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パスポート写真の前髪はどこまでOK?触覚や輪郭の規定を徹底解説!

パスポート写真の前髪はどこまでOK?触覚や輪郭の規定を徹底解説! 旅行・観光

「パスポートの申請、写真の準備はOK?」

5年、10年と長く使い続けるパスポート。どうせなら、納得のいく写真を使いたいですよね。

しかし、パスポート写真には国際的なルールがあり、特に前髪や顔の輪郭については「どこまでが許容範囲なの?」と悩む方が少なくありません。

せっかく撮った写真が規格外で再提出…なんて事態は避けたいもの。

この記事では、2025年現在の最新情報に基づき、パスポート写真の規定、特に間違いやすい前髪や顔の輪郭のポイントを、OK・NG例を交えながら分かりやすく解説します。

これを読めば、もう写真の撮り方で迷うことはありません。

パスポート写真で最も重要な「顔の識別」と寸法規定

パスポート写真の大前提として「本人確認が容易にできること」が国際的に定められています。渡航先の出入国審査などで、写真とあなた本人を見比べて、スムーズに同一人物だと判断できなければなりません。

このため、目・鼻・口といった顔の重要なパーツはもちろん、顔の輪郭がはっきりと写っている必要があります。髪の毛がこれらのパーツや輪郭を隠してしまうと、個人識別の妨げになると判断され、写真が受理されない可能性があるのです。

また、写真自体のサイズだけでなく、顔の寸法にも細かい規定があります。

出典:パスポート申請用写真の規格(令和7年3月3日更新)|外務省
  • 顔の寸法:頭頂からあごまでが32mm~36mm34 ±2mm)
  • 目元が髪の毛、マスク、眼鏡のフレーム、前髪などで隠れていないこと
  • 顔の輪郭が髪の毛などで隠れていないこと
  • サングラス、カラーコンタクトレンズ(ディファインコンタクト含む)を装着していないこと

つまり、「平常の顔貌と著しく異ならない」ことが何よりも大切。

おしゃれをしたい気持ちは分かりますが、パスポート写真はあくまで「証明写真」であるということを念頭に置いておきましょう。

【前髪のOK・NG例】パスポート写真の規定をパターン別に解説

多くの方が悩むのが前髪の扱いです。ここでは、どんな前髪がOKで、どんな前髪がNGになりやすいのかを具体的に解説します。

OKな前髪:眉や目がしっかり見えるスタイル

前髪があること自体は、決してNGではありません。大切なのは、両方の眉と目が髪で隠れていないことです。

例えば、眉毛の上で前髪をそろえたり、シースルーバングのように薄い前髪で眉や目の存在がはっきり確認できたりすれば問題ありません。

長い前髪の場合は、撮影の時だけ横に流したり、ヘアピンで留めたりして、眉と目がしっかり見えるように工夫しましょう。ただし、ヘアピンを使う場合は、光が反射しないような、なるべく小さく黒いものを選ぶのがおすすめです。

あくまで顔のパーツを隠さないことが目的なので、完全に「おでこ」を出す必要はありません。眉毛のラインが基準になると覚えておくと分かりやすいかもしれませんね。

NGな前髪:目や眉、輪郭が隠れるスタイル

一方で、以下のような前髪はNGと判断される可能性が非常に高いです。

  • 目が隠れるほど長い前髪
  • 眉毛が完全に隠れてしまう重たい前髪
  • 顔の輪郭(エラや頬骨など)が分からなくなるほどサイドの髪を下ろしているスタイル

特に注意したいのが、髪の毛の「影」です。前髪が目にかかっていなくても、照明によって目に濃い影が落ちてしまうと、目の形が認識しづらくなり規格外と見なされることがあります。

写真館で撮影する場合はプロのカメラマンが照明を調整してくれますが、スピード写真機などで自撮りする場合は、影ができないように注意を払いましょう。

「触覚」や「後れ毛」は顔の輪郭を隠さなければOK

ヘアアレンジで人気の「触覚」や「後れ毛」ですが、パスポート写真では注意が必要です。

外務省の公式資料で「触覚」自体に明確な言及はありませんが、顔の輪郭を隠さない程度の細い毛束であれば、認められることが多いというのが一般的な解釈です。

しかし、その毛束が太すぎて頬やエラの一部を隠してしまったり、複数本あって輪郭線が分かりにくくなったりすると、NGになる可能性があります。

どこまでがOKかの判断は、申請を受け付ける窓口の担当者によって若干異なる場合もあるため、少しでも不安な方は、撮影時だけは触覚や後れ毛も耳にかけるか、ピンで留めておくのが最も確実です。

「このくらいなら大丈夫だろう」という自己判断は避け、誰が見ても顔全体がはっきり分かる状態を心がけましょう。

顔の輪郭はどこまで出すべき?髪で隠す場合の注意点

前髪と並んで重要なのが、顔の輪郭です。小顔効果を狙ってサイドの髪で輪郭を隠したくなりますが、これもやりすぎは禁物です。

パスポート写真の規定では、顔の輪郭が明確に分かることが求められています。これは、耳の前の「もみあげ」部分から、エラ、あごの先までのラインがしっかり写っている必要があるということです。

例えば、ボブヘアやロングヘアの方が、サイドの髪をまっすぐ下ろして頬骨やエラを完全に隠してしまうと、顔の形が正しく認識できずNGとなります。髪が顔にかからないよう、撮影時は両サイドの髪を耳にかけるのが最も安全な方法です。

どうしても耳を出すのに抵抗がある方もいるかもしれませんが、パスポートは国際的な身分証明書です。出入国審査で余計な疑いをかけられないためにも、規定に沿った写真を用意することが大切ですよ。髪型で個性を出すのは、旅行先で楽しみましょう。

前髪以外も要注意!パスポート写真のよくあるQ&A

最後に、前髪や輪郭以外でよくある質問をQ&A形式でまとめました。細かい点ですが、これらも写真が受理されるかどうかの重要なポイントになります。

Q
カラコンやディファインコンタクトはOK?
A

結論、NGです。外務省の公式サイトでも、カラーコンタクトや瞳の輪郭を強調するディファインコンタクトレンズは使用しないよう明確に禁止されています。
参考:旅券(パスポート)用写真についてのお知らせ(PDF)|外務省

瞳の色や大きさは、個人を識別する上で非常に重要な要素です。これらのコンタクトレンズを装着していると、平常の顔貌と著しく異なると判断され、写真の撮り直しを求められます。

普段から使用している方も、撮影の時だけは必ず外してください。クリアタイプの通常のコンタクトレンズであれば、装着したままで問題ありません。

Q
服装やアクセサリーにルールはある?
A

服装に厳密な指定はありませんが、顔や首の輪郭が隠れる服装は避けるのが無難です。

例えば、タートルネックやハイネック、フード付きのパーカーなどは、首やあごのラインが見えにくくなるため推奨されません。撮影時は、首元がすっきりしたクルーネックやVネックのトップスを選ぶと良いでしょう。

また、ピアスやネックレスなどのアクセサリー類は、光が反射して撮影の妨げになったり、顔の一部にかかったりしない限りは、基本的には着けていても大丈夫です。ただし、あまりに大ぶりで華美なものは避け、小ぶりでシンプルなものにしておくのが安心です。

Q
写真館とスピード写真、どっちがいい?
A

どちらで撮影しても規定を満たしていれば問題ありませんが、それぞれにメリット・デメリットがあります。自分に合った方法を選びましょう。

比較項目写真館・スタジオスピード写真機
料金の目安2,000円〜5,000円程度800円〜1,200円程度
品質高品質。プロが照明や表情を調整機種によるが、一般的に画質は劣る
手軽さ予約が必要な場合が多い予約不要で短時間で撮影可能
アドバイスパスポート規定に沿ったアドバイスをもらえるすべて自己判断
再撮保証不受理の場合、無料で再撮影できる保証がある店舗も多い基本的になし(自己責任)
おすすめな人規定に不安がある方、高品質な写真を使いたい方とにかく安く早く済ませたい方、規定を熟知している方

パスポート写真の規定に少しでも不安がある方や、申請で失敗したくない方は、写真館での撮影を強くおすすめします。

プロのカメラマンが、規定をクリアしつつ、あなたの表情が最も良く見えるように撮影してくれます。料金は少し高くなりますが、再提出の手間や時間を考えれば、結果的に安心でお得と言えるかもしれません。

これで安心!自信を持ってパスポート写真を撮りに行こう

パスポート写真のルール、特に前髪や顔の輪郭に関するポイントをご理解いただけたでしょうか。

  • 基本は「目・眉・輪郭」を髪で隠さないこと
  • 顔の寸法は頭頂からあごまで32mm~36mm
  • 「触覚」や「後れ毛」は輪郭を隠さなければOK
  • カラコンやディファインはNG
  • 不安な方は写真館で撮るのが確実

これらのポイントさえ押さえておけば、写真が受理されないという事態はまず避けられます。

これから何年も使い続ける大切なパスポートです。規定を守りつつ、あなたらしい自然な表情で、納得のいく一枚を撮影してくださいね。

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