「アンテナは立っているのに、なぜかネットが繋がらない」「5G表示なのに4Gより遅い気がする」
ドコモのスマホやhome 5Gを使っていて、このようなストレスを感じたことはありませんか。特に急ぎの調べ物をしている時や、動画を見ている時に通信が止まると本当に困りますよね。
結論から言うと、繋がらない時はまず「機内モードのON/OFF」と「再起動」を試してください。
それでも改善しない場合、実は「あえて5Gをオフにする」ことが解決策になるケースも多いです。
この記事では、ドコモの5Gが繋がらない原因と、誰でも簡単にできる対処法を分かりやすく解説します。専門的な知識は不要ですので、順番に試して快適なネット環境を取り戻しましょう。
ドコモの5Gが繋がらない・遅くなる主な原因とは
ドコモの5Gはエリアが広がり便利になりましたが、場所や環境によっては逆に通信が不安定になることがあります。まずは、なぜ「繋がらない」「遅い」という現象が起きるのか、その主な原因を3つに分けて見ていきましょう。
1. 「パケ詰まり」やエリアの境界線にいる
最も多いのが、アンテナピクト(電波マーク)は立っているのに通信できない「パケ詰まり」と呼ばれる現象です。
特に都市部や人が密集するイベント会場、あるいは5Gエリアと4Gエリアのちょうど境界線あたりで発生しやすくなります。スマホが「微弱な5G電波」を無理に掴もうとして、結果的に通信が不安定になってしまうのです。2025年現在、基地局の整備は進んでいますが、建物の陰や屋内などでは、依然としてこの現象が起こることがあります。
2. 通信障害や基地局のメンテナンス
自分の端末に問題がなくても、ドコモ側の設備でトラブルが起きている可能性があります。
大規模な通信障害はニュースになりますが、特定の地域限定の小さな障害や、深夜のメンテナンス工事などは気づきにくいものです。特に「急に全く繋がらなくなった」という場合は、このケースを疑う必要があります。公式の障害情報はこまめにチェックするようにしましょう。
3. 端末やSIMカードの設定・不具合
スマホやホームルーター本体の一時的な不調や、設定ミスも原因の一つです。
また、意外と見落としがちなのが「SIMカードの接触不良」や「省電力モードの影響」です。長く同じ端末を使っていると、SIMカードの金属部分が酸化したり、ズレたりして通信エラーを引き起こすことがあります。
スマホ(iPhone/Android)が繋がらない時の対処法
ここでは、ドコモのスマホが繋がらない時に、手元ですぐに試せる対処法を紹介します。効果が高い順に並べていますので、上から順に試してみてください。
最強の解決策「4G固定」を試してみる
「5G表示なのに遅い」という場合、あえて5Gを無効化し、安定している4G(LTE)回線に固定すると、驚くほど通信がスムーズになることがあります。
前述した通り、微弱な5G電波を掴むよりも、強固な4G電波を使った方が速度が出るケースが多いためです。設定方法は以下の通りです。
【iPhoneの場合】
- 「設定」>「モバイル通信」を開く
- 「通信のオプション」>「音声とデータ」をタップ
- 「5Gオート」または「5Gオン」になっている箇所を「4G」に変更する
【Androidの場合】
- 「設定」>「ネットワークとインターネット」>「SIM」を開く
- 「優先ネットワークの種類」をタップ
- 「5G/4G/3G/GSM」から「4G/3G/GSM(5Gを含まないもの)」に変更する
これで通信が安定すれば、その場所の5G電波が不安定だったことが原因です。場所を移動したら設定を元に戻しましょう。
機内モードのON/OFFと再起動
基本中の基本ですが、通信状態をリセットするのに最も有効な手段です。
まず、画面上部のメニューなどから「飛行機マーク(機内モード)」をタップしてオンにし、10秒ほど待ってからオフに戻します。これにより、スマホが掴んでいる基地局を一度手放し、より電波状態の良い基地局を探し直してくれます。
これでもダメな場合は、端末の電源を完全に切り、再起動を行ってください。スマホ内部のメモリの状態がクリアされ、動作が改善することがあります。
SIMカードの抜き差しを行う
「SIMなし」などのエラーが出る場合や、何をしても改善しない場合は、SIMカードの接触不良を疑いましょう。
一度スマホの電源を切り、専用のピンなどを使ってSIMトレイを引き出します。SIMカードを柔らかい布で優しく拭いてから、正しい向きで挿入し直してください。ただし、SIMカードは精密機器なので、ICチップ部分(金色の部分)を素手で触ったり、傷つけたりしないよう注意が必要です。
home 5G(ホームルーター)が繋がらない時の対処法
工事不要でWi-Fiが使える「home 5G」ですが、こちらも急に遅くなったり繋がらなくなったりすることがあります。HR01やHR02などの機種を使っている方向けの対処法です。
ランプの色と点滅状態で原因を特定する
本体正面にあるランプの状態を見ることで、トラブルの原因が一目でわかります。まずはランプの色を確認しましょう。
| ランプの状態 | 意味 | 対処法 |
|---|---|---|
| 青色 | 正常(5G接続中) | 端末の再起動・設置場所の微調整 |
| 緑色 | 正常(4G接続中) | そのままでOK(5Gより安定する場合あり) |
| 赤色(点灯・点滅) | 異常・圏外・SIMエラー | SIMの挿し直し・再起動・窓際への移動 |
| 黄色(点滅) | 更新中・接続待ち | 処理が終わるまで電源を切らずに待つ |
特に赤色ランプの場合は、電波が届いていないか、SIMカードが認識されていません。まずは再起動を試し、改善しなければ設置場所を変えてみましょう。
設置場所を「窓際」かつ「高めの位置」に変える
ホームルーターは、基地局からの電波をキャッチしてWi-Fiを飛ばしています。そのため、設置場所が少し変わるだけで通信速度が劇的に変わることがあります。
【おすすめの設置場所】
- 基地局がありそうな方向の窓際
- 床への直置きではなく、棚の上などの高い位置(床から1m以上推奨)
【避けるべき場所】
- 電子レンジやテレビの近く(電波干渉の原因になります)
- 部屋の奥まった場所や、水槽の近く(水は電波を吸収します)
- 金属製の棚の中
一度コンセントを抜き、家の中心ではなく「外の電波が入りやすい場所」に移動させてみてください。
ACアダプタを抜いて放電させる
home 5Gは常時電源を入れっぱなしにする機器ですが、長時間稼働していると熱を持って処理能力が落ちることがあります。
単なる再起動ではなく、一度コンセントからACアダプタを抜き、1分〜5分ほど放置(放電)してから再度差し込んでみてください。本体内部に溜まった不要な電気が抜け、クリアな状態で再起動できます。
そもそも「5G」にならない・表示されない場合
「5G対応プランなのに4Gのまま」「5Gエリア内のはずなのに繋がらない」という場合は、以下のポイントを確認してください。
本当に5Gエリア内か再確認する
ドコモのエリアマップは「5Gエリア」と表記されていても、実際には「Sub6(高速)」と「NR化(4G転用)」が混在しています。
また、エリアマップ上では色の塗られている範囲内であっても、地形や高い建物の影響で局所的に電波が届かない「穴」のような場所が存在します。特に屋内や地下街は、マップ通りにはいかないことが多いです。
公式サイトで住所レベルまで拡大して確認し、自分が「エリアの端」にいないかチェックしてみましょう。
「省電力モード」が5Gを制限している可能性
スマホのバッテリーを長持ちさせる「省電力モード」や「低電力モード」がオンになっていると、消費電力の大きい5G通信が自動的に制限されることがあります。
バッテリー残量が十分にある状態で、省電力モードをオフにして5G表示が出るか確認してみてください。iPhoneの場合は、コントロールセンターの電池アイコンが黄色くなっていると低電力モードがオンの状態です。
それでも解決しない時の問い合わせ先
ここまで紹介した対処法をすべて試しても改善しない場合は、端末の故障やSIMカードの破損、あるいは深刻な通信障害の可能性があります。
自分で悩むよりも、専門の窓口に相談した方が解決が早いです。
故障や電波改善の相談窓口
ドコモでは、電波状況が悪い場合に自宅へ訪問調査をしてくれたり、電波改善装置(レピータ)を貸し出してくれたりするサービスがあります。
- ドコモ インフォメーションセンター
- ドコモの携帯電話から:151(無料)
- 一般電話などから:0120-800-000
- 受付時間:午前9時~午後8時(年中無休)
また、LINEやチャットでの問い合わせも24時間受け付けています。電話が繋がりにくい場合は、オンラインサポートを活用するのがおすすめです。
まとめ:5Gが繋がらない時は「4G固定」も有効な手段
ドコモの5Gが繋がらない、遅いと感じた時のポイントをまとめます。
- まずは機内モードのON/OFFと再起動を試す。
- 5Gが不安定な場所では、設定で「4G固定」にすると速度が安定することが多い。
- home 5Gは窓際・高い位置への設置変更が効果的。
- SIMカードの抜き差しや、省電力モードの解除も忘れずに確認。
「5Gだから速いはず」と思い込みがちですが、環境によっては4Gの方が安定して速いことも2025年現在では珍しくありません。
状況に合わせて設定を使い分けることが、ストレスなくスマホを使うコツです。この記事の対処法を試して、快適なネット環境を取り戻してくださいね。

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