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ボウリングとボーリングの違いとは?意味や語源・使い分けを解説

ボウリングとボーリングの違いとは?意味や語源・使い分けを解説 勉強・資格

結論からお伝えすると、「ボウリング」はボールを転がしてピンを倒す球技(スポーツ)であり、「ボーリング」は地面や金属に穴を開ける掘削(くっさく)工事を指します。

日常のLINEやメールで「今度ボーリングに行こう!」と送ってしまう人は少なくありません。しかし厳密な意味に照らし合わせると、「今度、工事現場へ穴掘りに行こう!」と誘っていることになってしまいます。

この記事では、混同されやすい「ボウリング」と「ボーリング」の決定的な違いから、英語のスペル・語源、間違いやすい関連カタカナ語まで分かりやすく解説します。ぜひ最後まで読んで、恥ずかしい思いをしないための正しい使い分けを身につけてくださいね。

  1. 【結論】ボウリングとボーリングの違いが一目でわかる比較表
  2. 「ボウリング(bowling)」の正しい意味と語源
    1. 球技・スポーツとしてのボウリングとは
    2. 英語のスペル「bowling」と「bowl」の成り立ち
    3. 日本におけるボウリングの歴史と公式団体の表記ルール
  3. 「ボーリング(boring)」の正しい意味と語源
    1. 穴を開ける掘削工事・地盤調査としてのボーリングとは
    2. 英語のスペル「boring」と「bore」の成り立ち
    3. もう一つの意味「退屈な(boring)」との関連性
  4. なぜ「ボウリング」と「ボーリング」は混同されやすいのか?
    1. 日本語の発音における「オ段+ウ」と長音「ー」の同化現象
    2. 内閣告示「外来語の表記」とメディアの表記ルール
    3. スマホやパソコンの予測変換による影響
  5. 日常やビジネスで迷わない!正しい使い分けと例文集
    1. 「ボウリング」を使う場面と正しい例文
    2. 「ボーリング」を使う場面と正しい例文
    3. 【要注意】ファッションの「ボーリングシャツ」はどっち?
  6. ボウリング・ボーリングの覚え方!二度と間違えないコツ
    1. イメージで覚える!「ー(棒)」はドリルで地面を掘る形
    2. 言葉の仲間で覚える!「サラダボウル」と同じ球技のボウリング
  7. あわせて知っておきたい!ボウリングにまつわる豆知識と関連語
    1. ボウリングで投げる球は「ボール(ball)」?「ボウル(bowl)」?
    2. ボウリングの「ガター(gutter)」と「ガーター」の違い
    3. 他にもある!「ウ」と「ー」で意味が変わる・迷いやすいカタカナ語
  8. まとめ:球技は「ボウリング」、穴掘りは「ボーリング」と使い分けよう

【結論】ボウリングとボーリングの違いが一目でわかる比較表

まずは「ボウリング」と「ボーリング」の違いを、全体像がすぐに掴めるよう比較表にまとめました。この2つの言葉は、日本語での発音こそ似ていますが、英語のスペルも意味もまったく異なる別の言葉です。

比較項目ボウリングボーリング
主な意味ボールを転がして10本のピンを倒す球技・室内スポーツ地面や岩盤、金属などに円筒状の穴を開ける作業(掘削・穿孔)
英語のスペルbowlingboring
英語の語源bowl(球、ボウル、球を転がす)bore(穴を開ける、くり抜く、退屈させる)
英語の発音記号/ˈboʊlɪŋ/(ボゥリング)/ˈbɔːrɪŋ/(ボーリング)
主な使用場面レジャー、スポーツ大会、アミューズメント施設土木建築、地盤調査、温泉や石油の採掘、エンジンの加工
派生・関連語ボウラー(競技者)、ボウル(鉢・球)ボーリング調査、ボーリングシャツ、退屈な(同綴異義語)

このように、小さい「ウ」を使うか、伸ばす棒(長音符号)の「ー」を使うかというたった1文字の違いで、スポーツ施設から工事現場へと意味が180度変わってしまいます。

話し言葉では前後の文脈からどちらを指しているか自然に伝わりますが、メールやSNS、企画書などの書き言葉では明確に区別する必要があります。それぞれの詳しい意味や背景を順番に見ていきましょう。

「ボウリング(bowling)」の正しい意味と語源

私たちが休日に友人や家族と楽しむスポーツは、「ー」ではなく「ウ」を使った「ボウリング」と表記するのが正解です。ここでは、球技としてのボウリングの基本的な意味や英語の成り立ち、国内での歴史について掘り下げて解説します。

球技・スポーツとしてのボウリングとは

ボウリングは、専用のレーン上で重さのあるボール(球)を転がし、約18メートル(60フィート)先に正三角形に並べられた10本のピンを何本倒せるかを競う室内スポーツです。1ゲームは10フレームで構成されており、老若男女を問わず幅広い世代に親しまれています。

その起源はとても古く、古代エジプトの墓からボールとピンに似た道具が見つかったという話がよく紹介されます。中世ヨーロッパでは「ピンを悪魔(災い)に見立てて倒す」宗教的な行事として行われていたとされ、宗教改革で知られるマルティン・ルターがピンの数を9本にまとめたという説も伝わっています。

その後アメリカへと渡り、現在主流となっている10本のピンを倒す「テンピン・ボウリング」へと発展しました。単なるレジャーにとどまらず、緻密なレーンコンディションの読みや投球フォームの再現性が求められる、非常に奥深い競技スポーツでもあります。

英語のスペル「bowling」と「bowl」の成り立ち

ボウリングの英語表記は「bowling」です。この単語の元になっているのは、名詞で「球(たま)」や「鉢・お椀」、動詞で「球を転がす」という意味を持つ「bowl(ボウル)」という言葉になります。

お菓子作りやサラダを混ぜるときに使う調理器具を「ボウル」と呼びますよね。また、アメリカンフットボールの頂上決戦「スーパーボウル(Super Bowl)」の「ボウル」も同じ単語です。すり鉢(お椀)のような形のスタジアム「ローズボウル」にちなんで、大きな試合を「〇〇ボウル」と呼ぶようになったのが始まりとされています。

英語の「bowl」の発音は、口を丸めて「ボ」と言ったあとに、唇をすぼめて「ウ」と添える二重母音(/boʊl/)です。そのため、進行形・動名詞の「-ing」がついた際も、元の「ボウル」という音の響きを残して「ボウリング」と表記されるようになりました。球を転がす競技だからこそ「ボウル+イング=ボウリング」になると覚えておくと、もう迷うことはありません。

日本におけるボウリングの歴史と公式団体の表記ルール

日本のボウリングの始まりは、江戸時代末期の1861年(文久元年)といわれています。長崎の大浦外国人居留地に日本初のボウリング場が開設され、その知らせが同年6月22日付の英字新聞に載りました。これにちなんで、日本ボウリング場協会が1972年に6月22日を「ボウリングの日」に制定しています。

その後、昭和40年代に空前のボウリングブームが起こると、テレビや雑誌、街の看板などで「ボウリング」と「ボーリング」の表記が入り混じるようになりました。当時は「〇〇ボーリング」という名前の施設も珍しくなかったようです。

しかし現在では、公益財団法人全日本ボウリング協会(JBC)や公益社団法人日本プロボウリング協会(JPBA)、公益社団法人日本ボウリング場協会など、競技やボウリング場の団体はいずれも名称に「ボウリング」を使っています。団体名を見れば、球技の正しい表記がどちらかは一目瞭然です。

参考:公益社団法人 日本ボウリング場協会

「ボーリング(boring)」の正しい意味と語源

一方、伸ばす棒を使う「ボーリング」は、土木建築や資源開発、工業などの専門分野で使われる言葉です。日常生活ではニュースや住宅建築の場面で耳にすることがあります。こちらが具体的にどのような作業を指すのか詳しく見ていきましょう。

穴を開ける掘削工事・地盤調査としてのボーリングとは

ボーリングとは、ドリルなどの機械を使って地面や岩盤に円筒状の深い穴を掘る作業(掘削・穿孔)のことです。家を建てるときやマンション・橋などの大型建造物を造る際、「この土地が建物の重さに耐えられるか」「地震が来たときに液状化しないか」を調べるために「ボーリング調査(地盤調査)」が行われます。

具体的には、やぐらを組んで地面に鉄管を打ち込み、地下の土や岩石のサンプル(コア)を採取したり、重りを落として地盤の硬さ(N値)を測定したりします。このほかにも、温泉や地下水を掘り当てる工事、海底や砂漠での石油・天然ガスの採掘、トンネル工事の事前調査など、私たちの社会インフラを支える極めて重要な技術です。

さらに建築・土木分野だけでなく、自動車やバイクのエンジン整備の世界でも「ボーリング」という言葉が使われます。エンジンのピストンが動く筒(シリンダー)の内側を削って穴の直径を広げ、排気量をアップさせたり傷を直したりする金属加工のことも「ボーリング加工」と呼びます。

参考:国土地盤情報検索サイト「KuniJiban」(国土交通省・国立研究開発法人土木研究所)

英語のスペル「boring」と「bore」の成り立ち

穴掘りや穴開けを意味するボーリングの英語表記は「boring」です。真ん中のアルファベットがボウリングの「wl」ではなく、「r」になっている点に注目してください。

この単語の原型は、動詞で「(キリやドリルなどで)穴を開ける」「くり抜く」「掘り進む」という意味を持つ「bore(ボア/ボー)」です。木材に穴を開ける工具の「ドリル(drill)」と似ていますが、「bore」には「すでにある穴をさらに広げる」「回転させながらじわじわと深く掘り進める」というニュアンスが含まれています。

英語の発音記号は /ˈbɔːrɪŋ/ となり、「ボ」の音をまっすぐ伸ばす長音になるため、カタカナでは「ボーリング」と書き表します。ちなみに、銃や大砲の銃身の内径(口径)のことを「ボア(bore)」と呼びますが、これも「くり抜かれた穴」という同じ語源から来ている言葉です。

もう一つの意味「退屈な(boring)」との関連性

英語を勉強したことがある人なら、「boring」というスペルを見て「退屈な」「うんざりさせる」という意味を思い浮かべるかもしれません。「The movie was boring.(その映画は退屈だった)」というフレーズでよく使われる形容詞ですね。

実は、「穴を開ける」の「boring」と、「退屈な」の「boring」は、まったく同じスペルで同じ発音をする言葉です。2つの意味がどうつながったのかははっきりしていませんが、同じ語から生まれたという説があります。

ドリルで硬い岩盤や木材に穴を開ける作業は、同じ動きを延々と繰り返す非常に単調で時間のかかる仕事です。そこから転じて、「キリで穴を開けるように、人の心をじわじわと疲れさせる」「単調でうんざりさせる」という意味が生まれたという見方です。「bore=退屈させる」という使い方は、18世紀ごろから広まったとされています。

もし外国人の友人にローマ字や英語で「Let’s go boring!」とメッセージを送ってしまうと、「退屈しに行こうぜ!(または穴掘りに行こうぜ!)」という奇妙な意味になってしまいますので、十分に気をつけましょう。

なぜ「ボウリング」と「ボーリング」は混同されやすいのか?

意味も英語のスペルもこれだけ違うにもかかわらず、なぜ日本では「ボウリング」と「ボーリング」を間違える人が後を絶たないのでしょうか。そこには日本語特有の発音の仕組みや、国の表記ルール、さらにはデジタル機器の変換機能が関係しています。

日本語の発音における「オ段+ウ」と長音「ー」の同化現象

最大の原因は、日本語の音声において「オ段の音+ウ」と「オ段の長音(ー)」が、実際の会話ではほぼ同じ音として発音されることにあります。

たとえば、「お父さん(おとうさん)」「氷(こおり)」「東京(とうきょう)」といった言葉を声に出して読んでみてください。文字では「とう」「こお」と書いていても、実際に発音するときは「おとーさん」「こーり」「とーきょー」と、母音の「オ(o)」を長く伸ばして発音しているはずです。

これと同じ現象が外来語にも起こります。英語の「bowling」は本来「ボ(bo)」と「ウ(u)」を滑らかにつなげる二重母音ですが、日本語のカタカナ発音に置き換わると、「ボウ」が「ボー」という伸ばす音に吸収されてしまいます。耳で聞いて覚えた音をそのまま文字に起こそうとするため、無意識のうちに「ボーリング」と書いてしまう人が続出するのです。

内閣告示「外来語の表記」とメディアの表記ルール

国が定めている言葉のルールにおいても、この2つの言葉は明確に区別されています。1991年(平成3年)に内閣告示として発表された文化庁の「外来語の表記」というガイドラインを確認してみましょう。

この中の長音についての決まりでは、長音は原則として「ー」で書くとしたうえで、「エー」「オー」と書かずに「エイ」「オウ」と書く慣用がある場合はそれに従う、という注があります。その例として挙げられているのが「サラダボウル」と「ボウリング(球技)」です。わざわざ「(球技)」と添えてあるのは、掘削の「ボーリング」と区別するためだと読み取れます。

新聞やテレビなどの報道機関も、こうした考え方に沿って「球技=ボウリング」「掘削=ボーリング」と書き分けるのが一般的です。

参考:文化庁|外来語の表記 留意事項その2(細則的な事項)

スマホやパソコンの予測変換による影響

現代ならではの理由として、スマートフォンやパソコンの日本語入力(IME)も影響していると考えられます。

耳で覚えたとおりに「ぼーりんぐ」と入力すると、変換候補には「ボーリング」が出てきます。候補の中に「ボウリング」が並ぶこともありますが、多くの人は最初に出てきたカタカナをそのまま選んでしまいがちです。

変換結果が見慣れた形なら、「これで合っている」と思い込んで送信してしまいますよね。入力の手間が減った分、正しい表記を意識する機会が少なくなっている面もあるでしょう。

日常やビジネスで迷わない!正しい使い分けと例文集

ここまでの内容を踏まえて、日常生活やビジネスシーンで「ボウリング」と「ボーリング」をどのように使い分ければよいか、具体的なシチュエーション別の例文で確認していきましょう。

「ボウリング」を使う場面と正しい例文

ピンを倒すスポーツやアミューズメント施設、大会、使う道具(マイボールやマイシューズなど)について語る場合は、すべて「ボウリング」を使います。特に会社の社内イベントの案内メールや、幹事としてのお知らせ文を作成する際は、表記ミスがないか必ずチェックしましょう。

【ボウリングの正しい例文】

  • 今週末、駅の近くにできた新しいボウリング場へ遊びに行きませんか?
  • 来月の部署親睦会では、ボウリング大会を開催することが決定いたしました。
  • 久しぶりにボウリングをしたら、翌日に右腕がひどい筋肉痛になってしまいました。
  • 彼は休日に練習を重ねており、ボウリングのハイスコアは250を超えているそうです。
  • プロボウラーの投球フォームは、いつ見ても美しくて迫力がありますね。

社内コンペの案内状などで「社内ボーリング大会のご案内」と書いてしまうと、建築関係や製造業の取引先・上司が見たときに「わが社で穴掘り大会でもするのか?」と苦笑いされてしまうかもしれません。幹事を任されたときは「ボウリング」と書くのが大人のマナーです。

ボウリング2ゲームの時間は何分?人数別の目安とスケジュール管理のコツ【幹事・デート必見】

「ボーリング」を使う場面と正しい例文

注文住宅を建てるときの土地の調査や、インフラ工事、温泉掘削、エンジンの改造などの話題では「ボーリング」を使います。不動産会社やハウスメーカーとのやり取り、ニュース記事の読解などで登場する機会が多い言葉です。

【ボーリングの正しい例文】

  • 新居の建設予定地でボーリング調査を行った結果、地盤改良工事が必要だと判明しました。
  • この旅館の露天風呂は、地下1,000メートルまでボーリングして掘り当てた源泉かけ流しの温泉です。
  • トンネルを貫通させる前に、まずは先進ボーリングによって前方の地質や湧水の有無を確認します。
  • 旧車のエンジンをオーバーホールするついでに、シリンダーのボーリング加工を依頼しました。
  • 海底資源を調査するため、専用の掘削船による深海ボーリングが実施されています。

もしハウスメーカーの営業担当者が提出した見積書に「ボウリング調査費用」と書かれていたら、「敷地内でピンでも倒す気なのかな?」と少し不安になってしまいますよね。専門用語だからこそ、正確な表記が信頼感に直結します。

【要注意】ファッションの「ボーリングシャツ」はどっち?

ここで1つ、非常に興味深い例外をご紹介しましょう。アメカジ(アメリカンカジュアル)ファッションの定番アイテムとして人気のある、開襟(オープンカラー)で背中に刺繍やプリーツが入った半袖シャツのことを何と呼ぶでしょうか。

このシャツは元々、1950年代頃のアメリカで球技のボウリング(bowling)をする際に着用されていたユニフォームです。したがって、語源に忠実に書くならば「ボウリングシャツ」となるのが本来の姿です。

しかし、日本の古着業界やアパレルブランド、ファッション雑誌、大手通販サイトなどでは、昔からの慣習として「ボーリングシャツ」という表記が広く定着しています。通販サイトでも「ボーリングシャツ」という商品名をよく見かけます。

言葉の成り立ちとしては「ボウリングシャツ」が正当ですが、アパレル業界の商品名やジャンル名としては「ボーリングシャツ」も一般的な名称として通用している、という少し特殊なケースとして知っておくと鼻が高いですよ。

ボウリング・ボーリングの覚え方!二度と間違えないコツ

「理屈はわかったけれど、いざ文字を打つときに『あれ、どっちだっけ?』と迷ってしまいそう……」という方のために、一瞬で思い出せる簡単な暗記法を2つ伝授します。

イメージで覚える!「ー(棒)」はドリルで地面を掘る形

1つ目は、カタカナの文字の形(ビジュアル)から連想する覚え方です。

  • ボーリングの「ー(伸ばす棒)」= 地面に突き刺さる「ドリル」や「鉄パイプ」の形!
  • ボウリングの「ウ」= 丸みがあって「ボウル(球・お椀)」を受け止める形!

長音符号の「ー」を縦にすると、地面に向かってまっすぐ縦穴を掘っていくボーリング調査の鉄管(ロッド)そのものに見えてきますよね。「棒(ぼう)で穴を掘るから『ー』を使うボーリング」とイメージすれば、工事のほうを間違えることはなくなります。

言葉の仲間で覚える!「サラダボウル」と同じ球技のボウリング

2つ目は、すでによく知っている身近な言葉とセットにして覚える方法です。

キッチンにある丸い器のことを書くとき、「サラダボール」ではなく「サラダボウル」と書きますよね。球技のボウリングも、この「ボウル(bowl)」と同じ言葉から生まれています。

「お椀のボウル(bowl)= 球技のボウリング(bowling)」と頭の中でリンクさせておけば、「球を転がすスポーツだから『ウ』を使うんだった!」と自然に導き出すことができます。ちなみに、投げる球そのものは「ボール(ball)」ですが、競技名は「ボウル(bowl)+イング」である点もあわせて押さえておくと完璧です。

あわせて知っておきたい!ボウリングにまつわる豆知識と関連語

ここからは、ボウリングとボーリングの違いを調べた知的好奇心旺盛なあなたに向けて、会話のネタになる関連用語の使い分けや、ボウリングのちょっとした豆知識をご紹介します。

ボウリングで投げる球は「ボール(ball)」?「ボウル(bowl)」?

先ほど少し触れましたが、「競技名がボウリング(bowling)なら、投げる球のことも『ボウル』と呼ぶの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、ボウリングで投げる3つの穴が開いた球のことは、英語で「bowling ball(ボウリング・ボール)」と表記します。カタカナでも「ボウリングのボール」と呼ぶのが正解です。

なぜ競技名と球のスペルが違うのかというと、歴史の中で2つの単語の役割が分担されたためです。

英単語カタカナ表記主な意味と使われ方
bowlボウル【名詞】深い鉢、お椀、(ボウリングやローンボウルズの)球
【動詞】球を転がす、ボウリングをする
ballボール【名詞】球体、まり、球技用のボール全般(野球、サッカー、ボウリングの球など)

古い英語では、ボウリングの球自体のことも「bowl」と呼んでいました(現在でもイギリスの芝生の上で球を転がす競技「ローンボウルズ」などでは球をボウルと呼びます)。しかし現代のテンピン・ボウリングにおいては、競技名や「転がす」という動作には「bowl(ボウリング)」を使い、手にとって投げる球体そのものは他の球技と同じく「ball(ボール)」と呼ぶのが一般的になっています。

そのため、「マイボールを持ってボウリング場へ行く」という一見するとちぐはぐに見える文章が、実は英語の成り立ちから見ても100点満点の正しい表記なのです。

ボウリングの「ガター(gutter)」と「ガーター」の違い

ボウリングとボーリングの表記ゆれと同じくらい、多くの人が間違えて覚えているボウリング用語があります。それが、ボールがレーンの左右にある溝(みぞ)に落ちてピンが1本も倒れない状態を指す言葉です。

これを「ガーター」と呼んでいる人が非常に多いのですが、正しいボウリング用語としては伸ばさない「ガター」が正解です。

英語のスペルは「gutter」で、本来は「(道路脇の)側溝」「排水溝」「雨どい」という意味を持っています。レーンの両脇にある溝が雨どいや側溝のような形をしていることから、そこにボールが落ちることを「ガター(gutter)」と呼ぶようになりました。

一方、伸ばす「ガーター(garter)」は、靴下やストッキングがずり落ちないように留める「ガーターベルト」などを意味するまったく別の英単語です。結婚式で行われる「ガータートス」などもこちらの「garter」になります。

  • ガター(gutter):ボウリングのレーン両脇にある溝(側溝・雨どい)
  • ガーター(garter):靴下留め、ガーターベルト、ガーター勲章

ボウリング場で「あー、ガーター出しちゃった!」と言うと、英語の意味としては「靴下留めを出しちゃった!」と言っていることになります。「ボウリング」の正しい表記とあわせて、「ガター」も覚えておくと、ボウリング場でちょっとした雑学として披露できますよ。

他にもある!「ウ」と「ー」で意味が変わる・迷いやすいカタカナ語

日本語の外来語には、「ボウリング」と「ボーリング」以外にも、「ウ」にするか「ー」にするかで迷いやすい言葉がいくつか存在します。代表的なものを整理しておきましょう。

ボウル(bowl)とボール(ball)

先ほども解説した通り、調理器具の鉢や器、スタジアムの呼称(ローズボウルなど)は「ボウル」、野球やサッカーなどの球は「ボール」と書き分けます。新聞やテレビの料理番組でも「ボウルに卵を割り入れます」と表記されています。

ソウル(Seoul / soul)とソール(sole)

韓国の首都(Seoul)や、魂・音楽ジャンルのソウルミュージック(soul)は「ソウル」と書きます。一方で、靴底(アウトソール、インソールなど)や魚の舌平目(ムニエルでおなじみ)を指す「sole」は、伸ばす棒を使って「ソール」と表記して区別するのが一般的です。

ボウタイ(bow tie)とレインボー(rainbow)

蝶ネクタイの「ボウタイ」と虹の「レインボー」は、英語ではどちらも同じ「bow(弓)」を含んでいます。それでもカタカナでは「ボウ」と「ボー」に分かれていて、どちらも慣用として定着しています。このように、同じ英単語でも言葉ごとに定着した書き方が違うことがあるので、迷ったときは辞書で確かめるのが確実です。

ウインクとウィンクの違い・正しい表記はどっち?本来の意味や語源・使い分けを徹底解説!

まとめ:球技は「ボウリング」、穴掘りは「ボーリング」と使い分けよう

今回は、「ボウリング」と「ボーリング」の違いや意味、語源、正しい使い分けについて詳しく解説しました。最後に、この記事の重要なポイントを振り返っておきましょう。

  • ボウリング(bowling):球(bowl)を転がして10本のピンを倒す球技・スポーツのこと。
  • ボーリング(boring):ドリルなどで地面や金属に穴を開ける掘削工事・地盤調査のこと(同じスペルで「退屈な」という意味もある)。
  • 国の「外来語の表記」でも球技=「ボウリング」が例に挙がっていて、新聞・テレビやボウリングの団体もこの表記を使っている。
  • 覚え方のコツは、「ー(棒)は地面を掘るドリルの形」「ボウリングはサラダボウルと同じ『ウ』」と連想すること。
  • ボウリングで使う球は「ボール(ball)」、レーン脇の溝はガーターではなく「ガター(gutter)」が正しい表記。

普段の口頭での会話では、どちらも同じような発音になるため気にする必要はありません。しかし、友人へのLINEやSNSの投稿、会社のイベント案内メールなどで「ボウリング」と正しく書けるようになると、「言葉遣いが丁寧で知的な人だな」と周囲から一目置かれるようになります。

次に誰かを誘うときは、ぜひ穴掘りの「ボーリング」ではなく、ピンを倒す「ボウリング」と書いてメッセージを送ってみてくださいね。