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+979からの不審な電話の正体と対処法【これって詐欺?】

+979からの不審な電話の正体と対処法【これって詐欺?】 生活の知恵

「+979から始まる、見慣れない番号から電話がかかってきた…」

身に覚えのない国際電話の着信に、不安を感じていませんか?ワン切りだったり、留守電にメッセージがなかったりすると、余計に気味が悪いものです。

「どこの国からの電話だろう?」

「うっかり、かけ直しても大丈夫?」

「もし詐欺だったらどうしよう…」

この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消します。「+979」の正体から、詐欺の目的、万が一出てしまった・かけ直してしまった場合の具体的な対処法、そして今後の予防策まで、分かりやすく解説します。

この記事を読めば、不審な国際電話に冷静に対処できるようになります。

+979はどこの国?驚きの事実とカラクリ

「+979」という番号から着信があると、まず「どこの国だろう?」と考えるのが自然です。しかし、驚くことに、国番号「979」は、世界のどの国・地域にも割り当てられていません。

国際電話をかける際は、最初に「+(プラス記号)」と「国番号」をダイヤルします。例えば、アメリカなら「+1」、韓国なら「+82」といった具合です。この国番号は、国際電気通信連合(ITU)という専門機関によって管理されています。

では、なぜ存在しないはずの番号から電話がかかってくるのでしょうか。

そのカラクリは、IP電話などのインターネット技術を悪用した「番号偽装」にあります。特殊なサービスを使えば、発信元の電話番号を実際とは異なる番号に見せかけることが可能です。

つまり、「+979」からの着信は、発信者が意図的に正体を隠しているサインであり、通常の国際電話ではないことを意味します。そのため、安易に応答したり、かけ直したりするのは非常に危険なのです。

参考:電気通信番号指定状況(総務省)

なぜ電話をかけてくる?国際電話詐欺の目的と巧妙な手口

存在しないはずの「+979」から電話をかけてくる目的は、一体何なのでしょうか。そのほとんどは、あなたを騙してお金や個人情報を盗もうとする詐欺です。ここでは、代表的な手口を2つ紹介します。

一つ目は、高額な通話料を狙った「国際ワン切り詐欺(国際コールバック詐欺)」です。

これは、わざとワン切りで着信履歴を残し、相手がかけ直してくるのを待つ手口です。もし、あなたが「+979」にかけ直してしまうと、非常に高額な通話料金が設定された特殊な電話サービスに接続されてしまいます。通話を長引かせるために、自動音声で無意味な案内を流したり、わざと保留音を続けたりするケースも少なくありません。気づいた頃には、法外な通話料が請求されることになるでしょう。

二つ目は、あなたの個人情報を狙う手口です。

電話に出たり、かけ直したりすることで、「この電話番号は現在使われている」という情報を詐欺グループに教えてしまうことになります。こうして集められた電話番号リストは、別の詐欺や悪質な勧誘に利用される可能性があります。自動音声ガイダンスで「未納料金があります」などと不安を煽り、偽のウェブサイトへ誘導して個人情報やクレジットカード情報を入力させようとするフィッシング詐欺も、その一例です。

もし出てしまった・かけ直してしまった時の冷静な対処法

「つい電話に出てしまった」「気になってかけ直してしまった」という場合でも、慌てる必要はありません。落ち着いて、以下の対処法を実践してください。

【電話に出てしまった場合】

  • すぐに電話を切る: 何か話してきても、相手にせずすぐに通話を終了させましょう。日本語で話しかけてきても、決して信用してはいけません。
  • 個人情報は絶対に言わない: 氏名、住所、生年月日、勤務先など、あなたの情報を一切伝えないでください。
  • 指示に従わない: 「このURLをクリックしてください」「アプリをインストールしてください」といった指示には、絶対に従わないようにしましょう。

【かけ直してしまった場合】

  • 気づいた時点ですぐに切る: 相手に繋がったと分かったら、一秒でも早く通話を切断することが重要です。
  • 携帯電話の利用明細を確認する: 後日、携帯電話会社から高額な請求が来ていないか、必ず利用明細を確認してください。
  • 携帯電話会社に相談する: 身に覚えのない高額な請求があった場合は、すぐに契約している携帯電話会社に連絡し、事情を説明して相談しましょう。

もし、金銭的な被害に遭ってしまったり、個人情報を伝えてしまって不安な場合は、一人で抱え込まずに専門機関に相談することが大切です。

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今後の被害を防ぐために。自分でできる4つの予防策

不審な国際電話による被害を未然に防ぐためには、日頃からの対策が重要です。今日からすぐに実践できる4つの予防策を紹介します。

1. 知らない国際電話には出ない・かけ直さない
これが最もシンプルで効果的な対策です。海外に知り合いがいない限り、心当たりのない国際電話番号からかかってくる用件は、まずありません。「+」から始まる見慣れない番号は、詐欺を疑い、完全に無視を徹底しましょう。

2. 着信拒否設定を活用する
お使いのスマートフォンには、特定の番号からの着信を拒否する機能があります。しつこくかかってくる場合は、着信拒否リストに登録してしまいましょう。

3. 留守番電話サービスをONにしておく
本当に用件がある相手なら、留守番電話にメッセージを残すはずです。メッセージがないワン切り電話は、詐欺の可能性が高いと判断できます。

4. 国際電話の発信を制限するサービスを利用する
誤ってかけ直してしまうのを防ぐために、各携帯電話会社が提供している「国際電話発信停止サービス」を利用するのも有効な手段です。多くは無料で利用できますので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。

キャリア名サービス名(例)料金申込方法
NTTドコモ国際電話・国際SMS利用停止目安額無料My docomo, 電話, ドコモショップ
au国際電話サービス利用休止無料My au, 電話, au Style/auショップ
ソフトバンク国際電話の発信規制無料My SoftBank, 電話, ソフトバンクショップ
楽天モバイル国際通話の利用停止無料my 楽天モバイル(アプリ/Web)
※サービス内容や申込方法は変更される場合があります。詳細は各キャリアの公式サイトをご確認ください。

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まとめ:+979からの電話は無視が一番!冷静な対応を心がけよう

今回は、「+979」から始まる不審な電話の正体と対処法について解説しました。

  • 「+979」はどの国にも割り当てられていない、偽装された番号
  • 目的は高額な通話料や個人情報を狙った詐欺がほとんど
  • 対処法は「出ない・かけ直さない」を徹底すること
  • 万が一出てしまっても、すぐに切り、何もしゃべらないことが重要
  • 今後のために、着信拒否や国際電話の発信停止サービスが有効

見慣れない番号からの着信は不安になるものですが、その正体と手口を知っていれば、冷静に対処できます。この記事で紹介した予防策を実践し、詐欺被害からご自身の身を守ってください。

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