知らない番号から着信があると、少しドキッとしますよね。
「誰からの電話だろう?」「重要な連絡かもしれないし、でも怪しい電話だったらどうしよう…」と、どう対応すべきか迷う方は少なくありません。
セールスの電話や、場合によっては詐欺などの悪質なケースも考えられます。
そこでこの記事では、知らない番号からの電話の正体から、安全な対処法、しつこい迷惑電話を撃退する方法まで、分かりやすく解説していきます。
知らない番号からの電話、その正体は?考えられる4つの可能性
まず、知らない番号から電話がかかってくる主な理由を知っておきましょう。
相手の目的が分かれば、冷静に対処しやすくなります。
主に以下の4つのパターンが考えられます。
セールスや勧誘の電話
最も多いのが、商品やサービスを売り込むためのセールス・勧誘電話です。
不動産投資、保険、通信回線など、様々なジャンルの営業電話が考えられます。
どこかであなたの電話番号がリスト化され、それをもとに電話をかけてきているのです。
興味がなければ、はっきりと断ることが大切になります。
宅配業者や公共機関からの重要な連絡
宅配便のドライバーが配達先の確認で電話してきたり、契約しているサービスの会社や、役所・警察など公共機関からの事務的な連絡である可能性もあります。
心当たりがある場合は、無視してしまうと重要な要件を聞き逃すことにもなりかねません。
この見極めが難しいところですよね。
友人・知人が番号を変えたケース
スマートフォンの機種変更などで、友人や知人の電話番号が変わったという可能性も考えられます。
この場合、相手はあなたのことを知っているため、電話に出ないと関係に影響が出るかもしれません。
ただ、最近はLINEやSNSで事前に連絡をくれることが多いため、可能性としては低いでしょう。
詐欺や悪質業者を目的とした迷惑電話
最も注意すべきなのが、詐欺や悪質な勧誘を目的とした電話です。
「有料サイトの未納料金がある」といった架空請求詐欺や、個人情報を聞き出そうとする特殊詐欺などが典型例です。
一度でも応答してしまうと、「ターゲットリスト」に登録され、さらに迷惑電話が増える原因にもなります。
知らない番号からの電話、出ても大丈夫?基本は「出ない」が正解
知らない番号からの電話への最も安全な対処法は、「基本的には出ない」ということです。
なぜなら、重要な連絡であれば留守番電話にメッセージを残したり、別の方法で連絡してきたりするはずだからです。
電話に出ることのリスクを理解しておきましょう。
電話に出ること自体のリスクは低い
「電話に出ただけで高額な料金を請求されるのでは?」と心配する方もいますが、現在の日本の電話の仕組みでは、電話に出た側が通話料を負担することはありません。
ただ応答しただけで、直接的な金銭被害に遭うリスクは極めて低いと言えます。
しかし、安心するのはまだ早いです。
注意!会話から個人情報を引き出される危険性
電話に出てしまうことの最大のリスクは、巧みな話術で個人情報を引き出されたり、詐欺のターゲットにされたりすることです。
相手は、あなたが実在する人物で、電話番号が現在使われていることを確認できます。
その結果、「営業リスト」や「ターゲットリスト」に登録され、迷惑電話がさらに増える可能性があります。
迷惑電話が急に増えた?うざい着信の5つの理由と今すぐできる対策を徹底解説
【要注意】国際電話はワン切り詐欺の可能性も
「+」から始まる番号は国際電話です。
特に「+1」や「+44」など、見慣れない国番号からの着信には絶対にかけ直さないでください。
これは、高額な通話料が発生する番号にかけ直させることを目的とした「国際ワン切り詐欺」の可能性が非常に高いです。
着信履歴が残っていても、絶対に折り返してはいけません。
着信があったらまず実践!知らない電話番号の正体を調べる方法
電話には出なかったけれど、「誰からの電話か気になる…」という場合も多いでしょう。
そんなときは、電話をかけ直す前に、以下の方法で相手の正体を調べてみてください。
安全に発信元を特定できる可能性があります。
インターネットで電話番号を検索する
最も手軽で基本的な方法が、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで電話番号をそのまま入力して検索することです。
もし相手が企業や公的機関であれば、公式サイトが検索結果に表示されます。
また、多くの人が迷惑電話として報告している番号であれば、注意喚起サイトや口コミが見つかるでしょう。
電話番号検索サイトやアプリを活用する
迷惑電話の情報を専門に集めたデータベースサイトや、発信元を自動で識別してくれるスマートフォンアプリも非常に有効です。
これらのサービスを使えば、かかってきた電話番号が過去に迷惑電話として報告されているかどうかを簡単に確認できます。
代表的なアプリには「Whoscall」などがあります。
SNSで検索してみる(LINE、Facebookなど)
LINEやFacebookなどのSNSには、電話番号で友達を検索する機能があります。
もし相手がSNSにあなたの知らない番号を登録していて、かつ「友達への追加を許可」している場合、プロフィールが表示されることがあります。
個人からの電話だと思われる場合に試してみる価値はあるでしょう。
しつこい迷惑電話を撃退!今すぐできる4つのおすすめ対策
一度かかってきた迷惑電話は、その後も繰り返し着信があるかもしれません。
安心して過ごすために、しつこい電話を根本から断ち切るための具体的な対策を4つご紹介します。
ご自身の状況に合わせて、最適な方法を試してみてください。
スマホの機能で着信を拒否する
最も簡単な対策は、お使いのスマートフォンに標準搭載されている着信拒否機能を使うことです。
iPhoneでもAndroidでも、着信履歴から特定の番号を選んで、数回タップするだけで簡単にブロックできます。
一度設定すれば、その番号からの電話は二度と鳴らなくなります。
ただし、非通知設定の電話は拒否できない場合があるので注意が必要です。
キャリアの迷惑電話ブロックサービスを利用する
各携帯キャリアが提供している迷惑電話対策サービスも非常に有効です。
月額料金がかかる場合もありますが、非通知の電話をまとめて拒否したり、キャリアが持つ迷惑電話リストに基づいて自動でブロックしてくれたりする高機能なものもあります。
キャリア | サービス名 | 月額料金(税込) | 特徴 |
---|---|---|---|
NTTドコモ | 迷惑電話ストップサービス | 無料 | 登録した最大30件の番号からの着信を拒否。非通知も可。 |
au | 迷惑電話撃退サービス | 110円 | 最後に着信した番号を拒否登録。ガイダンスで応答する。 |
ソフトバンク | ナンバーブロック | 110円 | 指定した最大30件の番号からの着信・SMSを拒否。 |
楽天モバイル | 着信拒否設定 | 無料 | 特定の番号や非通知着信を拒否。 |
迷惑電話対策アプリを導入する
より高度な対策をしたい方には、専用のスマートフォンアプリの導入がおすすめです。
膨大なデータベースをもとに、かかってきた瞬間に迷惑電話かどうかを自動で判別し、画面に表示してくれます。
中には、危険な電話を自動でブロックしてくれる機能を備えたアプリもあります。
設定も簡単で、多くのユーザーに利用されています。
最終手段は警察や専門機関に相談
脅迫めいた内容や、あまりにも執拗で身の危険を感じるような悪質な電話の場合は、一人で抱え込まずに警察に相談しましょう。
緊急性が低い場合は、警察相談専用電話「#9110」に電話すれば、専門の相談員が対応してくれます。
証拠として、着信日時や会話の内容などを記録しておくと、相談がスムーズに進みます。
まとめ:知らない番号には「出ない・調べる・安易にかけ直さない」を徹底しよう
知らない番号からの電話への対応について解説しました。
最後に、最も重要な3つの原則を覚えておきましょう。
- 出ない: まずは応答せず、留守電や他の連絡手段を待つ。
- 調べる: かけ直す前に、ネット検索などで相手の正体を必ず調べる。
- 安易にかけ直さない: 安全が確認できない限り、特に国際電話には絶対かけ直さない。
この3つを徹底するだけで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。
そして、しつこい迷惑電話には、スマートフォンの機能やキャリアのサービス、アプリなどを活用して、着信しないように設定するのが賢明です。
冷静に、そして正しく対処して、ご自身の安全を守ってください。
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