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さつまいもレモン煮の決定版!栗原はるみ風の哲学で格上げするコツ

さつまいもレモン煮の決定版!栗原はるみ風の哲学で格上げするコツ グルメ
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さつまいものレモン煮、あの甘酸っぱさがたまらない定番の副菜ですよね。でも「お店みたいにツヤツヤにならない」「なんだか味がぼんやりする…」と悩んでいませんか。

この記事では、料理家の栗原はるみさんのように、素材の味を最大限に引き立て、シンプルながらも奥深い「さつまいものレモン煮」を作るコツをご紹介します。

栗原はるみさんの料理哲学である「シンプルな調味で素材を活かす」点に注目し、いつものレモン煮を格上げする「ひと手間」を丁寧に解説。

基本の作り方から、煮崩れ防止のテクニック、賢いレモンの使い方まで、あなたの疑問に先回りしてお答えします。

栗原はるみさん風「黄金比」でつくる、基本のさつまいもレモン煮

栗原はるみさん風の料理は、決して複雑ではありません。使う調味料はシンプル。その代わり、素材の甘みや香りをどう引き出すかに心を配ります。さつまいものレモン煮も、その哲学が光る一品です。

ここでは、素材の良さを引き立てる「黄金比」とも言える、基本のレシピと考え方をご紹介しましょう。ポイントは、砂糖だけに頼らない「ツヤ」と「コク」の出し方です。

基本の材料と「栗原はるみ風」のさじ加減

まずは材料です。さつまいも(中1本・約300g)に対して、レモン(1/2個)、水(150ml)、砂糖(大さじ2)が基本。ここからが栗原はるみさん風のポイントです。

彼女のレシピでは、よく「はちみつ」や「水あめ」が登場します。これを砂糖(大さじ2)に加えて、はちみつ(大さじ1)もプラスしてみましょう(もし水あめなら大さじ1)。

砂糖が甘さの「土台」なら、はちみつは「ツヤ出し」と「まろやかなコク」を加える役割を担います。このひとさじが、味にぐっと奥行きを与え、冷めても美味しく、見た目にも美しい「照り」を生み出します。

また、レモンはぜひ「国産・ノーワックス」を選んでください。皮ごと使うことで、香りの深さが格段に違ってきます。

誰でも簡単!ツヤ良く仕上げる作り方ステップ

作り方は驚くほどシンプルです。
※味付けはお好みにより調整してください。

  1. さつまいもは皮をむき(または、皮付きのままよく洗い)、1.5cm厚さの輪切り(大きい場合は半月切り)にします。
  2. すぐに水に5〜10分さらし、アクを抜きます。これが色をきれいに仕上げるコツ。ザルにあげて水気を切っておきます。
  3. レモンは薄い輪切りにします。
  4. 鍋にさつまいもが重ならないように並べ、水、砂糖、はちみつ(水あめ)を入れます。
  5. 中火にかけ、煮立ったら弱火にし、落し蓋(クッキングシートでOK)をして10分ほど煮ます。
  6. さつまいもが柔らかくなってきたら、レモンの輪切りを加えます。レモンを最初から入れると苦味が出やすくなるため、このタイミングがベストです。
  7. さらに5分ほど煮て、煮汁が少しとろりとしてきたら火を止めます。
  8. そのまま鍋の中で一度冷ますと、味がしっかり染み込みます。

なぜ栗原はるみさん風は美味しい?「ひと手間」で差がつく3つのコツ

基本のレシピだけでも美味しくできますが、「栗原はるみさん風」の真髄は、素材と向き合う「ひと手間」にあります。さつまいもが煮崩れる、色がくすむ、レモンが苦い…そんな失敗を防ぎ、お店のような仕上がりにするための3つの重要なコツを深掘りします。

これらのテクニックは、さつまいものレモン煮だけでなく、他の煮物にも応用できる考え方です。少し意識を変えるだけで、あなたの料理が格段にレベルアップするかもしれません。

コツ1:煮崩れさせない!「皮」と「火加減」の重要性

さつまいもが煮崩れて、鍋の中がドロドロになってしまう…これは一番避けたい失敗です。

まず「皮」。皮をむく場合、面取り(切った角を薄く削ぎ落とすこと)をすると煮崩れ防止になります。しかし、栗原はるみさんなら、皮の栄養や風味も活かす「皮付き」を選ぶかもしれません。皮付きの場合は、よく洗ってそのまま使いましょう。皮が煮崩れを防ぐ「防波堤」の役割を果たしてくれます。

次に「火加減」。最も重要なのは「グラグラ煮立たせない」ことです。さつまいもはデンプン質。高温で激しく煮立てると、さつまいも同士がぶつかり、あっという間に崩れてしまいます。

中火で一度煮立たせたら、あとは「弱火」。フツフツと静かに煮立つ状態をキープしてください。落し蓋をするのも、少ない煮汁で効率よく火を通し、さつまいもが鍋の中で「踊る」のを防ぐためです。

コツ2:色鮮やかに仕上げる「アク抜き」と「レモンのタイミング」

せっかく作るなら、さつまいもの黄色とレモンの黄色が映える、鮮やかな一皿にしたいものです。

まず、切ったさつまいもは必ず水にさらしましょう。さつまいもに含まれるポリフェノール(クロロゲン酸など)が空気に触れると酸化し、黒ずみの原因になります。5〜10分水にさらすだけで、このアク(変色の原因)が抜け、仕上がりの色が格段にきれいになります。

そして「レモンを入れるタイミング」。レシピサイトによっては最初からレモンを入れるものもありますが、レモン(特に皮)は加熱しすぎると、香りが飛んで苦味やえぐみが出やすくなります。

おすすめは、さつまいもに8割方火が通った、最後の5分で加えること。これにより、さつまいもにレモンの爽やかな香りが移り、苦味は最小限に抑えられます。レモンの風味で、さつまいもの甘さがより引き立ちますよ。

コツ3:爽やかさの決め手!レモンの選び方と使い方

この料理のもう一つの主役は「レモン」です。レモンの選び方と使い方が、仕上がりの香りを左右します。

栗原はるみさん風に「素材を活かす」なら、レモンは「国産・ノーワックス・防カビ剤不使用」のものを強くおすすめします。なぜなら、香りの源である「皮」ごと安心して使いたいからです。輸入レモンを使う場合は、塩でよくこすり洗いするか、皮をむいて果汁だけを使うほうが無難です。

使い方も一工夫。煮込むときに入れる輪切りレモンとは別に、仕上げ用のレモンを用意します。

器に盛り付けた後、レモンの皮(黄色い部分だけ)をすりおろしてパラパラと散してみてください。煮込んだレモンの「染み渡る酸味」とは別に、すりおろした皮の「弾けるような爽やかな香り」が加わり、一気にプロの味に近づきます。

さつまいもレモン煮の「よくあるお悩み」Q&A

「レシピ通りに作ったはずなのに、なぜかうまくいかない…」そんな時のために、よくあるお悩みをQ&A形式で解決します。読者の皆さんが抱えがちな疑問に、先回りしてお答えしましょう。

失敗の原因は、ささいな「なぜ?」を知らないだけかもしれません。ここをクリアにして、さつまいもレモン煮マスターを目指しましょう。

Q
さつまいもが崩れてドロドロになります…
A

いくつかの原因が考えられます。

まず、前述した通り「火加減が強すぎる」ことです。必ず弱火でコトコト煮てください。

次に「さつまいもの種類」。さつまいもには「紅はるか」や「安納芋」のようなねっとり系と、「紅あずま」のようなホクホク系があります。煮物には、煮崩れしにくい「ねっとり系」が比較的向いていますが、ホクホク系を使う場合は、煮る時間を短めに調整する必要があります。

最後に「鍋のサイズ」。さつまいもに対して鍋が大きすぎると、さつまいもが鍋の中で動きやすくなり、崩れる原因になります。さつまいもが重ならずに、ちょうどよく敷き詰められるサイズの鍋を選ぶのが理想です。

Q
レモンが苦い!苦味を抑える方法は?
A

苦味の原因は、主に「皮」と「種」にあります。

レモンを輪切りにする際、種は竹串などで丁寧に取り除きましょう。

また、皮と果肉の間にある「白いワタ」の部分も苦味が強いです。あまりに苦味が気になる場合は、皮をすべてむいて果汁と果肉だけを使う方法もあります。

ただし、皮の香りがなくなると風味も半減してしまいます。

一番のおすすめは、やはり「レモンを煮込みすぎない」ことです。さつまいもが柔らかくなってから加え、5分以上は煮込まないようにすると、爽やかな酸味だけを上手に引き出せますよ。

Q
冷蔵・冷凍保存はできますか?
A

はい、どちらも可能です。

冷蔵保存の場合、煮沸消毒した清潔な密閉容器に入れれば、冷蔵庫で3〜4日ほど保存できます。冷やすことで味がより一層染み込み、さっぱりとしたデザート感覚でも楽しめます。

冷凍保存も可能です。さつまいもを1切れずつラップでぴったりと包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。ただし、さつまいもは冷凍すると食感が少し変わりやすいため、レモンは取り除いてから冷凍するほうが良いでしょう。解凍は、冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジで軽く温めてください。お弁当のおかずにも便利です。

マンネリ解消!さつまいもレモン煮のアレンジアイデア

基本のさつまいもレモン煮をマスターしたら、次はアレンジを楽しみましょう。栗原はるみさんのレシピも、基本を大切にしながら、遊び心を加えるのが魅力です。

いつもの味に少し変化を加えたい時や、残ってしまったレモン煮をリメイクしたい時に役立つアイデアをご紹介します。調味料ひとつ、加える食材ひとつで、まったく新しい一皿に変身します。

調味料を変えてみる

いつもの「砂糖+はちみつ」に飽きたら、調味料を変えてみましょう。

  • 黒糖(またはきび砂糖):砂糖を黒糖に変えるだけで、一気にコク深い和の味わいに。黒糖のミネラル感が、さつまいもの甘みをより複雑にしてくれます。
  • メープルシロップ:はちみつの代わりにメープルシロップを使うと、洋菓子のような上品な香りが加わります。
  • 隠し味の「醤油」:栗原はるみさんの料理哲学にも通じますが、甘い煮物に「塩気」を加えると味が引き締まります。仕上げに醤油をほんの数滴(小さじ1/4程度)たらしてみてください。甘じょっぱさがクセになり、ご飯のおかずにもぴったりです。
  • シナモン:煮込むときにシナモンスティックを1本加えるか、仕上げにシナモンパウダーを振ると、一気に大人のデザート感がアップします。

食材をプラスする

さつまいもとレモンだけでも十分美味しいですが、他の食材と合わせることで、彩りや食感のアクセントが生まれます。

  • りんご:さつまいもと並んでレモン煮と相性が良いのがりんごです。さつまいもが煮える最後の5分くらいで、皮付きのままくし形に切ったりんごを加えてみましょう。りんごの酸味とシャキシャキ感が加わり、よりフルーティーになります。
  • レーズン(またはクランベリー):レーズンの濃厚な甘みと酸味が、レモン煮の良いアクセントに。彩りも良くなります。
  • クリームチーズ:これはリメイクに近いですが、出来上がったさつまいもレモン煮に、角切りにしたクリームチーズを和えるだけ。温かくても冷たくても美味しい、ワインにも合う一品になります。

リメイクレシピ

もしレモン煮が残ってしまったら(美味しいので残らないかもしれませんが!)、ぜひリメイクしてみてください。

  • マッシュサラダ:レモン煮をフォークで粗く潰し、マヨネーズやヨーグルト、刻んだナッツ(くるみなど)と和えれば、デリ風のさつまいもサラダに。
  • スイーツフィリング:細かく刻んで、バニラアイスに添えたり、ヨーグルトのトッピングにするのはもちろん、パイ生地やタルト生地に詰めれば、そのままスイーツとして楽しめます。

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まとめ:栗原はるみ風「ひと手間」で、いつものレモン煮を格上げしよう

栗原はるみさん風の「さつまいものレモン煮」は、特別な材料や難しい技術を必要としません。

大切なのは、さつまいもが煮崩れないように火加減に気を配り、アク抜きで色を鮮やかにし、レモンの香りを最大限に活かすタイミングを見極める、といった「素材と対話するひと手間」です。

砂糖だけでなく「はちみつ」でツヤとコクを出すこと。

レモンは加熱しすぎず、仕上げに「皮」をすりおろして香りを立たせること。

そして、もし煮崩れてしまっても「これはこれでマッシュサラダにしよう」と楽しめる、栗原はるみさんのような「おおらかさ」も、料理を楽しくする秘訣かもしれません。

この記事で紹介したコツは、あくまで「美味しく作るためのお手伝い」です。

最終的には、あなたが「この甘さが好き」「この酸味がちょうどいい」と感じる味が、あなたの家族にとっての「黄金比」になります。

ぜひ、栗原はるみさんの料理哲学をヒントに、あなただけの美味しいさつまいもレモン煮を見つけて、食卓を豊かに彩ってくださいね。

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