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「どよめく」の意味とは?正しい使い方と例文、「ざわめく」との違いを徹底解説!

「どよめく」の意味とは?正しい使い方と例文、「ざわめく」との違いを徹底解説! 勉強・資格

「どよめく」という言葉は、驚きや感動などで大勢の人が一斉に声を上げる様子を表します。
スポーツの試合や衝撃的なニュースが流れた場面などで、よく耳にする表現ですよね。
しかし、いざ自分で使おうとすると、「ざわめくとの違いは?」「漢字でどう書くの?」「どんな場面で使うのが正解なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「どよめく」の意味や使い方、類語との決定的な違いについて、具体的な例文を交えて徹底的に解説します。
ビジネスや日常会話、そして魅力的な文章作成において的確に使いこなせるよう、ぜひ参考にしてください。結論から言うと、この言葉は「一瞬の大きな驚き」を表現するのに最適な言葉です。

  1. 「どよめく」の正しい意味とは?
    1. 音が鳴り響く・とどろく様子
    2. 大勢がざわざわと騒ぐ・動揺する様子
    3. 「どよめく」の漢字表記は「響めく」
    4. 「どよめく」の語源と成り立ち
  2. 「どよめく」の使い方と具体的な例文
    1. 日常生活における「どよめく」の例文
    2. ビジネスシーンにおける「どよめく」の例文
    3. スポーツやイベント会場での「どよめく」の例文
    4. 小説や文章表現における「どよめく」の効果
  3. 「どよめく」と「ざわめく」の違いを比較
    1. 意味とニュアンスの決定的な違い
    2. 人数や規模感・持続性の違い
    3. 状況別の使い分け一覧表
  4. 「どよめく」の類語や関連語、言い換え表現
    1. 「騒めく(ざわめく)」への言い換え
    2. 「沸き返る(わきかえる)」への言い換え
    3. 「騒然となる(そうぜんとなる)」への言い換え
    4. 「どよもす」という関連語
    5. 「轟く(とどろく)」への言い換え
  5. 「どよめく」の対義語はある?
    1. 静寂を表す表現への言い換え
    2. 「水を打ったような」という慣用句
    3. 「静まり返る」「静寂に包まれる」への言い換え
  6. 「どよめく」を英語で表現するには?
    1. roar(歓声が上がる・どよめく)
    2. stir(ざわつく・動揺が走る)
    3. gasp(息をのんでどよめく)
    4. buzz(ざわざわする・話題になる)
  7. 「どよめく」を使う際によくある誤用・注意点
    1. 場面に合わせた適切な表現を選ぶ
    2. ネガティブな意味で使われることもある
    3. 「一人」に対して使うのは間違い
    4. 大げさな表現になりすぎないよう注意
  8. まとめ:「どよめく」の意味を理解して使いこなそう

「どよめく」の正しい意味とは?

音が鳴り響く・とどろく様子

「どよめく」という言葉が持つ一つ目の意味は、大きな音が周囲に鳴り響いたり、とどろいたりする様子です。
現代では人の声に対して使われることがほとんどですが、本来は自然現象や物理的な音に対して使われていました。
たとえば、遠くで雷がゴロゴロと鳴り響く音や、強風によって木々が激しく揺れ動いて音を立てる状況などがこれに該当します。
大地を震わせるような、お腹の底に響く低く重い音をイメージすると分かりやすいでしょう。
日常生活においてこの意味で使われる頻度は、現在ではそれほど高くありません。
小説や詩など、情景描写を豊かにするための文学的な表現として用いられることが大半を占めています。
そのため、一般的な会話の中で「雷がどよめいているね」と言うと、相手は少し違和感を覚えるかもしれません。
とはいえ、言葉の本来のルーツとして知っておくと、表現の幅や文章の読み取りの深さがグッと広がるはずです。

大勢がざわざわと騒ぐ・動揺する様子

二つ目の意味は、大勢の人が驚きや興奮によって、一斉に声を上げたりざわざわと騒いだりする様子です。
現代の会話やニュース記事などで見かける「どよめく」は、ほぼ100%この意味で使われていると言って良いでしょう。
予期せぬ出来事や衝撃的な事実が発表されたとき、人は無意識に声を出してしまうものですよね。
「えっ!」「おおっ!」という小さな驚きの声が、大勢集まることで大きな響きとなり、空間全体を包み込むような状態を指します。
ポジティブな歓喜の驚きだけでなく、不安や動揺といったネガティブな感情から生じるざわつきに対しても使われるのが特徴です。
「場内がどよめいた」「観客がどよめく」といった表現は、誰しも一度は耳にしたことがあるお馴染みのフレーズです。
人の感情が大きく揺れ動き、それが声となって表れる瞬間を的確に切り取る、非常に臨場感のある言葉と言えます。

「どよめく」の漢字表記は「響めく」

普段はひらがなで表記されることが多いですが、「どよめく」を漢字で書くと「響めく」となります。
「響く(ひびく)」という漢字を使うと知って、意外に思った方もいるのではないでしょうか。
この漢字表記を知ることで、「どよめく」が単なる話し声ではなく、「空間に響き渡るような大きな音や声」であることをより深く理解できます。
文章を書く際、あえて「響めく」と漢字で表記することで、少し格式高い印象や文学的な雰囲気を演出することが可能です。
ただし、一般的なWeb記事やビジネスメールでは、読みやすさを優先してひらがなで「どよめく」と表記するのが無難です。
読者がスラスラと読めることを第一に考えつつ、小説やエッセイなどの表現手法の一つとして、漢字表記の選択肢を持っておくと良いですね。

「どよめく」の語源と成り立ち

「どよめく」という言葉の成り立ちを紐解くと、古くから日本人が音をどのように捉えてきたかが見えてきます。
語源は、古語の「響む(とよむ・どよむ)」という動詞に、状態を帯びるという意味の接尾語「めく」が付いたものとされています。
「春めく」や「色めく」といった言葉と同じ成り立ちですね。
もともとの「とよむ(どよむ)」には、音が鳴り響く、大勢の人が声を立てて騒ぐといった意味がありました。
それが時代を下るにつれて、「めく」が付いた「どよめく」という形になり、群衆の感情の発露を表現する言葉として定着していったのです。
長い歴史の中で、自然の轟音から人間の感情の響きへと、焦点を当てる対象が少しずつ移り変わってきた非常に興味深い言葉です。
言葉のルーツを知ることで、単なる丸暗記ではなく、情景を鮮明に思い浮かべながら的確に使えるようになるでしょう。

「どよめく」の使い方と具体的な例文

日常生活における「どよめく」の例文

普段の生活の中にも、「どよめく」という言葉がぴったり当てはまるシチュエーションはたくさん存在します。
たとえば、友人たちとの集まりで思いがけないサプライズがあったときなどは、まさにこの言葉の出番です。
「誕生日のサプライズパーティーで、巨大なケーキが登場した瞬間、会場がどよめいた」
「同窓会に、かつての恩師がサプライズゲストとして現れ、参加者がどよめいた」
このように、驚きと喜びが交じり合った瞬間の空気感を表現するのに最適ですね。
また、テレビで衝撃的なニュースを見たときの家族の反応などにも自然に使えます。
「ニュース速報で国民的アイドルの電撃結婚が報じられ、リビングがどよめいた」
何気ない日常のワンシーンでも、複数の人が集まって強い感情を共有する場面であれば、違和感なく使うことができます。

ビジネスシーンにおける「どよめく」の例文

ビジネスシーンにおいても、会議や発表会などで「どよめく」場面に遭遇することは決して珍しくありません。
特に、会社の経営に関わる大きな発表や、誰も予期していなかった人事異動が伝えられた際などによく使われます。
「社長から突然の大型買収が発表され、株主総会の会場がどよめいた」
「全く予想していなかった若手社員の役員抜擢に、会議室がどよめいた」
ビジネスの場では、驚きだけでなく、戸惑いや不安といった感情が入り混じることも多いでしょう。
「競合他社から画期的な新製品がリリースされたという知らせに、開発チーム内にどよめきが走った」
このように、ポジティブな意味だけでなく、ネガティブな衝撃を受けた状況を客観的に表現する際にも役立つ言葉です。
オフィシャルな場でも使える表現なので、ビジネスメールや報告書の中で場の雰囲気を正確に伝える際にも重宝します。

スポーツやイベント会場での「どよめく」の例文

「どよめく」という言葉が最も頻繁に、そして効果的に使われるのは、スポーツの試合や大規模なイベント会場です。
数千、数万という人が一堂に会する場所では、感情の爆発が地鳴りのような大きなうねりとなって響き渡ります。
「試合終了間際の劇的な逆転ホームランに、スタジアム全体がどよめいた」
「大物海外アーティストがシークレットゲストとして登場した瞬間、客席がどよめいた」
こうした場面では、「歓声」や「悲鳴」に近いような大きな声が入り混じっている状態を指しています。
また、素晴らしいプレーに対する称賛だけでなく、思わぬミスが起きたときの落胆を表現することも可能です。
「エースストライカーのまさかのPK失敗に、サポーター席が大きくどよめいた」
現場の熱気や緊迫感、そして観客の感情の激しい揺れ動きを、たった一言で臨場感たっぷりに伝えることができる強力な言葉ですね。

小説や文章表現における「どよめく」の効果

小説やエッセイなどの文章表現において、「どよめく」は情景を立体的に描き出すための重要なツールとなります。
「人々は驚いた」と直接的に感情を説明するよりも、「会場がどよめいた」と描写する方が、読者の想像力を強く刺激できるからです。
聴覚に訴えかける表現であるため、読者はその場にいるかのような臨場感を味わうことができます。
「犯人の名前が告げられた瞬間、法廷は大きなどよめきに包まれた」
このように使えば、登場人物たちの驚愕や、場の張り詰めた空気をリアルに伝えることができますよね。
「どよめきがさざ波のように広がっていった」といった比喩表現と組み合わせることで、さらに表現の幅を広げることも可能です。
情景描写を豊かにし、読者を引き込む文章を書きたい場合には、ぜひ積極的に取り入れたい言葉の一つです。

「どよめく」と「ざわめく」の違いを比較

意味とニュアンスの決定的な違い

「どよめく」と非常によく似た言葉に「ざわめく」がありますが、この二つには明確なニュアンスの違いがあります。
「どよめく」は、突然の出来事に対する「強い驚き」や「大きな声」が瞬間的に広がる様子を表します。
「おおっ!」「ええっ!」という感嘆の声が、会場全体に響き渡るような力強いイメージを持っています。
一方、「ざわめく」は、不安や期待、あるいは単なるおしゃべりによって、「ひそひそとした声」が持続的に聞こえる様子を指します。
「ねえ、どうしたの?」「何が始まるの?」といった、比較的小さな話し声がさざ波のように広がっていくイメージですね。
つまり、声の大きさ(大か小か)と、発生するタイミング(瞬間的か継続的か)が最大のポイントとなります。

人数や規模感・持続性の違い

「どよめく」は、ある程度まとまった人数の集団が一斉に反応するような、スケールの大きな場面で使われるのが一般的です。
数十人から数万人規模の会場で、空気がビリビリと震えるような瞬間にふさわしい言葉です。
そして、その声は突発的であり、比較的短時間で収まるか、あるいは歓声へと変化していくことが多いです。
対して「ざわめく」は、数人程度の小さな集まりでも使うことができますし、何かが起こる前の「待機時間」など、持続的な状態を表すのに適しています。
「開演前の客席がざわめいている」とは言いますが、「開演前の客席がどよめいている」とは言いませんよね。
状況を的確に描写するためには、この規模感や声のトーン、持続性の違いを意識して使い分けることが非常に重要です。

状況別の使い分け一覧表

言葉での説明だけでは分かりにくい部分もあるため、「どよめく」と「ざわめく」の違いを分かりやすく比較表にまとめました。
状況に応じて、どちらの言葉を使うのがより適切かを確認してみてください。

比較項目どよめく(響めく)ざわめく(騒めく)
声の大きさ・音量大きい(歓声、感嘆の声など)小さい(ひそひそ声、話し声など)
感情の強さ・種類強い(大きな驚き、感動、衝撃)弱い〜中程度(期待、不安、疑問)
持続性・タイミング瞬間的、突発的継続的、持続的
対象となる人数規模多い(数十人〜数万人)少ない〜多い(数人からでも可)
具体的な利用シーン逆転ゴール、重大発表、サプライズ開演前の客席、不穏な噂話、待ち時間
擬音語でのイメージ「おおっ!」「わぁっ!」「どっ!」「ざわざわ」「ひそひそ」「がやがや」

このように比較してみると、両者が果たす役割の違いがはっきりと見えてきますね。
衝撃の大きさを鮮烈に伝えたい時は「どよめく」、不穏な空気やソワソワした期待感を伝えたい時は「ざわめく」を選ぶと良いでしょう。

「どよめく」の類語や関連語、言い換え表現

「騒めく(ざわめく)」への言い換え

先ほど比較した「ざわめく」は、「どよめく」の代表的な類語であり、言い換え候補の筆頭です。
驚きの度合いが少し穏やかで、人々がひそひそと話し合っているような状況であれば、こちらに言い換えるのが自然です。
たとえば、「会議室がどよめいた」という表現を「会議室がざわめいた」に変えると、少しトーンダウンした印象になりますよね。
突然の大きな衝撃というよりも、「これからどうなるのだろう?」という不安や戸惑いが静かに広がっている様子が強調されます。
文章全体のテンポや、読者に伝えたい緊迫感の度合いに合わせて、この二つを使い分けることで、より解像度の高い表現が可能になります。

「沸き返る(わきかえる)」への言い換え

ポジティブな喜びや熱狂によって会場が最高潮に盛り上がっている場合は、「沸き返る」という表現がぴったり当てはまります。
「どよめく」は驚きや動揺といったネガティブなニュアンスも含む言葉ですが、「沸き返る」は圧倒的にポジティブな熱気を表します。
お湯がぐつぐつと沸騰するように、人々の興奮が限界まで達している状態をイメージしてください。
「優勝が決定した瞬間、スタジアムが歓喜に沸き返った」
「人気アイドルの登場に、会場は割れんばかりの歓声に沸き返る」
このように、喜びの感情が爆発しているシーンでは、「どよめく」よりもさらに温度感の高い表現として活用できます。

「騒然となる(そうぜんとなる)」への言い換え

ネガティブな驚きや、パニックに近いような大きな混乱が生じた場合には、「騒然となる」への言い換えが適しています。
「騒然」とは、大勢の人が大騒ぎをしていて秩序がない様子、落ち着きがない状態を指す言葉です。
「どよめく」は一瞬の響きを表すことが多いですが、「騒然となる」はその混乱状態がしばらく続いているニュアンスを持っています。
「会場に爆破予告の電話が入り、現場は一時騒然となった」
「予期せぬ事故の発生により、周囲が騒然とする」
ニュース報道や事件の描写など、シリアスで緊迫した状況を伝える際には、「どよめく」よりも事件性の強さをアピールできる表現です。

「どよもす」という関連語

少し耳慣れない古風な言葉かもしれませんが、「どよもす(響もす)」という関連語も存在します。
「どよめく」が「(自然に)声が上がる」という自動詞であるのに対し、「どよもす」は「声や音を響かせる」「どよめかせる」という他動詞にあたります。
自分から意図的に大きな音を立てたり、人々の心を揺さぶって騒がせたりするような場面で使われます。
「世界中にその名をどよもす(=世界中に名声を響き渡らせる)」
「場内をどよもすような大歓声が巻き起こった」
現代の日常会話で使われる頻度は高くありませんが、少し格式高い文章や、力強さを表現したい歴史小説などで見かける表現です。
語彙力の一つとして覚えておくと、表現のバリエーションが確実に豊かになるでしょう。

「轟く(とどろく)」への言い換え

物理的な音が大きく鳴り響くという意味での「どよめく」の言い換えであれば、「轟く」が最も適しています。
雷や地響き、エンジンの音など、お腹の底に響くような力強い音を表現する際に使われます。
「遠くの山々で雷鳴が轟いている」
「大型バイクのエンジン音が町中に轟く」
また、「名が轟く」のように、名前や評判が広く世間に知れ渡るという意味でも使われる言葉です。
人の声による感情的なざわつきではなく、自然現象や機械的な「大きな音」に焦点を当てる場合は、こちらの言葉を選ぶとしっくりきます。

「どよめく」の対義語はある?

静寂を表す表現への言い換え

「どよめく」には、国語辞典に載っているような明確に一対一で対応する「対義語」は存在しません。
しかし、文脈の中で反対の意味合いを持たせたい場合は、「静寂」や「静まる」といった状態を表す言葉を使うのが一般的です。
大勢の人が声を上げている状態の反対は、誰も声を発していない静かな状態ですよね。
「先ほどまでのどよめきが嘘のように、会場は静まり返った」
「社長の厳しい一言で、どよめいていた会議室がシーンと静寂に包まれる」
このように、対比させることで、直前までいかに騒がしかったかを強調するテクニックとしても有効です。
状況に合わせて、静けさを表す適切な言葉を選んでみてください。

「水を打ったような」という慣用句

人々が騒いでいる状態から一転して静かになる様子を表す、非常に美しい慣用句があります。
それが「水を打ったような(水を打ったように)」という表現です。
土埃が舞う地面に水を撒く(打ち水をする)と、埃が鎮まって静かになる様子から生まれた言葉です。
「彼の衝撃的な告白に、会場は水を打ったように静まり返った」
どよめきが瞬時に収まり、ピンと張り詰めたような緊張感のある静けさが漂う場面にぴったりですね。
「どよめく」の反対の状況を、より文学的で情緒豊かに描写したい場合に、ぜひ使ってみてほしい表現です。

「静まり返る」「静寂に包まれる」への言い換え

「どよめく」の熱気や騒がしさを完全に打ち消す表現として、「静まり返る」や「静寂に包まれる」も使い勝手の良い対義的表現です。
「静まり返る」は、物音が一切しなくなる状態を強調する言葉で、誰もが息を潜めているような緊張感や、あるいは人がいなくなってしまった寂しさを表すことができます。
「静寂に包まれる」は、より客観的で厳かな雰囲気を持たせたい時に適しています。
「コンサートの幕が下り、熱気に満ちていたホールは深い静寂に包まれた」
どよめきが去った後の余韻や、感情が静まった後のフラットな状態を描写する際に、これらの言葉を挟むと文章のコントラストが際立ちます。

「どよめく」を英語で表現するには?

roar(歓声が上がる・どよめく)

英語で「どよめく」のニュアンスを伝えたい場合、シーンによって使うべき単語が変わってきます。
スポーツの試合やライブ会場などで、歓声や驚きの声が爆発するような大きな「どよめき」は、「roar」を使って表現するのが一般的です。
「roar」にはもともと「ライオンが吠える」「轟音を立てる」といった意味があり、地鳴りのような大きな声や音が響く様子を表します。
“The stadium roared when he scored the winning goal.”
(彼が決勝ゴールを決めた時、スタジアムは大きくどよめいた。)
力強い盛り上がりや、観客の感情が最高潮に達しているポジティブなどよめきを表現するのに最適な単語です。

stir(ざわつく・動揺が走る)

一方で、衝撃的なニュースや予期せぬ出来事によって、人々の間に波紋や動揺が広がるような「どよめき」には、「stir」が適しています。
「stir」は「かき混ぜる」「動かす」という意味を持つ単語で、静かな状態から感情がかき乱され、ざわざわと騒ぎになる様子を表します。
“The sudden announcement caused a stir among the employees.”
(その突然の発表は、従業員たちの間にどよめき(動揺)を引き起こした。)
ポジティブな歓声というよりは、驚きや不安、戸惑いが入り混じったような、少しざわついた雰囲気を伝えたい場面で活躍する表現です。
日本語の「ざわめく」に近いニュアンスも持っていますね。

gasp(息をのんでどよめく)

もう一つ、驚きのあまり「ハッ」と息を呑むような瞬間の「どよめき」には、「gasp」を使うと状況がよく伝わります。
信じられない光景を目の当たりにして、言葉を失いながらも思わず声が漏れてしまうような状況ですね。
“The audience gasped in surprise at the unbelievable magic trick.”
(信じられない手品の仕掛けに、観客は驚いてどよめいた(息を呑んだ)。)
「roar」ほどの大きな声ではなく、一人ひとりの「ハッ」という驚きが集まって空間全体に広がるような、静かな衝撃を表す際に便利です。
このように、英語では状況のスケールや感情の種類に応じて、細かく単語を使い分ける必要があります。

buzz(ざわざわする・話題になる)

現代のインターネット社会や、口コミで話題が広がる様子を含めた「どよめき」には、「buzz」という単語も使えます。
ハチがブンブンと飛ぶ音から派生した言葉で、SNSなどで「バズる」という言葉の語源でもあります。
人々が何か特定の話題について口々に話し合い、ざわざわと盛り上がっている状態を表します。
“There is a lot of buzz about the new smartphone.”
(新しいスマートフォンについて、多大などよめき(噂・話題)が起こっている。)
瞬間的な大声というよりは、世間や特定のコミュニティの中で継続的に話題になり、熱を帯びている状態の「どよめき・ざわめき」を表現する際にぴったりです。

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「どよめく」を使う際によくある誤用・注意点

場面に合わせた適切な表現を選ぶ

「どよめく」は、場の空気を一言で伝える力強い言葉ですが、使い方にはいくつか注意すべき点があります。
まず、本当に大勢の人が声を上げているのか、それともごく一部の人が驚いているだけなのかを見極める必要があります。
たった数人が「えっ!」と声を上げただけの小規模な状況を「会議室がどよめいた」と表現すると、少し大げさで過剰な演出に聞こえてしまうかもしれません。
文章が大げさになりすぎると、読者に「無理に煽っている」という不信感を与えかねません。
あくまで、集団全体に驚きや動揺の感情が波及し、空間が音で包まれるようなスケール感のある場面で使うのが適切です。
また、主語は「人」だけでなく、「会場」や「場内」「スタジアム」といった空間全体を主語にすると、よりスケール感が伝わりやすくなります。

ネガティブな意味で使われることもある

「どよめく」は、歓喜や称賛といったポジティブな場面で使われることが多いですが、決して良い意味限定の言葉ではありません。
先述したように、突然の悪い知らせや、信じられないミスを目撃した際など、ネガティブな動揺を表す際にも使われます。
「不祥事の謝罪会見で、隠蔽という衝撃の事実が明かされ、記者の間がどよめいた」
このような場合、現場には怒りや失望、戸惑いといったマイナスの感情が渦巻いています。
文脈に合わせて、「どよめく」の後に続く言葉を工夫することで、その場が歓喜に包まれているのか、それとも不安に包まれているのかを明確に読者に伝えることが大切です。
言葉自体に善悪の色はついていないからこそ、前後の描写が非常に重要になってきます。

「一人」に対して使うのは間違い

「どよめく」という言葉の性質上、一人の人物に対して使うのは明らかな誤用となります。
「彼は一人で部屋の中でどよめいた」という使い方はしませんよね。
一人の驚きを表現したい場合は、「彼は驚きの声を上げた」「思わず息を呑んだ」「絶句した」などの表現を使うのが正しい日本語です。
「どよめく」は、あくまで「複数の人」が集まり、それぞれの声が重なり合って大きな響きを生み出す現象を指す言葉です。
無意識に一人称や単数形の主語に対して使ってしまわないよう、文章を書き終えた後にしっかりと見直す癖をつけておきましょう。

大げさな表現になりすぎないよう注意

特にWebライティングやブログ記事において、読者の目を引くために「どよめく」を多用するのは避けた方が無難です。
毎回「会場がどよめいた」「ネットがどよめいた」と繰り返していると、言葉の持つ「本来の衝撃」が薄れてしまい、安っぽい印象を与えてしまいます。
本当に重要な場面、ここぞという見せ場に絞って使うからこそ、「どよめく」という言葉が持つ臨場感やインパクトが活きてきます。
日常のちょっとした驚きは「ざわめいた」「驚きの声が上がった」などに留め、大きなターニングポイントでのみ「どよめく」を投入するなど、メリハリのある文章構成を心がけましょう。
言葉の重みを理解し、適材適所で使うのが優秀な書き手のテクニックです。

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まとめ:「どよめく」の意味を理解して使いこなそう

今回は「どよめく」の意味や正しい使い方、類語である「ざわめく」との違いなどについて詳しく解説しました。

「どよめく」には、本来の「音が鳴り響く」という意味と、現代でよく使われる「大勢が驚きなどでざわざわと騒ぐ」という二つの意味があります。
瞬間的な大きな驚きを表す「どよめく」に対して、継続的なひそひそ声を表す「ざわめく」という違いをしっかり理解しておくと、状況描写の解像度が大きく向上するでしょう。
また、漢字では「響めく」と書くことや、一人に対しては使えないといった注意点も覚えておきたいポイントです。

ビジネスシーンの重大発表から、スポーツ観戦の熱狂まで、人々の感情が大きく動く瞬間に立ち会った際は、ぜひこの記事を参考にして「どよめく」という言葉を適切に使ってみてください。
言葉の持つ細かいニュアンスを理解し、類語と使い分けることで、あなたの書く文章や伝える言葉が、より臨場感あふれる魅力的なものになるはずです。

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