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「明日」の読み方は?「あす」「あした」「みょうにち」の正しい使い分け【例文あり】

「明日」の読み方は?「あす」「あした」「みょうにち」の正しい使い分け【例文あり】 勉強・資格

「明日の会議、何時からだっけ?」

「あすの天気は晴れでしょう」

「みょうにち、お伺いいたします」

日常で何気なく使っている「明日」という言葉ですが、「あした」「あす」「みょうにち」と3通りの読み方があって、どれを使えばいいのか迷うことはありませんか?

結論から言うと、この3つの使い分けは「相手との距離感」と「シチュエーション」で決まります。

  • あした:日常会話、友達や家族(話し言葉)
  • あす:天気予報、報道、少し改まった場(書き言葉・話し言葉)
  • みょうにち:ビジネスメール、式典、目上の人(非常に改まった言葉)

この記事では、それぞれの読み方が持つニュアンスの違いと、恥をかかないための正しい使い分けルールを分かりやすく解説します。

「あした」「あす」「みょうにち」の違いを一瞬で理解する

まずは、3つの読み方の違いをひと目でわかる比較表で整理しました。

それぞれの言葉が持つ「丁寧度」と「主な使用シーン」を把握するだけで、使い分けの9割は解決します。

読み方丁寧度・堅さ主なシーン特徴
あしたカジュアル日常会話・親しい間柄最も一般的で、温かみがある話し言葉。
あすフォーマル(中)天気予報・ニュース・演説「未来」の意味も含む。公的な場に適している。
みょうにちフォーマル(高)ビジネス・式典・謝罪最上級に改まった表現。「昨日(さくじつ)」と対になる。

このように、同じ漢字でも読み方を変えるだけで、相手に与える印象がガラリと変わります。

語源的に見ると、「あした」と「あす」はどちらも日本古来の和語(訓読み)ですが、「みょうにち」は中国由来の音読み(漢語)です。

一般的に和語はやわらかく、漢語は堅い印象を与えますが、「あす」はその短く引き締まった響きから、「あした」よりも少し改まった場面で使われる傾向があります。

それぞれの詳しい背景や、具体的な使い方のコツを次章から深掘りしていきましょう。

親しい間柄や日常会話なら「あした」が基本

私たちが普段、最もよく使うのが「あした」です。

家族や友人、職場の同僚との会話では、迷わず「あした」を使って問題ありません。

実は「あした」という言葉、もともとは「朝(あした)」という意味だったことをご存じでしょうか?

「夕べ(ゆうべ)」の対義語として、夜が明けた「朝」を指す言葉でしたが、次第に「今日の次の日全体」を指す言葉として定着しました。

そのため、言葉の響きには「明るさ」や「始まり」といったポジティブで親しみやすいニュアンスが含まれています。

「あした」の使用例:

  • 「あした遊ぼ園に行こうよ!」
  • 「あしたのランチ、どこにする?」
  • 「あしたは休みだから、ゆっくり寝よう」

逆に言えば、ビジネスの重要な商談や、謝罪のような緊張感のある場面で「あした」を使うと、少し軽すぎる印象を与えてしまうことがあります。

「誠実さ」や「きちんとした印象」を伝えたい時は、次に紹介する「あす」や「みょうにち」を選ぶのが大人のマナーと言えるでしょう。

天気予報やビジネスシーンで「あす」が選ばれるワケ

テレビの天気予報やニュース番組を見ていると、アナウンサーが「あすの天気は…」と言っていることに気づくはずです。

なぜ「あした」ではなく「あす」なのでしょうか?

これには明確な理由があります。

「あした」という音は「朝(あさ)」と聞き間違えやすいため、情報を正確に伝える必要がある放送の現場では「あす」が好まれるのです。

また、「あす」という言葉には、単なる「翌日」という意味を超えて、「未来」や「将来」といった広い時間軸を指すニュアンスがあります。

「あす」の使用例:

  • 「あすの日本を担う若者たち」
  • 「あすへの希望をつなぐ」
  • 「あす午後から雨が強まる見込みです」

ビジネスシーンにおいても、「あす」は非常に使い勝手の良い言葉です。

「みょうにち」ほど堅苦しくなく、「あした」ほど砕けていないため、社内での報告や、ある程度関係ができている取引先との会話で重宝します。

「明日はどうしますか?」と聞くときに、少し背筋を伸ばしたいなら「あすは…」と言い換えてみてください。それだけで知的な印象になりますよ。

「みょうにち」は最上級の丁寧語?使う場面を限定しよう

「明日」の読み方の中で、最も格式高く、フォーマルなのが「みょうにち(明日)」です。

これは漢字の音読み(ミョウ+ニチ)そのままで、主に「書き言葉」や「公的な挨拶」で使われます。

ビジネスマンであれば、お客様へのメールや、重要な会議、式典の挨拶などで必須の言葉です。

特に、「昨日(さくじつ)」「本日(ほんじつ)」という言葉とセットで使うのが基本ルールと覚えておきましょう。

正しい使い方のセット例:

  • × きのう、きょう、みょうにち
  • ○ 昨日(さくじつ)、本日(ほんじつ)、明日(みょうにち)

「みょうにち」の使用例:

  • 「みょうにちの14時に、貴社へお伺いいたします」
  • 「みょうにち開催の式典につきまして、ご案内申し上げます」
  • 「詳細につきましては、みょうにち改めてご連絡いたします」

ただし、注意点もあります。

あまりに日常的な会話で「みょうにち」を連発すると、「堅苦しい人」「慇懃無礼(いんぎんぶれい丁寧すぎて逆に失礼)」という印象を与えかねません。

親しい先輩や同僚に対して「みょうにちの飲み会ですが…」と言うと、距離を感じさせてしまうので、「あした」や「あす」に留めておくのが無難です。

【シーン別】メールや手紙での迷わない書き分け方

文章を書くとき、「明日」と書いてどう読ませるか、あるいは「あす」とひらがなで書くべきか、悩みますよね。

ここでは、メールや手紙での実践的な書き分けテクニックをご紹介します。

大切なのは、「漢字にするか、ひらがなにするか」で印象をコントロールすることです。

目上の人・取引先へのメール

基本は漢字で「明日」と書き、「みょうにち」と読ませるつもりで文脈を作ります。

もし、少し柔らかさを出したい場合は、「あす」とひらがな表記にするのもテクニックの一つです。

  • カチッとしたメール:「明日の会議の件ですが…(読み:みょうにち)」
  • 少し柔らかなメール:「あすは冷え込むそうですので、どうぞご自愛ください」

社内チャット・同僚への連絡

ここでは漢字で「明日」と書いても、読み手は自然と「あした」や「あす」と脳内変換して読みます。

わざわざ「みょうにち」と書く必要はありません。

親しみを込めたい場合は、あえてひらがなで「あした」と書くのも効果的です。

  • 日常の連絡:「明日のランチ行きましょう!(読み:あした)」
  • 強調したい時:「あしたこそは絶対に定時で帰ります!」

このように、相手との関係性や伝えたい温度感に合わせて文字を使い分けることで、コミュニケーションがより円滑になります。

迷ったら、「声に出して読んだときに違和感がないか」を確認してみるのがおすすめです。

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まとめ

「明日」という一つの言葉に、これほど豊かなバリエーションがあるのは日本語ならではの面白さですね。

最後に、今回のポイントを振り返りましょう。

  • 日常会話は「あした」:最も親しみやすく、元気な印象。
  • 報道・予報は「あす」:聞き間違いを防ぎ、未来への広がりを感じさせる。
  • ビジネス・公式は「みょうにち」:最上級の敬語表現。「さくじつ」とセットで使う。

言葉は生き物ですので、ガチガチにルールに縛られる必要はありません。

しかし、TPOに合わせて「あす」や「みょうにち」をサラッと使い分けられると、あなたの「大人の教養」がグッと際立ちます。

明日の会話から、ぜひ意識して使い分けてみてくださいね。

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