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電話番号の「+」の謎を解明!意味・書き方・使い方を徹底解説

電話番号の「+」の謎を解明!意味・書き方・使い方を徹底解説 生活の知恵

「+81-90-….」のように、電話番号の先頭に付いている「+(プラス)」の記号。見かけたことはあっても、その正しい意味や使い方を詳しく知っている方は少ないかもしれません。

実はこの「+」、国際電話をかける際に欠かせない、世界共通の重要な記号なのです。

この記事では、電話番号の「+」が持つ意味から、具体的な書き方、便利な使い方、そして注意点まで、分かりやすく解説していきます。スマホのアドレス帳を整理する際や、海外の友人と連絡先を交換するときに、きっと役立ちますよ。

電話番号の「+」は国際電話のしるし

結論から言うと、電話番号の冒頭に付く「+」は、「ここから先は国際電話ですよ」ということを示すための世界共通の記号です。これを「国際プレフィックス」と呼びます。

普段、私たちが日本国内で電話をかけるときは、相手の電話番号(例:090-1234-5678)をそのままダイヤルしますよね。しかし、海外から日本の電話番号にかけたり、逆に日本から海外へかけたりする場合には、国内通話と同じ手順では繋がりません。

そこで登場するのが「+」です。スマホで電話番号を入力する際に、この「+」を先頭に付けることで、端末が「これは国際電話だ」と自動的に認識してくれます。そして、その後に続く「国番号」を読み取り、相手の国へ正しく電話を繋いでくれる、という仕組みになっています。

ひと昔前は、利用する電話会社によって「001」や「0033」といった事業者ごとの識別番号をダイヤルする必要がありましたが、「+」を使えば、どの国のどの通信キャリアを利用していても、同じルールで国際電話をかけられるので非常に便利です。

「+」を使った電話番号の正しい書き方・読み方

「+」が国際電話用の記号であることは分かりました。では、実際に日本の電話番号を「+」付きで表記する場合、どのように書けばよいのでしょうか。具体的な書き方と、意外と知らない読み方について解説します。

日本の携帯番号(080/090)を「+」付きで書く方法

日本の携帯電話番号(090、080、070から始まる番号)を国際電話形式で書くルールは、とてもシンプルです。ポイントは「最初の0を取る」こと。

元の電話番号の、市外局番や識別番号の先頭にある「0」を省略し、代わりに「+81」を付けます。

「81」は、日本に割り当てられた国番号です。

【具体例】

  • 元の番号: 090-1234-5678
  • 「+」を付けた番号: +81-90-1234-5678

このように、最初の「0」を取り除き、代わりに「+81」を付けるだけで、国際的に通用する電話番号表記が完成します。これは、080や070から始まる番号でも全く同じです。アドレス帳に登録する際、この形式で統一しておくと、海外から電話をかけるときに番号を編集する必要がなくなり、とてもスムーズになります。

固定電話の番号も「+」付きで書ける?

はい、もちろん固定電話の番号も同じルールで「+」付きの国際形式に変換できます。携帯電話のときと考え方は同じで、市外局番の最初の「0」を取り除きます。

例えば、東京の市外局番「03」の場合で見てみましょう。

【具体例】

  • 元の番号: 03-1234-5678 (東京)
  • 「+」を付けた番号: +81-3-1234-5678

大阪の「06」なら「+81-6-….」、横浜の「045」なら「+81-45-….」となります。市外局番の桁数に関わらず、ルールは「最初の0を取って+81を付ける」だけなので、簡単ですよね。名刺やウェブサイトに電話番号を記載する際に、この表記を併記しておくと、海外からの問い合わせにも親切です。

この電話番号、どうやって読むの?

「+81-90-….」という表記の電話番号。口頭で誰かに伝えるとき、どう読めばいいか迷ったことはありませんか。

これはシンプルに、記号と数字をそのまま読み上げればOKです。

読み方: 「プラス はち いち の きゅう ぜろ の…」

このように「プラス」としっかり発音することで、相手に国際電話番号であることを正確に伝えられます。特に海外の方に口頭で番号を伝える際は、国番号(Country Code)が「81」であることを補足してあげると、さらに親切でしょう。

なぜ「+」が必要なの?国番号との関係

「+」が国際電話をかける際の便利な記号であることは分かりました。ここでは、もう少し踏み込んで、なぜこの記号が必要なのか、そして密接に関係する「国番号」について掘り下げてみましょう。

「+81」は日本を示す特別な番号

「国番号」とは、国や地域ごとに割り当てられた、世界で重複しない固有の番号のことです。これは国際電気通信連合(ITU)という専門機関によって管理されており、日本には「81」が割り当てられています。

例えば、アメリカなら「1」、イギリスなら「44」、韓国なら「82」といった具合です。

国際電話をかける際は、この国番号を使って相手の国を指定する必要があります。「+」は、その直後に続く数字が「国番号ですよ」と電話機や交換機に教える役割を担っています。つまり、「+81」とダイヤルすることで、「これから日本の電話番号に繋いでください」という指示になるわけです。この仕組みがあるおかげで、世界中の電話網から、目的の国の特定の電話番号へ正確にアクセスできるのです。

「00XX」などの国際電話識別番号との違いは?【比較表】

「+」を使わずに国際電話をかける方法として、特定の番号から始まるサービスを利用する方法もあります。例えば、KDDIの「001」やNTTコミュニケーションズの「0033」などが有名です。これらは「国際電話会社の識別番号」と呼ばれます。

現在ではここに挙げた以外にも多くの事業者が国際電話サービスを提供しており、それぞれ独自の料金プランや割引サービスを展開しているため、料金体系は複雑化しています。

では、「+」を使う方法と、これらの識別番号を使う方法では、何が違うのでしょうか。比較表で見てみましょう。

比較項目「+」を使う方法国際電話会社の識別番号を使う方法
使い方+ 国番号 相手の電話番号(最初の0なし)識別番号 010 国番号 相手の電話番号(最初の0なし)
利便性どの国・どの通信会社でも同じように使える利用する電話会社によって識別番号が異なる
対応機種主に携帯電話・スマートフォン携帯電話、固定電話の両方で利用可能
特徴スマホのアドレス帳に登録しておけば、海外でもそのまま使える料金プランや割引サービスが適用される場合がある

一番の大きな違いは、「+」が世界共通の規格であるのに対し、識別番号は通信事業者ごとに異なるという点です。

スマホが普及した現在では、アドレス帳に「+81」で登録しておく方法が、最もシンプルで間違いのない方法と言えるでしょう。

「+」付き電話番号の使い方・注意点

「+」の役割や書き方を理解したところで、最後に具体的な使い方と、知っておきたい注意点について確認しておきましょう。便利な記号ですが、思わぬトラブルを避けるためにも、正しい知識を身につけておくことが大切です。

海外から日本へ電話をかける時の使い方

海外旅行中や海外出張中に、現地のSIMカードを使って日本の家族や会社へ電話をかけたい場面。こんなときこそ「+」付きの電話番号が真価を発揮します。スマホのアドレス帳に日本の連絡先を「+81-90-….」のように登録しておけば、何も編集せずに発信するだけで、自動的に国際電話として日本へ繋がります。

もし番号を直接入力する場合は、まず「0」を長押しするなどして「+」を表示させ、続けて「81」、そして最初の「0」を除いた相手の電話番号を入力して発信します。

ちなみに、最近ではWi-Fi環境下で通話ができる「Wi-Fi通話(Wi-Fi Calling)」機能を利用する方も多いでしょう。日本の通信キャリアが提供するこの機能を使えば、海外にいても日本国内向けの通話料金が適用され、国際電話料金がかからない場合がほとんどです。このWi-Fi通話を利用する際も、連絡先が「+81」形式で登録されていればスムーズに発信できるため、やはりこの形式で統一しておくのが便利と言えます。

日本国内で「+81」を付けても電話はかかる?

「アドレス帳の番号をすべて+81付きに統一したいけど、日本国内でかけたときもちゃんと繋がるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

結論から言うと、多くの場合で問題なく繋がります。 現在の日本の主要なスマートフォンや通信キャリアでは、国内の電話番号に「+81」が付いていても、それを国内の番号だと自動的に判断して正しく発信してくれる機能が備わっています。

つまり、連絡先をすべて「+81」形式で登録しておけば、国内でかけるときも海外でかけるときも、いちいち番号を編集する必要がなくなるのです。

ただし、この機能はすべての機種や通信環境で100%保証されているわけではありません。一部の古い機種や格安SIMのプラン、固定電話などでは対応していないケースも考えられます。基本的にはスマートフォンでの利用を前提とし、もし繋がらない場合は「+81」を外してダイヤルし直してみてください。

注意!「+」から始まる見知らぬ番号からの着信

便利な「+」ですが、一つ注意したいのが、見知らぬ「+」付きの番号からの着信です。

「+」で始まる着信は、海外からかかってきた電話であることを示しています。もちろん、海外の取引先や友人からの大切な連絡である可能性もありますが、同時に心当たりのない不審な電話であるリスクも考えられます。そのため、知らない番号からの着信には慎重な判断が求められます。

安易に折り返し電話をすると、高額な通話料が発生する「国際ワン切り詐欺」などの被害に遭う可能性も否定できません。海外とのやり取りに心当たりがない場合は、すぐに出たりかけ直したりせず、まずはインターネットで電話番号を検索してみるなど、発信元を確認する一手間を挟むのが賢明です。

まとめ:電話番号の「+」を使いこなそう

今回は、電話番号の先頭に付く「+」の意味と使い方について、詳しく解説しました。

  • 「+」は国際電話を示す世界共通の記号(国際プレフィックス)
  • 日本の番号を「+」付きで書くときは、最初の「0」を取り除き「+81」を付ける
  • スマホのアドレス帳を「+81」形式で登録しておくと、国内外どこからでもそのままかけられて便利
  • 心当たりのない「+」からの着信には、慎重な判断が必要

という点が、重要なポイントでした。

一見すると複雑に思えるかもしれませんが、ルールは非常にシンプルです。この知識があれば、海外とのコミュニケーションがよりスムーズになるだけでなく、スマートな電話番号管理にも繋がります。ぜひ今日から活用してみてください。

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