丁寧な返信メール
    2. 社内の上司宛てに送る程よく丁寧なメール
    3. 社内の同僚や親しい相手とのチャットツールでの連絡
    4. 相手から提示された候補日がどちらも都合が悪い場合の断り方
  5. 「両日とも(に)」と一緒に覚えたい!便利な言い換え・類語表現
    1. 「いずれの日程でも」:候補が複数ある場合に大活躍
    2. 「どちらの日程も」:2つの選択肢を指すシンプルで分かりやすい表現
    3. 「全日程で対応可能です」:相手の提案をすべて受け入れる場合
    4. 「両日中(りょうじつちゅう)」は意味が違うので注意が必要
  6. 「共に」と「ともに」は漢字とひらがなどちらが正しい?
    1. 文化庁の「公用文作成の考え方」における明確な基準
    2. 「一緒に」「同じ」という意味なら漢字の「共に」
    3. 「同時に」という意味ならひらがなの「ともに」
    4. 「両日ともに」の場合はひらがな表記が自然で柔らかい
  7. まとめ:ビジネスでの「両日とも・両日ともに」は相手との関係性で選ぼう

結論から!「両日とも」「両日ともに」はどちらもビジネスで使える正しい表現

基本的にはどちらを使っても問題なし

「両日とも」と「両日ともに」のどちらがビジネス用語として正しいのか、結論からお伝えすると、基本的にはどちらを使っても問題ありません。
どちらの表現も、相手から提示された2つの日程について「どちらでも対応できる」という意思を伝えるための正しい日本語です。
ビジネスメールのやり取りにおいて、過度に神経質になる必要はないと言えるでしょう。

実際に、社内外を問わず多くのビジネスパーソンが日常的に使用しています。
とくに日程調整はスピーディーなやり取りが求められるため、分かりやすく簡潔に意図が伝わることが最優先されます。
その点において、「両日とも」も「両日ともに」も、相手に誤解を与えることなくスムーズに話を進められる優れた表現なのです。
まずは「どちらを選んでもマナー違反にはならない」と安心してください。

迷った時は「両日ともに」の方がより丁寧な印象に

どちらを使っても正解とはいえ、やはり相手やシチュエーションによっては言葉選びに迷うこともあるでしょう。
もし迷った場合は、「両日ともに」を選ぶことをおすすめします。

なぜなら、「ともに」という言葉の響きが、文章全体に少し改まった、丁寧な印象を与えてくれるからです。
とくに、初めて連絡を取るお客様や、社外の目上の方に対しては、少しでも丁寧な言葉遣いを心がけたいですよね。
「両日とも」は少しフランクで口語的な響きがあるため、関係性がまだ構築されていない相手には「少し軽いかな?」と受け取られる可能性がゼロではありません。
文字数が一文字増えるだけですが、「両日ともに」とするだけで、ぐっとビジネスライクで落ち着いた印象になります。
相手との距離感が掴めないうちは、「両日ともに」をベースにしておくと安心です。

「両日」が指すのは「2つの日程」のみである点に注意

「両日とも」や「両日ともに」を使う際、意外と見落としがちなのが「両日」という言葉自体の意味です。
辞書を引くと、「両日」は「両方の日」「ふつか」という意味を持っています。
つまり、相手から提示された候補日が「2つ」である場合にのみ使える表現なのです。

もし相手から「5月10日、12日、15日のいずれかでいかがでしょうか」と3つの日程を提示された場合、「両日ともに可能です」と返信するのは誤りとなります。
この場合は、「いずれの日程でも可能です」「どの日程でも問題ございません」といった表現に切り替える必要があります。
日常的に日程調整をしていると、つい手癖で「両日ともに」と打ってしまいがちです。
しかし、相手が提示してくれた選択肢の数をしっかりと確認してから返信することが、正しいビジネスコミュニケーションの第一歩となります。

「両日とも」と「両日ともに」の細かいニュアンスの違いと使い分け

「とも」と「ともに」の文法的な成り立ちと違い

ここからは、「両日とも」と「両日ともに」の間に存在する、細かいニュアンスの違いを深掘りしていきましょう。
文法的に見ていくと、「とも」は助詞であり、「ともに」は「とも」にさらに助詞の「に」がくっついた形、もしくは副詞として使われます。
「ともに」は、二つのものが同じ状態であることや、動作を一緒に行うことを強調する働きがあります。

この微妙な成り立ちの違いが、文章にしたときの「響き」や「リズム」に影響を与えています。
「に」が一つ付くだけで、言葉の着地が少し柔らかくなり、文章全体に余韻が生まれるのです。
一方で「とも」は、言い切りに近く、スパッと歯切れの良い印象を与えます。
どちらが優れているというわけではなく、伝えたい雰囲気や前後の文章のつながりによって、最適な方を選ぶのが上手なライティングのコツと言えます。

口語的でテンポが良く親しみやすい「両日とも」

「両日とも」という表現は、会話のなかで自然に使われることが多く、口語的なニュアンスを強く持っています。
そのため、社内の同僚や親しい先輩、あるいはすでに何度かやり取りを重ねて信頼関係ができている取引先に対して使うのに適しています。
テンポが良く、簡潔に用件を伝えられるのが最大のメリットです。

たとえば、チャットツールでの連絡など、スピード感を重視する場面では「両日とも大丈夫です!」といったフランクな返しが好まれることも多いでしょう。
長々と堅苦しい敬語を並べるよりも、サクッと結論を伝えた方が、かえって相手の負担にならないケースもあります。
ビジネスシーンであっても、過剰な敬語が壁を作ってしまうことがあるため、相手との関係性を見極めて「両日とも」を上手く活用してみてください。

文語的でかしこまった印象を与える「両日ともに」

対照的に、「両日ともに」は文語的(書き言葉)な響きがあり、よりかしこまった印象を与えます。
ビジネスメールというフォーマルな文章の中では、こちらの表現の方がしっくりと馴染むことが多いです。
とくに、新規のクライアント宛てのメールや、役員クラスの上司への報告など、少しの失礼も許されないような場面で重宝します。

「両日ともに」を使うことで、「あなたの提示してくれた条件を、しっかりと確認し、尊重しています」という丁寧な姿勢を暗に伝えることができます。
また、前後の文章に「差し支えございません」や「可能でございます」といった丁寧な敬語を続ける場合も、「両日ともに」の方が語呂が良く、自然な流れを作りやすいです。
かしこまったシーンでは、迷わず「両日ともに」を選択して、ワンランク上のビジネスメールを目指しましょう。

表でスッキリ解説!「両日とも」と「両日ともに」の比較

ここまで解説してきた「両日とも」と「両日ともに」の違いについて、頭を整理しやすいように比較表にまとめました。
状況に応じてどちらを使うべきか迷った際の、クイックリファレンスとして活用してください。

項目両日とも両日ともに
正誤正しい正しい
主な印象フランク・簡潔・テンポが良い丁寧・かしこまった・柔らかい
適した相手社内の同僚、親しい取引先新規の顧客、目上の方、上司
適したツールビジネスチャット、社内メール社外向けビジネスメール、公式文書
文の性質口語的(話し言葉に近い)文語的(書き言葉に近い)

このように比較してみると、言葉の持つ役割が明確になりますね。
基本は「両日ともに」を軸にしつつ、相手との距離が縮まってきたら「両日とも」で少し親しみやすさを演出する、といった使い分けができるようになれば完璧です。

ビジネスメールでの「両日とも(に)」の正しい使い方と注意点

「両日ともに大丈夫です」は目上の人には少し軽い印象も

日程調整の返信で非常によく見かけるのが、「両日ともに大丈夫です」というフレーズです。
確かに意味は通じますし、決して間違いではありません。
しかし、「大丈夫」という言葉自体が非常に幅広い意味を持つ口語表現であるため、ビジネスシーン、とくに目上の方に対して使うには少しカジュアルすぎると感じる人もいます。

「大丈夫です」は、「問題ない」「可能である」といった前向きな意味から、「必要ない」「遠慮しておく」といった断りの意味まで含んでしまう便利な言葉です。
そのため、受け手によっては「少し軽いな」「真剣みに欠けるな」とマイナスの印象を持たれてしまうリスクを孕んでいます。
社内の気心の知れたメンバー間であれば問題ありませんが、社外の方や上司宛てのメールでは、少し表現を工夫した方が無難です。

より丁寧な言い換え:「両日ともに可能でございます」

「両日ともに大丈夫です」を、よりビジネスにふさわしい丁寧な敬語に言い換えるなら、どうすればよいでしょうか。
おすすめなのは、「大丈夫です」の部分を、より意味が明確で丁寧な言葉に置き換えることです。
具体的には、「両日ともに可能でございます」や「両日ともに差し支えございません」といった表現が最適です。

「可能でございます」と言えば、「対応できます」という前向きな意思がはっきりと伝わります。
また、「差し支えございません」は、「都合が悪くありません」「問題ありません」というニュアンスを非常に丁寧かつ謙虚に伝えることができる、大人のビジネス用語です。
語尾を少し変えるだけで、相手に与える安心感や信頼感は大きく変わります。
相手の文体に合わせて、こうした言い換え表現の引き出しを持っておくことが大切です。

日付を併記して行き違いを防ぐのがビジネスマナー

「両日ともに可能でございます」と返信する際、もうひと工夫加えることで、さらに配慮の行き届いたビジネスメールになります。
それは、「両日」が具体的にいつを指しているのか、日付と曜日を併記することです。
たとえば、「ご提示いただいた5月10日(水)と12日(金)の両日ともに、対応可能でございます」といった具合です。

なぜ日付を併記するのかというと、お互いの認識のズレを防ぐためです。
メールのやり取りが続いていると、「どの候補日のことだったか」が曖昧になってしまう瞬間があります。
こちらが復唱することで、「私はこの日程で理解していますよ」という確認になり、相手も安心して次のステップ(時間の確定など)に進むことができます。
些細なことですが、こうした小さな気配りの積み重ねが、ビジネスにおける信頼関係を構築していくのです。

候補日が3日以上ある場合は「いずれの日程も」を使う

先ほども少し触れましたが、「両日」という言葉は2つの日程に対してのみ使われます。
では、相手から「10日、11日、12日のどこかで打ち合わせをお願いします」と、3つ以上の候補日が提示された場合はどう返信すればよいでしょうか。
このシチュエーションで「両日ともに」を使ってしまうと、「どの日とどの日のこと?」と相手を混乱させてしまいます。

候補日が3日以上ある場合は、「いずれの日程も」や「どの日程でも」という表現を使うのが正しいアプローチです。
たとえば、「ご提示いただいた3つの日程につきまして、いずれの日程も調整可能でございます」と返信します。
さらに、「すべての日程で差し支えございません」や「どの日程でも対応可能ですので、〇〇様のご都合の良い日時をご指定ください」と添えると、相手に決定権を委ねる形になり、より丁寧でスムーズなやり取りが実現します。

シチュエーション別!「両日とも(に)」を使った日程調整のビジネス例文

社外の取引先・お客様宛ての丁寧な返信メール

ここからは、実際のビジネスシーンを想定した「両日とも(に)」の例文をシチュエーション別にご紹介します。
まずは、社外の取引先や大切なお客様宛てに送る、最も丁寧な返信メールの例です。
この場合は、「両日ともに」を使用し、日付の復唱と謙譲表現を組み合わせて、失礼のない文章を心がけましょう。

いつも大変お世話になっております。株式会社〇〇の山田でございます。
お打ち合わせの日程について、ご連絡いただき誠にありがとうございます。

ご提示いただきました5月10日(水)および5月12日(金)の両日ともに、お伺いすることが可能でございます。
〇〇様のご都合のよい日時をご指定いただけますと幸いです。

引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。

このように、相手に選択を委ねる一文(ご指定いただけますと幸いです)を加えることで、よりスマートな印象を与えられます。

社内の上司宛てに送る程よく丁寧なメール

次は、社内の上司宛てに送る場合の例文です。
社内であれば、取引先ほど堅苦しくする必要はありませんが、目上の人に対する礼儀は忘れてはいけません。
「両日ともに」を使いつつ、簡潔に用件を伝えるバランスが求められます。

お疲れ様です。営業部の山田です。
来週のミーティング日程の件、ご連絡ありがとうございます。

候補として挙げていただいた10日(水)と12日(金)ですが、両日ともに調整可能です。
お手数ですが、最終的な日時が確定しましたら、再度ご連絡いただけますでしょうか。

よろしくお願いいたします。

社内メールでは、スピードと分かりやすさが重視されます。
長々とした挨拶は省きつつ、「調整可能です」「よろしくお願いいたします」といった基本的な敬語を押さえておけば、悪い印象を持たれることはありません。

社内の同僚や親しい相手とのチャットツールでの連絡

最近は、社内だけでなく社外のパートナーとも、ビジネスチャットツール(SlackやChatwork、Teamsなど)でやり取りする機会が増えました。
チャットツールでは、メールよりもさらにスピーディーでカジュアルなコミュニケーションが好まれます。
こうした場面では、テンポの良い「両日とも」が大活躍します。

お疲れ様です!
次回のお打ち合わせの件ですが、ご提示いただいた10日・12日の両日とも空いております。

どちらでも大丈夫ですので、ご都合の良い方で設定をお願いできますか?
よろしくお願いいたします!

チャットでは、「空いております」「大丈夫です」といった少し柔らかい表現を使っても、違和感なく受け入れられます。
相手との関係性にもよりますが、堅苦しすぎる敬語はかえってコミュニケーションの壁になることもあるため、臨機応変に使い分けてみましょう。

相手から提示された候補日がどちらも都合が悪い場合の断り方

日程調整において一番気を使うのが、相手が提示してくれた「両日とも」都合が悪い場合の返信です。
この場合は、申し訳ないという気持ちを丁寧に伝えつつ、こちらから代わりの候補日を提示することが重要になります。

いつもお世話になっております。
お打ち合わせの日程をご提示いただき、誠にありがとうございます。

大変恐縮なのですが、ご提示いただいた両日ともに、すでに別件の予定が入ってしまっており、調整が難しい状況です。
誠に勝手なお願いで申し訳ございませんが、以下の日程で再調整をお願いすることは可能でしょうか。

・5月15日(月)13:00〜15:00
・5月16日(火)10:00〜12:00

お手数をおかけして申し訳ございませんが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

断りを入れる際は、「クッション言葉(大変恐縮なのですが、など)」を必ず挟むのがマナーです。
代案を出すことで、前向きに打ち合わせを行いたいという誠意を伝えることができます。

「両日とも(に)」と一緒に覚えたい!便利な言い換え・類語表現

「いずれの日程でも」:候補が複数ある場合に大活躍

「両日とも(に)」と同じくらい、日程調整の場面で頻繁に使用される便利な言い換え表現をいくつかご紹介します。
まずは、先ほども登場した「いずれの日程でも」です。
この表現は、候補日が2つの場合でも、3つ以上ある場合でもオールマイティに使える非常に便利な言葉です。

「いずれの」という言葉には、「複数あるもののうち、どれをとっても」という意味があります。
そのため、「両日」という言葉に縛られず、相手から提示された選択肢すべてに対してOKを出したい時に重宝します。
「ご提示いただいた3つの日程につきまして、いずれの日程でも差し支えございません」のように使えば、間違いなく丁寧な印象を与えられます。
迷ったら「いずれの日程でも」を使っておけば、まず失敗することはないでしょう。

「どちらの日程も」:2つの選択肢を指すシンプルで分かりやすい表現

「両日ともに」の言い換えとして、よりシンプルで分かりやすいのが「どちらの日程も」という表現です。
「両日」という少し硬い熟語を使わず、日常的な言葉の組み合わせで構成されているため、すんなりと相手の頭に入ってきます。

「ご連絡いただいた2つの候補日ですが、どちらの日程も対応可能です」
このように使うことで、過剰にへりくだることなく、対等かつ丁寧なコミュニケーションを図ることができます。
とくに、長々とした敬語が続く文章の中で、少し息抜きをしたい時や、内容をストレートに伝えたい時に効果的です。
「両日ともに」ばかり使って単調になってきたと感じたら、ぜひ「どちらの日程も」を取り入れてみてください。

「全日程で対応可能です」:相手の提案をすべて受け入れる場合

相手がいくつか候補日を挙げてくれた際に、「いつでも大丈夫ですよ!」という全面的な協調姿勢をアピールしたい場合は、「全日程で対応可能です」という表現が効果的です。
この一言があるだけで、相手は「調整しやすい人だな」「協力的な人だな」と好印象を抱いてくれます。

「〇〇様のご都合に合わせますので、ご提示いただいた全日程で対応可能です」
このように返信すれば、相手が自分のスケジュールに合わせて自由に日時を決定できるため、やり取りが非常にスムーズになります。
ただし、本当に全日程が空いている場合にのみ使用してくださいね。
後から「やっぱりこの日はダメでした」と覆すのは、かえって相手の信頼を損ねる結果になってしまいます。

「両日中(りょうじつちゅう)」は意味が違うので注意が必要

「両日」に関連する言葉として、「両日中(りょうじつちゅう)」という表現があります。
文字の形が似ているため混同してしまう方もいるかもしれませんが、使い方がまったく異なるので注意が必要です。
「両日とも(に)」が「提示された2つの日程のどちらでも」を意味するのに対し、「両日中」は「今日か明日の2日間のうちに」という意味を持ちます。

たとえば、「お見積もりにつきましては、両日中にご提出いたします」という使い方をします。
これは、「今日か明日中には提出しますね」という期限の目安を伝えるための言葉です。
日程調整の際に「10日と12日の両日中でお願いします」と言ってしまうと、意味が通じなくなってしまいます。
似た言葉ですが、場面に合わせて正しく使い分けるようにしましょう。

「共に」と「ともに」は漢字とひらがなどちらが正しい?

文化庁の「公用文作成の考え方」における明確な基準

「両日ともに」の「ともに」をパソコンで変換すると、「共に」と「ともに」の2種類が出てきます。
ビジネスメールを作成する際、漢字とひらがなのどちらを使えばいいのか、迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
実は、この使い分けについては、文化庁が令和4年に作成した「公用文作成の考え方」という資料の中で、ある程度の指針が示されています。

公用文とは、国や地方公共団体が作成する公的な文書のことです。
このルールが絶対というわけではありませんが、ビジネス文書を作成する上での「美しく正しい日本語」のスタンダードとして、非常に参考になります。
結論から言うと、意味によって漢字とひらがなを使い分けるのが正しいルールとされています。
詳しく見ていきましょう。

「一緒に」「同じ」という意味なら漢字の「共に」

文化庁の指針によると、「一緒に」や「同じ状態である」という意味合いで使う場合は、漢字の「共に」を使用するのが基本とされています。
これは、物理的に行動を一緒にする場合や、同じ感情や状況を共有している場合に当てはまります。

例文を挙げると、「彼と共に新しいプロジェクトを立ち上げる」「自他共に認める実力者だ」といったケースです。
英語で言うところの「together」や「both」のニュアンスに近い場合は、漢字を使うと覚えておくと分かりやすいかもしれません。
漢字で表記することで、文章全体が引き締まり、意味が明確に伝わるという視覚的な効果もあります。

「共に」「供に」「伴に」の違いと意味は?正しい使い分けを徹底解説!

「同時に」という意味ならひらがなの「ともに」

一方で、「同時に」という意味合いを持つ場合は、ひらがなの「ともに」を使用することが推奨されています。
ある出来事が起こるのと同時に、別の出来事も起こる、といった状況を表す接続詞や副詞のような役割を果たす場合です。

たとえば、「列車の到着とともに、人がなだれ込んできた」「春の訪れとともに、花が咲き始めた」といった文章がこれに該当します。
英語の「at the same time」や「with」のニュアンスに近い使い方ですね。
ひらがなで表記することで、文章の流れるような時間の経過や、動作の連続性を柔らかく表現することができます。
文法的な役割によって表記が変わるというのは、日本語の奥深くて面白いところです。

「両日ともに」の場合はひらがな表記が自然で柔らかい

では、今回のテーマである「両日ともに」はどちらに当てはまるでしょうか。
厳密に言えば、「両方の日が同じく可能である」という意味なので、漢字の「共に」を使っても間違いではありません。
しかし、実際のビジネスメールやWeb上の記事では、ひらがなの「両日ともに」という表記が圧倒的に多く使われています。

その理由は、ひらがなにすることで文章全体のトーンが柔らかくなり、相手に与える印象が優しくなるからです。
「両日共に可能でございます」と漢字を多用すると、少し堅苦しく、事務的すぎる印象を与えてしまうことがあります。
「両日ともに」とひらがなを交えることで、視覚的なバランスが良くなり、人間味のある親しみやすい文面になるのです。
社内のルールで統一されていない限りは、ひらがなの「ともに」を使うのが、現代のビジネスコミュニケーションにおいては自然でおすすめです。

まとめ:ビジネスでの「両日とも・両日ともに」は相手との関係性で選ぼう

今回は、「両日とも」と「両日ともに」の違いや、ビジネスシーンでの正しい使い方、言い換え表現について詳しく解説しました。

改めて結論をまとめると、以下のようになります。
・どちらも正しい表現だが、迷ったらより丁寧な「両日ともに」が無難。
・「両日とも」はテンポが良く、親しい相手やチャットに適している。
・「両日」は2つの日程を指すため、候補日が3つ以上なら「いずれの日程も」を使う。
・目上の方には「両日ともに可能でございます」と言い換えるとより丁寧。
・「ともに」はひらがな表記にすることで、柔らかく好印象な文章になる。

言葉選びひとつで、相手に与える印象は大きく変わります。
ぜひ本記事を参考に、相手との関係性やシチュエーションに合わせて最適な表現を選び、スムーズで気持ちの良いビジネスコミュニケーションを実現してくださいね。

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