「スマホを見たら +69 から始まる不在着信があった」「どこの国?かけ直すべき?」と不安になっていませんか。
結論からお伝えすると、その電話には絶対に出ないでください。また、絶対に折り返し電話をしてはいけません。
+69 から始まる電話番号は、国際電話を使った「ワン切り詐欺」や、犯罪グループによる「有効な電話番号のリスト収集」である可能性が極めて高いです。好奇心でかけ直してしまうと、高額な通話料を請求されたり、犯罪グループのカモリスト(騙しやすい人の名簿)に登録されたりするリスクがあります。
この記事では、謎の国番号「69」の正体や、なぜこのような電話がかかってくるのか、そして今すぐできる具体的な着信拒否設定について分かりやすく解説します。
+69から始まる電話番号の正体とは?どこの国なのか徹底解説
着信画面に表示される「+69」という数字。これは国際電話の国番号(国別コード)の一部です。しかし、実は「+69」という国番号単体は存在しません。
国際電気通信連合(ITU)の割り当てによると、69から始まる国番号は以下の3つの地域に分類されます。
- +690:トケラウ(ニュージーランド領)
- +691:ミクロネシア連邦
- +692:マーシャル諸島
もし、あなたの着信履歴が「+690…」などであれば、これらの島国からの着信です。しかし、これらの国に知人がいない限り、間違いなく詐欺業者による自動音声発信(ロボコール)です。
存在しないはずの「+697」に注意
特に最近報告が多いのが「+697」などから始まる番号です。「+693」〜「+699」は、現在どの国にも割り当てられていない番号です。
これらは、インターネット回線を使った電話(VoIP)などで、発信元の番号を偽装(スプーフィング)しているケースが大半です。タイや日本などで、この「+697」を使った詐欺電話が急増しており、当局が警告を出した事例もあります。
つまり、実在する国番号であっても、偽装された番号であっても、日本に住むあなたに用事がある可能性はゼロに等しいでしょう。
なぜかかってくる?国際電話詐欺「ワン切り」の手口と目的
なぜ、わざわざ海外から、あるいは海外の番号を偽装してまで電話をかけてくるのでしょうか。主な目的は以下の2つです。
一つ目は「国際ワン切り詐欺」です。
犯人はランダムに大量の電話番号へ発信し、1回呼び出してすぐに切ります。着信履歴を見た人が「なんだろう?」と思って折り返し電話をかけるのを待っているのです。
もし折り返してしまうと、国際電話料金が発生します。犯人は現地の通信会社と結託しており、発生した通話料の一部をキックバック(報酬)として受け取る仕組みになっています。
通常の通話料だけでなく、30秒で数百円かかるような高額な有料接続サービスに繋がれるケースもあり、後日携帯電話会社から高額な請求が来て初めて被害に気づくことになります。
二つ目は「有効な電話番号のリスト作成」です。
電話に出てしまったり、折り返し電話をかけたりすることで、「この電話番号は現在使われており、所有者は反応しやすい(騙しやすい)人物だ」と判断されます。
そうして作成されたリストは裏社会で売買され、今度はSMSを使ったフィッシング詐欺や、架空料金請求詐欺のターゲットにされる二次被害へと繋がります。
「誰も喋らないからすぐ切った」という場合でも、相手には「電話に出た」という事実が伝わってしまうため、反応しないことが最大の防御策といえます。
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うっかり電話に出てしまった・かけ直してしまった時の対処法
もし、記事を読む前にうっかり電話に出てしまったり、かけ直してしまったりした場合でも、まずは落ち着いてください。
電話に出ただけで、スマホの中の個人情報(写真や連絡先など)が盗まれることは技術的にほぼ不可能です。また、電話に出ただけで「登録完了」などと言われても、法的な支払い義務は発生しません。
【かけ直してしまった場合の対応】
すぐに通話を終了してください。通話時間が短ければ、請求される国際通話料は数百円程度で済む場合が大半です。
次回の携帯電話料金の請求明細を確認し、身に覚えのない高額なオプション料金などが加算されていないかチェックしましょう。
【電話に出てしまった場合の対応】
何も話さずに切るのがベストです。もし相手が日本語や英語で話しかけてきても、相槌を打たずに即座に切断してください。
その後、その番号をすぐに着信拒否設定にします。
最も危険なのは、焦って相手の指示に従ってしまうことです。「未払金がある」「法的措置をとる」といった録音音声が流れることがありますが、すべて嘘ですので無視してください。
不安な場合は、消費者ホットライン「188(いやや)」や、最寄りの警察署の相談窓口「#9110」に相談することをおすすめします。
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【iPhone・Android・キャリア別】今すぐできる着信拒否設定
今後、+69から始まる不審な電話に悩まされないために、着信拒否の設定を行いましょう。
iPhoneで個別に着信拒否をする
- 「電話」アプリを開き、「履歴」をタップします。
- 拒否したい番号の右側にある「i」マーク(インフォメーション)をタップします。
- 画面の一番下までスクロールし、「この発信者を着信拒否」をタップします。
Androidで個別に着信拒否をする
- 「電話」アプリを開き、「履歴」タブを選択します。
- 拒否したい番号を長押しします。
- 表示されたメニューから「ブロックして迷惑電話として報告」をタップします。
携帯キャリアの設定で「誤発信」を防ぐ
実は、ドコモなど一部のキャリアでは、ネットワーク側で「海外からの着信を一括拒否」する機能は提供されていない場合があります。しかし、「こちらから海外へかけられなくする」設定は可能です。これを設定しておけば、万が一履歴をタップしても発信されないため、高額請求のリスクをゼロにできます。
- ドコモ: 「WORLD CALL(ワールドコール)」の利用停止手続きを行うことで、誤ってかけ直すことを防げます。(※着信拒否は「あんしんセキュリティ」アプリ等の利用が推奨されています)
- au: 「国際電話利用停止」の申し込みが可能です。また、Android向けに「迷惑メッセージ・電話ブロック」アプリを提供しています。
- ソフトバンク: 「国際電話発信規制」の申し込みが可能です。着信対策としては「迷惑電話ブロック」(有料オプション)の利用が推奨されます。
「海外へ電話することは絶対にない」という方は、マイページやショップで「国際電話の発信停止」手続きをしておくのが最強の防御策です。
迷惑電話対策アプリの比較!導入すべきおすすめは?
個別の着信拒否は「かかってきてから」の対処療法にすぎません。番号を変えて何度もかかってくる場合は、迷惑電話対策アプリの導入をおすすめします。
| アプリ名 | 料金 | 特徴・おすすめポイント |
|---|---|---|
| Whoscall (フーズコール) | 無料 (有料版あり) | 【世界的な定番】 台湾発のアプリで、世界中の詐欺番号データベースが充実。SMSのフィルタリング機能も強力。無料版でも手動更新でデータベースを利用可能。 |
| 電話帳ナビ | 無料 (有料版あり) | 【日本国内に強い】 日本の宅配業者や企業などの情報量が豊富。口コミ機能があり、他のユーザーが投稿した「詐欺でした」などのコメントを着信時に確認できる。 |
| トビラフォン (モバイル) | 月額制 (有料) | 【高精度・安心】 警察組織や携帯キャリアにもデータを提供している企業が開発。未知の番号でも独自のアルゴリズムで危険度を判定。セキュリティを重視する人に最適。 |
まずは無料で試したい場合、「Whoscall」や「電話帳ナビ」の無料版をインストールするだけでも、安心感は大きく変わります。
また、警視庁の防犯アプリ「デジポリス」にも国際電話ブロック機能があるので、試してみるのもおすすめです。
警視庁防犯アプリ「デジポリス」新機能|国際電話ブロックシステムの設定と仕組み【詐欺電話を遮断】
まとめ
+69から始まる電話番号は、ほぼ間違いなく詐欺や悪質な勧誘です。「もしかして重要な連絡かも?」という優しさは、詐欺師にとって格好の餌食になってしまいます。
今回の記事のポイントをまとめます。
- 出ない・かけ直さない:+69はトケラウなどの島国、または+697などの偽装番号です。
- 目的は金銭:高額な通話料請求や、カモリストへの登録が目的です。
- 国際電話の発信停止:海外へかけない人は、キャリア設定で「発信停止」にしておくと、誤操作による被害を完璧に防げます。
- アプリで自衛:Whoscallなどのアプリを入れれば、着信時に相手の正体がわかります。
「知らない国番号からの電話は、すべて詐欺」と割り切ってしまって構いません。怪しい着信があったら、まずは番号をGoogle検索するなどして、冷静に対処しましょう。あなたの貴重な財産と時間を守るため、毅然とした対応を心がけてください。

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