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マツダCX-5ディーゼルは後悔する?壊れやすい?【5つの理由と対策を徹底解説】

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マツダCX-5公式

マツダCX-5の購入を考えたとき、力強い走りと燃費の良さを両立したディーゼルエンジンは非常に魅力的ですよね。しかし、ネットで検索すると「後悔した」「壊れやすい」といったネガティブな声も目に付き、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

確かに、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンとは異なる特性を持っており、それを理解せずに乗ってしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔につながるケースもあります。

ここでは、なぜCX-5のディーゼル車で後悔したという声が上がるのか、その具体的な理由を5つに絞って詳しく解説していきます。事前に知っておくことで、購入後のミスマッチを防ぐことができるでしょう。

マツダCX-5のディーゼル車は後悔する?よくある5つの理由

理由1:DPF再生の頻度と独特の挙動

CX-5のディーゼル車で最もよく聞かれるのが、「DPF再生」に関する悩みです。DPF(Diesel Particulate Filter)とは、ディーゼルエンジンから排出されるススを捕集し、燃焼させて取り除くためのフィルター装置のこと。この燃焼作業が「DPF再生」と呼ばれます。

DPF再生は走行中に自動で行われますが、特に市街地での短距離走行(ちょい乗り)が多い乗り方だと、再生に必要な温度まで排気温度が上がらず、再生の頻度が高くなる傾向があります。再生中は、燃費が一時的に悪化したり、アイドリングストップが機能しなくなったり、独特の臭いがしたりすることも。

こうした挙動を知らないと、「なんだか車の調子が悪いのでは?」と不安に感じてしまうかもしれません。DPF再生はクリーンディーゼル車にとって不可欠な機能ですが、その特性を理解していないと、日々の運転でストレスを感じる原因になり得ます。

理由2:煤(スス)の蓄積によるエンジントラブル

ディーゼルエンジンは、その構造上、ガソリンエンジンよりも煤(スス)が発生しやすいという特性を持っています。前述のDPFは排気ガス中のススを取り除く装置ですが、エンジン内部、特に吸気系統(インテークマニホールドやEGRバルブなど)にもススは少しずつ蓄積されていきます。

このススが過度に溜まると、空気の流れが阻害されてしまい、「エンジンの警告灯が点灯した」「アイドリングが不安定になった」「加速が鈍くなった」といった不調を引き起こす可能性があります。「ディーゼルは壊れやすい」というイメージは、こうした煤の蓄積に起因するトラブルが原因となっていることが多いのです。

特に、DPF再生が完了しにくい「ちょい乗り」中心の乗り方は、エンジン内部にもススが溜まりやすくなるため注意が必要。定期的なメンテナンスや、乗り方の工夫が求められる点も知っておきましょう。

理由3:オイル交換の頻度と費用

CX-5のディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べてエンジンオイルの管理がシビアです。ディーゼルエンジンは燃焼の過程でススが発生しやすく、それがオイルに混入して劣化を進めてしまいます。そのため、メーカーが推奨する交換サイクルもガソリン車より短めに設定されているのが一般的です。

マツダが推奨する交換時期の目安は、通常走行で10,000kmまたは1年、シビアコンディション(短距離走行の繰り返しなど)では5,000kmまたは6ヶ月となっています。

また、使用するオイルもススの清浄能力などに優れたディーゼル専用の「DL-1」や「SKYACTIV-D専用オイル」などが指定されており、ガソリン車用のオイルに比べて単価が高い傾向に。交換頻度の高さとオイル代が相まって、維持費が思ったよりかさむと感じる人もいるようです。

理由4:特有のエンジン音(ガラガラ音)

最近のクリーンディーゼルは驚くほど静かになりましたが、それでもエンジン始動時や加速時には、ディーゼル特有の「ガラガラ」という音や振動が気になるという方もいます。特に、静粛性の高いガソリン車から乗り換えた場合、その違いに戸惑うことがあるかもしれません。

マツダのSKYACTIV-Dは、「ナチュラル・サウンド・スムーザー」といった技術でディーゼルノック音を大幅に低減しており、クラス最高レベルの静粛性を実現しています。

しかし、音の感じ方には個人差が大きいもの。力強いトルク感の裏返しとして楽しめる人もいれば、どうしてもノイズとして気になってしまう人もいるでしょう。購入前には必ず試乗を行い、ご自身の耳でエンジン音を確認してみることを強くおすすめします。

理由5:リセールバリューと将来性への懸念

CX-5のディーゼルモデルは、その力強い走りと経済性から中古車市場でも根強い人気があります。しかし、購入を検討する上で将来的な価値、つまりリセールバリューについては慎重な判断が必要です。

世界的な電動化へのシフトや環境規制の強化により、長期的に見ればディーゼル車の価値が下落するリスクは否定できません。さらに、2026年頃に日本国内で発売が噂される次期新型CX-5では、ディーゼルエンジンが廃止される可能性が報じられています。

もし新型でディーゼルがなくなれば、現行モデルは「最後のディーゼル搭載CX-5」として希少価値が出る可能性もゼロではありません。しかし、一般的にはモデルチェンジ後は旧型の価値が下がる傾向にあります。数年後の売却を考えたとき、「ディーゼルだから」という理由で査定額が伸び悩む可能性は十分に考慮しておくべきでしょう。

参考:新型「MAZDA CX-5」を欧州で初公開

後悔しないために!CX-5ディーゼルと賢く付き合う3つのコツ

CX-5のディーゼル車で後悔しないためには、エンジンの特性を理解し、少しだけ気を使った乗り方やメンテナンスを心がけることが大切です。ここでは、誰でも実践できる3つの具体的なコツをご紹介します。これさえ押さえておけば、ディーゼルならではの魅力を存分に味わうことができるはずです。

コツ1:月1回の高速道路走行でエンジンをリフレッシュ

ディーゼルエンジンのコンディションを良好に保つ最大の秘訣は、エンジンをしっかり回してあげることです。特に、DPF再生をスムーズに促し、エンジン内部の煤を溜まりにくくするためには、定期的に高速道路などを走行するのが効果的。

理想は「月に1回、30分〜1時間程度」の連続走行です。これにより排気温度が十分に上昇し、DPFに溜まったススを効率良く燃焼させることができます。

普段は街乗りがメインという方も、週末のドライブがてら少し足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。これは車にとっての「健康診断」のようなもの。面倒に感じるかもしれませんが、結果的に急なトラブルを防ぎ、長く快適に乗り続けるための重要な習慣となります。

コツ2:エンジンオイル交換はサボらず適切に

エンジンオイルは、人間でいえば血液のようなもの。特にデリケートなディーゼルエンジンでは、その管理が車の寿命を左右すると言っても過言ではありません。メーカーが推奨する交換サイクルを守ることは、後悔しないための絶対条件です。

前述の通り、マツダが推奨する交換サイクルは、通常で1年または10,000km、シビアコンディションでは6ヶ月または5,000kmが目安。ご自身の乗り方がどちらに当てはまるかを確認し、早め早めの交換を心がけましょう。

また、使用するオイルは必ずマツダが指定する規格(SKYACTIV-D専用品など)のものを選んでください。費用を抑えたいからと安価なオイルを選ぶと、エンジン内部を十分に保護できず、かえって高額な修理費用につながる恐れがあります。

コツ3:信頼できる整備工場やディーラーを見つける

CX-5のディーゼル車と長く付き合っていく上で、心強いパートナーとなるのが信頼できる整備工場やディーラーの存在です。ディーゼルエンジンは専門的な知識や診断機器が必要となる場面も多いため、経験豊富なプロに任せるのが安心。

特にマツダのディーラーであれば、SKYACTIV-Dに関する知識や整備ノウハウが豊富で、専用の診断機も完備されています。定期点検や車検はもちろん、何か気になることがあったときに気軽に相談できる「かかりつけ医」のような存在を見つけておくと、日々のカーライフがより安心なものになるでしょう。費用面だけでなく、技術力や対応の丁寧さなども含めて、長く付き合えるお店を選びたいですね。

【比較表】CX-5のディーゼル vs ガソリン、どっちを選ぶべき?

結局のところ、ディーゼルとガソリン、どちらが自分に合っているのかが一番の悩みどころですよね。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく比較表にまとめました。ご自身のライフスタイルや車に求めるものを照らし合わせながら、最適な選択肢を見つけてください。

項目ディーゼル (SKYACTIV‑D 2.2)ガソリン (SKYACTIV‑G 2.0/2.5)
走行性能◎:力強い加速(大トルク)◯:静かでスムーズな吹け上がり
燃費◎:WLTCモード 16.6〜17.4km/L△:WLTCモード 13.0〜14.6km/L
燃料代◎:軽油はガソリンより安い△:レギュラーガソリン
車両価格△:ガソリン車より約30万円高い◎:ディーゼル車より安い
静粛性◯:静かだが特有の音・振動あり◎:非常に静かでスムーズ
メンテナンス△:オイル交換頻度が高く費用も高め◎:一般的で費用も抑えめ
税金◎:エコカー減税の恩恵が大きい◯:モデルにより減税対象
おすすめな人・長距離運転や高速走行が多い
・力強い加速フィールが好き
・燃料代を抑えたい
・街乗りや短距離走行がメイン
・静かで快適な乗り心地を重視
・初期費用を抑えたい
※燃費は駆動方式(2WD/4WD)やグレードにより異なります。購入時は必ず最新の公式情報をご確認ください。

この表から分かるように、どちらが良い・悪いということではなく、それぞれに得意なステージがあるのです。高速道路を多用し、パワフルな走りを求めるならディーゼル。街乗り中心で、静粛性や初期費用を重視するならガソリンが適していると言えるでしょう。

参考:MAZDA CX-5|グレード・価格|マツダ

まとめ:CX-5のディーゼルは「特性を理解し、乗り方を合わせられる人」におすすめ!

ここまで、マツダCX-5のディーゼル車に関する「後悔」の理由と、その対策について詳しく解説してきました。

結論として、CX-5のディーゼルエンジンは決して「壊れやすい」わけではありません。しかし、ガソリン車と同じ感覚で乗っていると、思わぬトラブルやストレスに見舞われる可能性があるのも事実です。

CX-5のディーゼル車が心からおすすめできるのは、以下のような方です。

  • 高速道路やバイパスなど、ある程度の速度で走る機会が多い人
  • ディーゼルならではの力強いトルクフルな加速に魅力を感じる人
  • エンジンオイル交換など、定期的なメンテナンスを面倒がらずに行える人
  • DPF再生などの特性を理解し、賢く付き合っていける人

逆に、自宅からスーパーまでの往復など「ちょい乗り」がほとんどで、車のメンテナンスはあまり得意でないという方には、素直にガソリンモデルをおすすめします。

CX-5は、ディーゼルもガソリンも、それぞれに素晴らしい魅力を持った車です。次期モデルの動向も踏まえつつ、ご自身のカーライフにとって最適な一台を見つけてください。

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