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「+686」キリバスからの電話は詐欺?掛け直してしまった時の対処法と着信拒否設定

「+686」キリバスからの電話は詐欺?掛け直してしまった時の対処法と着信拒否設定 生活の知恵

「スマホを見たら『+686』から着信があった」
「キリバスってどこ?知り合いなんていないのに…」

普段見慣れない国番号からの着信があると、何か緊急の連絡かと思って焦ってしまいますよね。しかし、結論から言うと、その電話は「国際ワン切り詐欺」の可能性が非常に高いため、絶対に応答したり、折り返し電話をしたりしてはいけません。

この記事では、キリバスからの電話の正体や、万が一掛け直してしまった場合の対処法、そして二度とかかってこないようにするための着信拒否設定について、ITリテラシーの専門家が分かりやすく解説します。

「+686」はキリバス共和国!なぜ不審な電話がかかってくるのか

着信履歴に残る「+686」という国番号。これは、太平洋中部に位置する島国「キリバス共和国」のものです。ハワイの南側に位置し、美しいサンゴ礁で知られる国ですが、あなたに個人的な友人がいない限り、そこから電話がかかってくることはまずありません。

近年、このキリバスやスリランカ(+94)など、特定の国番号を利用した「国際ワン切り詐欺」が急増しています。犯人の目的は、あなたに「折り返し電話をさせること」です。

この手口は「国際収入分配詐欺(IRSF)」とも呼ばれています。詐欺グループは、現地の通信会社と結託したり、通信設備を不正に乗っ取ったりして、電話料金の一部をキックバックとして受け取る仕組みを作っています。

つまり、あなたが不思議に思って折り返し電話をすると、その通話料の一部が詐欺グループの懐に入るというわけです。彼らにとって、あなたの電話番号は「無作為に選んだリストの一つ」に過ぎません。番号が流出しているわけではなく、機械的に総当たりで発信しているケースがほとんどですので、過度に怖がる必要はありませんよ。

もしかけ直してしまったら?高額請求のリスクと対処法

「不在着信を見て、うっかりかけ直してしまった!」という方もいるかもしれません。もし電話をかけ直してしまった場合、最大のリスクは「高額な国際通話料」が発生することです。

日本の一般的なプラン(かけ放題など)は国内通話に限られており、国際電話は対象外であることがほとんどです。30秒で数百円といった高額なレートが適用されることも珍しくありません。

通話料金の目安(例)

通話の種類料金の目安(30秒あたり)備考
国内通話約22円かけ放題プランなら無料の場合も
一般的な国際電話約60円〜180円国や地域、キャリアによる
衛星電話・特定地域約200円〜500円詐欺に使われる番号はここが多い

もし数秒で切ったのであれば、請求額は数百円程度で済むことが多いでしょう。「数十万円請求されるのでは?」と不安になるかもしれませんが、通話料だけでそこまでの金額になることは稀です。

対処法としては、すぐに電話を切り、着信拒否設定を行うことです。そして、翌月以降の携帯電話料金の明細を必ず確認してください。身に覚えのないオプション料金などが加算されていないかチェックすることが大切です。

また、電話口で英語や片言の日本語で「未納料金がある」などと話された場合でも、絶対に個人情報を伝えたり、金銭を振り込んだりしてはいけません。

詐欺電話の特徴とよくある手口【最新トレンド】

キリバスに限らず、国際電話詐欺には共通した特徴があります。これらを知っておくことで、未然に被害を防ぐことができます。近年の傾向を見てみましょう。

一つ目の特徴は「ワン切り」、つまり呼び出し音が1回〜数回鳴ってすぐに切れることです。これは、通話料を節約したい詐欺グループ側の都合と、着信履歴だけを残して相手に気付かせたいという意図があります。

二つ目は「深夜や早朝の着信」です。時差の関係もありますが、寝ている時間帯にかけて思考力を奪ったり、朝起きた時に履歴を見て「緊急かな?」と思わせたりする心理的な罠も仕掛けられています。

そして最近増えているのが、自動音声ガイダンスを利用した手口です。折り返すと、「こちらはNTTファイナンスです。未納料金があります」といった日本語の自動音声が流れるケースが確認されています。これは架空請求詐欺への入り口ですので、音声ガイダンスに従って番号を押したりしてはいけません。

警察庁も注意喚起を行っており、国際電話番号を利用した特殊詐欺の被害は依然として高い水準にあります。

参考:みんなでとめよう!!国際電話詐欺 #みんとめ(警察庁・SOS47)

二度とかかってこないようにする!キャリア別の着信拒否設定

「着信拒否をしても、末尾の番号を変えて何度もかかってくる」という悩みもよく聞きます。個別の番号を着信拒否するだけでは、イタチごっこになりがちです。

そこで推奨されるのが、携帯キャリアが提供している「国際電話そのものを一括で拒否する設定」です。海外に住む家族や友人がいないのであれば、この設定をオンにしておくのが最も確実な防御策と言えるでしょう。

大手キャリアの国際電話休止・拒否設定

docomo(ドコモ)

「World Call(ワールドコール)」の設定を変更します。My docomo、電話窓口(151)、またはドコモショップで手続きが可能です。「国際電話の着信拒否」という特定のオプション申し込み(無料)を利用することで、海外からの着信を一括でブロックできます。

au

「国際電話着信拒否」機能が無料で利用できます。My au(WEB)から設定可能です。ログイン後、「契約内容・手続き」メニューから迷惑電話対策の項目を探し、国際電話の着信拒否を「利用する」に設定してください。

SoftBank(ソフトバンク)

「迷惑電話ブロック」などの有料オプションもありますが、無料でできる「国際電話着信拒否」の設定もMy SoftBankから行えます。設定メニュー内の「安心・便利サービス」から、国際電話の発着信規制の設定を確認してみましょう。

また、固定電話の場合は「国際電話不取扱いセンター」へ申し込むことで、国際電話の発着信を止めることができます。高齢の親御さんがいる実家などは、この設定をしてあげると安心ですね。

警視庁防犯アプリ「デジポリス」新機能|国際電話ブロックシステムの設定と仕組み【詐欺電話を遮断】

まとめ

キリバス(+686)からの着信について、その正体と対処法を解説しました。最後に重要なポイントを整理します。

  • 「+686」はキリバス共和国。身に覚えがなければ詐欺や間違い電話の可能性が極めて高い。
  • 目的は「折り返し電話」による通話料収入や架空請求。絶対に応答・折り返ししない。
  • もし掛け直しても、すぐに切れば被害は数百円程度。過度な心配は無用。
  • 根本的な解決には、キャリアごとの「国際電話一括拒否設定」がおすすめ。
  • 固定電話なら「国際電話不取扱いセンター」を活用する。

見知らぬ国際電話は「触らぬ神に祟りなし」です。着信履歴にあっても、無視をして削除してしまうのが一番の安全策です。

この記事を読んで、少しでも不安が解消されれば幸いです。もし、ご家族や友人が同じように不安がっていたら、ぜひ教えてあげてくださいね。

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