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「+839」から始まる電話番号の正体は?危険性や対処法を解説【国番号ではありません】

「+839」から始まる電話番号の正体は?危険性や対処法を解説【国番号ではありません】 生活の知恵

「+839」から始まる、見慣れない番号からの着信に、戸惑いや不安を感じていませんか。まず結論からお伝えすると、「+839」は、世界のどの国にも割り当てられていない、存在しない国番号です。

国際電話の番号は、国際電気通信連合(ITU)という専門機関によって各国に割り当てられています。例えば、日本は「+81」、アメリカは「+1」といった具合です。しかし、総務省が公開している国番号リストをはじめ、公式な情報源のどこにも「+839」という番号は見当たりません。

では、その正体は一体何なのでしょうか。考えられる可能性は大きく分けて2つあります。一つは、国際的な詐欺グループが悪用している架空の番号であるケース。もう一つは、ごく稀なケースですが、特定の衛星電話サービスや特殊な通信網で使われている可能性です。しかし、現状では「+839」からの着信の多くが、詐欺を目的とした迷惑電話であるとの報告が多数を占めています。そのため、この番号からの着信には細心の注意を払う必要があります。いずれにせよ、一般的な国際電話ではないと認識しておくことが重要です。

参考:電気通信番号指定状況(総務省)

+839の電話は詐欺?考えられる目的と危険性

「+839」が存在しない国番号である以上、その着信の多くは詐欺や悪質な目的を持っていると考えるのが自然です。相手の目的を理解することで、より冷静に対処できるようになります。

考えられる主な目的は、高額な通話料を発生させる国際ワン切り詐欺(国際コールバック詐欺)」です。この手口は、わざと着信履歴を残すだけで電話を切り、相手からの折り返しを待つというもの。不安に思った受信者が折り返してしまうと、非常に高額な通話料が請求される仕組みです。通話料の一部がキックバックとして詐欺グループの収益になるため、このような手口が後を絶ちません。

また、電話に出てしまった場合に、自動音声や片言の日本語で個人情報を聞き出そうとするフィッシング詐欺の可能性も考えられます。「未払いの料金があります」「重要な荷物をお届けします」といった口実で、氏名や住所、クレジットカード情報などを巧みに聞き出そうとします。さらに、着信と同時に、偽サイトへ誘導するURLが記載されたSMS(ショートメッセージ)が送られてくるケースも報告されています。これらの目的と危険性を下の表にまとめました。

着信パターン考えられる目的伴う危険性
ワン切り(着信後すぐ切れる)国際コールバック詐欺折り返しかけることによる高額な通話料の発生
自動音声や録音音声フィッシング詐欺個人情報や金融情報の漏洩
SMSの同時送信偽サイトへの誘導ウイルス感染、個人情報の抜き取り

心当たりがない限り、これらの電話は極めて危険性が高いと判断し、慎重に行動することが求められます。

+839からの電話への正しい対処法【無視が基本】

もし「+839」から始まる番号から着信があった場合、どのように対応するのが正解なのでしょうか。最も安全で効果的な対処法は「徹底的に無視すること」です。

基本は無視!絶対にしてはいけないこと

相手は、あなたが何らかの反応をすること待っています。不安を煽るのが目的のため、リアクションを返さないのが一番の対策です。具体的には、以下の行動は絶対に避けてください。

  • 折り返し電話をしない: 最も重要なポイントです。高額な通話料が発生するリスクがあります。
  • SMSで返信しない: 電話番号が現在使われていることを相手に知らせてしまい、さらなる迷惑電話やSMSを誘発する原因となります。
  • メッセージに記載されたURLをクリックしない: フィッシングサイトに誘導されたり、スマホがウイルスに感染したりする危険が非常に高いです。
  • 電話に出てしまっても、個人情報は話さない: 万が一電話に出てしまった場合でも、名前や住所、家族構成など、個人に関する情報は一切口にしないようにしましょう。すぐに電話を切ってください。

心当たりがある場合の確認方法

海外の知人や取引先との連絡を待っているなど、ごく稀に心当たりがあるケースもあるかもしれません。しかし、その場合でも、かかってきた「+839」の番号に直接折り返すのは危険です。

まずは、あなたが既に知っている正規の連絡手段(メールアドレス、チャットアプリ、公式サイトに記載の電話番号など)を使って、相手に連絡があったかを確認しましょう。「+839から着信があったのですが、何かご用件でしたか?」とこちらから尋ねるのが安全です。もし本当に相手からの連絡であれば、正規の番号からかけ直してもらうよう依頼するのが賢明な判断といえます。焦って行動せず、一度立ち止まって確認する冷静さが、あなたをトラブルから守ります。

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まとめ:+839からの謎の着信は「無視」で冷静に対応しよう

この記事では、「+839」から始まる謎の電話番号の正体と、その危険性、そして正しい対処法について詳しく解説しました。

この記事のポイント

  • 「+839」は実在しない国番号であり、その多くは詐欺目的で悪用されている。
  • 主な目的は、高額請求を狙った「国際ワン切り詐欺」や個人情報を盗む「フィッシング詐欺」。
  • 最適な対処法は「完全に無視すること」。折り返し電話やSMSの返信は絶対にしてはいけない。
  • 万が一心当たりがあっても、直接折り返さず、別の正規の連絡手段で確認する。

見慣れない番号からの着信は誰でも不安になるものですが、その正体と目的を知っていれば、冷静に対処できます。「知らない番号には出ない、かけ直さない」という基本的なルールを徹底し、不審な電話による被害を未然に防ぎましょう。あなたの落ち着いた行動が、あなた自身とあなたの財産を守ることに繋がります。

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