【2026年版】クリエイターPCの選び方｜動画編集・生成AIを快適にする必須スペック

「4K動画の編集が重くてカクつく……」

「自分のPCで画像生成AIを動かしてみたいけど、今のスペックじゃ無理そう」

クリエイティブな作業において、パソコンの性能は「時間」そのものです。

処理が遅いPCを使っていると、書き出し待ちやプレビューのカクつきで、1日に何時間ものロスをしてしまいます。

2026年、クリエイターPC選びの常識は大きく変わりました。

Youtube動画編集だけでなく、「生成AI（画像生成・動画生成）」という新たな負荷の高い作業が一般的になったからです。

この記事では、動画編集者やAIクリエイターを目指す方に向けて、2026年の「稼げる」クリエイターPCの選び方を解説します。

ゲーミングPCとの違いや、Macを選ぶべきかどうかの基準もハッキリさせましょう。

本記事は2025年12月23日時点の情報を基に、2026年の市場傾向を予測して構成しています。パーツの価格や在庫状況は変動するため、購入時は最新の販売ページをご確認ください。

2026年のクリエイターPCは「VRAM」と「メモリ」が命

これまでクリエイターPCといえば「CPU」が最重要と言われてきました。

しかし、2026年は少し事情が違います。

生成AIの普及により、GPU（グラフィックボード）のメモリである「VRAM」の容量が極めて重要になっています。

ここが足りないと、AIがエラーで止まったり、動画の書き出し時間が倍以上になったりします。

メモリ（メインメモリ）: 最低 32GB、できれば 64GB。
- Adobe Premiere ProやAfter Effectsはメモリを大量に消費します。16GBでは4K編集や長時間の動画でメモリ不足になります。
GPU（グラフィックボード）:NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti (16GB版) 以上。
- 特に重要なのがVRAM容量です。画像生成AIを快適に動かすなら、VRAM 12GB以上（推奨16GB）が新たな基準です。
CPU:Core i7 / Core Ultra 7 または Ryzen 7 / 9。
- 動画のエンコード速度に直結します。コア数が多いほど有利です。

「動画編集だけしたい人」と「AIもやりたい人」では、選ぶべきPCが異なります。

AI生成はせず、カット編集やテロップ入れ、カラーグレーディングがメインの方。

そこまで超高性能なGPUは必要ありません。その分、CPUとメモリにお金をかけた方がコスパが良いです。

自分のPCで画像生成AIを動かしたい、あるいはBlenderなどで3DCGを作りたい方。

絶対に譲れないのが「VRAM容量」です。VRAM 8GBのGPUでは、高画質な生成やすぐにメモリ不足になります。

多少高くても、VRAM 12GB〜16GB以上のモデルを選んでください。これが2026年の鉄則です。

クリエイターといえばMacBook、というイメージがありますが、用途によってはWindowsの方が圧倒的に有利な場合があります。

Macは「動画編集」には非常に強いですが、「ローカルでの生成AI」や「3DCG」にはコスパが悪い（同じ性能を出そうとすると、Windowsの2倍近い価格になる場合もある）傾向があります。

AIや3Dの世界では、NVIDIAのGPUが事実上の標準です。これらの作業をするなら、迷わずWindowsのデスクトップPCを選びましょう。

ブランド	メーカー	特徴
DAIV (ダイブ)	マウスコンピューター	クリエイターPCの代名詞。プロの利用者も多く、取っ手がついているケースなど現場目線の設計が魅力。
SENSE∞ (センスインフィニティ)	パソコン工房	コスパ重視。非常に細かいカスタマイズが可能で、安く高性能なPCが手に入る。
raytrek (レイトレック)	ドスパラ	バランス型。動画編集向け、イラスト向けなど用途別のモデルが分かりやすくラインナップされている。