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ランボルギーニ・レヴエルト徹底解説|V12ハイブリッドのスペック・パワートレイン・価格まとめ

ランボルギーニ・レヴエルト徹底解説|V12ハイブリッドのスペック・パワートレイン・価格まとめ
ランボルギーニ・レヴエルト公式

ランボルギーニ・レヴエルト徹底解説|V12ハイブリッドのスペック・パワートレイン・価格まとめ

ランボルギーニ・レヴエルトは、伝統のV12と先進のハイブリッド技術を融合した新時代のスーパーカーです。

本記事では公式スペックをもとに、パワートレインの特徴や0-100km/h加速、EV性能、価格と納期の最新情報までを徹底解説。ハイパーカー選びで迷う方や、レヴエルトの真価を知りたい方は必見です。

レヴエルト誕生の背景とネーミングの由来

ブランド60周年の祝砲として2023年3月に発表されたレヴエルト。名は1880年代に実在した闘牛「Revuelto」に因み、「暴れ馬」のニュアンスを含みます。

開発コンセプトはHPEV(High-Performance Electrified Vehicle)で、従来の「軽さと高回転」を守りつつ厳しいEuro 7をクリアするのが使命でした。

Y字シグネチャーやシザードアといった伝統を残しながら、CFD最適化されたフロントブレードや三段階アクティブウイングを盛り込み、空力と冷却を両立した点が大きな特徴です。

エクステリアデザインと空力性能

ボディはカーボン製モノコック「モノフュージ」へ刷新され、ねじり剛性が25%向上。Y字DRLを境に刻まれたエアチャネルは、フロントリフトを抑えつつブレーキ冷却にも寄与します。

リアでは高位置に配したツインエグゾーストと連動し、アクティブウイングが走行モード別に角度を変化。

これにより高速域で最大74%のダウンフォース強化を実現しました。デザインと機能が継ぎ目なく織り込まれた造形は、いかにもランボルギーニらしい「見せるエンジニアリング」です。

新世代V12ハイブリッドパワートレイン

心臓部は排気量6.5 Lの新NA V12「L545」。単体で825 CV/725 Nmを発生し、最高回転は最大9,250〜9,500 rpmに達し、自然吸気とは思えぬ鋭さで吹け上がります。

ここに前輪2基+後輪1基のモーターが加わり、総合出力1,015 CV(≒1,001 hp)を発揮。8速DCTをリア横置きしたことで重心が30 mm下がり、トラクションと旋回性が大幅に向上しました。

0-100 km/hは2.5 秒、最高速は350 km/h超という公式値が物語る通り、電動化は加速レスポンスを鈍らせるどころか劇的に高めています。

参考:Lamborghini 公式デジタルブローシャ(PDF)

EV走行性能と充電システム

3.8 kWhのリチウムイオンバッテリーは軽量化優先のパウチセル構造で、車体中央トンネルに配置。EV走行距離は推定で約10 kmと短めですが、都市の排ガス規制エリアを静かに抜けるには十分です。

充電は急速DCに非対応で、家庭用7 kWウォールボックス使用時に約30 分、またはエンジン回生モードで約6 分という目安が英Top Gear試乗記で示されています。

なお公式は充電時間を明言しておらず、数値は参考値として扱うべき点にご注意ください。

参考:https://www.rushmagazine.co.uk/post/lamborghini-revuelto-ad-personam

パフォーマンスとシャシー技術

レヴエルトは前後輪ともトルクベクタリングを実現し、タイトなヘアピンでも4WDらしからぬ鋭い回頭性を示します。

モノフュージ骨格はアヴェンタドール比-10%軽量で、プッシュロッド+磁性流体ダンパーが路面状況をミリ秒単位で最適化。

後輪操舵システムも組み合わせ、日常域の取り回し向上と高速安定性の両立に成功しました。「大排気量+ハイブリッドは重い」という常識を打ち破るハンドリングが、試乗メディアで高く評価されています。

参考:Top Gear レビュー総合ページ

ブレーキ&タイヤ:止まる力も超一級

制動系はフロント410×38 mmカーボンセラミックディスクに10ピストンキャリパー、リアは390×32 mmに4ピストンを組み合わせる構成。

公式の制動距離データは未公表ですが、同社開発陣は「200 km/hからでも胸がシートに張り付く減速Gを維持する」と説明しています。

タイヤはブリヂストンPotenza SportとRaceを設定し、専用チューニングでハイブリッド特有の前後重量配分を最適化。ブレーキ冷却ダクトとエアロホイールデザインが、高速周回でもフェードを防ぎます。

コクピットとコネクティビティ

インテリアは「Feel Like a Pilot」の思想で設計され、12.3 インチメーター、8.4 インチ縦型センタータブレット、9.1 インチ助手席モニターのトリプルディスプレイ構成。

クラウド同期する走行データロガーやAmazon Alexa音声操作にも対応し、OTAアップデートで将来機能を追加可能です。

収納力も向上し、前後トランクに加えリアベンチ下にバッグスペースを確保。「スーパーカーなのに実用的」という新基準を示しています。

価格・オーダー状況と納期

米国の2025年モデル基準価格は$608,358、欧州では約502,000 €、日本では一部報道によると6,600万円からとされています(※公式未発表)。

為替やオプションで価格は大きく変動し、アドペルソナム(特注)を活用すると平均15 万€の上乗せが一般的。

需要は凄まじく、生産枠は2026年末まで完売という公式発表があり、今注文しても2年以上待つ覚悟が必要です。

主な競合モデルとの比較

直接競うのはフェラーリSF90XX(V8ターボPHEV 1,030 ps)やマクラーレン750Sですが、アストンマーティン・ヴァルキリーはKERS併用のNA V12でPHEVではない点がレヴエルトとの決定的な違いです。

レヴエルトは唯一「自然吸気V12+3モーターPHEV」を採用し、レスポンスと官能性を両立。Euro 7適合を果たしつつ1000 ps超を維持するパッケージは、現時点で他に類を見ません。

まとめ:V12の未来を照らすハイブリッドの雄叫び

レヴエルトは単なる規制対応車ではなく、電動化をエモーション増幅装置として活用した稀有なハイパーカーです。

10 kmのEVレンジで都市に寄り添い、9,500 rpmのV12でサーキットを支配し、そして待望のOTAとスマートUXで日常にも溶け込む——そんな多面性こそが本機の魅力。

「最後の咆哮」を未来へ繋ぐという使命を背負い、レヴエルトはハイパーカーの新章を切り開いています。

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