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「ギリギリ」の言い換え12選!ビジネスで使えるスマートな伝え方【例文あり】

「ギリギリ」の言い換え12選!ビジネスで使えるスマートな伝え方【例文あり】 仕事・ビジネス

「すみません、納期ギリギリになります…」

ビジネスシーンで、思わず「ギリギリ」という言葉を使いそうになり、ヒヤッとした経験はありませんか?

日常会話では便利な言葉ですが、使い方を間違えると「計画性がない」「余裕がなくて心配だ」といったネガティブな印象を与えかねません。

この記事では、「ギリギリ」という言葉を状況に合わせてスマートに言い換える方法を、豊富な例文とともに解説します。相手に配慮しつつ、正確に状況を伝えられる表現を身につけて、円滑なコミュニケーションを実現しましょう。

ちなみに、シチュエーションを考慮しなくていいのであれば、ギリギリの一般的な言い換え表現には、以下のような言葉がありますね。

  • 全般:すれすれ、なんとか、かろうじて
  • 時間的な状況:寸前、間際、目前、滑り込み
  • 限界・危機的な状況:間一髪、紙一重、瀬戸際、土壇場、危うく、首の皮一枚

なぜビジネスで「ギリギリ」の言い換えが必要?

そもそも、なぜビジネスシーンでは「ギリギリ」という言葉を避けた方が良いのでしょうか。理由は大きく2つあります。

1つ目は、相手に不安や不信感を与えてしまう可能性があるからです。「ギリギリで対応します」と言われると、聞く側は「本当に大丈夫だろうか」「品質は担保されるのか」と心配になるもの。特に上司や取引先など、信頼関係が重要な相手には、より慎重な言葉選びが求められます。

2つ目は、語彙が少なく、幼い印象を与えてしまうことです。「ギリギリ」は少し砕けた口語表現のため、フォーマルな場では不適切に聞こえる場合があります。状況に応じた言葉を使い分けることで、思慮深く、落ち着いたビジネスパーソンという印象を与えられます。

適切な言葉に言い換えるだけで、相手への配慮が伝わり、コミュニケーションがスムーズになります。状況の切迫度は伝えつつも、相手を安心させられる。そんなスマートな伝え方をマスターしていきましょう。

【状況別】「ギリギリ」の言い換え表現と例文

「ギリギリ」と伝えたい状況は、様々です。ここでは代表的な4つの状況に分け、具体的な言い換え表現と例文を紹介します。

期限や納期が迫っている場合

時間的な余裕がないことを伝えたいときは、切迫感を伝えつつも、丁寧さを失わない表現が大切です。

  • 言い換え例
    • 期限が差し迫っております
    • 締切直前でございます
    • 納期が迫っております
    • 残された時間はわずかです
  • 例文(メール)お世話になっております。ご依頼いただいた資料の件ですが、提出期限が差し迫っております。大変恐縮ですが、本日15時までにご確認いただけますと幸いです。
  • 例文(会話)「このプロジェクト、現状はスケジュールがかなりタイトで、残された時間はわずかです。優先順位を見直しましょう。」

予算や金額に余裕がない場合

金銭的な制約を伝える際は、ただ「お金がない」というのではなく、客観的な事実として伝えるのがポイント。交渉の場面でも役立ちます。

  • 言い換え例
    • 予算の範囲内
    • 上限予算
    • 採算ライン
    • これ以上の譲歩は難しい状況です
  • 例文(見積もり提示)「ご要望を反映させますと、お見積もりは〇〇円となり、予算の範囲内に収まります。」
  • 例文(価格交渉)「大変申し訳ございませんが、ご提示の金額が弊社の採算ラインとなっております。何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。」

お金に関する言葉:「手出し」と「足が出る」の意味と使い方

能力や品質の限界を示す場合

「ギリギリ合格」のように、能力や品質が基準値をかろうじて満たしている状態を伝えたい場面もあります。相手の期待値を調整する際に使える表現です。

  • 言い換え例
    • 最低限の基準は満たしています
    • 及第点といえるレベルです
    • かろうじて達成できました
  • 例文(社内報告)「今回のテスト結果は、最低限の基準は満たしていますが、まだ改善の余地が多くあります。」
  • 例文(成果報告)「目標達成はなりませんでしたが、及第点といえるレベルまでは到達できました。次回の課題とします。」

相手やTPOで使い分ける「ギリギリ」の伝え方

誰に、どんな状況で伝えるかによって、最適な表現は変わってきます。ここでは、相手別に言い換える際のポイントを解説します。

上司や取引先への丁寧な伝え方

上司や顧客など、目上の方には敬意を払い、不安を与えない表現を心がける必要があります。クッション言葉と組み合わせるのがおすすめです。

  • 言い換え例
    • 余裕がない状況です
    • 〇〇が目前に迫っております
    • 現状、かなり切迫しております
  • 例文「現状、人員に余裕がない状況でして、新規案件へのアサインは少しお時間をいただきたく存じます。」「大変恐縮ですが、納品日が目前に迫っておりますので、本日中にご回答いただけますでしょうか。」

ポイントは、事実を客観的に伝え、感情的にならないことです。「厳しい」「ヤバい」といった言葉は避け、冷静な印象を保ちましょう。

同僚や部下と危機感を共有する伝え方

チーム内のコミュニケーションでは、丁寧さも大事ですが、適度な緊張感を共有し、行動を促すことも重要になります。

  • 言い換え例
    • ここが正念場だね
    • かなりタイトな状況だ
    • あと一息でゴールだ
  • 例文「リリースまであと3日。ここが正念場だから、みんなで集中して乗り切ろう!」「スケジュールがかなりタイトな状況だけど、何か手伝えることはある?」

少しカジュアルな表現を使うことで、一体感が生まれ、チームの士気を高める効果も期待できます。ただし、相手を追い詰めるような言い方にならないよう、配慮は忘れないようにしてくださいね。

「ギリギリ」の言い換え おすすめ早見表

これまで紹介した表現を、ニュアンスとともに一覧表にまとめました。とっさの場面で言葉に詰まったときに、ぜひ参考にしてください。

状況言い換え例ニュアンス・使う相手
期限・納期期限が差し迫っております丁寧。上司・取引先向け。
締切直前ですやや切迫感あり。社内向け。
残り時間はわずかです客観的。フォーマルな場にも。
納期が迫っております丁寧で標準的な表現。
予算・金額予算の範囲内ですポジティブ。計画通りな印象。
採算ラインです交渉の最終ラインを示す。
これ以上の譲歩は困難です丁寧な断り。取引先向け。
上限予算となります制限を明確に伝える。
状況・進捗余裕がない状況です事実を客観的に報告。
瀬戸際です強い危機感。社内での共有に。
危うい状況ですリスクを共有し、対策を促す。
かなり切迫しております丁寧だが、強い危機感を伝える。

「状況」に「ご」をつけて「ご状況」←この敬語表現は正しい?

まとめ

「ギリギリ」という便利な言葉も、ビジネスシーンではより丁寧で的確な表現に言い換えることで、あなたの印象は大きく変わります。

状況や相手に合わせて言葉を選ぶことは、相手への配慮を示すだけでなく、ご自身の信頼性を高めることにもつながります。円滑なコミュニケーションは、仕事の成果を最大化するための重要なスキルです。

今回ご紹介した言い換え表現は、メールや会議、日々の報告など、様々な場面ですぐに活用できるものばかり。ぜひ明日からの業務に取り入れて、コミュニケーションの達人を目指してみてください。

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