「非通知」でかかってくる電話、気味が悪いし、どう対応すればいいか悩みますよね。
「もしかしたら大事な用件かも…」と不安に思う方もいるかもしれませんが、基本的には非通知の電話は無視しても問題ありません。
この記事では、なぜ非通知で電話がかかってくるのか、その目的や危険性、そして今日からすぐに実践できるキャリア別・スマホ別の拒否設定方法を分かりやすく解説します。
しつこい非通知着信に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
なぜ非通知で電話がかかってくるの?その目的とは
非通知で電話をかけてくる背景には、いくつかの目的が考えられます。大半は迷惑電話ですが、中には重要な連絡である可能性もゼロではありません。
いたずらや嫌がらせ目的のケース
最も多いのが、単純ないたずらや特定の個人に対する嫌がらせです。発信者情報を隠せるため、このような目的で非通知設定が悪用されることがあります。
特に、無言電話やワン切りなどが繰り返される場合は、嫌がらせの可能性が高いでしょう。相手にせず、着信拒否設定をするのが賢明な判断です。
営業や勧誘目的のケース
一部の営業電話や勧誘も、非通知でかかってくることがあります。
マニュアル化されたリストへ次々に電話をかけているため、相手が電話に出やすいように番号を隠しているのです。
たとえ出てしまったとしても、興味がなければハッキリと断り、すぐに電話を切るようにしましょう。
公的機関や病院からの連絡の可能性も
警察や役所といった公的機関、または病院などが、個人情報保護の観点から非通知で連絡してくるケースも稀にあります。
ただし、その場合は留守番電話にメッセージを残してくれることがほとんどです。
もし、心当たりがある場合は、一度電話には出ずに、留守番電話のメッセージを確認してから、担当の部署へかけ直すと安全です。
非通知の電話、出るとどうなる?危険性はある?
非通知の電話に出てしまった場合、ただちに個人情報が抜き取られるといった直接的な危険性は低いですが、いくつかのリスクが考えられます。
個人情報が漏れるリスクは低い
「電話に出ただけで、住所や名前がバレてしまうのでは?」と心配するかもしれませんが、通話だけで個人情報が特定されることはありません。
しかし、会話の中からうっかり名前や家族構成などを話してしまうと、それが悪用される危険性があります。
知らない相手には、自分の情報を話さないように注意してください。
着信に応答することで「使われている番号」だと認識される
非通知電話に出てしまうことの最大のリスクは、その電話番号が「現在使われている」と相手に教えてしまうことです。
これにより、あなたの電話番号がアクティブなリストに登録され、別の営業電話や詐欺電話がかかってくる可能性が高まります。
安易に応答しないことが、さらなる迷惑電話を防ぐ第一歩です。
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不安を煽る悪質な詐欺に注意
電話に出た後、相手が「有料サイトの未納料金がある」「還付金がある」などと言って、言葉巧みにお金をだまし取ろうとする詐欺の可能性があります。
非通知という匿名性を利用している時点で、まともな要件である可能性は低いです。
少しでも怪しいと感じたら、すぐに電話を切り、相手にしないようにしましょう。
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【キャリア別】非通知の着信を拒否する設定方法
大手通信キャリアでは、非通知の着信を自動で拒否してくれる無料サービスを提供しています。申し込みも不要で、簡単なダイヤル操作だけですぐに利用できます。
キャリア | サービス名 | 料金 | 申込 | 設定方法 |
---|---|---|---|---|
NTTドコモ | 番号通知お願いサービス | 無料 | 不要 | 148 に発信後、1 をダイヤル |
au | 番号通知リクエストサービス | 無料 | 不要 | 1481 に発信 |
ソフトバンク | ナンバーブロック | 月額110円 | 必要 | 144に発信してガイダンスに従う |
楽天モバイル | サービス提供なし | – | – | スマホ本体での設定が必要 |
NTTドコモの「番号通知お願いサービス」
ドコモユーザーは、「148」に電話をかけ、音声ガイダンスに従って「1」をダイヤルするだけで設定が完了します。
設定を解除したい場合は、同様に「148」へ発信後、「0」をダイヤルします。
この設定をすると、非通知でかけてきた相手に「電話番号を通知しておかけ直しください」というアナウンスが流れ、着信をブロックしてくれます。
auの「番号通知リクエストサービス」
auユーザーは、「1481」へ発信するだけで設定が完了します。とても簡単ですね。
解除する場合は「1480」へ発信します。
設定後の動作はドコモと同様で、相手に番号通知を促すアナウンスが流れた後、自動的に通話が終了します。
ソフトバンクの「ナンバーブロック」
ソフトバンクでは、他の大手キャリアのような無料の非通知拒否サービスは提供されておらず、代わりに「ナンバーブロック」(月額110円)という有料オプションを利用する必要があります。
このサービスは事前にMy SoftBankから申し込みが必要で、「144」に電話をかけてガイダンスに従って操作します。
ただし、すべての非通知電話を一括で拒否するサービスではなく、個別に番号を登録する方式のため、ソフトバンクユーザーはスマートフォン本体の機能を使った対策の方が実用的です。
楽天モバイルや格安SIMの場合
楽天モバイルや多くの格安SIMでは、キャリア独自の非通知拒否サービスが提供されていません。
そのため、次に紹介するスマートフォン本体の機能を使って、着信を拒否する必要があります。
【スマホ本体】非通知設定で着信を拒否する方法
キャリアのサービスが使えない場合でも、iPhoneやAndroidスマホ本体の機能で非通知着信を対策できます。
iPhoneでの設定手順
iPhoneには、知らない人からの着信をまとめて消音する機能があります。
- 「設定」アプリを開く
- 「電話」をタップ
- 「不明な発信者を消音」をタップし、オンにする
この設定をすると、連絡先に登録していない番号や、最近発信したことのない番号からの着信は、呼び出し音が鳴らなくなります。
着信自体は「履歴」に残るため、後から確認することも可能です。
ただし、非通知だけでなく、お店の予約確認など登録外の番号からの電話もすべて消音される点には注意が必要です。
Androidでの設定手順
Androidは機種によって操作方法が多少異なりますが、おおむね通話アプリの設定から変更できます。
- 標準の「電話」アプリを開く
- 右上のメニュー(︙など)から「設定」を開く
- 「通話のブロック」や「ブロック中の電話番号」といった項目をタップ
- 「非通知」や「不明な発信者」のスイッチをオンにする
この設定により、非通知設定の番号からの着信をブロックできます。
お使いの機種で設定項目が見つからない場合は、「(機種名) 非通知 拒否」などで検索してみてください。
しつこい嫌がらせは警察に相談しよう
着信拒否設定をしても、手を変え品を変え嫌がらせの連絡が来るなど、悪質なケースに発展した場合は、一人で抱え込まずに専門機関へ相談しましょう。
警察相談専用電話「#9110」に電話すれば、ストーカーや嫌がらせといった、緊急ではないけれど警察に相談したい内容について、専門の相談員が対応してくれます。
証拠として、着信履歴のスクリーンショットや、もし通話してしまった場合は内容のメモなどを残しておくと、相談がスムーズに進みます。
身の危険を感じる前に、早めに相談することが大切です。
まとめ
今回は、非通知でかかってくる電話の目的と、その対処法について詳しく解説しました。
- 非通知電話の多くは、いたずらや営業目的
- 応答すると「使われている番号」と認識され、迷惑電話が増えるリスクがある
- ドコモは「148→1」、auは「1481」で無料の非通知拒否サービスが利用可能
- ソフトバンクは有料オプション「ナンバーブロック」(月額110円)が必要
- 楽天モバイルや格安SIM、実用性を重視するならスマホ本体の機能で対策
- 悪質な嫌がらせは、警察相談窓口「#9110」へ
非通知の電話は、基本的には無視して問題ありません。この記事で紹介した設定を活用して、迷惑な着信をシャットアウトし、安心してスマホを使える環境を整えましょう。
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