ケンタッキーフライドチキン(KFC)のバーレルやパックを開けるときのワクワク感、たまりませんよね。でも、いざ食べてみると「今日のチキンは少しパサパサかも…」「なんだか骨が多くて食べにくいな」なんて、ちょっぴり残念な気持ちになった経験はありませんか。
実はそれ、チキンの「部位」による違いが原因かもしれません。
ケンタッキーのオリジナルチキンには5つの部位があり、それぞれ肉質やジューシーさ、食べやすさが全く異なります。この記事では、各部位の特徴から、一般的に「ハズレ」と言われがちな部位の真相、そして好みの部位をゲットするための注文のコツまで、余すところなく解説していきます。
ケンタッキーの部位は5種類!一覧比較表で特徴をチェック
ケンタッキーのオリジナルチキンは、1羽の鶏を9ピースにカットして作られており、その中からランダムに提供される部位は全部で5種類。まずは、それぞれの部位が持つ個性豊かな特徴を、比較表で見ていきましょう。
部位 | ジューシー度 | ボリューム | 食べやすさ | 特徴 |
---|---|---|---|---|
サイ (腰) | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | 最も人気。肉汁あふれるジューシーさと食べ応えが魅力。 |
ウイング (手羽) | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | コラーゲン豊富。手で持って食べやすく、プリプリ食感。 |
キール (胸) | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | 脂身が少なくヘルシー。骨がほとんどなく、しっとり柔らか。 |
リブ (あばら) | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | 骨は多いが、間の肉に旨味が凝縮。軟骨も楽しめる。 |
ドラム (脚) | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 定番の形。持ちやすく、子どもから大人まで大人気。 |
このように、部位によって魅力はさまざまです。こってりジューシーな気分のとき、あっさりヘルシーに楽しみたいときなど、気分に合わせて好みが分かれるのも面白いポイントですね。それでは、各部位の魅力をさらに深掘りしていきましょう。
脂身ジューシーで一番人気!「サイ(腰)」

ケンタッキーの部位の中で、不動の人気を誇るのが「サイ」。鶏の腰部分にあたり、もも肉の一部も含まれるため、とにかくジューシーで食べ応えは満点です。プリッとした弾力のある食感と、噛むたびにあふれ出す肉汁は、多くの人を虜にしています。
L字型の大きな骨が特徴で、骨の周りのお肉まで旨味がたっぷり。ボリュームがあるので、1つでもかなりの満足感を得られるでしょう。「とにかくジューシーなチキンが食べたい!」という日には、サイが入っていると「当たり!」と感じる方が多いようです。ただし、骨が少し複雑な形をしているため、初めての方は上手に食べるのに少しコツがいるかもしれません。まずは豪快にかぶりついて、肉の旨味を存分に味わってみてください。
コラーゲンたっぷり「ウイング(手羽)」

「ウイング」は、その名の通り鶏の手羽部分です。小ぶりながらも、皮と肉のバランスが絶妙で、肉質はプリッとしています。手羽先と手羽元、両方の美味しさを一度に楽しめるのが嬉しいポイント。皮の部分が多いため、パリパリとした食感と香ばしさを存分に楽しめます。
また、ウイングはコラーゲンが豊富な部位としても知られています。骨から出る旨味もしっかりと感じられ、通好みの味わいと言えるでしょう。手で持ちやすく、比較的食べやすい形状をしているため、手が汚れるのを気にせず気軽に楽しみたい方にもおすすめです。小さいからと侮るなかれ、旨味がギュッと凝縮された美味しさがウイングの魅力なのです。
あっさりヘルシーな胸肉「キール(胸)」

「キール」は、鶏の胸の部分にあたるお肉です。脂身が非常に少なく、高タンパクでヘルシーなのが最大の特徴。肉質はしっとりと柔らかく、パサパサしているというよりは、きめ細かく上品な食感です。ケンタッキーのチキンは好きだけど、脂っこいのは少し苦手…という方には、まさにうってつけの部位でしょう。
骨は中央に小さな軟骨があるだけで、ほとんどが可食部というのも嬉しいポイント。とても食べやすく、お子様やご年配の方にも安心です。あっさりとした味わいなので、サラダのトッピングにしたり、サンドイッチの具材にしたりと、アレンジして楽しむのにも向いています。ダイエット中だけど、どうしてもケンタッキーが食べたい!という罪悪感を、少しだけ軽くしてくれるかもしれません。
軟骨まで美味しい「リブ(あばら)」

あばらの骨が特徴的な「リブ」は、少し食べにくさを感じるかもしれませんが、実は隠れた魅力がたくさん詰まった部位です。骨の周りについているお肉は、旨味が強く、しっかりとした鶏肉の味を堪能できます。他の部位に比べて、ややあっさりとしていますが、キールほど淡白ではなく、程よいジューシーさも持ち合わせています。
そして、リブの最大の楽しみは、なんといっても「軟骨」。骨の先端についているコリコリとした食感の軟骨は、好きな人にはたまらないご馳走です。骨が多くて食べにくいと感じるかもしれませんが、その骨から出るダシが肉の味を一層引き立てています。しゃぶりつくようにして、骨の周りの旨味まで味わい尽くすのが、リブを最も美味しく食べるコツと言えるでしょう。
子どもにも大人気!持ちやすい「ドラム(脚)」

クリスマスの食卓を彩るチキンレッグでおなじみの「ドラム」は、鶏の脚の部分です。誰もが思い浮かべるチキンの形で、持ちやすく食べやすいことから、お子様から大人まで幅広い層に愛されています。肉質はしっかりとしていて、程よい弾力とジューシーさが楽しめます。
太い骨が1本通っているだけのシンプルな構造なので、手を汚さずスマートに食べられるのも人気の理由。衣のカリカリ感と、お肉のジューシーさのバランスが良く、まさに王道の美味しさです。どの部位が入っているか分からないパックを注文した際に、ドラムが入っているとホッとする方も多いのではないでしょうか。安定した美味しさと食べやすさを求めるなら、ドラムは間違いのない選択です。
ケンタッキーで「ハズレ」の部位はどれ?損しないための知識
インターネット上では、「ケンタッキー ハズレ部位」といったキーワードで検索されることがあります。しかし、結論から言うと、ケンタッキーに「ハズレ」の部位は存在しません。どの部位もそれぞれに違った美味しさや魅力を持っています。
ただ、個人の好みによっては「これはちょっと苦手かも…」と感じてしまう部位があるのも事実。ここでは、一般的に好みが分かれやすいとされる部位と、そう言われる理由について解説します。理由を知れば、きっとその部位の魅力にも気づけるはずです。
パサパサ感が苦手?「キール」がハズレと言われる理由
「ハズレ」という声が最も聞かれがちなのが、胸肉の「キール」です。その主な理由は、脂身が少なく、他の部位に比べてジューシーさに欠ける点にあるでしょう。肉汁あふれるジューシーなチキンを期待している方にとっては、キールのあっさりとした食感が「パサパサしている」「物足りない」と感じられてしまうのです。
しかし、見方を変えれば、これはキール最大の長所でもあります。低脂肪・高タンパクで非常にヘルシーなので、健康を気遣う方や、胃もたれしやすい方には最適。しっとりとした上品な味わいは、まさに「食べるサラダチキン」のような感覚です。こってりしたチキンが続いたときの、箸休め的な存在としても優秀。キールの魅力を知れば、むしろ「当たり」と感じるかもしれません。
食べる部分が少ない?「リブ」が敬遠されることも
あばら骨が特徴的な「リブ」も、キールと同様に好みが分かれやすい部位です。骨が多く、可食部が少ないように感じられるため、「なんだか損した気分になる」という声が聞かれます。確かに、サイやドラムのように、かぶりついてお肉を頬張る、という楽しみ方はしにくいかもしれません。
ですが、リブの真価は、骨の周りに凝縮された旨味にあります。骨が多いということは、それだけ骨から出る美味しいダシが肉に移っている証拠。しゃぶりつきながら食べることで、鶏肉本来の濃厚な味わいを最も深く感じられる部位なのです。また、先端の軟骨のコリコリとした食感も、他の部位にはない楽しみ。食べにくさの先にある、通好みの美味しさをぜひ発見してみてください。
部位は選べる?ケンタッキーで好みのチキンを注文する方法
ここまで読んで、「じゃあ、次からは好きな部位だけ注文したい!」と思った方も多いでしょう。ここでは、ケンタッキーで部位を指定して注文できるのか、その方法について解説します。
原則は部位指定NGだが、対応してもらえる場合も
ケンタッキーフライドチキンの公式FAQでは、以下のように記されています。
当社のオリジナルチキンは1羽の鶏を5種類に分けて9個にカットしており、それらの部位を肉質や形状、大きさなどなるべく偏ることなくご提供できるよう、単品・セット・パック・バーレルのいずれの場合でも購入個数に応じてお客さまに公平に商品をご提供できるよう、共通の数通りの組み合わせを決めさせていただいております。
店舗は、在庫状況に応じて組み合わせを判断し提供いたしております。
部位のご指定につきましては、原則的にはご容赦いただいておりますが、ご購入時に店舗従業員へご相談いただけますと幸いです。
但し、店舗の状況により、ご提供までにお時間をいただく場合や、ご希望に沿えない場合もございますことご了承くださいますようお願い申し上げます。
要約すると、「原則は遠慮してもらってるけど、状況によっては対応できる場合もあるかも。必ずできるとは限らないからね!」といったニュアンスですね。
店舗の忙しさや在庫状況、そして店員さんの裁量によっては、リクエストに応じてもらえるケースもゼロではないです。「もし可能であれば〜」と、あくまで丁寧にお願いしてみる価値はあるかもしれません。特に、空いている時間帯を狙うと、希望が通りやすいという声もあります。
ケンタッキーの部位指定はできる?頼み方のコツと注意点を徹底解説!
「〇〇抜きで」とお願いするのはアリ?
「この部位だけはどうしても苦手…」という場合は、「〇〇(苦手な部位)を抜いてもらうことは可能ですか?」とお願いしてみるのも一つの手です。例えば、「キール(胸肉)だけは入れないでいただけますか?」といった形です。
特定の部位を指定するよりも、「抜いてもらう」というリクエストの方が、店舗側もピースの組み合わせを調整しやすいため、比較的応じてもらいやすい傾向にあります。もちろん、これも100%ではありませんが、苦手な部位を避けるための有効な方法と言えるでしょう。ダメ元で、一度丁寧に相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ:部位を知ればケンタッキーがもっと美味しくなる!
今回は、ケンタッキーフライドチキンの5つの部位について、それぞれの特徴や魅力、そして注文のコツを詳しく解説しました。
- サイ: ジューシーさとボリュームを求めるならコレ!
- ウイング: 旨味凝縮でコラーゲンたっぷり。
- キール: ヘルシーであっさりした味わいが魅力。
- リブ: 骨の周りの旨味と軟骨が楽しめる通好み。
- ドラム: 持ちやすくて食べやすい王道の美味しさ。
これまで何気なく食べていたチキンも、部位ごとの個性を知ることで、味わいがより一層深く感じられるようになったのではないでしょうか。「ハズレ」と言われがちな部位も、実はその人に合った素晴らしい魅力を持っています。
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