「Googleの検索画面やホーム画面だけ、なぜか背景が真っ黒になってしまった……」
PCの設定はライトモード(白背景)にしているはずなのに、Chromeを開くとGoogleのページだけが黒い。これでは見づらくて困ってしまいますよね。
結論から言うと、この現象の主な原因はChromeの「強制ダークモード機能」か「拡張機能の干渉」、あるいは「Googleアカウントの設定」のいずれかです。
この記事では、2025年現在もっとも効果的な対処法を、優先順位の高い順に解説します。
手順通りに進めれば、最短1分でいつもの白い背景に戻せますので、一つずつ確認していきましょう。
Googleホームの背景が黒い!Chromeだけで起きる現象の原因とは
まずは、現在あなたのブラウザで起きている現象が「単なる設定ミス」なのか、それとも「Chrome特有のトラブル」なのかを整理しましょう。
2025年に入り、「Windows 11の設定はライトモードなのに、Googleのトップページだけが黒くなる」という報告が増えています。
この現象には、通常のダークモードとは異なる明確な特徴があります。
通常のダークモードと今回の不具合の違い
もし、ブラウザのヘッダー(上のバー部分)や、Google以外のYahoo!やYouTubeなどのサイトもすべて黒い場合は、WindowsやMacのシステム設定が「ダークモード」になっているだけです。
Windows 11でライトモードが勝手にダークモードに戻る原因と対処法
しかし、今回のトラブルは「Googleの検索周りだけ」が黒いのが特徴です。以下の表で症状を比較してみましょう。
| チェック項目 | 通常のダークモード | 今回の不具合(要対処) |
|---|---|---|
| Googleホームの背景 | 黒 | 黒(ここだけ異常) |
| 検索結果ページ | 黒 | 白の場合が多い |
| 他のWebサイト | 黒 | 白(正常) |
| ブラウザの枠・タブ | 黒 | 白またはシステム設定通り |
表の右側「今回の不具合」に当てはまる場合、PC本体の設定をいくら触っても直りません。
Chromeブラウザ内部の「描画機能」や「拡張機能」が、無理やり色を反転させている可能性が高いからです。
次章から、具体的な解決策を効果が高い順に紹介します。
【対処法1】Chromeの「Force Dark Mode」を確認する
最も可能性が高い原因は、Chromeに搭載されている実験機能「Force Dark Mode for Web Contents(Webコンテンツの強制ダークモード)」です。
これは、ダークモードに対応していない古いWebサイトでも、Chrome側で自動的に黒背景に変換して目に優しくするという機能です。
しかし、2025年のアップデート等の影響で、この設定が意図せず「有効(Enabled)」や「自動(Auto)」に切り替わってしまい、Googleホームなどの背景を勝手に黒くしてしまうケースが多発しています。
以下の手順で、この機能を「無効」に設定しましょう。
Force Dark Modeを無効化する手順
- Chromeのアドレスバーに
chrome://flags/#enable-force-darkと入力(コピペ)してEnterキーを押す。 - 一番上に表示された黄色いマーカー部分「Auto Dark Mode for Web Contents」の右側にあるプルダウンメニューを見る。
- ここが「Enabled」や「Default」になっている場合、クリックして「Disabled(無効)」に変更する。
- 画面右下に表示される青いボタン「Relaunch(再起動)」をクリックする。
ブラウザが再起動した後、Googleのホーム画面を開いてみてください。
これで白い背景に戻れば、原因はこの設定による強制変換でした。
この機能は「試験運用機能(Flags)」と呼ばれるもので、通常の「設定」メニューには表示されません。そのため、気づかないうちに有効になっていることが多いのです。
【対処法2】Googleアカウントの「外観」設定を見直す
次に確認すべきなのは、Googleアカウントに紐づいている「テーマ(外観)」の設定です。
WindowsやMacの設定とは独立して、Googleのサイト内だけで「ダークテーマ」が適用されている可能性があります。
以前は画面右下に設定ボタンがありましたが、最近のUI変更により設定場所が変わっているケースが増えています。以下の最新手順で確認してください。
Google検索設定でライトテーマに固定する方法
- Googleのトップページ(または検索結果ページ)を開く。
- 画面右上にある「プロフィールアイコン(自分のアイコン)」をクリックする。
- メニューの下部にある「その他の設定」(または「外観」「ダークモード: オン」と表示されている部分)をクリックする。
- 設定項目の中から「ライトモード」(または「ダークモード」をオフ)を選択して保存する。
「デバイスのデフォルト」という設定もありますが、これを選ぶとOS側の判定ミスで黒くなることがあるため、明示的に「ライトモード」を選んでおくのが確実です。
これで直らない場合は、ブラウザに追加している「拡張機能」が悪さをしている可能性があります。
【対処法3】拡張機能(アドオン)の干渉をオフにする
2025年現在、Chromeの拡張機能は「Manifest V3」という新規格への段階的な移行が進んでいます。
この移行期間中は、古い仕様(Manifest V2)のまま更新が止まっている拡張機能などが、最新のChromeと相性を起こして表示バグを引き起こす可能性があります。
特に以下のジャンルの拡張機能を入れている方は要注意です。
- ダークモード系:Dark Reader、Night Eyeなど
- PDF・ドキュメント系:Adobe Acrobatなど
- デザイン変更系:Stylusなど
これらが誤作動を起こし、特定のページだけに黒いスタイル(CSS)を適用し続けている可能性があります。
原因を切り分けるために、一度すべての拡張機能をオフにしてみましょう。
拡張機能を一時停止して検証する手順
- Chromeのアドレスバーに
chrome://extensionsと入力してEnterキーを押す。 - インストールされているすべての拡張機能のスイッチを「オフ(左側)」にする。
- Googleホームを再読み込み(F5キー)する。
もしこれで背景が白に戻ったなら、オフにした拡張機能のどれかが犯人です。
一つずつスイッチを「オン」に戻していき、どの拡張機能をオンにした瞬間に背景が黒くなるかを確認してください。
原因の拡張機能が特定できたら、その拡張機能の設定で「google.comを除外リストに入れる」か、不要であれば削除することをおすすめします。
それでも直らない場合に試すべき最終手段
ここまでの3つの方法(Flags無効化、テーマ設定、拡張機能オフ)を試しても背景が黒いままの場合、ブラウザに残っている古いデータ(キャッシュ)が悪影響を及ぼしているかもしれません。
また、GPU(グラフィックボード)を使った描画処理がうまくいっていない可能性も考えられます。
残りの可能性を潰すために、以下の2点をサクッと試してみましょう。
キャッシュの削除とハードウェアアクセラレーション
1. キャッシュの削除
画面の表示情報を一度リセットします。
Chromeの設定メニューから「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」へ進み、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて削除してください。
参考:閲覧履歴データの削除 – Google Chrome ヘルプ
2. ハードウェアアクセラレーションの無効化
設定メニューの「システム」にある「ハードウェアアクセラレーションを使用する」をオフにして、Chromeを再起動します。
これはPCのパワーを使って描画を高速化する機能ですが、稀に表示崩れや色の反転を引き起こす原因になります。
ただし、これをオフにすると動画サイトなどで動作が少し重くなることがあるため、問題が解決しない場合はオンに戻しておいてください。
まとめ:Googleホームの背景は設定一つで白く戻せる
Googleホームの背景だけが黒くなってしまう現象は、PCの故障やウイルスではなく、ほとんどがブラウザの設定によるものです。
最後に、対処法の優先順位をおさらいしましょう。
- Chrome Flagsの確認:
chrome://flags/#enable-force-darkを「Disabled」にする。(これが最多の原因!) - Google外観設定の確認:
プロフィールアイコンから「ライトモード」に固定する。 - 拡張機能の確認:
Dark Readerなどを一時的に無効化する。
まずは一番効果の高い「Chrome Flags(強制ダークモード)」の設定確認から始めてみてください。
2025年はChromeの仕様変更も多いため、一度直ってもアップデートで設定が戻ってしまうことがあります。もし再発した場合は、またこの記事の手順で見直してみてくださいね。

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