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BMWの象徴「キドニー・グリル」とは?歴史・機能・EVモデルの進化まで徹底解説

BMWの象徴「キドニー・グリル」とは?歴史・機能・EVモデルの進化まで徹底解説

BMWの象徴「キドニー・グリル」とは?歴史・機能・EVモデルの進化まで徹底解説

BMWといえば、一目で「BMWだ」と認識できるアイコンともいえるのが「キドニー・グリル」。丸みを帯びた独特の形状が特徴的で、どのモデルでもフロントマスクを強烈に印象づけています。他メーカーでもフロント・グリルは装着されますが、BMWのキドニー・グリルはもはや「単なる冷却用パーツ」ではなく、ブランドの誇りや歴史を背負う存在へと進化してきました。ここでは、キドニー・グリルの意味やルーツ、デザインの変遷、そしてメンテナンスやカスタマイズのポイントまで詳しくご紹介します。

BMWのキドニー・グリルとは?一般的なフロント・グリルとの違い

自動車のフロント・グリルはエンジンルーム内の熱を外気で効率よく冷やすために必要不可欠なパーツです。ラジエーター・グリルとも呼ばれ、網目状の作りで走行風を取り込みます。

ただし、近年の自動車デザインでは、フロント・グリルは冷却効果だけではなく「ブランドの顔」としての役割がより強調されるようになっています。そんな中でもBMWのキドニー・グリルは、左右に分かれた腎臓形(=キドニー)を模した形状が最大の特徴です。フロントマスクの中心にどんと構え、BMWのエンブレムとも相まって強烈な存在感を放ちます。

キドニー・グリルが果たす役割には、もちろん冷却効果がありますが、実際にはEV(電気自動車)など、エンジンの冷却を必要としない車種にも採用され続けています。いわば「デザイン上の象徴であり、アイコン」であり、これこそがキドニー・グリルが他メーカーと一線を画す理由です。

キドニー・グリルの誕生と変遷

キドニー・グリルの誕生と変遷

BMWのキドニー・グリルは、1933年の「BMW 303」で初めて採用されました。BMWが航空機メーカーから自動車メーカーへと本格的にシフトしていく過程で登場したこのモデルで、すでに左右分割の独創的な形状が確立されたのです。

その後、1970年代にはスポーツカーブームの影響もあり、1978年登場の「M1」では専用デザインとして、従来よりも小型で正方形に近いキドニー・グリルが採用されました。Mモデル専用の試みとして特異なデザインでありつつも、ブランドの一貫性は保たれています。

キドニー・グリルの誕生と変遷

さらに1980年代以降はセダンやクーペを中心に、横に広がるシャープな形状へ移行していきました。時代やモデルコンセプトに応じて細部のデザインは変わるものの、「左右分割のグリル」というアイコニックな要素は一貫して守られてきたのです。

キドニー・グリルの形状:横長と縦長の違い

BMWの現行車種には、大きく分けて「横長系」と「縦長系」の2タイプのキドニー・グリルが存在します。横長は1シリーズや3シリーズ、5シリーズなど、多くの主力モデルで採用され、ヘッドライトとの一体感やワイド感を演出するのが特徴です。一方で、近年のM3/M4、4シリーズといったパフォーマンスモデルでは、よりインパクトを重視した縦長デザインが目立ちます。縦長のキドニー・グリルは1930年代の初期モデルを思わせるクラシカルな雰囲気を漂わせつつ、現代のボディスタイルにも斬新な印象を加えています。

また、近年では空気抵抗を抑制する「アクティブ・キドニー・グリル(走行状況に合わせて開閉するシャッター機構)」を備えるモデルも登場しています(※一部のエンジン搭載モデルに限定され、すべてのBMW車に標準装備されているわけではありません)。エンジンを効率よく冷却しつつ、不要なときにはグリルを閉じて空気抵抗を低減できるため、燃費改善や静粛性向上にも寄与します。このように、キドニー・グリルはデザインのためだけでなく、最先端の技術を取り込む役割も担っているのです。

電気自動車にも「キドニー・グリル」が受け継がれる理由

電気自動車やプラグイン・ハイブリッド車では、エンジンルーム自体が存在しない(もしくはエンジンが小さい)ため、冷却用の大きなグリルが必須とはいえません。実際、i3など一部のEVではグリルは装飾的で、実際に空気が通る構造ではない場合もあります。しかし「BMW i3」や「BMW iX」をはじめとするEVモデルでも、しっかりキドニー・グリルが備わっています。

これは、ブランドとしてアイコンを継承する意味合いと、フロントセンサー類の格納場所としての役割も担っており、例えば自動ブレーキや自動運転支援に使われるレーダーやカメラがグリルの内側に収められています。最新モデルの「iX」では、従来にはない大型グリルを搭載し、大胆なデザインと先進性をアピール。機能的にはグリル部に高性能なセンサーやカメラを内蔵し、自動運転支援機能などを支える仕組みも盛り込まれています。このようにキドニー・グリルは、単なる意匠の枠を越え、最新テクノロジーを取り込むための基点にもなっています。

キドニー・グリルのメンテナンス

■ 日常のケア キドニー・グリルは外気を取り込む構造のため、虫の付着や汚れが溜まりやすい場所です。汚れが蓄積すると見た目も損なわれ、メッキ部分がくすむこともあるので、定期的なクリーニングがおすすめです。

  1. 柔らかい布で表面の汚れや埃をやさしく拭き取る
  2. キドニー・グリルの隙間や奥の汚れは、塗装用や水筒洗い用など細めのスポンジブラシを使うと便利
  3. 仕上げに撥水スプレーやコーティング剤を吹き付け、汚れや水垢を付きにくくする

■ 取り外しての清掃や交換 汚れがひどい場合や、社外品に交換してカスタマイズしたい場合には、グリルを取り外して丸洗いする手段もあります。BMWのキドニー・グリルはツメで留められていることが多いため、外す際はツメを折らないように注意が必要です。バンパーを少し浮かせて隙間を作り、ツメを一つずつ丁寧に外していきましょう。慣れないうちは2人作業がおすすめです。

また、グリルを分解するとメッキ部分と格子部分に分かれるので、必要に応じて漬け置き洗いすると効果的です。ただし装着する際にはツメやビスをしっかり元通りに固定し、バンパーとの隙間などが生じないように確認を行いましょう。

カスタマイズの楽しみ方

キドニー・グリルはBMWを象徴するパーツだからこそ、カスタムパーツも豊富に揃っています。たとえばエンブレム部分を強調したカラーバリエーションのものや、スポーティな雰囲気を出すダブルスラット(2本スラット)仕様、さらにフチをブラックアウトして精悍さを強調するものなどが人気です。LEDを埋め込んでドレスアップを楽しむユーザーもいます。

ボディカラーやホイールデザインとのコーディネートを考えながら、自分だけのオリジナルスタイルに仕上げられるのもキドニー・グリルならではの魅力です。ただし、あまり派手なカスタムをすると保安基準に抵触する可能性があるので、交換前に確認しておくことをおすすめします。

BMWにおけるキドニー・グリルのこれから

キドニー・グリルは1933年以降、BMWが作り上げてきた「顔」であり続けてきました。今後も電動化や自動運転技術などが進んでいく中で、その形状や機能はさらなる進化を遂げると予想されます。既にアクティブ・キドニー・グリルやセンサー類の統合といった新機能が盛り込まれており、今後も「見た目におけるアイコン性」と「最先端技術の受け皿」という二つの面で重要な役割を担っていくでしょう。

まとめ

BMWのキドニー・グリルは、単なる冷却装置ではなく、「BMWらしさ」を視覚的に伝える象徴的存在です。その独自性は、クラシカルなモデルから最新のEVに至るまで、常に進化しながらもDNAとして受け継がれてきました。長年にわたり形状や大きさを絶妙にアレンジしつつも、根本の「左右分割グリル」を守り続けてきたことがファンを惹きつける理由でしょう。

そして、その魅力を最大限に引き出すためには、定期的なメンテナンスや丁寧なお手入れが欠かせません。BMWに乗るならぜひ、キドニー・グリルを常にきれいに保ち、洗練されたフロントマスクを楽しんでください。カスタマイズに挑戦して、自分だけの個性をプラスするのも大いにアリです。こうした細かなこだわりが、BMWオーナーライフの充実につながっていくはずです。

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