「ブログで収入を得たいけれど、何から手をつければいいのか分からない」と悩んでいませんか?
副業としてブログを始める人は増えていますが、実は開始から1年続く人は全体の約1割、3ヶ月以内に挫折してしまう人が7割以上とも言われています。しかし、諦めてしまう人の多くは才能がないのではなく、「正しい手順」を知らないだけなのです。
ただ記事を書くだけでは、今の時代の収益化は難しくなっています。そこで本記事では、ブログ初心者が最初にやるべき「収益化の土台を作る5つのアクション」を解説します。これらを実践することで、迷いをなくし、最短ルートで収益化を目指しましょう。
なぜブログ初心者の9割が稼げずに終わるのか
具体的な方法に入る前に、なぜ多くの初心者が挫折してしまうのか、その原因を知っておくことが重要です。失敗のパターンを知るだけで、回避率は格段に上がります。
ブログ業界では、継続率は非常に低いと言われており、特に最初の3ヶ月が「魔の期間」と呼ばれています。多くのブロガーの経験談や非公式な調査では、3ヶ月以内に7割以上が更新をやめてしまうとも言われています。主な原因は以下の3つに集約されます。
- 日記を書いている:読者のニーズではなく、自分の書きたいことだけを書いている。
- 戦略がない:誰に何を届けるか決まっておらず、ゴールが見えていない。
- 孤独:フィードバックがなく、正解が分からないまま作業を続けて疲弊する。
ブログは「ビジネス」です。お店を開くのと同じように、お客様(読者)に来てもらい、満足してもらうための準備が必要です。これから紹介する5つのステップは、この「ビジネス視点」を身につけるためのものです。
成功しているブロガーを徹底的に研究する
初心者が独学でゼロから考えるのは、地図を持たずに登山をするようなものです。まずは、すでに登頂に成功している人(成功しているブロガー)の足跡をたどりましょう。
研究対象の選び方と見るべきポイント
自分が参入しようとしているジャンル(例:ガジェット、美容、節約など)で、実際に検索上位にいる個人ブログを3〜5つピックアップしてください。企業の公式サイトではなく、個人が運営しているブログを選ぶのがポイントです。
ピックアップしたら、以下の項目を重点的に観察します。
- 記事構成:導入文で何を伝えているか?見出しの流れはどうなっているか?
- タイトル:クリックしたくなるキーワードが入っているか?
- 収益ポイント:どこに広告(アドセンス・アフィリエイトリンク)が貼られているか?
- プロフィール:どのような経歴や権威性をアピールしているか?
「なぜこの記事は読みやすいのか?」「なぜこの商品を買いたくなるのか?」を言語化することが、最強の勉強になります。
便利な分析ツールを活用する
表面的なデザインだけでなく、裏側のデータも少し覗いてみましょう。無料でも使えるツールを活用すると、ライバルの戦略が見えてきます。
- SimilarWeb(シミラーウェブ):そのブログがどのくらいのアクセスを集めているか、どこから人が来ているか(検索、SNSなど)が分かります。ただし、無料版ではアクセスが少ないサイトは詳細データが表示されないこともあります。
- Ubersuggest(ウーバーサジェスト):どんなキーワードで検索されているかを調査できます。
ただし、ここで重要なのは「丸パクリ」ではありません。あくまで構成や戦略を学び、自分のフィルターを通してオリジナル記事に昇華させることが大切です。
SNSとコミュニティを活用して初期の読者を獲得する
ブログを開設してすぐは、Googleなどの検索エンジンにはほとんど評価されません。記事を書いても検索結果に表示されない「陸の孤島」状態が、通常3ヶ月〜半年ほど続きます。この期間に心を折らないために必須なのがSNSです。
X(旧Twitter)での発信戦略
テキスト媒体であるブログと相性が良いのがX(旧Twitter)です。SEO(検索エンジン最適化)の効果が出る前でも、SNS経由なら初日から読者を呼ぶことが可能です。
運用においては、以下のポイントを意識してください。
- プロフィールを整える:「何を発信している人か」を一目で分かるようにする。
- 記事更新の告知:記事の要約を添えてリンクを投稿。
- ハッシュタグ活用:「#ブログ初心者」「#ブログ仲間募集」などを使い、同じ目標を持つ仲間と繋がります。
また、Instagramは「暮らし」や「美容」などの視覚情報が重要なジャンルで、Threadsはテキスト中心の交流に向いています。自分の得意なプラットフォームを選びましょう。
ギブアンドテイクの精神で交流する
SNSやオンラインサロン、ブログ村などのコミュニティでは「記事を読んでほしい」という気持ちだけでは人は動きません。まずは自分から相手の記事を読み、感想を伝えたり、「いいね」を押したりすることから始めましょう。
孤独になりがちなブログ運営において、励まし合える仲間の存在は、収益化までの長い道のりを支える大きな資産になります。
SNS運用で気をつけるべき2つのポイント
SNSを活用する際、初心者がやってしまいがちな失敗があります。以下の2点に注意することで、SNSからの流入を長期的に安定させることができます。
①「ブログ更新しました!」だけにならない
SNSのタイムラインが「ブログ更新しました」という告知ばかりになっていませんか?これは典型的な失敗パターンです。読者は広告ばかりのアカウントをフォローし続けてくれません。
ブログ記事の告知は全投稿の2〜3割程度に抑え、残りは「その場で役立つ情報」を発信しましょう。例えば、ダイエットブログを運営しているなら「今日試した5分筋トレのコツ」「コンビニで買える低糖質おやつ3選」など、記事にするほどではないけれど価値のある情報をこまめに投稿します。
こうした日常的な発信が信頼を積み重ね、いざブログ記事を告知したときにクリックしてもらえる土台になります。
②「ブログ仲間」だけで完結しない
ブログを始めたばかりの時期は、同じくブログを頑張っている仲間と繋がるのはモチベーション維持に効果的です。しかし、忘れてはいけないのは、ブログ仲間は「あくまで同業者」だということです。
例えば、あなたがスポーツ系のブログを運営しているなら、本当にアクセスを増やし収益化するために必要なのは「スポーツが好きな一般の人」に届けることです。ブログ仲間との交流に時間を使いすぎて、肝心のターゲット読者層への発信がおろそかになっていないか、定期的に振り返りましょう。
最初の1〜2ヶ月はブログ仲間との交流でOKですが、3ヶ月目以降は徐々に「自分のブログジャンルに興味がある人」をフォローし、その人たちに役立つ情報を発信していく比重を増やしていくことをおすすめします。
Googleアドセンス合格に向けた準備をする
ブログ収益化の最初の登竜門といえるのが「Googleアドセンス」の審査合格です。クリックされるだけで収益が発生するため初心者向きですが、近年その審査基準は厳格化しています。
2025年最新のアドセンス合格基準
Googleは公式に詳細な合格基準を明かしていませんが、合格者の傾向やガイドラインから、現在の必須条件が見えてきます。最低限、以下の要素を揃えてから申請しましょう。
なお、2024年以降は「記事数」よりも「記事の質」がより重視される傾向にあります。10記事未満でも合格する例もあれば、30記事以上でも不合格になるケースもあります。以下はあくまで目安として参考にしてください。
| 項目 | 目安・内容 |
|---|---|
| 記事数 | 10〜15記事程度 |
| 文字数 | 1記事あたり1,500文字以上 |
| 必須固定ページ | プライバシーポリシー、お問い合わせフォーム、運営者情報(プロフィール) |
| コンテンツの質 | 独自性(体験談)があり、読者の悩みを解決していること |
特に重要なのが「独自性」です。ネットにある情報をまとめただけの記事(コピペに近い内容)は評価されません。「実際に使ってみてどうだったか」「失敗から何を学んだか」という、あなただけの体験談を盛り込むことが合格への近道です。
不合格になっても諦めない
一度落ちたからといって、二度と申請できないわけではありません。不合格通知が来たら、記事の内容を見直したり、読者にとって不親切なサイト構造になっていないか確認したりして、何度でも再チャレンジしましょう。
詳しくはGoogleの「AdSense プログラム ポリシー」公式ヘルプページをご確認ください。
「日記」ではなく「読者の悩みを解決する記事」を書く
収益化できるブログと、できないブログの決定的な違いは、「誰のために書いているか」です。稼げるブログは例外なく、読者の悩み解決(価値提供)を徹底しています。
日記と記事の違いを知る
以下の比較表を見て、自分の記事がどちらに当てはまるか確認してみてください。
| 比較項目 | 日記(稼げない) | 記事(稼げる) |
|---|---|---|
| 主語 | 自分(今日〇〇に行った) | 読者(〇〇で困っている人へ) |
| 目的 | 記録、自己満足 | 悩み解決、情報提供 |
| 検索需要 | ほぼ無し(著名人を除く) | 有り(キーワードが存在する) |
読者の悩みを見つけるリサーチ方法
では、読者はどんなことに悩んでいるのでしょうか。それを知るには「Yahoo!知恵袋」や「OKWAVE」などのQ&Aサイトが有効です。
例えば「ダイエット 続かない」と検索すれば、リアルな悩みや失敗談が溢れています。それらの悩みに対して、「自分ならこう解決する」「このツールを使えば楽になる」と回答するようなつもりで記事を構成してみてください。
また、記事タイトルには必ず検索キーワード(例:「ブログ 初心者 稼ぐ」など)を含めましょう。キーワードが入っていないと、検索エンジンが何の記事か認識できず、読者に届きません。
継続するための仕組みとマインドセットを作る
最後に、最も難しく、かつ最も重要な「継続」についてお話しします。ブログは即金性が低いため、最初の数ヶ月は「時給0円」が当たり前です。ここで折れないための工夫が必要です。
「やる気」に頼らず「習慣」にする
モチベーションは天気のように変わるもので、当てにしてはいけません。代わりに「歯磨き」のような習慣にしてしまいましょう。
- 時間を固定する:「朝起きてすぐの30分」「通勤電車の中」など、ブログに触れる時間を決めます。
- ハードルを下げる:「毎日1記事書く」は挫折のもとです。「PCを開く」「タイトルだけ考える」など、これなら絶対にできるというレベルまで目標を下げます。
- ネタをストックする:書くときに「何を書こう?」と考えてはいけません。常にスマホのメモ帳にネタを10個ほどストックしておき、PCを開いたらすぐに書き出せる状態を作ります。
最初の3ヶ月は「練習期間」と割り切る
「早く稼ぎたい」と焦る気持ちは分かりますが、ブログは農業に似ています。種を撒き、水をやり、芽が出るまでには時間がかかります。
最初の3ヶ月、あるいは最初の30記事くらいまでは「練習期間」だと割り切りましょう。PV(ページビュー)数や収益額ではなく、「過去の自分より文章が上手くなったか」「記事数が増えたか」という自分の成長に目を向けてください。
ブログは毎日更新すべき?メリット・デメリットと挫折しないコツを解説
まとめ:まずは「価値提供」から始めよう
ブログ初心者が収益化するために最初にやるべき5つのことを解説しました。
- 成功しているブロガーを研究し、型を学ぶ
- SNSで仲間と繋がり、初期のアクセスを確保する
- Googleアドセンス合格の基準を満たす
- 読者の悩みを解決する記事を書く(日記は卒業)
- 結果を急がず、習慣化する仕組みを作る
テクニックも大切ですが、本質は「画面の向こうにいる読者の役に立つこと」です。「稼ぐ」という結果は、読者に「価値」を提供した後に初めてついてきます。
まずは今日、自分のジャンルで成功しているブログを1つ探し、その構成をノートに書き出すことから始めてみませんか?その小さな一歩が、未来の収益へと繋がっています。

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