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Windows 11でBluetoothが突然消えた・接続できない原因と7つの対処法

Windows 11でBluetoothが突然消えた・接続できない原因と7つの対処法 ガジェット・家電

「さっきまで使えていたマウスが動かない」「設定画面からBluetoothのスイッチ自体が消えてしまった」

Windows 11を使っていると、こうしたトラブルに突然見舞われることがあります。特に24H2や25H2といった大型アップデートの直後は、ドライバの不整合によってBluetooth機能が一時的に「行方不明」になるケースが後を絶ちません。

マウスやキーボードが使えないと焦ってしまいますが、安心してください。多くの場合、パソコンの故障ではなくシステム設定の一時的なエラーです。

この記事では、Windows 11でBluetoothが消えた・接続できない原因を特定し、確実に復旧させるための7つの対処法を分かりやすく解説します。まずは簡単な再起動から、順を追って試していきましょう。

あくまでも参考としてまとめていますので、操作においては自己責任でお願いします。分からない設定や不安要素がある操作は無理には行わず、ハードルが低いものから試すと無難です。

Windows 11でBluetoothが突然消える・接続できない主な原因

昨日まで問題なく動作していたBluetooth機器が急に反応しなくなったり、そもそもタスクバーや設定メニューからBluetoothのアイコンそのものが消滅してしまったりすることがあります。ハードウェアの故障を疑う前に、まずはソフトウェア的な要因を確認することが重要です。

Windows 11特有の事情も含め、考えられる主な原因は大きく分けて3つあります。原因を知ることで、無駄な作業を省き、適切な対処法を選ぶ近道になります。

大型アップデート(24H2など)によるドライバの不具合

最も多いのが、Windows Updateの直後に発生するケースです。特に「24H2」や「25H2」といった大型アップデート適用後は、OSの内部システムが大きく書き換わります。

この際、これまで使っていたBluetoothドライバ(機器を動かすためのプログラム)が新しいWindowsのバージョンに対応できず、エラーを起こして動作を停止してしまうことがあるのです。OS側が「古いドライバは危険」と判断して、勝手に無効化してしまうことも珍しくありません。

高速スタートアップ機能の干渉

Windowsには、パソコンの起動を速くするための「高速スタートアップ」という機能が標準で備わっています。これはシャットダウン時のシステム情報をメモリに保存しておく便利な機能ですが、周辺機器トラブルの元凶になることが多々あります。

システム情報に古いエラー情報が残ったまま保存されてしまうと、次回起動時もそのエラーを引き継いでしまいます。その結果、Bluetooth機能が正常に読み込まれず、アイコンが表示されなかったり、接続待機状態にならなかったりする不具合を引き起こします。

Bluetoothサポートサービスの停止

Windowsのバックグラウンドでは、無数の「サービス」と呼ばれるプログラムが動いています。Bluetooth機能を使うためには、「Bluetooth Support Service」というプログラムが常に動いている必要があります。

何らかの拍子にこのサービスが「無効」や「手動」に切り替わってしまい、自動的に立ち上がらなくなることがあります。この場合、いくらデバイスドライバが正常でも、OSとしてのBluetooth機能が動いていないため、接続スイッチすら表示されなくなってしまいます。

解決策の全体像と難易度比較表

これから紹介する7つの対処法について、手軽さと効果の目安を表にまとめました。上から順に試していただくのが最も効率的です。

対処法難易度所要時間おすすめの状況
完全シャットダウン3分まずはここから。一時的なエラー全般
トラブルシューティング5分原因が特定できない場合
デバイスマネージャー確認5分アイコンが完全に消えている場合
サービスの再起動5分スイッチがグレーアウトしている場合
高速スタートアップ無効化5分再起動しても直らない場合
完全放電10分デスクトップPCやノートPC全般
BIOS/UEFI更新20分すべて試してもダメな場合の最終手段

まずは「完全シャットダウン」を試してみる

対処法に入る前に、通常の「再起動」ではなく「完全シャットダウン」を試すことを強くおすすめします。Windows 11の通常のシャットダウンは、次回起動を速くするためにシステムの一部を休止状態にするだけの場合があります。

キーボードの「Shiftキー」を押しながら、スタートメニューの「シャットダウン」をクリックしてください。これでシステムを完全に終了させ、クリーンな状態で起動し直すことができます。これだけでBluetoothアイコンが復活するケースは非常に多いです。

対処法1:Windows内蔵のトラブルシューティングツールを実行する

Windows 11には、不具合を自動検知して修復してくれるツールが標準搭載されています。まずはAI任せのような感覚で、OS自身に問題を診断させてみましょう。

設定メニューの「システム」から「トラブルシューティング」を選択し、「その他のトラブルシューティング ツール」を開きます。その中に「Bluetooth」という項目があるはずです。「実行する」ボタンを押すと、OSが自動的にサービスの再起動やドライバのチェックを行ってくれます。

もしここで「Bluetooth無線機能を確認してください」といったメッセージが出た場合は、ハードウェア的なスイッチがオフになっているか、ドライバに問題がある可能性が高まります。ツールが「解決済み」と表示すれば、一度接続を試してみてください。

対処法2:デバイスマネージャーでドライバを有効化・更新する

Bluetoothアイコンが消えた場合、最も確認すべき場所が「デバイスマネージャー」です。ここでBluetoothデバイスが無効になっていたり、エラーマークが付いていたりすることがあります。

スタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を開きます。「Bluetooth」の項目を展開し、お使いのモジュール(Intel Wireless BluetoothやRealtek Bluetoothなど)を探してください。もし、下向きの矢印(無効アイコン)が付いている場合は、右クリックして「デバイスを有効にする」を選択します。

また、ビックリマーク(!)が付いている場合はドライバが破損しています。右クリックから「デバイスのアンインストール」を選び、パソコンを再起動してください。再起動時にWindowsが自動的に正常なドライバを再インストールしてくれます。

対処法3:Bluetoothサポートサービスを自動開始にする

対処法2でも改善しない場合、Windowsのバックグラウンドサービスが停止している可能性があります。これを手動で叩き起こす作業が必要です。

キーボードの「Windowsキー + R」を押し、「ファイル名を指定して実行」を開きます。そこに「services.msc」と入力してOKを押してください。サービスの一覧が表示されるので、「Bluetooth Support Service」を探します。

この項目をダブルクリックし、スタートアップの種類を「自動」に変更した上で、「開始」ボタンを押します。これでサービスが強制的に動き出します。設定画面に戻り、Bluetoothのオンオフスイッチが復活しているか確認しましょう。

対処法4:高速スタートアップを無効化する

原因の項目でも触れた「高速スタートアップ」を恒久的にオフにすることで、動作が安定する場合があります。特に古いパソコンをWindows 11にアップグレードして使っている場合、この設定がドライバの読み込みを邪魔していることが多いです。

コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」>「電源オプション」>「電源ボタンの動作を選択する」へと進みます。画面上部の「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックすると、グレーアウトしていたチェックボックスが操作できるようになります。

「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し、「変更の保存」を押してください。次回起動時から起動時間が数秒伸びる可能性がありますが、周辺機器の認識トラブルは劇的に減るはずです。

対処法5:Intelやメーカー公式サイトから最新ドライバを入れる

Windows Update経由で落ちてくるドライバが、必ずしも最新・最適であるとは限りません。特に24H2のような最新バージョンでは、Microsoftが配布する汎用ドライバと、パソコンメーカーが提供する専用ドライバの間にズレが生じることがあります。

お使いのパソコンメーカー(Dell, HP, Lenovoなど)のサポートページ、あるいはBluetoothモジュールの製造元(多くはIntel)のサイトにアクセスし、Windows 11対応の最新Bluetoothドライバを手動でダウンロード・インストールしてください。

手動インストールはハードルが高く感じるかもしれませんが、インストーラー(.exeファイル)をダウンロードして実行するだけです。これで劇的に改善することがあります。

参考:インテル® ワイヤレス Bluetooth® 用ソフトウェアおよびドライバー(Intel公式サイト)

対処法6:パソコンの完全放電を行う

システム設定をいじっても直らない場合、マザーボード(基盤)に帯電した微弱な電気が悪さをしている可能性があります。特にノートパソコンの場合、バッテリーからの給電が続いているため、帯電が解消されにくい傾向にあります。

一度パソコンをシャットダウンし、電源ケーブル、USB機器、LANケーブルなど、接続されているすべてのケーブルを抜いてください。ノートパソコンでバッテリーが取り外せるタイプなら取り外します。

その状態で数分間(できれば10分程度)放置します。これにより内部の電気が放電され、ハードウェアのリセットがかかります。再びケーブルを繋いで起動すると、何事もなかったかのようにBluetoothが復活することがあります。

対処法7:BIOS/UEFIをアップデートする

ここまでの手順をすべて試しても改善しない場合、Windowsではなく、パソコンの土台である「BIOS(バイオス)」または「UEFI」が古くなっている可能性があります。BIOSはOSが起動する前にハードウェアを制御するプログラムです。

BIOSの更新は少しリスクを伴う作業ですが、最近のパソコンはメーカー付属のツール(Lenovo VantageやDell Updateなど)でWindows上から安全にアップデートできるようになっています。メーカーのアップデートツールを起動し、「BIOS Update」や「Firmware Update」といった項目がないか確認してください。

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まとめ:焦らずにまずは「完全シャットダウン」から

Windows 11でBluetoothが消える現象は、その多くがソフトウェアの一時的な不整合やドライバの問題です。物理的な故障であるケースは意外と少ないものです。

もしBluetoothマウスが使えずに操作が難しい場合は、キーボードの「Tabキー(項目移動)」と「Enterキー(決定)」、「Windowsキー(メニュー表示)」を駆使すれば、今回紹介した操作のほとんどを実行可能です。

まずは焦らず、Shiftキーを押しながらの「完全シャットダウン」を試してみてください。それでもダメならデバイスマネージャーやドライバの更新へと進みましょう。この記事の対処法を順番に試すことで、快適なワイヤレス環境が戻ってくるはずです。

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