Amazonで注文した商品が届かず、ステータスに「遅延が発生 まだ出荷が完了していません」と表示されて困っていませんか?
結論から言うと、この表示は配送業者のトラブルではなく、Amazon側の倉庫やシステムの問題で、商品がまだ出荷されていない状態です。
多くの場合は数日待てば発送されますが、最悪の場合は在庫切れで強制キャンセルになる可能性もあります。 この記事では、なぜこのステータスが表示されるのかという原因と、返金やキャンセルを含む具体的な対処法をわかりやすく解説します。
Amazon「遅延が発生 まだ出荷が完了していません」の本当の意味
楽しみにしていた商品が届かないだけでなく、聞き慣れないステータスが表示されると不安になりますよね。
まずは、この「遅延が発生 まだ出荷が完了していません」という言葉が具体的にどのような状況を指しているのか、正しく理解しておきましょう。
配送業者ではなくAmazon側のトラブル
この表示が出た時、多くの人が「台風や大雪の影響かな?」「配送業者が迷っているのかな?」と考えがちです。
しかし、このステータスは「商品がまだAmazonの倉庫(または出品者)から一歩も外に出ていない」ということを意味しています。
つまり、ヤマト運輸や日本郵便といった配送業者に荷物が引き渡される前の段階で止まっているのです。
配送業者の手元に荷物がないため、配送業者へ問い合わせても「お荷物データが登録されていません」と言われてしまいます。
原因の所在は、運送会社ではなくAmazon(販売元)にあるという点をまずは押さえておきましょう。
お急ぎ便や日時指定でも起こるのか
「プライム会員でお急ぎ便を指定したのに」「日時指定をしたのに」という場合でも、このステータスは表示されることがあります。
通常、お急ぎ便や日時指定便は優先的に処理されますが、倉庫内で商品が見つからない、あるいはシステム上のエラーが発生している場合、指定した日時は守られません。
例えば、10日に到着予定だった商品が、10日の夕方になっても発送通知が来ず、夜になってからこの遅延ステータスに変わることも珍しくないのです。
確実に届くと思っていた予定が崩れてしまうため、利用者にとっては非常にストレスのかかる状況といえます。
「配送遅延」と「出荷遅延」の違い(比較表)
状況を整理するために、よくある「配送遅延」と今回の「出荷遅延」の違いを表にまとめました。
| 項目 | 出荷遅延(今回のケース) | 配送遅延 |
|---|---|---|
| ステータス表示 | まだ出荷が完了していません | 配達中・輸送中・持ち戻り |
| 荷物の場所 | Amazon倉庫・出品者 | 配送トラック・営業所 |
| 原因の所在 | Amazon・出品者 | ヤマト運輸・佐川急便など |
| 主な理由 | 在庫切れ・倉庫トラブル | 交通事情・悪天候・不在 |
| 問い合わせ先 | Amazonカスタマーサービス | 各配送業者 |
商品が発送されない主な原因とは?在庫切れやシステムの不具合
なぜ、世界最大級のECサイトであるAmazonでこのような初歩的な遅れが生じるのでしょうか。
「在庫あり」と表示されて注文したにもかかわらず発送されない背景には、いくつかの物理的・システム的な要因が考えられます。
在庫管理のミスや「入荷待ち」の状態
もっとも多い原因として考えられるのが、在庫管理のズレ(在庫欠品)です。
Amazonのシステム上では「在庫あり」となっていても、実際の倉庫には商品が存在しない、あるいは破損していて出荷できない状態になっているケースがあります。
また、他店舗と在庫を共有しているマーケットプレイスの出品者から購入した場合、タイミング悪く他で売れてしまい、手元に商品がないということも起こり得ます。
この場合、Amazonや出品者は急いで商品を再調達しようとしますが、確保できるまでは「出荷未完了」のままステータスが止まってしまうのです。
倉庫の混雑や人為的ミス
Amazonプライムデーやブラックフライデー、年末年始などの大規模セール期間中は、注文数が爆発的に増加します。
普段はスムーズに動いている物流システムも、許容量を超えると処理が追いつかず、発送作業に遅れが生じることがあります。
また、完全に自動化が進んでいるAmazonの倉庫といえど、最終的な工程には人が関わっています。
「ピッキング作業の漏れ」「配送業者への引き渡しミス」といった人為的なエラーが原因で、データ上は出荷準備中なのに商品は倉庫に残ったまま、という状況が発生することもあるのです。
【対処法】発送遅延が起きた時に取るべき行動
では、実際に「遅延が発生 まだ出荷が完了していません」と表示された場合、私たちはどうすれば良いのでしょうか。
状況に応じた3つの対処法をご紹介します。
急ぎでないなら「ひたすら待つ」
もし、その商品がいますぐ必要というわけではないのなら、何もしないで待つのが一つの手です。
Amazon側も遅延を認識しており、解消に向けて動いているはずですので、数日遅れでひょっこり発送通知が届くケースが大半です。
私自身の経験でも、この表示が出た2日後に発送され、無事に手元に届いたことがあります。
注文履歴を定期的にチェックしつつ、気長に待てるのであれば、特に行動を起こす必要はありません。
注文キャンセルと返金手続きの手順
「プレゼント用で今日中に必要だった」「もう他の店で買うからいらない」という場合は、キャンセルを検討しましょう。
出荷が完了していない状態であれば、基本的には注文履歴からキャンセルリクエストを送ることが可能です。
ただし、ステータスが「出荷準備中」に進んでしまっていると、画面上からのキャンセルができない場合があります。
その際は、商品が届いてから「受取拒否」をするか、受け取った後に返品手続きを行う必要があります。
なお、Amazon直販売の場合、商品が出荷されるまではクレジットカードへの請求は確定しません。
未出荷の段階でキャンセルが成立すれば、代金が引き落とされることはありませんのでご安心ください。
※ただし、デビットカードの場合は注文時の承認処理(オーソリ)で即時引き落としが発生します。キャンセルの場合、返金されるまでの期間はカード会社によって異なり、通常でも1週間程度、最大で45日~75日程度かかる場合があるため注意が必要です。
カスタマーサービスへの問い合わせ方法
「どうしても状況を知りたい」「いつ発送されるのか目安だけでも聞きたい」という場合は、Amazonのカスタマーサービスへ問い合わせましょう。
現在は電話よりもチャットでの問い合わせがスムーズです。
- Amazonトップページ最下部の「お客様サポート」を選択
- 「カスタマーサービスに連絡」(またはそれに該当する項目)をクリック
- チャットを開始し、該当する注文を選択
チャットボット(自動応答)が対応しますが、「担当者と話す」と入力したり選択肢を選ぶことで、人間のオペレーターに繋ぐことができます。
オペレーターに繋がれば、現在の詳細な状況や、キャンセルが可能かどうかを直接確認できるため、モヤモヤした気持ちを解消できるでしょう。
よくある質問:勝手にキャンセルされることはある?
最後に、発送遅延に関して多くのユーザーが不安に思う点についてお答えします。
いつまでも来ない商品は、最終的にどうなってしまうのでしょうか。
強制キャンセルの可能性について
残念ながら、Amazonや出品者側から強制的にキャンセルされる可能性はあります。
再入荷の目処が立たない、あるいは商品自体が廃盤になってしまった場合など、「どうしても商品を用意できない」と判断された時点で、注文はキャンセル扱いとなります。
「いつまで待っても発送されないな」と思っていたら、ある日突然「ご注文のキャンセルについて」というメールが届く、というケースです。
これは防ぎようがありませんが、前述の通り代金は請求されません(支払い済みなら全額返金されます)。
「遅延が発生」の表示が出た時点で、「届かないかもしれない」というリスクを少しだけ頭に入れておき、代替案を考えておくのが賢明かもしれません。
まとめ:遅延しても焦らず状況確認を
今回のポイントを整理します。
- 意味: 「遅延が発生」は配送業者ではなく、Amazon倉庫内での出荷トラブル。
- 原因: 在庫切れ、システムエラー、セール時の混雑が主な要因。
- 対処: 急ぎでなければ待つのが基本。急ぎならカスタマーサービスへチャットで問い合わせる。
- 金銭: 未発送の段階なら請求は確定しない(デビットカードは一時引き落としに注意)。
このステータスが表示されても、多くの場合は数日遅れで発送されます。 ただし、稀に在庫が確保できずキャンセルになることもあるため、どうしても必要な商品の場合は、早めに問い合わせて状況を確認することをおすすめします。

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