
「ハリアー60系」は今が買い時?旧型が再評価される理由とおすすめグレードを徹底解説【2025年最新】
ハリアーは 1997 年の初代誕生以来、「高級感と実用性を兼ね備えた国産SUV」の代名詞として支持されてきました。2020 年に現行型(80 系)が登場した今も、あえて旧型の3 代目(60 系/2013–2020)を探す人が後を絶ちません。本記事では、60 系が再評価される理由を最新データと実走ユーザーの声を交えて深掘りし、グレード選択や購入シミュレーションまで網羅的に解説します。
旧型ハリアー(60 系)が再評価される背景
歴代ハリアーの立ち位置
60 系は北米向けレクサス RXと基本構造(Kプラットフォーム)を共有しつつ、国内ユーザーのニーズに合わせてデザインと足まわりを最適化した“日本専用モデル”として開発されました。全長4,720 mm・全幅1,835 mm・全高1,690 mmという取り回しやすいボディは都市部での使い勝手が良好で、5 年落ちでも「大き過ぎず小さ過ぎない」と語られるゆえんです。
アイコニックなデザインと専用エンブレム
前期型(2013–2017)が採用したホークアイをモチーフにした専用エンブレムは「特別感」を演出し、後期型(2017–2020)は精悍なLEDヘッドライトと新意匠バンパーで洗練度を高めました。80 系のクーペシルエットに対し、「SUVらしい塊感」が好みという層に刺さり続けています。
豊富なカスタムパーツ
発売から10年以上経った現在もホイール・エアロ・車高調などアフターパーツが潤沢。純正の上質感を活かしつつ“自分色”を出しやすい点は、80 系より優位です。
60 系 vs 80 系:デザイン・サイズ・使い勝手
- サイズ感:80 系は全長4,740 mm・全幅1,855 mm・全高1,660 mmへ拡大。立体駐車場や狭路で気を遣うという声が増加。60 系は日常域でのストレスが少ない。
- 走行フィール:80 系はTNGAプラットフォームで剛性と静粛性が向上。ただし足まわりはやや硬めで「乗り心地は60 系の方がマイルド」という評価も。
- 先進装備:80 系は最新Toyota Safety Sense+デジタルインナーミラーを標準化。60 系後期はToyota Safety Sense Pで主要機能をカバーするが、前期は装備が限定的。
60 系のグレード別特徴と選び方
ELEGANCE
価格を抑えつつLEDライト・パワーシート・スマートエントリーを標準装備。ファブリック+合皮シートで汚れに強く、通勤・買い物主体のユーザーに好適。
PREMIUM
電動リアゲート、シートヒーター、本革調シートを追加。快適装備とコストのバランスが良く「最も売れた」グレード。
PROGRESS
12.3 インチナビ+JBLサウンド、パノラミックビューモニターを標準化。ターボ車(型式ASU65W)設定もあり、走りと質感を両立。リセールバリューが高いのも魅力。
GR SPORT
専用サスと19 インチホイールでハンドリングを強化。台数が少なく中古相場はプレミア傾向。
前期(2013–2017)と後期(2017–2020)の違い
項目 | 前期 | 後期 |
---|---|---|
エンジン | 2.0L NA/2.5L HV | +2.0Lターボ(8AR-FTS・ASU65W)追加 |
安全装備 | Toyota Safety Sense非搭載 | Toyota Safety Sense P標準 |
インフォテインメント | 8 インチナビ(オプション) | 9 インチ or 12.3 インチ+DA |
足まわり | コンフォート寄り | 減衰力見直しで操安向上 |
60 系のメリット
- コストパフォーマンス
2025年4月時点の流通価格は一般的に120万〜300万円。装備が充実したPROGRESS後期でも250万円前後で狙え、同価格帯の新車SUVより質感が高い。 - リセールバリュー
需要が安定し、3年後残価は同年代SUV平均を3〜5 pt上回る。特にターボ&JBL装着車は評価が高い。 - カスタマイズ自由度
エアロ・ホイール・車高調など社外パーツが豊富で、維持コストを抑えつつ個性を出しやすい。
走行距離別・中古価格の目安
走行距離 | ELEGANCE | PREMIUM | PROGRESS |
---|---|---|---|
3〜5万km | 190〜230万円 | 200〜260万円 | 230〜300万円 |
5〜8万km | 160〜190万円 | 170〜220万円 | 200〜260万円 |
8〜12万km | 130〜160万円 | 140〜190万円 | 170〜220万円 |
12万km超 | 120〜140万円 | 130〜160万円 | 150〜190万円 |
60 系の注意点・デメリット
- 2.0L NAの動力性能
車重1.6 t超に対し151 PS。坂道合流では物足りなさを感じやすい。走りを重視するならターボかHVを推奨。 - インフォテインメントの世代差
前期はCarPlay/Android Auto非対応。後期でも一部オプション扱い。スマホ連携重視なら後期+DA車を選ぶと安心。 - ハイブリッドバッテリーの劣化
10年10万kmを超えると交換費用(20万〜30万円)が視野に入る。保証延長の有無を確認。 - リコール・サービスキャンペーン
内容は随時更新されるため、購入前に必ずトヨタ公式サイトのリコール情報ページで最新情報を確認してください。
購入シミュレーション:年収と総コスト
- モデルケース
PREMIUM後期・走行5 万km:車両価格210万円
頭金60万円/残額150万円を48回ローン(実質年率3.5%)
→ 月々約3万4千円 - 維持費目安(2.0L NA・年間1万km)
自動車税3万9,500円+任意保険7万円+車検・整備10万円+燃料代約15万5千円(実燃費11 km/L・ハイオク170円/L換算)=年間約36万円 - 推奨年収
総コストが手取りの15%以内に収まる目安として、年収400万〜550万円が現実的ライン。
ハリアーに乗るなら年収はいくら必要?条件・維持費など2025年版リアル試算【高級車】
60 系が向いている人・向かない人
向いている | 向かない |
---|---|
上質感と実用性を両立したい | 立体駐車場の高さ制限が厳しい |
カスタムを楽しみたい | 最先端の安全・コネクテッド装備必須 |
300万円以内で高級SUVを狙いたい | コンパクトSUV並みの小回りを重視 |
中古市場動向(2024–2025)
半導体不足の解消で80 系の新車納期が短縮し、中古60 系の在庫は微増。平均価格は前年比▲4%と緩やかに下落していますが、ターボ車・JBL装着車は値落ちが小さく堅調。今後2〜3年は“底値横ばい”が続く見通しです。
特に2025年前半は、新車の納期改善により中古市場の回転も安定しており、「高年式の60系」を狙うには絶好のタイミングといえるでしょう。走行距離5〜8万kmで整備記録の整った個体は、値ごろ感と信頼性の両面でバランスが取れています。
まとめ
- 60 系は「ちょうど良いサイズ感」と独自デザインで根強い人気
- 後期型は安全装備・走行性能が大幅向上し、今の基準でも遜色なし
- PREMIUM=コスパ重視、PROGRESS(ASU65W)=装備とリセール重視が鉄板
- 購入時は動力性能・インフォテインメント世代差・バッテリー寿命を要確認
- 年収400万〜550万円が無理なく所有できる目安
旧型ハリアーは、質感・実用性・価格のバランスが光る「完成度の高い一台」です。デザインに惹かれ、先進装備よりもコスパと乗り味を重視するなら、今こそ60 系を検討する価値があります。
トヨタ ハリアーはいつ“買い”か:マイナーチェンジの確度と判断基準を徹底解説
よくある質問(FAQ)
- Q60系ハリアーのエンブレムは交換できますか?
- A
はい。60系の専用エンブレム(ホークエンブレム)はトヨタディーラーや部品取り寄せで交換可能です。ただし後期型では一部車両が“トヨタマーク”に変更されているので注意しましょう。
- Q中古で選ぶなら何年式がおすすめですか?
- A
安全装備の観点からは、Toyota Safety Sense Pを搭載した2017年以降(後期型)が安心です。とくに「PROGRESSターボ」は装備とリセールの両立で人気です。
- Q60系はファミリーカーとして使えますか?
- A
室内空間や静粛性が高く、2人〜4人の家族利用に適しています。チャイルドシート対応も問題なく、リアゲートが電動のグレードであれば荷物の積み下ろしも快適です。
コメント