家族や友人とAmazonプライムビデオを共有していると、「自分が何を見たかバレたくない」「趣味全開の履歴を見られるのは恥ずかしい」と感じることはありませんか。
また、ちょっと興味本位で再生した作品のせいで、「おすすめ」欄が興味のない動画ばかりになってしまうのもストレスですよね。
結論からお伝えすると、視聴履歴の削除はスマホやPCから簡単に行えますが、テレビ(Fire TV Stickなど)からは「完全に消去」できない場合が多いです。
しかし、正しい手順を踏めば、誰にもバレずに履歴を整理し、おすすめ機能を正常に戻すことができます。
この記事では、スマホ・PC・テレビそれぞれの最適な削除手順と、履歴を削除しても反映されない時の対処法を分かりやすく解説します。
視聴履歴の削除と「続けて観る」の非表示は別物
まず最初に知っておくべき重要なポイントがあります。それは、「視聴履歴」とホーム画面にある「続けて観る」リストは、システム上の扱いが少し異なるという点です。
ここを混同していると、「リストから消したはずなのに、おすすめに出てくる」という現象が起きてしまいます。
視聴履歴(閲覧履歴)
Amazonのアカウント情報としてサーバーに保存されているデータです。これを削除しない限り、AmazonのAIはあなたがその作品を好んでいると判断し、類似作品をおすすめし続けます。
プライバシー保護や、おすすめ精度の改善にはこちらの削除が必要です。
「続けて観る」リスト
ホーム画面の一番目立つ場所に表示される、途中まで見た作品のリストです。
ここを削除(非表示)にするだけでは、裏側のデータ(視聴履歴)は残ったままになります。
「とりあえず画面から消したい」だけであれば、こちらの操作だけで十分な場合もあります。
それぞれの目的の違いを以下の表にまとめました。
| 項目 | 目的 | おすすめ機能への影響 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 視聴履歴の削除 | プライバシー保護 レコメンドの修正 | あり(リセットされる) | 設定画面へ行く必要あり |
| 「続けて観る」削除 | ホーム画面の整理 見かけ上の削除 | なし(裏で履歴は残る) | 長押し等で簡単 |
【スマホ・PC】アマゾンプライム視聴履歴の確実な削除手順
最も確実かつ詳細に履歴を管理できるのは、ブラウザ(SafariやChromeなど)経由での操作です。
アプリ版は仕様変更が多く、深い設定画面にはアクセスできないことがあるため、完全に消したい場合はブラウザを使用することを強くおすすめします。
スマホ・PCブラウザでの完全削除ステップ
手順はスマホもPCも基本的には同じです。Amazonの公式サイトへアクセスして操作します。
- ブラウザでAmazon公式サイトを開き、ログインする。
- メニュー(三本線や人型アイコン)から「マイストア」あるいは「Prime Video」を選択。
- Prime Videoのトップページにある「設定(歯車マーク)」または「メニュー」から「設定」を開く。
- 「アクティビティ」または「視聴履歴」タブを選択する。
- 表示されたリストの中から、消したい作品の横にある「視聴履歴から削除」をクリックする。
この操作を行うことで、アカウントのデータからその作品を見た事実が消去されます。
結果として、「おすすめ」欄からも類似作品が表示されにくくなり、自分好みのホーム画面を取り戻すことができます。
【重要】視聴履歴の「一括削除」はできません
「溜まった履歴をボタン一つで全部消したい!」と考える方も多いですが、残念ながら現在のAmazonプライムビデオの仕様では、視聴履歴の一括削除機能は存在しません。
PC・スマホを問わず、現状では上記の手順で1つずつ手動で「削除」ボタンを押していく必要があります。
数年分の履歴を整理するのは骨が折れますが、見られたくない作品や、おすすめに影響を与えている作品だけをピックアップして削除するのが現実的です。
ちなみに、視聴履歴ではなく検索履歴であれば一括削除が可能です。
→アマゾンプライムの検索履歴を一括削除する方法!スマホで10秒リセット【履歴バレ防止】
参考:視聴履歴の一括削除方法について(Amazon公式フォーラム)
スマホアプリでの「続けて観る」リスト削除
「履歴までは消さなくていいけど、TOP画面の『続けて観る』から消したい」という場合は、アプリからの操作が一番早いです。
- Prime Videoアプリを起動する。
- 「続けて観る」のリストにある、消したい作品のサムネイルを長押しする。
- 表示されたメニューから「リストから非表示」または「リストから削除」をタップする。
これだけでホーム画面からは消えます。
家族がパッと画面を見たときにバレないようにするだけなら、この方法が最も手軽です。
Fire TV Stickやスマートテレビで視聴履歴は消せる?
「テレビの大画面で操作して履歴を消したい」と考える方は多いですが、実はテレビ上のアプリからは「視聴履歴の完全削除」ができない仕様になっていることがほとんどです。
Fire TV Stickやスマートテレビのアプリでできるのは、あくまで「続けて観る」リストからの非表示のみです。
テレビのリモコンを使って履歴を整理したい場合は、以下の手順で「リストからの非表示」を行いましょう。
- ホーム画面の「続けて観る」列にカーソルを合わせる。
- 消したい作品の上で、リモコンの「メニューボタン(三本線)」を押す。
- 画面右下やポップアップに出る「リストから削除」を選択する。
もし、「おすすめ」に出てくる内容までリセットしたい場合は、テレビでの操作を諦め、スマホやPCを使って前述の「ブラウザからの完全削除」を行ってください。
スマホで削除操作を行えば、同期されているテレビ側の表示も自動的に更新されます。
視聴履歴が削除できない・反映されない原因と対処法

手順通りにやったはずなのに、「まだ履歴に残っている」「おすすめが変わらない」というトラブルもよくあります。
Amazonのシステムは巨大なため、反映に少しタイムラグがある場合もありますが、以下の原因も考えられます。
反映まで数日かかる場合がある(公式仕様)
「削除ボタンを押したのに、おすすめから消えない」と焦る必要はありません。
Amazonの公式ヘルプや仕様には、視聴履歴の削除がシステム全体に反映されるまで「数日間かかる場合がある」という旨の注意書きがあります。
特に「おすすめ」機能(レコメンド)への反映は時間がかかる傾向にあります。
削除直後は端末内に古いデータ(キャッシュ)が残っていることも多いので、以下の対策を試しながら数日待ってみましょう。
- Fire TV Stickなど: 一度電源コンセントを抜いて再起動する。
- スマホアプリ: アプリをタスクキル(強制終了)して再起動する。
異なるプロフィールで操作している
Amazonプライムビデオには「プロフィール機能」があります。
例えば、リビングのテレビでは「家族用プロフィール」で見ていたのに、スマホでは「自分用プロフィール」でログインして削除操作をしていませんか。
視聴履歴はプロフィールごとに個別に管理されています。
削除したい履歴があるプロフィールに切り替えてから、操作を行っているか必ず確認しましょう。
履歴を気にせず楽しむためのプロフィールの活用
毎回履歴を削除するのが面倒な場合や、家族に絶対に見られたくない場合は、プロフィールの使い分けや新規作成を活用するのが最も賢い方法です。
Amazonプライムビデオでは、1つのアカウントにつき最大6つまでプロフィールを作成できます。
「自分専用(ロック付き)」や「子供用」など、用途に合わせてプロフィールを分けておけば、視聴履歴が混ざることはありません。
また、自分専用のプロフィールを作ることで、レコメンド機能も自分好みに最適化され、より快適に作品探しができるようになります。
【注意】アカウント所有者は全プロフィールを確認可能
一点だけ注意が必要なのは、「プロフィールを分ければ完全に秘密にできるわけではない」という点です。
Amazonのアカウント所有者(ログインパスワードを知っている人)であれば、自由にプロフィールを切り替えて、他の家族の視聴履歴を確認することが可能です。
「見ようと思えば見れてしまう」状態ですので、絶対に知られたくない履歴がある場合は、プロフィールを分けていたとしても、見終わった直後に個別に履歴削除を行うのが最も確実です。
まとめ:正しい削除方法で快適なプライムビデオ生活を
Amazonプライムビデオの視聴履歴削除は、プライバシーを守るだけでなく、AIによるおすすめ機能を最適化するためにも重要です。
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 完全削除はブラウザから: おすすめ機能にも影響を与えたいなら、スマホやPCのブラウザから「視聴履歴」を削除する。
- 一括削除は不可: 残念ながらまとめて消す機能はないため、1つずつ手動で削除する必要がある。
- テレビからは完全削除不可: テレビ端末ではリスト非表示しかできないため、スマホと併用するのがコツ。
- 焦らず待つ: 削除の反映には数日かかる場合がある(公式仕様)。
- プロフィールを活用する: 履歴削除の手間を省くには、個人用プロフィールの作成がベスト(ただし所有者は閲覧可能)。
履歴をコントロールできるようになれば、家族に気を使うことなく、好きな作品を思いっきり楽しむことができます。
ぜひ今すぐスマホを手に取り、気になっていたあの履歴を整理してみてはいかがでしょうか。

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