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SF小説『三体』は難しい?挫折しない読み方と楽しむコツを徹底解説

SF小説『三体』は難しい?挫折しない読み方と楽しむコツを徹底解説 読書・書評
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「世界中で大ヒットしているSF小説『三体』を読んでみたいけれど、難しそうで不安」

「読み始めたものの、登場人物の名前が覚えられずに挫折しそう」

そんな悩みを抱えていませんか?

中国発のSF小説『三体』は、アジア人作家の作品として初めて「ヒューゴー賞」を受賞した世界的傑作です。しかし、その圧倒的な面白さの一方で、独特の「読みづらさ」があるのも事実です。

この記事では、『三体』を挫折せずに120%楽しむための「読み方のコツ」を解説します。

これから読む方も、一度挫折してしまった方も、このコツを知れば必ずページをめくる手が止まらなくなるはずです。

世界的ベストセラーSF『三体』とは?なぜここまで人気なのか

『三体』は、中国人作家・劉慈欣(リウ・ツーシン)によるSF小説です。

バラク・オバマ元米国大統領や、Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏など、世界の著名人が絶賛したことで話題となり、日本でも翻訳版が発売されるやいなや異例の大ヒットを記録しました。

2024年にはNetflixで実写ドラマ化もされるなど、その勢いは止まりません。
三体を観る | Netflix

物語は、物理学者の父を「文化大革命」で惨殺され、人類に絶望した女性科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)が、宇宙に向けてあるメッセージを発信するところから始まります。

やがて明らかになる異星文明「三体世界」の存在と、人類存亡をかけた壮大な攻防戦。

圧倒的なスケールと、緻密な科学描写、そして予測不能なストーリー展開が、世界中の読者を熱狂させているのです。

なぜ『三体』は「読みづらい」と言われるのか

傑作であることは間違いありませんが、日本の読者にとって「壁」となる要素が2つあります。

  1. 中国人名の読み方が馴染みにくい
  2. 冒頭の歴史的背景(文化大革命)が重い

特に、翻訳小説に慣れていない方や、中国史に詳しくない方にとっては、物語の本筋に入る前に疲れてしまうケースが少なくありません。

しかし、安心してください。これらの壁は、ちょっとした「コツ」を知るだけで簡単に乗り越えられます。

次章から、具体的な攻略法をお伝えします。

【挫折回避】『三体』を楽しむための3つのコツ

『三体』を最後まで走り抜けるための、実践的なテクニックを3つ紹介します。

登場人物名は「自分ルール」で読む

最大のハードルは、登場人物の名前です。

主人公の一人である「葉文潔」は、ルビ(振り仮名)では「イエ・ウェンジエ」と読みます。もう一人の主人公「汪淼」は「ワン・ミャオ」です。

漢字を見て、中国語読みの音を脳内で再生し、キャラクターと結びつけるのは、日本人にとって非常に高負荷な作業です。

そこでご提案したいのが、「自分にとって読みやすい読み方で固定する」という方法です。

  • 葉文潔(イエ・ウェンジエ) → 「よう・ぶんけつ」と日本語音読みで読む
  • 汪淼(ワン・ミャオ) → 「ワン・ミャオ」と音で覚える、もしくは「おう・すい」と読む

このように、自分が覚えやすい読み方(自分ルール)を決めてしまいましょう。

重要なのは「正しい発音で読むこと」ではなく、「誰が何をしているか」を脳内でスムーズに処理することです。正しい読み方は、作品にハマってから調べれば十分です。

序盤の「文革パート」がつらいなら飛ばしてもOK

物語の冒頭では、1960年代の中国で起きた「文化大革命」の凄惨な様子が描かれます。

ここで描かれる政治的な対立や暴力描写は、物語の重要な動機付けではあるものの、エンターテインメントとしてのSFを楽しみたい読者にとっては重苦しく感じるかもしれません。

実は、原語版(中国語版)では、当時の政治的な事情への配慮から、この過去編は物語の途中(第9章以降)に配置されていました。

日本語版や英語版では、原作者の本来の意図を尊重して冒頭に配置されていますが、ストーリー構造としては「現代パート」から始まっても成立するようになっています。

もし冒頭で「暗くて読むのが辛い」「政治の話ばかりでつまらない」と感じたら、思い切って現代パート(汪淼が登場する章)まで飛ばして読んでみてください。

現代パートから読み始めて物語の推進力を感じてから、気になったタイミングで過去編に戻るという読み方も、本作を楽しむ一つの正解です。

紙の書籍の特典「栞(しおり)」を活用する

『三体』を読む際、環境が許すなら「紙の書籍(単行本または文庫)」での読書をおすすめします。

その大きな理由が、紙の本に付属している「登場人物表が記載された栞(しおり)」の存在です。

特に早川書房のSF作品には、ピンク色などの紙で登場人物一覧が挟み込まれていることがよくあります。

この栞を片手に見ながら読み進めることで、「これ誰だっけ?」となった時にページを戻る手間が省けます。

電子書籍の場合、巻頭の登場人物ページまで戻るのが面倒で、そのまま読み進めて混乱してしまうことがよくあります。物理的なアイテムを活用できるのは、紙の本ならではの強みです。

電子書籍 vs 紙の書籍|どっちで読むのがおすすめ?

「結局、どっちで買うのがいいの?」と迷う方のために、それぞれのメリット・デメリットを比較しました。

特徴紙の書籍(単行本・文庫)電子書籍(Kindleなど)
人物把握◎ 付属の栞(しおり)ですぐ確認可能△ 巻頭に戻る操作が必要
読み返し〇 パラパラめくって前の場面を探しやすい△ 直感的な読み返しは苦手
検索性△ 手動で探す必要がある◎ キーワード検索ですぐ見つかる
持ち運び△ 厚みがあり、重い(特に単行本)◎ スマホ・タブレットで全巻持ち歩ける
保管場所△ 書棚のスペースが必要◎ 場所を取らない

結論:

  • SF初心者・名前を覚えるのが苦手な人 → 「紙の書籍」が圧倒的におすすめ。
  • 通勤中に少しずつ読みたい・部屋に物を増やしたくない人 → 「電子書籍」でOK(ただし、登場人物はメモするかスクリーンショットを撮っておくと便利)。

まとめ:『三体』は「読みやすさ」よりも「面白さ」が勝つ

SF小説『三体』を読むためのコツを解説しました。

  1. 名前は「日本語読み」などの自分ルールで覚える
  2. 冒頭が辛ければ、現代パートまで飛ばしてみる
  3. 紙の本の「人物一覧栞」をフル活用する

『三体』は、確かに最初は取っつきにくい部分があるかもしれません。

しかし、そのハードルを少し下げて読み進めれば、想像を絶する広大な宇宙の物語と、驚愕の展開があなたを待っています。

「面白すぎて寝不足になった」という人が後を絶たないこの傑作。

ぜひ、あなたに合った読み方で、三体世界への扉を開いてみてください。

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