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ハイラックスランガは日本で買える?購入方法と最新情報、チャンプとの違いも解説

ハイラックス
トヨタ・アストラ・モーター(インドネシア)公式

トヨタが海外で発表した新型ピックアップトラック「ハイラックスランガ」。そのレトロで実用的なデザインが、日本のアウトドア好きやカスタムカーファンの間で大きな話題になっています。

結論から言うと、ハイラックスランガは現在、日本で正規販売されておらず、販売予定の公式発表もありません。しかし、「並行輸入」という方法を使えば、日本でも購入して乗ることが可能です。
(総費用の目安は450万円~600万円程度)

この記事では、ハイラックスランガの購入を検討しているあなたのために、以下の点を分かりやすく解説していきます。

  • ハイラックスランガの具体的な購入方法(並行輸入)
  • 気になる価格やスペック、内装の特徴
  • 兄弟車「ハイラックスチャンプ」との違い
  • 今後の日本発売の可能性

この記事を読めば、ハイラックスランガを日本で手に入れるための具体的な方法と、その魅力のすべてが分かります。

ハイラックスランガは日本で買える?まずは結論から

繰り返しになりますが、2025年10月現在、トヨタの正規ディーラーでハイラックスランガを購入することはできません。すぐに欲しい!という方は、海外のモデルを日本に輸入する方法を検討する必要があります。

正規販売はなし!でも「並行輸入」なら購入可能

日本で正規販売されていない車を手に入れる最も一般的な方法が「並行輸入」です。これは、専門の輸入業者が海外のディーラーから車両を買い付け、日本の保安基準に適合するように改善し、輸入手続きを代行してくれるサービスを指します。

自分で海外から車を輸入するのは手続きが非常に複雑で現実的ではありませんが、専門業者に依頼すれば、購入から納車までをトータルでサポートしてくれます。費用はかかりますが、憧れのハイラックスランガを日本で走らせる、最も確実な方法といえるでしょう。

ただし、業者によって費用やサービス内容が異なるため、複数の業者を比較検討することが重要です。信頼できる業者を見つけることが、満足のいく購入への第一歩となります。

なぜ日本で正式に発売されないの?

これほど注目されているのに、なぜ日本では発売されないのでしょうか。主な理由としては、以下の2点が考えられます。

  1. 市場の需要: 日本の自動車市場は、ミニバンやSUV、コンパクトカーが主流です。ピックアップトラックの需要は、北米や東南アジアに比べると限定的で、メーカーとしては大規模な販売が見込みにくいという事情があります。
  2. 法規制への適合: ハイラックスランガは、主に新興国市場向けに開発されたモデルです。そのため、日本の厳格な排出ガス規制や安全基準(衝突安全性能など)に、そのままでは適合しない可能性があります。日本で販売するには、仕様を大幅に変更する必要があり、それが開発コストを押し上げてしまうのです。

とはいえ、過去には一度日本での販売を終了したハイラックスが、ファンの熱い要望に応えて復活した例もあります。今後の市場の動向次第では、日本導入の可能性もゼロではないかもしれません。

話題のピックアップ「ハイラックスランガ」とは?

ハイラックスランガは、トヨタが主にインドネシア市場向けに発表したピックアップトラックです。そのルーツは、タイで先行して発表された「ハイラックスチャンプ」にあります。どちらも「IMV 0」というコンセプトモデルをベースにしており、シンプルで頑丈、そして何よりカスタマイズ性の高さが魅力となっています。

「ランガ(Rangga)」はインドネシアの言葉で「英雄」や「勇敢な戦士」を意味し、その名の通り、あらゆる場面で活躍するタフな相棒として設計されました。

基本スペックと特徴をチェック

ハイラックスランガの基本スペックを見てみましょう。日本の道路事情でも扱いやすいサイズ感が特徴です。

項目詳細
全長5,300mm
全幅1,785mm
全高1,735mm
エンジン2.0L ガソリン / 2.4L ディーゼル
最高出力139馬力(ガソリン) / 150馬力(ディーゼル)
最大トルク183Nm(ガソリン) / 343Nm(ディーゼル)
トランスミッション5速MT / 6速AT
乗車定員2人(シングルキャブ)/ 5人(ダブルキャブ)
販売国インドネシアなど

特に注目すべきは、パワフルな2.4Lディーゼルエンジンです。大きなトルクを発生させるため、重い荷物を積んだり、オフロードを走行したりする場面で頼もしい走りを見せてくれます。また、シンプルな構造のため、メンテナンスがしやすい点も海外で支持される理由の一つです。

シンプルで機能的な内装

シンプルで機能的な内装
トヨタ・アストラ・モーター(インドネシア)公式

ハイラックスランガの内装は、まさに「質実剛健」という言葉がぴったりです。華美な装飾はありませんが、仕事やアウトドアでタフに使えるように設計されています。

ダッシュボードは水平基調で視界が広く、スイッチ類も大きくて操作しやすい配置です。汚れてもサッと拭けるような素材が使われており、道具としての使いやすさが徹底されています。

ハイラックスランガ内装
トヨタ・アストラ・モーター(インドネシア)公式

一方で、Bluetooth対応のオーディオやUSBポートなど、現代の車として必要最低限の装備は備わっています。豪華さはありませんが、日々の使い勝手に不満を感じることはないでしょう。むしろ、このシンプルさが自分好みにカスタムしていく楽しさを掻き立ててくれます。

驚きの価格設定

ハイラックスランガの大きな魅力の一つが、その手頃な価格です。インドネシアでの販売価格は、最も安いガソリンモデルで約1億8,800万ルピアから。これは、日本円に換算すると約180万円という驚きの価格です(2025年10月現在)。パワフルなディーゼルモデルでも約2億4,400万ルピア(約233万円)からとなっており、非常にコストパフォーマンスに優れています。(1ルピア=0.0096円で計算)

もちろん、これは現地での車両本体価格であり、日本に並行輸入する場合は後述する輸送費や諸経費が上乗せされます。それでも、ベース車両がこの価格帯であることは、大きなアドバンテージといえるでしょう。

この低価格を実現できたのは、他の車種とプラットフォームを共通化したり、装備を必要最低限に絞ったりするなどの企業努力の賜物です。

ハイラックスランガの購入方法を具体的に解説

では、実際にハイラックスランガを並行輸入する場合、どのような流れで、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは、その具体的なステップと注意点について解説します。

並行輸入の基本的な流れと注意点

専門業者に依頼した場合の一般的な流れは、以下のようになります。

  1. 業者選びと相談: まずは、信頼できる並行輸入業者を探します。輸入実績やサポート体制、見積もりの透明性などを比較検討しましょう。
  2. 仕様の決定と契約: 業者と相談しながら、希望するグレードやカラー、オプションなどを決め、契約を結びます。
  3. 現地での車両手配: 業者が海外のディーラーで車両を買い付けます。
  4. 日本への輸送: 船便で日本まで車両を輸送します。輸送期間は1〜2ヶ月程度かかるのが一般的です。
  5. 輸入通関・ガス検査: 日本に到着後、税関での手続きや、日本の排出ガス基準に適合しているかを確認する検査(ガスレポ)を受けます。
  6. 改善・予備検査: 日本の保安基準(ライトの仕様変更など)に適合させるための改善作業を行い、車検の予備検査を受けます。
  7. 登録・納車: 車両登録を済ませ、晴れて納車となります。

最も重要なのは、最初の「業者選び」です。輸入後の保証やメンテナンスについても相談できる、信頼のおけるパートナーを見つけることが大切です。

並行輸入にかかる費用の目安

並行輸入でかかる費用は、車両本体価格だけではありません。様々な諸経費が上乗せされ、最終的な乗り出し価格が決まります。

【費用の内訳(一例)】

  • 車両本体価格(現地):約180万円〜
  • 海外での諸経費(陸送費、手数料など)
  • 日本への輸送費(船賃、保険料など)
  • 輸入関税・消費税
  • ガス検査・予備検査費用
  • 保安基準適合のための改善費用
  • 登録諸費用
  • 輸入業者の代行手数料

これらの費用を合計すると、総額で450万円〜600万円程度になるのが一般的です。現地価格と比べると高額に感じますが、日本で唯一無二のピックアップトラックに乗れると考えれば、その価値は十分にあるかもしれません。正確な金額は仕様や業者によって大きく異なるため、必ず詳細な見積もりを取りましょう。

兄弟車「ハイラックスチャンプ」との違いは?

兄弟車「ハイラックスチャンプ」との違いは?
ハイラックス チャンプ(トヨタ公式)

ハイラックスランガを調べていると、必ず目にするのが「ハイラックスチャンプ」という名前です。この2台は、どちらも「IMV 0」をベースにした兄弟車ですが、販売される国や細かな仕様に違いがあります。

※IMV 0(アイエムブイ ゼロ):
トヨタが新興国市場向けに開発した、拡張性の高いピックアップトラックのプラットフォーム。荷台部分を用途に応じて自由にカスタマイズできる柔軟性が最大の特徴で、2023年のジャパンモビリティショーでコンセプトモデルとして初公開されました。

参考:トヨタグローバル公式

ハイラックスランガ vs ハイラックスチャンプ 比較表

2台の違いを分かりやすく表にまとめました。

項目ハイラックスランガハイラックスチャンプ
主な販売国インドネシアタイ
名前の由来英雄、勇敢な戦士(インドネシア語)チャンピオン(英語)
コンセプトタフな実用性とカスタマイズ性より商用利用を意識した多用途性
特徴的な仕様SUV仕様の「ランガSUV」の存在が示唆されている荷台のデッキタイプが複数用意されている
基本構造ほぼ共通ほぼ共通

基本的には同じ車と考えて問題ありませんが、販売される国のニーズに合わせて、細かなバリエーションやプロモーション展開が異なっています。例えば、タイで販売されているチャンプは、荷台部分がフラットデッキになっている仕様など、よりビジネスユースを意識したラインナップが豊富です。

どちらのモデルを輸入するかは、手配のしやすさや好みの仕様によって、並行輸入業者と相談して決めるのが良いでしょう。

まとめ:ハイラックスランガは夢とロマンを乗せて走る相棒

今回は、トヨタの新型ピックアップトラック「ハイラックスランガ」の日本での購入方法や、その魅力について詳しく解説しました。

  • ハイラックスランガは正規販売されていないが、並行輸入なら購入可能
  • 乗り出し価格の目安は450万円〜600万円程度
  • シンプルで頑丈、そして無限のカスタム性を秘めた魅力的な一台
  • 兄弟車としてタイで販売される「ハイラックスチャンプ」も存在する

購入までのハードルは決して低くありませんが、それを乗り越えて手に入れた時の喜びは、きっと格別なものになるはずです。自分だけの一台に仕上げて、仕事に、遊びに、思いっきり使い倒す。ハイラックスランガは、そんなカーライフの夢を叶えてくれる、最高の相棒になってくれるでしょう。

この記事が、あなたの「ハイラックスランガ購入」という夢への一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

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