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ハイラックスの燃費と維持費を完全ガイド!税金や保険もまとめて解説

ハイラックス
TOYOTAハイラックス公式

※ハイラックスは2025年10月現在、生産を休止しています。
参考:【ハイラックス】生産休止のお知らせ(トヨタ公式サイト)

無骨でタフなスタイルが魅力のピックアップトラック、トヨタ「ハイラックス」。その唯一無二の存在感に憧れる方は多いのではないでしょうか。しかし、いざ購入を考えると「燃費はどれくらい?」「年間の維持費って高いの?」といった現実的な疑問が浮かびますよね。

結論から言うと、ハイラックスの年間維持費は約30万円〜40万円が目安です。たしかに、一般的な乗用車と比べると少し高めに感じられるかもしれません。

しかし、その内訳をきちんと理解し、ポイントを押さえることで、維持費を賢く節約することは十分に可能です。この記事では、ハイラックスの燃費や税金、保険料といった維持費のすべてを、初心者の方にも分かりやすく徹底解説していきます。購入後の「こんなはずじゃなかった…」を防ぐためにも、ぜひ最後までご覧ください。

ハイラックスの気になる燃費は?カタログ燃費と実燃費を比較

まずは、家計に直結する燃費について見ていきましょう。ハイラックスは軽油を燃料とするディーゼル車ですが、実際の燃費はどのくらいなのでしょうか。

カタログ燃費と実燃費には差がある?

ハイラックスのカタログ燃費(WLTCモード)は11.7km/Lです。これは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で算出した、国際的な燃費測定基準となります。

しかし、実際にオーナーが計測した数値を集計すると、実燃費は平均して9.0〜11.0km/L前後に落ち着くことが多いようです。カタログ燃費はあくまで特定の条件下での数値なので、実際の燃費は運転スタイルや道路状況によって変動します。特に、信号の多い市街地でのストップ&ゴーは燃費が悪化しやすい傾向です。

「燃費が悪い」というイメージを持たれがちですが、2トンを超える車重とパワフルなディーゼルエンジンを考えれば、決して悪すぎる数値ではない、と評価する声も多くあります。

燃料タンクは80L!満タンでどこまで走れる?

ハイラックスの燃料タンク容量は、80Lと非常に大容量です。これにより、長距離の移動でも給油の心配が少ないのは嬉しいポイントですね。

仮に実燃費を10.0km/Lと仮定すると、単純計算で「80L × 10.0km/L = 800km」となります。つまり、満タンからの無給油で東京から岡山あたりまで走れる計算です。高速道路など、燃費が伸びやすい状況であれば、さらに長い距離を走行することも可能でしょう。

ガソリンよりも単価の安い軽油でこれだけ走れるので、長距離ドライブやアウトドアレジャーが趣味の方にとっては、大きなメリットと感じられるはずです。

月々・年間の燃料代はいくら?【走行距離シミュレーション】

では、実際に燃料代はどのくらいかかるのでしょうか。あなたの走行距離に合わせてイメージできるように、シミュレーション表を作成しました。

【走行距離別】ハイラックスの年間燃料代シミュレーション

年間走行距離1ヶ月の走行距離年間に必要な燃料年間の燃料代の目安
3,000km約250km約300L約46,500円
5,000km約417km約500L約77,500円
8,000km約667km約800L約124,000円
10,000km約833km約1,000L約155,000円
※実燃費を10.0km/L、軽油価格を155円/Lで計算(2025年10月時点の全国平均価格を想定)

普段あまり車に乗らない方であれば、燃料代の負担はそれほど大きくありません。一方で、通勤やレジャーで年間10,000km以上走る場合は、年間15万円以上の燃料代がかかることを想定しておくと良いでしょう。

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ハイラックスの年間維持費は総額いくら?内訳を詳しく解説

次に、税金や車検費用などを含めた年間の維持費全体を見ていきましょう。ハイラックスは「普通貨物車」にあたる1ナンバー登録となるため、乗用車(3ナンバーや5ナンバー)とは少し仕組みが異なります。

【一覧表】ハイラックスの年間維持費シミュレーション

まずは、年間にかかる維持費の全体像を掴んでみましょう。

費目金額の目安(年間)備考
自動車税16,000円毎年
自動車重量税7,500円毎年(車検時)
自賠責保険料11,530円毎年(車検時)
車検費用約60,000円〜毎年
任意保険料約80,000円〜120,000円年齢や等級による
燃料代約77,500円年間5,000km走行時
メンテナンス代約20,000円〜オイル交換など
合計約272,530円〜
※各費用はあくまで目安です。任意保険料やメンテナンス代、燃料代によって大きく変動します。

①税金(自動車税・重量税)はいくら?

ハイラックスは1ナンバーの貨物車扱いなので、税金の計算方法が乗用車と異なります。

  • 自動車税(種別割):年額16,000円
    乗用車が排気量で税額が決まるのに対し、貨物車は最大積載量で決まります。ハイラックスは最大積載量0.5tなので、排気量に関わらずこの金額です。同じ2.4Lクラスの乗用車(43,500円)と比べると、かなり安く設定されています。
  • 自動車重量税:年額7,500円(※)
    車両重量に応じて課税される税金です。ハイラックスの場合、エコカー減税の対象外となる3年目以降は、1年あたり7,500円を車検時に支払います。乗用車は2年分をまとめて支払いますが、貨物車は1年ごとに支払うのが特徴です。

税金面だけを見ると、乗用車よりも優遇されている点がハイラックスのメリットと言えます。

②車検費用は毎年必要!相場と安く抑えるコツ

1ナンバーの貨物車であるハイラックスは、新車登録から2年後、以降は毎年車検を受ける必要があります。 乗用車(初回3年、以降2年ごと)と比べて頻度が高いため、少し手間に感じるかもしれません。

車検費用は、法定費用(重量税、自賠責保険料、印紙代)に加えて、点検・整備費用がかかります。総額の相場は8万円〜12万円程度を見ておくと良いでしょう。

この車検費用を少しでも安く抑えるには、ディーラーだけでなく、民間の整備工場や車検専門店など複数社で見積もりを取るのがおすすめです。特に車の状態が良ければ、整備内容を必要最低限に絞ることで、費用を大きく節約できる可能性があります。

③任意保険料は高め?理由と保険料を節約する方法

ハイラックスの維持費の中で、負担が大きくなりがちなのが任意保険料です。1ナンバーの貨物車は、乗用車に比べて「事故のリスクが高い」と判断されやすく、保険料が割高になる傾向があります。また、対応している保険会社が限られるのも一因です。

年齢や等級にもよりますが、年間8万円〜12万円程度が相場となります。

保険料を抑えるための対策は以下の通りです。

  • 複数の保険会社で見積もりを取る
  • 運転者の範囲を限定する(本人・配偶者限定など)
  • 車両保険の補償内容を見直す
  • インターネット割引などを活用する

手間を惜しまずに比較検討することで、年間数万円の節約につながることも珍しくありません。

維持費を賢く抑える!ハイラックスの燃費向上テクニック

最後に、日々の運転で実践できる燃費向上のためのテクニックをご紹介します。少し意識を変えるだけで、燃料代の節約につながります。

運転の仕方で燃費は変わる!エコドライブのコツ

  • ふんわりアクセルを心がける
    発進時は、アクセルをゆっくりと踏み込み、スムーズに加速するのが燃費向上の基本です。急発進・急加速は燃料を無駄に消費してしまいます。
  • 車間距離に余裕を持つ
    前の車との距離を十分に保つことで、不要な加速・減速が減り、一定の速度で走りやすくなります。結果として燃費が安定します。
  • エンジンブレーキを活用する
    赤信号や下り坂では、早めにアクセルを離してエンジンブレーキを使いましょう。燃料の供給がカットされ、燃費の改善に効果的です。

定期的なメンテナンスが燃費改善のカギ

  • タイヤの空気圧を適正に保つ
    空気圧が低いと、タイヤの転がり抵抗が増えて燃費が悪化します。月に一度はガソリンスタンドなどでチェックする習慣をつけましょう。
  • 不要な荷物は降ろす
    車体が重くなるほど、動かすためにより多くのエネルギーが必要になります。普段使わない重い荷物は、こまめに降ろすのがおすすめです。
  • エンジンオイルの定期交換
    古いオイルはエンジンの性能を低下させ、燃費悪化の原因になります。メーカー推奨の交換時期を守り、常に良いコンディションを保つことが大切です。

まとめ:ハイラックスは維持費を理解すれば最高の相棒になる

今回は、トヨタ ハイラックスの燃費と維持費について詳しく解説しました。

  • 実燃費は9.0〜11.0km/L前後
  • 年間維持費の目安は約30万円〜40万円
  • 税金は乗用車より安いが、車検は毎年必要
  • 任意保険料は高めの傾向にあるため、比較検討が必須
  • 運転やメンテナンスの工夫で、維持費は節約できる

確かに、ハイラックスの維持にはそれなりのコストがかかります。しかし、その圧倒的な存在感や、どんな道でも走破できるタフさ、そしてピックアップトラックならではの高い実用性は、何にも代えがたい魅力です。

維持費の内訳をしっかりと理解し、計画的にカーライフを送ることで、ハイラックスはきっとあなたの最高の相棒になってくれるでしょう。

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