「大学で使うパソコン、何を買えばいいか分からない」
「仕事用のPCを買い替えたいけど、高すぎて選べない……」
2026年、パソコンの価格は円安や半導体不足の影響で高騰しています。
家電量販店に行くと、平気で20万円を超える値札が並んでいて驚いた方も多いのではないでしょうか。
だからといって、ネットで「新品3万円!」のような激安PCに飛びつくのはおすすめしません。
それらは用途が限定されており、メイン機として使うには性能不足で「安物買いの銭失い」になってしまうリスクがあるからです。
この記事では、パソコンに詳しくない大学生や社会人の方に向けて、「無駄に高いPCを買わされず、かつ4年間快適に使える『正解スペック』」を分かりやすく解説します。
10万円台前半で手に入る「コスパ最強の1台」を見つけましょう。
本記事は2025年12月23日時点の情報をもとに、2026年の市場傾向を予測して構成しています。価格や在庫状況は変動するため、購入時は最新の販売ページをご確認ください。
そもそも「スマホやタブレット」じゃダメなの?
「レポートもZoomも、スマホやiPadでできるじゃん」と思うかもしれません。
確かに「見る」だけならタブレットの方が優秀です。しかし、「作る」作業においてパソコンは必須です。
- 大学のレポート・卒論: 1万字を超える長文作成や、複雑な参考文献の引用管理はスマホでは苦行です。
- 就職活動: エントリーシートの作成、Webテスト、オンライン面接はPC環境が前提です。
- 仕事: Excelの複雑な関数処理や、複数ウィンドウを開いてのマルチタスクはPCがないと話になりません。
「キーボード付きのiPad」で代用しようとすると、結局PCと同じくらい重くなり、価格も高くなる上に、できること(対応ソフト)は限られます。
メイン機として1台、しっかりしたノートPCを持っておくのが、2026年でも変わらない正解です。
【2026年版】失敗しない「最低基準スペック」
ここだけはテストに出ます。
店員さんのセールストークに流されず、以下の表の条件を満たしているかだけチェックしてください。
| パーツ | これを選べば正解(推奨) | 避けたほうが無難(要注意) |
|---|---|---|
| CPU | Core i5 / Ryzen 5 (Intel Core Ultra 5 もOK) | Celeron, Pentium, Atom Intel N100, N200 |
| メモリ | 16GB | 4GB, 8GB |
| ストレージ | SSD 256GB 〜 512GB | HDD (ハードディスク) eMMC 64GB |
| 画面サイズ | 13.3 〜 14インチ | 15.6インチ以上(重い) 11インチ以下(狭い) |
なぜ「メモリ8GB」じゃダメなの?
2026年のWindows 11は、起動しているだけでメモリをたくさん使います。
8GBでも基本的な作業は可能ですが、ブラウザで調べ物をしながらWordを開き、裏でZoomを繋ぐ……といったマルチタスクを行うと、動作が重くなることがあります。
PCを4年間快適に使いたいなら、余裕のある「メモリ16GB」を強く推奨します。
後から増設できない機種も多いため、最初にここだけは投資しておくのが長く使うコツです。
CPUは「Core i5」か「Ryzen 5」の一択
CPUはパソコンの頭脳です。
Intel N100などは非常に安価で省電力ですが、あくまで「サブ機」向けの性能です。レポート作成やZoom会議をメインで行うには、処理待ちの時間が発生しやすく、少し心許ありません。
真ん中のグレードである「Core i5」またはAMDの「Ryzen 5」が、価格と性能のバランスが最も良く、コスパ最強です。
文系・理系・社会人別「Officeソフト」の選び方
PC購入時に一番悩むのが、「Office(Word, Excel, PowerPoint)」をどうするか問題です。
実は、最初から入っている「Office付きモデル」を買うのが正解とは限りません。
大学生の場合(文系・理系問わず)
結論:大学が無料で配っていないか確認する
多くの大学が「Microsoft 365 Education」という契約をしており、在学中は無料でOfficeを使えるケースが非常に多いです。
これを知らずに「Office付きPC(+2.5万円)」を買ってしまうと、完全に無駄金になります。
まずは大学の生協やWebサイトで「包括ライセンス」があるか確認しましょう。
社会人・個人事業主の場合
結論:用途に合わせて選ぶ
- 毎日ガッツリ仕事で使う: 「Office Home & Business 2024」などの永続ライセンス付きPCを買うのが楽です。
- たまにしか使わない: Googleドキュメント・スプレッドシート(無料)で代用するか、必要な月だけ「Microsoft 365 Personal(サブスク)」を契約する方が安上がりです。
- とにかく安く済ませたい: キングソフトなどの「互換Office」は、レイアウトが崩れることがあるので、仕事でのやり取りにはおすすめしません。
Mac(MacBook Air)とWindows、どっちがいい?
おしゃれで人気のMacBookですが、大学生や一般事務用途には向いているのでしょうか?
MacBook Air(M3 / M4チップ)がおすすめな人
- iPhoneとの連携を重視する人(AirDropが便利)。
- 動画編集やデザイン系の作業をしたい人。
- 大学の指定が「Mac推奨」または「どちらでも可」の人。
Windows PCがおすすめな人
- 大学や会社の指定が「Windows」の人(これが圧倒的多数)。
- Excelをバリバリ使いたい人(Mac版Excelはショートカットキーや機能が一部異なる)。
- PCゲームも少しやってみたい人。
- コスパ重視の人(同じ性能ならWindowsの方が安く買える)。
迷ったら、世の中のシェアNo.1であるWindowsを選んでおけば間違いありません。
特に大学では、Windows専用のソフトを使う授業があるかもしれないので、シラバス(講義要項)を確認するのが無難です。
予算10万円〜15万円!おすすめのコスパ最強メーカー
「国産メーカー(NEC, 富士通, Panasonic)」は安心感がありますが、同じ性能でも価格が1.5倍〜2倍近く高いことがあります。
コスパで選ぶなら、以下の「世界的な大手メーカー」がおすすめです。
HP(ヒューレット・パッカード)|Pavilion Aero 13 など
デザインがおしゃれで、女性にも人気のメーカーです。
特に「Pavilion Aero 13」シリーズは、重さが1kgを切る超軽量モデルでありながら、10万円台前半で買える「最強のモバイルノート」として長年ベストセラーです。
Dell(デル)|Inspiron 14 シリーズ
実用性重視の質実剛健なメーカーです。
「Inspiron 14」は、見た目はシンプルですが頑丈で、キーボードも打ちやすく、コスパの王様のようなモデルです。セール時には驚くような安さになることもあります。
ASUS(エイスース)|Vivobook シリーズ
有機ELディスプレイを搭載したモデルが多く、画面が非常に綺麗です。
動画視聴を楽しみたい人におすすめ。「Vivobook」シリーズはカラバリも豊富で、個性的なPCが欲しい人にピッタリです。
マウスコンピューター|mouse F4 / B4 シリーズ
「やっぱり日本のメーカーがいい」という人にはこれ。
長野県で生産されており、「24時間365日の電話サポート」がついているのが最大の特徴。パソコンに不慣れで、トラブルが起きた時にすぐに相談したい人には最高の選択肢です。
まとめ|「見た目」より「中身」で選ぼう
2026年のノートPC選びについて解説しました。
最後に重要ポイントを振り返ります。
- メモリは16GBを強く推奨。 長く快適に使いたいなら8GBは避けるのが無難。
- CPUはCore i5 / Ryzen 5 が一番コスパが良い。
- Officeは大学の無料提供を確認してから。
- 10万円〜13万円出せば、4年間快適なPCが買える。
ノートPCは、あなたの大学生活や仕事を支える大切なパートナーです。
見た目の薄さや安さだけで選ぶと、動作が遅くてイライラすることになります。
しっかり「中身(スペック)」を確認して、ストレスフリーな相棒を手に入れてください。

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